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#201 [愛華]
「…………へ?」


C………ってなにが……?
首を傾げていると、さらに
皐月ちゃんは続ける。


「陽向、Cカップでしょ?
さっき抱き着いた時気付いた!」

「………はい!!?」

「いいなぁ、あたし小さいから
うらやましいなぁ………。
ね、触ってもいーい?」

⏰:11/03/03 21:59 📱:840SH 🆔:9/37jmN2


#202 [愛華]
うるんとした瞳で近づく。
え、あれだけでわかったの!?


「皐月ちゃん!ちょっと待っ…」

「女の子だからいーじゃん♪」


そ、そーゆー問題なの!?
世の女の子たちは初対面の
女の子の胸を触るもんなの!?
(触りません)


「え、え、あの…………!!」

⏰:11/03/03 22:06 📱:840SH 🆔:9/37jmN2


#203 [愛華]
あたしがパニックに陥りかけた
瞬間。ものすごい音があたりに響いた。



ゴォォォォン!!




「皐月ゴルァ!陽向さんに
なにやろうとしてんだよ!」

「天宮!」

「いったぁ!なにすんのよぉ!」

⏰:11/03/03 22:10 📱:840SH 🆔:9/37jmN2


#204 [愛華]
後ろを振り向くと、スリッパを
持ったまますごい怒った顔で
立っている天宮が。


スリッパでたたくなんて……
漫画みたいだなぁ……

なんて妙に感心する自分がいた。


………じゃなくて!


「陽向さん!何もされてない
ですか!?大丈夫!?」

⏰:11/03/04 19:40 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#205 [愛華]
「だ、大丈夫だけどアンタ、
何してんの!?女の子の頭
スリッパでたたくとか!」

オロオロ心配そうに聞く天宮に
あたしがそう言うと、
天宮は自分のスリッパをじっと
見つめたあと、さらに皐月ちゃんをじっと見つめた。


そして一言。


「…………女……?」

「は?天宮なにいって……」

⏰:11/03/04 19:47 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#206 [愛華]
「陽向さん騙されてます……」


………は?

皐月ちゃんの方を見ると、
テヘッとでもいうように舌を出し微笑む彼女の姿が。


彼女……じゃなくて彼……?
え?え?どういうこと?
でも、さっきあった違和感…




「…陽向さん。皐月は男です。」

⏰:11/03/04 19:52 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#207 [愛華]
……………。




「おとこぉぉぉ!!??」

「ちょっとタッキーなんで
ばらしちゃうの!!ひどい!」

「お前調子にのりすぎ」


男……皐月ちゃんが……!?
そっか、さっき感じた違和感って
抱き着かれた時感じた
胸板の固さ………。

⏰:11/03/04 19:57 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#208 [愛華]
胸小さいとかの問題じゃなくて
最初からないんじゃん!!


「ま、体は男だけと心は女
だから!仲良くしてね!!」


そういって笑顔で改めて握手を
求める皐月ちゃんは男になんて
全然見えなくて………。


「よ、ろしくね………」


あたしは思わずそれに応えた。
皐月ちゃんの手は、大きかった。

⏰:11/03/04 20:10 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#209 [愛華]
'









「まさか皐月ちゃんが男だった
なんて……びっくりした…」

「でも悪いやつじゃないです。
仲良くしてやってくださいね」


駅へ向かう帰り道。
天宮と並んで歩く。

⏰:11/03/04 20:16 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#210 [愛華]
あれ、天宮は前から皐月ちゃんと親しかったのかな……。
皐月ちゃんも『タッキー』って
呼んでたし。


……いつか教えてもらえたら


いっか。



「そういえば天宮。校長となに
話してたの?」

「あー…まぁ世間話を色々と…」

⏰:11/03/04 20:30 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#211 [愛華]
「世間話…?」

「我慢話といいますか……」

「ふぅん……」


よくわからなくて首を傾げて
いると、それを見て天宮が
プッと吹き出した。

………?何笑ってんだろ。


「陽向さん今夜は入学祝いです。なにか食べたいものありますか?なんでもつくりますよ」

⏰:11/03/04 20:34 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#212 [けーち]


(*^ω^)

⏰:11/03/04 20:36 📱:L01A 🆔:DrTDUMeo


#213 [愛華]
「じゃあハンバーググラタン!」

「わかりました!陽向さんも
手伝ってくださいね」

「うん!」

「じゃ買い物していきましょう」


晩御飯の相談をしながら
天宮と歩く帰り道は楽しくて。

『普通』の日常に自然に笑みが
こぼれた。

⏰:11/03/04 20:50 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#214 [愛華]
久しぶりに友達もできたし。


あ、そういえば……。
天宮が皐月ちゃんをスリッパで
叩いた時。スリッパとは思えないような音が出てた気が……

天宮、どんだけ力強いんだよ…



ちらっと横目で天宮を見る。


まだ知らないことのほうが多い。
天宮のこと………知りたいな。
ゆっくりでいいから、もっと。

そんなことを強く、思った。

⏰:11/03/04 21:00 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#215 [愛華]
>>212

ありがとうございます(*^_^*)

⏰:11/03/04 21:01 📱:840SH 🆔:VQeFxD3A


#216 [愛華]
第5章 -愛情尺度-

⏰:11/03/05 11:45 📱:840SH 🆔:siaveVn.


