Stay with me...
最新 最初 🆕
#536 [愛華]
腕に力が入らなくなってきた。
視界がぼやけてゆく。


「あたしが……天宮に依存
しすぎてるから……?」

「……………」


「あたしのこと嫌いになっ……」


その続きは、天宮があたしを
強く抱きしめたことで遮られた。


「そんなわけない………」

⏰:11/07/10 23:27 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#537 [愛華]
嫌。
ひとりは嫌。



もう、戻りたくない。
ひとりぼっちの夜は辛すぎるよ。きっと耐えられない。


天宮がいなきゃ………
あたしは、あたしじゃなくなる。



「………じゃ、なんで……?」

⏰:11/07/10 23:30 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#538 [愛華]
「……陽向さん。俺たちは
『家族』であると同時に、
ただの男と女でもあるんです。

このままじゃダメなんです」

「いみ……わかんなっ…」


涙のせいで上手く言葉が
繋がらない。
天宮はゆっくり体を引き離すと、あたしを哀しそうに見つめる。




「依存してるのは、俺なんです」

⏰:11/07/10 23:39 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#539 [愛華]
あたしの頬を包む優しい両手の
掌は、あたたかかった。



「会えなくなるわけじゃない。
学校でも会えますし。

だから、もう泣かないで」


そう言うと、天宮は
涙で濡れたあたしの瞳にキスを
落とした。

次に頬、耳、額、首。


天宮の熱が刻まれる。

⏰:11/07/10 23:47 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#540 [愛華]
「……天宮ぁ……」

「だから泣くなっつの。

そんな顔されたら揺らぐだろ」


天宮は吐息がかかるほど近い
距離でそう呟いた。


敬語じゃないのに優しい口調。




もう、わからない。
天宮の本音がどこにあるのか。

⏰:11/07/10 23:52 📱:840SH 🆔:JPLGslaw


#541 [愛華]
あたしはただ天宮の側にいたい。
天宮がいてくれればいい。



でも天宮は違うの?

キスしたり、抱きしめたり
それで簡単に離れてゆく。
なのに哀しそうな目で呟く。
依存しているのは自分だと。




天宮は、本当は…………


あたしのことどう思ってるの?

⏰:11/07/14 07:45 📱:840SH 🆔:D5xQpm0Q


#542 [愛華]
「うっ……ふぇっ……」


泣くな、泣くな。
天宮が困っちゃうじゃん。


そう言い聞かせても涙は溢れて
天宮のTシャツを濡らしてゆく。



「陽向さん」

「………ふぇっ…」

「大好きだよ」

⏰:11/08/10 21:32 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#543 [愛華]
『大好き』


それはずっと昔お母さんが
あたしにくれていた気持ち。


言葉で注がれる愛。
絶対的な、安心。





「あたしの、ほう、が………
天宮すきだ、もん」

「いーえ。俺ですね」

「あたしだもん」

⏰:11/08/10 21:37 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#544 [愛華]
そう言ってあたしは天宮の胸から
顔を上げ、天宮を睨んだ。



「……ふっ」

「なんで笑うの!」

「あのね、睨んでも意味ない。
可愛いだけですから」

「………なっ…」


まるでこの場に似合わないような甘い言葉に、顔が赤くなるのが自分でもわかる。

⏰:11/08/10 21:46 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


#545 [愛華]
「また、そんなこと言っ…」


天宮に文句を言おうとして
ふ、と天宮の肩が目に入る。
そこはあたしの涙と鼻水で
ぐしゃぐしゃになっていた。



「………ごめんなさい」


文句の変わりに出た謝罪の言葉に天宮は首を傾げる。


「なにが?」

「や、あの、肩……」

⏰:11/08/10 21:54 📱:840SH 🆔:AMDq/Sfw


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194