*トワイライト・ゾーン*
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#21 [スピーディー]
彼女は背をしゃんと伸ばして、
「ここなら大丈夫よ、ユ―タ。 ここはいいところなんだから。」

⏰:11/02/22 00:02 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#22 [スピーディー]
カモメがホテルの屋根の上を舞った。

「当分はうるさい電話から解放されるわね」

「そうだね」

母はナオト叔父さんから逃げたがっているのだ。

⏰:11/02/22 00:05 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#23 [スピーディー]
亡くなった夫の共同経営者とのいざこざから逃れて、いまはマティーニを飲んでベッドにもぐりこみ、頭からフトンをかぶってしまいたいのだ…。

⏰:11/02/22 00:07 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#24 [スピーディー]
(ママ、いったいどうしたっていうの?)

人がたくさん死んだ。
この世界の半分は死で成り立っているのだ。

頭上でカモメが啼き叫んだ。

⏰:11/02/22 00:10 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#25 [スピーディー]
(これまでは厄介なことが起こると、とにかくお爺ちゃんがなんとかしてくれたんだ)

だが、そのお爺ちゃんも死んだ。

その死を知らせる声は、いまも電話線の向こうで鳴り響いているように思えた。

⏰:11/02/22 00:12 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#26 [スピーディー]
トニ―・パーカ―と出会うまでのユ―タは、毎日ホテルで、まるで居眠りする犬のように、時の過ぎるのも意識せず、ただぶらぶらとすごしていた。

⏰:11/02/22 00:18 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#27 [スピーディー]
毎日の生活が夢の中のようで、すべてが朦朧とぼやけていた。

12歳のユ―タにとって、することが何もないというのは恐ろしいことだった。

⏰:11/02/22 00:21 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#28 [スピーディー]
そして気がついてみると、ユ―タは海辺に立っていた。

ここへやってきた記憶もなく、そもそも何をしにきたのかもわからなかった。

⏰:11/02/22 00:22 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#29 [スピーディー]
あの夜母と二人で観ていたテレビもろくに覚えていない。

「あっちこっち動きまわったから、疲れちゃったのね、きっと」
と、母が煙草をふかぶかと吸い、吐き出した煙をすかして彼のほうを見やりながら言っていた。

⏰:11/02/22 00:25 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#30 [スピーディー]
「あなたに必要なのは、当分ゆっくりすることよ、ユ―タ。 ここはいいところよ。のんびり寛ぎましょう」

母がにっこり笑いかけた。

⏰:11/02/22 00:27 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


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