#217 [愛華]
「ね、転入生どんな子!?」

「あーなんかマシュマロみたいな感じだったような……」

「てゆーかずっと天宮の後ろに
隠れてるんだよね……」

「天宮…?」

「ほら、校長の一人息子だよ。
なんかワケアリで天宮の家に住んでるんだって!!転入の理由もなんかワケアリらしいよ」

「え、てことはさ………

そういうツテで転入したって
こと………?」

⏰:11/03/05 11:55 📱:840SH 🆔:siaveVn.


#218 [愛華]
'





様々なウワサが飛び交う
円高校の昼休み。


まだ半日しかたってないのに、
どっからそんな情報が………。



「ねぇ、天宮いいの?あたしと
2人暮らししてること知られちゃっても。」

⏰:11/03/05 11:58 📱:840SH 🆔:siaveVn.


#219 [愛華]
屋上でのお昼ご飯。
あたしと、天宮と皐月ちゃん。
そして………


「いや、滝が一人暮らししてるの知ってるのは皐月と俺だけ
だから!!」

「え、そうなんだ……」

「うん、だから安心していいよ」


天宮の親友である
酒田要(さかたかなめ)さん。

⏰:11/03/06 13:53 📱:840SH 🆔:l62WpSoY


#220 [愛華]
要君も皐月ちゃんも、あたしの
事情を知っていて理解してくれているらしい。天宮の友達なら
大丈夫なんじゃないか、と
思ってはいる。



「そっかー。なんか色々ウワサ
立ってるから、天宮と二人暮らしなんてみんなに知れたら、
またどんなウワサたつか……」

「表向きは俺の遠い親戚って
ことになってますからね。
陽向さん余計なことで口を
すべらせないように!」

⏰:11/03/06 13:58 📱:840SH 🆔:l62WpSoY


#221 [愛華]
「はいはい」

「はは、なんか二人とも
兄妹みたいでいいねー!」

要君が白い歯を見せながら笑う。茶色の髪が光に透けて光っていたのが綺麗だった。


……兄妹かぁ……そう見てもらえるのなんか嬉しいなぁ。


「天宮、兄妹だって!!」

そう言って天宮を見ると、
なんか面白くなさそーな顔。

⏰:11/03/06 14:04 📱:840SH 🆔:l62WpSoY


#222 [愛華]
「あ、天宮どうしたの?」

「ん?いやなんでも!ほら、
はやくご飯食べましょう」


な、なんか………あたしと
兄妹に見られるの嫌なのかな。
それはつまり、あたしをまだ
家族としては認めていない、
という意味なわけで……。


『家族になりたい』って言った
のはあたしなんだから。
あたしが頑張らなきゃ。

ちょっとだけ傷ついた心に
言い聞かせるように心で呟く。

⏰:11/03/06 14:08 📱:840SH 🆔:l62WpSoY


#223 [愛華]
「ねぇ要!あたしと要も
兄妹みたいに見えるかなぁ?」

「いや、『兄妹』じゃなくて
『兄弟』だろ?」

「要ひどっ!」

「間違いは正さなきゃな!」


プゥと頬を膨らませる皐月ちゃんの頭を笑いながらなでる要くん


二人は兄妹というよりも……

⏰:11/03/06 14:16 📱:840SH 🆔:l62WpSoY


#224 [愛華]
「……ね、天宮」

「どうしたんですか?
そんな小さい声で………」

「皐月ちゃんと要君ってさ、
もしかして恋人どおし?」

「はぁ?まさか。いい友達って
だけですよ」

「そうなんだ……なぁんだ…」

「急にどうしたんですか?」

「いや、仲良さそうにする二人が恋人みたいに見えたから…」

⏰:11/03/06 14:20 📱:840SH 🆔:l62WpSoY


#225 [愛華]
ちょっとガッカリしながら
天宮お手製のコロッケを頬張る。
次の卵焼きに箸を伸ばそう
とした時。


「………自分のことには鈍感な
くせに周りには敏感に反応する
んですね………チッ」


………ん?


「天宮、今のどういう意味?
しかも舌打ちしたでしょ」

⏰:11/03/06 14:27 📱:840SH 🆔:l62WpSoY


#226 [愛華]
「なんのことですか?」

「……いや、ばっちり聞こえて
たから。アンタたまに性格
変わるよね……なんで?」

「さーぁね」


ぷいと顔を背けてお昼ご飯を
再開する天宮。
後ろでは要君と皐月ちゃんが
楽しそうに話している。



………あんな風になりたいな。
ていうか本当に恋人みたいだ。

⏰:11/03/06 14:32 📱:840SH 🆔:l62WpSoY


#227 [愛華]
天宮は………どうなんだろう?
学校での天宮を知らないから…。


好きなひとはいるのかな?
彼女がいたりするのかな?


