*トワイライト・ゾーン*
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#627 [スピーディ]
左手に、牛追い鞭の生皮でくるんだ柄を握っている。

柄の先はわずかに細まって、黒いしなやかな腱へとつづき、それが男の肩に三重に巻きついている。

⏰:11/04/16 12:32 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#628 [スピーディ]
鞭の中軸はガラガラヘビくらいの太さがある。

その先端は十数本のさらに細い枝に分れていて、その枝の一本一本が生皮で編んだ細い鞭であり、

しかもその先端には、光る金属の爪がついていた。

⏰:11/04/16 12:35 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#629 [スピーディ]
オズモンドが柄を引っぱると、肩に巻きついていた鞭がシュッと音をたててはずれた。

彼が柄を振ると、金属の爪のついた生皮の鞭が、もだえるように動く。

⏰:11/04/16 12:37 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#630 [スピーディ]
「おまえの息子か?」

と、くり返して、オズモンドはさらに一歩二人に近づいた。

⏰:11/04/16 12:37 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#631 [スピーディ]
そのとき突然、この男になぜ見覚えがあったかを、ユ―タは理解した。

誘拐されそうになったあの日―あのときのベンツに乗った二人のうちの白いス―ツの男は、オズモンドだったのではないか。

たぶんそうだったのに違いない、とユ―タは思った。

⏰:11/04/16 12:40 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#632 [スピーディ]
隊長は片手でこぶしを作って額に当てると、体を前にかがめた。

一瞬ためらってから、ユ―タもそれに倣った。

⏰:11/04/16 12:41 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#633 [スピーディ]
「倅のルイスです」

こわばった声で隊長が演技をはじめた。

ユ―タが横目で見ると、彼はまだ頭を下げたままだ。

⏰:11/04/16 12:43 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#634 [スピーディ]
「うん、隊長。 それから、ルイス。

おまえたちに女王の御恵みを」

オズモンドの牛追い鞭の柄で触れられて、ユ―タは叫び声をあげそうになった。

⏰:11/04/16 12:44 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#635 [スピーディ]
それをぐっとこらえ、体をまっすぐに伸ばす。

オズモンドは狂気じみた陰気な目つきでユ―タを見据えている。

⏰:11/04/16 12:48 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


#636 [スピーディ]
やっぱり、そうだ。

彼はあの日、ユ―タをさらっていこうとした男の1人だ。

胃袋がよじれ、煮えくり返るような気がした。

⏰:11/04/16 12:49 📱:SH07B 🆔:☆☆☆


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