*トワイライト・ゾーン*
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#161 [スピーディー]
老黒人は驚きの色を抑えて、壜を床板の隙間にもどした。

⏰:11/02/24 00:38 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#162 [スピーディー]
ユ―タはすでに立ちあがっていた。

「心配なんです」

「お袋さんのことかい?」

ユ―タはうなずいて、開いているドアのほうへ後退りした。

⏰:11/02/24 00:40 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#163 [スピーディー]
「それじゃ、気持ちを落着けて、お袋さんが無事だってことを確かめてきたほうがいいな。

またいつでももどっといで、風来ユ―タ 」

「うん」

⏰:11/02/24 00:42 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#164 [スピーディー]
少年は表に走り出る前に、ちょっとだけためらった。

「ぼく……ぼくたちが前に会ったことがあるのを、覚えているような気がします。」

「いや、いや、わしの頭がどうかしてたんだろ」

⏰:11/02/24 00:48 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#165 [スピーディー]
トニ―はかぶりを振って、両手を目の前でふりうごかした。

「あれはまちがいで、先週会ったのが初めてだったんだろ。

さあ、お袋さんとこへ行って無事な姿を見届けてきな」

⏰:11/02/24 00:50 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#166 [スピーディー]
ユ―タは小屋をとび出すと、棒漠とした陽光の中を、表の通りへつづいている大きなア―チ門のほうへ走った。

⏰:11/02/24 00:52 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#167 [スピーディー]
駆けるユ―タのナイキのスニーカーがぱっぱっと埃を蹴あげた。

よりいっそう速く走るために全身の筋肉をフルに活動させ、ア―チをくぐり抜けるころには、ほとんど宙を飛んでいるような感じさえした。

⏰:11/02/24 00:54 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#168 [スピーディー]
5年前、大阪

ユ―タが7歳のころ、あのとき友だちの家へ行く途中だったのか、いまではもう覚えていない。

とにかく、急ぎのお使いなんかじゃなかったことは確かだ。

⏰:11/02/24 15:04 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#169 [スピーディー]
なにかというと父のことを思い出していた期間を、すぎたばかりの頃だったと思う―

海堂 ジュンノスケが狩猟中の事故で亡くなって、なんの心の準備もない少年の身に、父の死という現実をいきなり叩きつけてきた日から、もう何ヵ月もすぎていた。

⏰:11/02/24 15:08 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#170 [スピーディー]
ユ―タは7歳だったが早くも子供時代の一部分が失われてしまったのを感じ、6歳までの自分がいかにも無邪気で、なんの苦労もなかったとも思われるとともに、母の力を信頼して生きていくことを学んでいた。

⏰:11/02/24 15:15 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


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