あたしにしてくれたみたいに


強く、抱きしめたりするのかな。



胸がキュッと締まった気がした。

⏰:11/03/06 14:35 📱:840SH 🆔:l62WpSoY


#228 [愛華]
「あ、陽向!あたしたち次
家庭科だよ。早く行かなきゃ」

「え?あ、うん!」


あたしは最後のひとくちを
口に入れると、慌ててお弁当を
包みはじめた。


「次家庭科なんですか?」

「うん、ケーキつくるんだ」

「つくったやつ、下さいね」

「へ?」

⏰:11/03/08 21:52 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#229 [愛華]
「甘いの好きなんで」

「へぇー知らなかった。
いいよ。天宮にあげるよ」

「期待してます」



「陽向ー!はやくー!」

「はぁい!」


急かす皐月ちゃんに返事をして
扉に走り出した。

⏰:11/03/08 21:56 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#230 [愛華]
'







甘くていいにおいが調理室に
立ち込める。
こんがりと焼けたケーキに
甘さ控えめの生クリームを絞り
仕上げにイチゴを飾る。


「ふわぁー陽向上手だねぇ」

「料理は慣れてるんだー」

⏰:11/03/08 21:59 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#231 [愛華]
我ながら上手くできたケーキを
眺めて少し嬉しくなった。

家出してきてからは天宮が料理
つくってたから不安だったけど…


横にある皐月ちゃんのケーキを
見ると、生クリームが皿に
飛び出し、ケーキが生のまま
だった。


「さ、皐月ちゃんスゴイね…」

「失礼なっ!」

⏰:11/03/08 22:06 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#232 [愛華]
皐月ちゃんはそう言うと、
真剣な眼差しでスプーンを使いケーキの修正を始めた。


……見れば見るほど女の子だなぁ
かわいいし男の子には見えない。



「……ねぇ、皐月ちゃん」

「うん?なぁに?」

ケーキから目を離さずに
返事をする皐月ちゃん。

⏰:11/03/08 22:17 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#233 [愛華]
「皐月ちゃんって昔から
そうなの?」

「へ?」

「あ、だから…その、女の子として生きてきたのかなぁって」

「あぁ…そーいうわけじゃない。中学生からかなぁ……」

「へぇ……そうなんだぁ…」


皐月ちゃんはケーキを見つめた
まま、話を続ける。

⏰:11/03/08 22:21 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#234 [愛華]
「…でもさ、周りって冷たいの。みんなあたしを気持ち悪がって離れていっちゃった」

「………え…」

「離れていかなかったのは
滝と要だけ。あたしにはあの
二人がいればそれでいいの。
すごく………感謝してる」


悲しそうに笑う皐月ちゃんは
さっきの女の子らしい雰囲気とはまるで違って。

すごく綺麗な女の人だった。

⏰:11/03/08 22:27 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#235 [愛華]
「この学校であたしを男だって
知ってるのは滝と要と陽向だけ!だからね……
陽向と友達になれたのすっごい
うれしかったんだよ?」

「…………ありがとう…」

「さ、ケーキ仕上げちゃお」


隣から皐月ちゃんの鼻歌が
聞こえる。


……あたし今。
嬉しくて泣きそうだった。

⏰:11/03/08 22:31 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#236 [愛華]
そっかぁ。
天宮はやっぱり昔から
誰にでも優しかったんだね。
なんだか少し誇らしくなる。


天宮、ケーキ喜んでくれるかな。


あたしがラッピングにケーキを
包んでいると、隣の班から
声が聞こえた。


「……だ、大丈夫かなぁ…」

「大丈夫だよ!天宮優しいもん」

⏰:11/03/08 22:38 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#237 [愛華]
「甘いもの好きかなぁ…」

「受けとってくれるよ!」


友達から励まされながら
輪の中心にいる女の子は頬を
赤く染めながら俯いていた。




……あの子。天宮が好きなんだ。



だから、ケーキを渡すんだ。

⏰:11/03/08 22:44 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#238 [愛華]
天宮を、好き。
天宮にもいつか彼女ができて。
その娘を抱きしめて。


