*トワイライト・ゾーン*
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#271 [スピーディー]
トニ―は静かな口調で話はじめた。

やわらかくて優しい声だった。

ユ―タはときに眉をひそめ、ときには息を呑んで、聴き入った。

⏰:11/02/24 19:36 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#272 [スピーディー]
「おまえさんは白昼夢というやつをよく知ってるな?」

トニ―はうなずいた。

「あれは夢じゃないんだよ、ユ―タ。

白昼夢でも、夜の夢でもない。

あの場所はほんとうにあるんだ。

現実なのさ。

この世界とはまるで違うけど、やっぱり現実なんだ。」

⏰:11/02/24 19:41 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#273 [スピーディー]
「ぼくの母がよく言うんだけど―」

「お袋さんはテリトリーのことを知らないのさ…だけど、ある意味では、知っているとも言えるんだ。

おまえさんのおやじさんが知ってたからな。

それと、そのもう1人の男―」

⏰:11/02/24 19:44 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#274 [スピーディー]
「ナオト叔父さん?」

「たぶんそいつだ。

奴も知ってる。」

⏰:11/02/24 19:46 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#275 [スピーディー]
それから、トニ―は妙なことを言った。

「むこうでのあいつがだれか、それをわしは知ってる。」

⏰:11/02/24 19:48 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#276 [スピーディー]
「あのオフィスにあった写真…あれはアフリカじゃないんですね」

「アフリカじゃないさ」

「トリック写真でも?」

「トリックでもない」

⏰:11/02/24 19:49 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#277 [スピーディー]
「それで、ぼくの父はそこへ行ってたんですか?」

そう訊いたが、心の奥底ではその質問にたいする答えはわかっていた。

わかってはいたが、それを信じるかどうかは、また別の問題だった。

⏰:11/02/24 19:51 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#278 [スピーディー]
魔術の国とか、病気の女王とか、考えただけで、なんだか不安になってくる。

⏰:11/02/24 19:52 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#279 [スピーディー]
ユ―タが小さいときから、母はくりかえしくりかえし、白昼夢とほんとうの現実とを取り違えてはいけないと、彼に言い聞かせてきた。

その言い方がとても厳しくて、ユ―タはそんな母を怖がったほどだった。

⏰:11/02/24 19:54 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#280 [スピーディー]
だがいまから考えると、母自身が怖がっていたのだろう。

父と永いこと暮らしていて、しかも何一つ知らずにすごせたとは思えない。

⏰:11/02/24 19:57 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


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