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#526 [愛華]
今考えると、家を飛び出してから

楽しい出来事の近くにはいつも
天宮の笑顔があった。


それだけで幸せだった。



なのに今はね。


天宮と目が合うだけで
あの日のことがフラッシュバックして
胸がきゅーっと苦しくなる。

⏰:11/07/10 18:20 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#527 [愛華]
苦しくて、熱くなって。
天宮の目が見れなくなった。



もしかしたら天宮は
そんなあたしに気づいていたの
かもしれない。





「ご馳走様でした!!やっぱり
天宮の料理は美味しいね〜」

「そう言ってもらえると
嬉しいですね」

⏰:11/07/10 18:24 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#528 [愛華]
料理を食べている間、天宮と
会話をしながらさっき天宮が
見せた淋し気な表情の意味を
考えていたけれど、
結局こたえは見つからなかった。


「ね、ケーキ食べよう!」

「あ、はい。その前に……。」





こたえは見つからなかった?

違う。

見つからないことを望んでいた。

⏰:11/07/10 18:32 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#529 [愛華]
なぜなら気づいていた。
向かいに座るように促す
さっきの天宮の表情に隠された

なんとなくでしかない、一瞬の

でも見逃すはずのない


別れのサイン。




「………大事な話があるんです」


心臓がわしづかみにされたみたいに息ができなくなった。

⏰:11/07/10 18:42 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#530 [愛華]







「大事な………はな、し?」

「はい。だからね、ココ!」


そう言って天宮は床に座ると
自分の前をポンポンと叩く。


その動作が何を意味するか、
あたしは知ってる。
前のあたしなら笑顔でそこに
向かったんだろうな。

⏰:11/07/10 18:58 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#531 [愛華]
なのに今は………怖いよ。



あたしは俯いたままゆっくりと
天宮の前に座る。

すると天宮はあたしを引き寄せ
後ろから抱きしめるようにして
腕をあたしの前で組んだ。


天宮の体温と心音が
直にあたしに伝わってくる。

⏰:11/07/10 19:01 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#532 [愛華]
「………陽向さんいいにおい」

「天宮のヘンタイ」

「それにあったかいね」

「無視ですか」


肩に乗ってる天宮の顎が
心なしか震えてる気がした。


「……話ってなに?」

「あ、うん。あのね。


陽向さん、一人暮らしは嫌?」

⏰:11/07/10 19:06 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#533 [愛華]






イマ、ナンテ?


ヒトリグラシ?ダレガ?



「あたし………が?」


しばらくの沈黙の後に出た自分の声は驚くほどかすれていた。

⏰:11/07/10 23:09 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#534 [愛華]
「はい。陽向さんも年頃ですし。
一人暮らしの方が気が楽でしょ?
実はもう部屋も……」

「嫌だよ!聞いてないよ!!」


天宮の手を振りほどいて、
振り返りながら叫ぶ。



嫌、だ。

どうして?どうして?


頭が真っ白だ。

⏰:11/07/10 23:14 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#535 [愛華]
「………陽向さん。俺は…」


「あたしの………せい?」


天宮の目が大きく見開かれる。


「あたしが……天宮が警戒しろって言ったのにしないから?」

「違う……」

「天宮に頼ってばっかで……」

「違う……」

⏰:11/07/10 23:23 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


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