キスをして。

あたしが邪魔になって……。




「あ!ねぇねぇ、皐月ちゃんに
陽向ちゃん。二人天宮と仲いい
じゃん?天宮って甘いもの
好きかな?」

「滝は好きだと思うけど…。
ね、陽向!」

⏰:11/03/08 22:50 📱:840SH 🆔:Cm3N/Fw6


#239 [愛華]
「あ……うん。多分…」

「本当?よかったぁ。あのさ、
羽田さんって天宮の家に住んでるんだよね?なんで?」

「え………」


な、なんでって言われても…
本当のことなんて言えないよ。


「許嫁とか、そんなかんじ?」

「ま、まさか!!違うよ!!」

⏰:11/03/12 00:36 📱:840SH 🆔:0WJzdUcA


#240 [愛華]
あたしが咄嗟にすごい勢いで
否定すると、その様子をキョトンとした目で皆が見つめる。


「……え、えっとあの………
遠い親戚みたいな感じで。
天宮は……家族っていうか…」

「そうなんだ!よかったぁー」


喜びながら赤くなる女の子は
本当にかわいくって。


あぁ…本当に天宮が好きなんだ。

⏰:11/03/12 00:39 📱:840SH 🆔:0WJzdUcA


#241 [愛華]
あ………まただ。
この胸がしまる感じ。

多分あたし、妬いてる。
家では天宮の優しさを独り占め
できているのに、学校では
知らない天宮が多すぎて。

同じような優しさを他の女の子
にも見せているのかな、とか
思うと心がモヤモヤする。


大好きなお兄ちゃんに
妹が妬くような。


そんなつまらない独占欲。

⏰:11/03/12 00:45 📱:840SH 🆔:0WJzdUcA


#242 [愛華]
「あ、陽向!そのケーキ滝に、
渡すんでしょう?」

手をたたきながら、思い出した
ように皐月ちゃんが言った。

い、今言う!?それ!!
当然のように女子たちがあたしをすごい目で見る。

「え……羽田さんそうなの?」

「ち、違うよ!うん、違う!
食べるの!自分で食べる!」

「ふぅん……」


女の子って……怖いな…

⏰:11/03/16 19:48 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#243 [愛華]
あたしは女子たちの視線を
背中に感じながら、チャイムが
鳴るのと同時に教室を飛び出した
なんとなく、あの空気が嫌で。


後ろで皐月ちゃんが何かあたしに言ってたような気がするけど
多分、聞こえてなかった。





「はーぁ……なんだかなぁ…」

手の中にあるのはケーキ。

⏰:11/03/16 20:03 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#244 [愛華]
天宮を見る目。
あの女の子とあたしは違う。


あの子は『男子』として。
あたしは『家族』として。

たかがケーキひとつでも
そこに宿る想いは全然違う。



「………これどうしよう…」


屋上に向かう階段に座り、
膝に顔を埋める。

⏰:11/03/16 20:07 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#245 [愛華]
あたしは何がそんなにショック
だったのかな。わかんないや…



「……なに、してるの?」

「………?」


男の声。
顔を上げるとそこには
知らない男子。


制服を着てるから生徒だ。


「………誰ですか?」

⏰:11/03/16 20:10 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#246 [愛華]
「俺はあんたを知ってるよ。
今日転校してきた羽田陽向。
天宮滝と同居中。」


いや、あたしが誰だって
聞いてるんだけどな………


ここの階段はめったに誰も来ないから一人になりたい時に来たら
いいって天宮が言っていたのに。


…………天宮の嘘つき。

⏰:11/03/16 20:15 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#247 [愛華]
男は白い歯を見せて笑うと、
あたしの顔を覗き込む。
壁にある窓から差し込む光が
男の茶色い髪を金色に光らせた。


「俺は3組の松矢蓮。今さ、
なんでこんなとこに人が来るんだって思ったでしょ?」

「……まぁね。ここは人来ないって聞いてたから」

「残念。俺もたまに来るの。
帰りのHR始まるけどいいの?」

「多分、友達がなんとかしてくれてると思うし……」

⏰:11/03/16 20:28 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#248 [愛華]
「ふぅん……」

松矢はそう呟いて、あたしの
隣に腰を降ろした。


「……なんか嫌なことでも?」

「それをあんたに話す義理は
米一粒ほどもない」

「冷たいなぁ。仲良くしようよ」

「仲良くしたくない」


知らない男と初対面で打ち解け
られるほどあたしは人間が
できていない。

⏰:11/03/16 20:37 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#249 [愛華]
松矢はあたしをじーっと
見つめる。そして視線をあたしの手の中のケーキに移した。


「………ははぁん。なるほど」

「なるほどってなにが?」

「それ、天宮にあげるつもり
だったんだ?」

「………!?」

「でも、あいつはライバル多い
からねぇ……それで落ち込んでるんでしょ。……当たり?」

⏰:11/03/16 20:41 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#250 [愛華]
な、な、なにこいつ!!
まるで見てたみたいに……


「俺の家、心療内科の病院。
なんとなーく人の考えてること
わかっちゃうんだよね。」

「………なに、それ…」

「あはは、ごめんね。そっか、
陽向ちゃんは天宮が好きなんだ」

「いや、違うよ」

「そーなの?まぁいーや。
ねぇケーキいらないなら
食べていい?腹減っちゃった」

⏰:11/03/16 20:48 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#251 [愛華]
なんかこの人……変。
つかみどころがないってゆーか。

あたしは天宮にあげるつもり
だったケーキを松矢の膝の上に
そっと乗せた。

松矢は鼻歌を歌いながら、
ラッピングをといてケーキに
かぶりつく。

「……あ、おいしい。へー
ケーキ作るの慣れてるの?」

「いや、そうでもない」

「嘘。すごいね。」

⏰:11/03/16 20:56 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#252 [愛華]
「別に………」


松矢はにーっと笑って
ケーキを口に運んでいく。


………敵では、なさそう。
でも油断はできない。


「……はい、ごっそさん。じゃあ俺行くね。ケーキありがと」

「うん、さよなら」

「あ、それからさ…」

⏰:11/03/16 20:59 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#253 [愛華]
口についた生クリームをぺろっとなめる。その仕草が妙に
色っぽかった。



「……次、会う時は。もう少し
くだけた態度だと嬉しいな」

「………は?」

「なんか色々辛いことあったん
だろ。警戒するのはわかるけど
俺は敵じゃないから安心して。
なんかあったら相談してよ。
強制はしないけどね」


その笑顔は、柔らかかった。
そして、温かかった。

⏰:11/03/16 21:29 📱:840SH 🆔:Bf5.KdGs


#254 [愛華]
天宮と初めて会ったときも、
確かこんな目をしていた。
「君はひとりじゃないよ」って
安心させてくれる。




「…………ばいばい」

「ばいばい、陽向ちゃん」


ドアが閉まる音とチャイムの音が重なった。


今まで感じたことのない、
不思議な気持ちだった。

⏰:11/03/17 11:16 📱:840SH 🆔:IxilAXrk


#255 [愛華]
いつもどおりの天宮との帰り道は今日はずっとお説教。



「……ったく!急にいなくなる
なんて心配するでしょう?」

「うん、ごめんね」

「本気で悪いと思ってます?」


天宮ははぁーっとため息をついてあたしの頭をなでる。

「……黙っていなくならないで」

⏰:11/03/17 11:21 📱:840SH 🆔:IxilAXrk


#256 [愛華]
「………わかった」


あたしがそう言うと、天宮は
満足そうに笑ってなでていた手をあたしの前に差し出した。


「………ケーキ。下さい?」

「……あ、違う人にあげたよ。
天宮にあげる人がクラスにいた
から2つもいらないかなって
思ってさ……」

「違うひと……?」

「うん。ともだちだよ」

⏰:11/03/17 11:26 📱:840SH 🆔:IxilAXrk


#257 [愛華]
「ともだちって……男ですか?」

「うん、そうだよ」

「ふーん………」



あ、不機嫌になった。
ケーキあげなかったのがそんなに
嫌だったのかな……。
でも、さっきの女子が天宮に
ケーキをあげているはず。
2つなんていらないじゃん…


「天宮、怒ってんのか」

「別に?珍しいなって思って」

⏰:11/03/17 11:29 📱:840SH 🆔:IxilAXrk


#258 [愛華]
「珍しい?なにが?」

「だって教室では俺の後ろに
隠れてばっかだったのに。
俺がいないとこで男の友達が
できるなんて思ってなかった」

「……天宮がいなきゃなにも
できないってわけじゃないよ」

「なにより。初対面の男に気を
許してるってとこが驚きです」

気を許してるわけじゃないん
だけどなぁ。でもあのひとは。
悪い人ではない気がするんだ。

てゆーかまた天宮の機嫌悪く
なってるし………全くもう。

⏰:11/03/17 11:34 📱:840SH 🆔:IxilAXrk


#259 [愛華]
「……天宮、ごめんね?」

「なんで謝るんですか?」

「ケーキそんなに好きだった
なんて知らなかったからさ」

「…………」

「今度つくるから。ね?」

あたしは天宮の顔を覗き込む。


……怒ってるというより……
呆れ顔?なんで?

⏰:11/03/19 19:55 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#260 [愛華]
もう本当に訳わからん………。


あたしは大袈裟にため息をついて天宮から視線を外そうとしたけど、それを天宮が許さなかった。


天宮の手があたしの顔を優しく
包み込む。



「……なに、天宮」

「……陽向さんて目綺麗ですね」

「え、そう?……ていうか
今そんな話だっけ……」

⏰:11/03/19 20:20 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#261 [愛華]
あたしの言葉と同時に、天宮の
顔があたしの顔に近づく。


………え、これって……。


「天宮、あの………!?」

「……………」


天宮の息がすぐそこに近づく。
え!?え!?なに!?

パニックのまま、なんとなく
そうした方がいい気がして
目をぎゅっとつぶった。

⏰:11/03/19 20:34 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#262 [愛華]
するとすぐ目の前に近づいていた息はあたしの耳元に移動した。


「………ひやっ……」

ゾクリとする感覚。

温かい風を耳に感じて反射的に
目を開けると、目の前には
意地悪そうに笑っている
天宮の顔があった。




「………キスされると思った?」

⏰:11/03/19 20:46 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#263 [愛華]
「……はっ……なっ!?」

言葉にならない声。
顔に熱が帯びてゆくのがわかる。


してやったり、と微笑む天宮を
見てやっと、からかわれていた
ことに気づいた。


「さいってい!!」

「あはは、顔真っ赤ですよ」

「黙れ、馬鹿やろー!!」

⏰:11/03/19 20:52 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#264 [愛華]
ポカポカと天宮の頭を叩こうと
するけれど、それをことごとく
避けられてしまう。


「ちょっとした罰です、罰」

「なにそれ!!」

「約束を破った罰ですよ」


こいつ、意外と根に持つタイプ
だな………。
天宮との約束は破らないほうが
身のためだ、とあたしの心に
新しくインプットされる。

⏰:11/03/19 20:56 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#265 [愛華]
バクバクする心臓に手を当てて
必死に落ち着こうとする。


……あたし、さっき何を
考えてたんだろうか………。


2歩先を歩く天宮の背中を
見つめて、胸が痛くなる。


ほんと、何考えてたんだろ……


顔の熱が下がらない。
頭がぼーっとする。なのに。


嫌いじゃない。この気持ち。

⏰:11/03/19 21:16 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#266 [愛華]
第6章 -勝負始発-

⏰:11/03/19 21:25 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#267 [愛華]
「羽田さんっ」

「羽田さんいる?」

「羽田さん呼んでくれる?」



学校にも大分慣れてきた頃。
隣の不機嫌絶好調の天宮が
黒いオーラを放っています。

このところほぼ毎日のように。


多分、あいつが私に妙に
かまってくるようになってから。

⏰:11/03/19 23:14 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#268 [愛華]
「松矢君、おはよう」

「あ、羽田さんここにいた!
おはよう。さっき先生が
探してたよ、羽田さんを」

「ほんと?ありがとう」


あたしがそういうと
松矢くんは本当に嬉しそうに
笑った。それと反比例するように
隣の黒いオーラは深さを増した。


「えっと……天宮も、来る?」

⏰:11/03/19 23:31 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#269 [愛華]
「呼ばれたのは陽向さん
でしょう?なんで俺まで
行かなきゃいけないんですか」

「う……そうなんだけ、ど…」

「先に教室行ってますね」

天宮はにっこり笑ってあたしを
残し教室に入っていった。


うーんと……今日は……


「……30点……ってとこかな」

「え、なにそれ?」

⏰:11/03/19 23:35 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#270 [愛華]
あたしの呟きに疑問を感じた
松矢君が、聞き返す。

「いや、最近ずっと天宮の機嫌
悪いからさ。毎日天宮の機嫌点数つけてるの。100点満点で」

「ふーん。今日は30点か」

「平均して20点くらいだから
今日はいいほうかな。」

「うーん。……ごめんね。
多分それ、俺のせいだよね」

「何が?確かに天宮の機嫌が
悪くなりだしたのは、松矢君と
話すようになってからだけど
別に松矢君のせいじゃないよ。」

⏰:11/03/19 23:42 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#271 [愛華]
「え、っていうか……」

「なに?」

「羽田さん、天宮があんなに
機嫌悪い理由わかんないの?」

「へ?松矢君わかるの…?
あたしわかんなくて、毎日
困ってるんだけど」

「ふーんそっかぁ………
天宮、災難だねそりゃ」

「え?なになに?教えてよ!」

「はは、内緒だよ」

⏰:11/03/19 23:47 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#272 [愛華]
「なにさ、それー!」


学校でたくさんの人と過ごす内に
人との打ち解け方もなんとなく
だけどわかってきた。


人を信じることが怖かった。
触れられることが怖かった。
限られた自分だけの空間があればそれで安心できると思った。


でも、そんなに難しいことじゃ
ないんだよね。

⏰:11/03/19 23:52 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#273 [愛華]
きっとそれはすごく簡単なこと。
ひとを疑わなければいけない。
ここではそんな必要はない。


少しずつだけど。
「疑う」ことよりも
「信じる」ことのほうが
ちょっと勇気はいるけれど


すごく素敵なことなんだって
わかってきたの。


あたしの周りにいる人たちは
みんないい人なんだって。
そう信じたい。

⏰:11/03/19 23:59 📱:840SH 🆔:6u.1D6jM


#274 [愛華]








「……………」

「滝、うっす」

「おー要か。はよ」

「何見てんの?」

要は滝の視線の方向に目を向ける

⏰:11/03/20 11:21 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#275 [愛華]
そこにはぎこちなそうに、でも
楽しそうに話す陽向と
松矢蓮の姿があった。


「………なるほど…」

「なぁ要。俺って嫌なやつ?」

滝が視線を窓にずらして呟く。
要は言葉の意味がわからない、
とでも言うように首を傾げる。


「……陽向さんが人に慣れる
ように、って学校に入れたのに
俺から離れてくみたいですげぇ
嫌だ。……全然優しくできない」

⏰:11/03/20 11:26 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#276 [愛華]
「そんなもんだろ、みんな。
っつーかお前は陽向ちゃんの
前でもっと自分出していいと
思うよ」

「…………」

「前から思ってたけど、なんで
敬語使ってるわけ?」

「あれは、ちょっとした反抗」


俺は家族なんかじゃない。
家族として見ないでくれ。


そんな意味を込めた、反抗。

⏰:11/03/20 11:29 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#277 [愛華]
でも、それが逆に陽向との間に
壁を作っているのでは………
と思ったけれど、それを口には
出さず、要はただ滝を見つめた。







円高校は学食のおいしさで
有名は高校でもある。

でもそれをいまだ口にしたこと
はなかった。
毎日天宮がお弁当をつくって
くれるから。

⏰:11/03/20 11:33 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#278 [愛華]
天宮がかなり器用だ。
縫ってもおかしくなかった
あたしの腕の深いケガも
天宮の丁寧な治療のおかげで
傷痕は残ったものの、今は
しっかりと治っている。

あたしも料理は上手い方だけど
到底天宮には敵わないと思う。

お昼ご飯はあたしの至福の時、
でもあるのに…………。



最近のお弁当はひどいものだ。

⏰:11/03/20 11:38 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#279 [我輩は匿名である]
「………なんじゃこりゃ」

9割白米1割おかず。
簡単に言うと嫌がらせです。



「陽向ちゃんってご飯食い?」

「いや、そういうわけじゃ……


っていうかなんでここにいるの
松矢君………」


物珍しそうに隣であたしの
お弁当を見つめる松矢君。

⏰:11/03/20 18:38 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#280 [愛華]
「言ったじゃん、俺もたまに
ここ来るんだって。

今日、天宮たちは?」

「皐月ちゃんは生徒会の仕事。
要君は職員室。天宮は校長に
呼び出されたから今日はひとりで
お昼ご飯なんだ」

「そうなんだー」


そういいながらあたしの一つ下
の階段に腰を降ろした松矢君。

弁当の包み解き始めてるし。

⏰:11/03/20 18:43 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#281 [愛華]
「松矢君、ここで食べるの」

「俺と一緒のお昼は嫌?」

「そういうわけじゃないけど」


気持ちのいい風が少し高い
位置にある窓から入ってくる。


この場所は、学校の中でも
お気に入りの場所。


……それにしても、天宮の機嫌はどうやったら治るのか……。

⏰:11/03/20 19:01 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#282 [愛華]
あたしは最近の悩みを胸に秘め
ながら、白米を口に運ぶ。


そういえば………


「天宮なんで校長に呼び出されたのかなぁ……」

「あ、そういえば天宮って
校長の息子なんだよな?」

「うん、そうだよ」

⏰:11/03/20 19:09 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#283 [愛華]
「そのことでさ……まぁ今日
聞こうと思ってたんだけど…」

「なに?」

松矢君は言いづらそうにして
弁当の箱を開けた。


「天宮は校長の息子で。陽向
ちゃんは天宮の遠い親戚であり
今は天宮の家に住んでいる。

そうだよね?」

「う、うん………」

「それを快く思わない
人達がいるんだ」

⏰:11/03/20 21:03 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#284 [愛華]
「………は?」

「今かなり噂になってるけど
陽向ちゃん知らないの?」

「噂?もしかして、あたしと
天宮が付き合ってるとかいう
やつ?

それを快く思わない人達って…
天宮そんなにモテるの?」

「いや、天宮がモテるかどうか
なんて俺は知らないけど…

っていうかそんな噂じゃないよ」

⏰:11/03/20 21:07 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#285 [愛華]
お弁当の中のミートボールが
松矢君の口に消えてゆく。

「……噂って?」


「……陽向ちゃんが。校長に
頼み込んでこの高校に転入した
らしい……っていう噂」

「はぁ?なにそれ?」

「円高校は県内でも有名な…
簡単に言えばエリート高校だから知らないところで反感を
買ってるかもしれないよ」


嫌な汗が流れた。
この感覚………私、知ってる。

⏰:11/03/20 21:18 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#286 [愛華]











「……陽向さんが?不正に
転入した……だって?」

「うん。今そんな噂がね。
流れてるらしいよ」

⏰:11/03/20 22:03 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#287 [愛華]
紅茶をすすりながら肩がこって
いるのか首を傾げる天宮校長。


「そんな馬鹿な。陽向さんは
ちゃんと転入テストを受けて…」

「まぁそうなんだけど。この
高校はお前も知ってる通り
学力が高い生徒達が集まる
進学校だ。我ながら素晴らしい
生徒達が集まった、ね。


必死に勉強して死ぬ思いで
この学校に入った生徒達もいる。

⏰:11/03/20 22:09 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#288 [愛華]
その生徒達からしたら……」

「陽向さんの転入は納得が
いかない………ということ?」

「そういうことだ」

「そんな奴らほっとけばいい」

「ところがそうもいかない。
中には気性の荒い人達もいるから陽向ちゃんに直接なにかする
かもしれないね。

簡単に言えばイジメってやつ」


ニッコリ笑う我が父に、
どうしようもない怒りを覚えた。

⏰:11/03/20 22:14 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#289 [愛華]
「だからね、お前が側にいて
守ってやんないとさ」

「……父さんからそいつらに
不正転入なんてしてないって
言ってやれば済む話だろ」

「うーん、変に僕がかまって
陽向ちゃんと親戚なんかじゃないってばれても困るしね……

僕もけっこう危ない橋渡ってる
んだからさ。わかってよ」



ため息がもれた。
確かに最初に無理なお願いを
したのは自分だ。

⏰:11/03/20 22:20 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#290 [愛華]
とは言っても、最近陽向さんとの仲はあまり良くない。
寧ろ、最悪と言っていい。


自分のつまらない嫉妬が原因。
そんなこと誰に言ったって
どうしようもないことだ。


松矢蓮……だっけ。
確か隣のクラス。
そういえばいつも一人でいる。
友達がいないのか?


………どうでもいいけど
気に食わない!!

⏰:11/03/20 22:26 📱:840SH 🆔:MoUUCc1A


#291 [愛華]
少し長くなったので…
今日の更新分
>>274-291

感想下さると嬉しいです(^-^)

⏰:11/03/21 00:51 📱:840SH 🆔:F7MCsyEo


#292 [MOMO]
 
この小説大好きです!更新頑張ってください♪

⏰:11/03/21 07:06 📱:W65T 🆔:JYyFQMt.


#293 [愛華]
>>292 MOMO様

ありがとうございます!!
がんばりますね(^-^)/

⏰:11/03/21 14:58 📱:840SH 🆔:F7MCsyEo


#294 [愛華]
>>290


今朝の陽向さんと松矢の姿を
思い出すと無性にイライラする。

よく陽向さんは、俺を大人だ
と言うけれど……それは違う。


身勝手でわがままで自己中で。
きっとずっと………子供だ。


「………陽向さん、今頃ひとりで
弁当食べてるのかな……」

⏰:11/03/21 15:04 📱:840SH 🆔:F7MCsyEo


#295 [愛華]
どんな顔であの弁当を
食べてるのか……。

考えるとちょっと笑えてくる

あんなつまらない意地悪を
してしまう自分に自己嫌悪。
相当余裕なかったのかな……。




大事にしたいのに
側にいてくれるだけでいいのに

たまに壊したくなる。


ひとりで歩く廊下は寒かった。

⏰:11/03/21 15:36 📱:840SH 🆔:F7MCsyEo


#296 [愛華]









結局お弁当は3分の1も
食べられなかった。

天宮の嫌がらせのせいなんか
ではなくて。ましてや、その
嫌がらせに対する報復のような
ものなんかでもなくて。


ただ、なんとなく。
松矢君の話を聞いてから……。

⏰:11/03/21 23:48 📱:840SH 🆔:F7MCsyEo


#297 [愛華]
あたしの不正転入疑惑。
みるみるうちに噂は広まり、
今ではクラスメイトの視線も
かなり痛かったりする。


「ねぇ、陽向!駅前にね、
おいしいケーキ屋があるの♪
今日そこに4人で行こうよ!」

「うん、皐月ちゃん。今
正直それどころじゃない……」

「噂なんかほっとけばぁ?
そのうちなくなるってば!」

そんな話をしていると、教室の
後ろから怠そうに欠伸をした
要君と天宮が入ってきた。

⏰:11/03/21 23:53 📱:840SH 🆔:F7MCsyEo


#298 [愛華]
教室が一瞬ざわめいたけど、
すぐにざわめきは収まって
それは疑いの視線となり天宮の
背中に降り注いだ。


「………やっかいですね……」


天宮はふーっと息をつくと、
あたしの隣の席に腰を降ろした。

天宮はまだ噂の事を知らない。

「……天宮、実はね。松矢君から聞いたんだけど……」

⏰:11/03/21 23:57 📱:840SH 🆔:F7MCsyEo


#299 [愛華]
「知ってます。校長から
昼休みに聞きましたから」

「あ、呼び出された理由って…」

「その噂のことですよ。
放っておいてもそのうちなくなると思いますけど、なるべく
俺から離れないようにね」


……天宮から、離れないように?


「…………どうして?」

「どうしても」

⏰:11/03/22 00:59 📱:840SH 🆔:1HSINVcg


#300 [愛華]
即答かい。
天宮のあたしに対する過保護
具合は今に始まった
ことではないけどさ。

今の段階では………


「……45点……かな」

「陽向さん、何か言いました?」

「いえ、こっちの話です」


少なくとも朝より機嫌は
いいみたいだなぁ。
よかったよかった。

⏰:11/03/22 01:04 📱:840SH 🆔:1HSINVcg


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