*トワイライト・ゾーン*
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#202 [スピーディー]
「1人じゃ、つまんないんだもの」
「きっと、あなたがつまんないのは…」
前に身をのりだして、鏡の中の顔をつくづくと眺める。
「リビングで待っててくれる、ユ―タ?
お化粧は独りでしたいの。 これは家伝の秘密なんだから」
:11/02/24 16:22
:SH07B
:☆☆☆
#203 [スピーディー]
ユ―タは無言で背を向けると、リビングにもどった。
そのとき、電話のベルが鳴り、ユ―タはびくっと跳びあがった。
:11/02/24 16:24
:SH07B
:☆☆☆
#204 [スピーディー]
「ぼくが取ろうか?」
彼は声をかけてみた。
「お願いするわ」
母の熱のない声がかえってきた
:11/02/24 16:25
:SH07B
:☆☆☆
#205 [スピーディー]
ユ―タは受話器をとって、「もしもし」 と言った。
「やあ、坊主、やっと捉えたぞ」
ナオト叔父さんの声だった。
:11/02/24 16:27
:SH07B
:☆☆☆
#206 [スピーディー]
「おまえの母さんは、いったい何を考えてるんだ?
母さんは、そこにいるんだろう?
私が話をしたい、と伝えなさい―大切な話なんだから。
四の五の言ってる場合じゃないんだ。
言うとおりにしなさい」
:11/02/24 16:30
:SH07B
:☆☆☆
#207 [スピーディー]
ユ―タはそのまま受話器受けにもどしてしまおうかと思った。
そしてまた、母と二人で車に乗り込んで、よその州のよそのホテルへ移る。 そのくりかえしだ。
:11/02/24 16:31
:SH07B
:☆☆☆
#208 [スピーディー]
だが、彼は電話を切らなかった。
「ママ、ナオト叔父さんから電話だよ。
大切な話があるんだって」
しばらく返事がなかった。
ようやく母の声がした。
「こっちで取るわ」
:11/02/24 16:33
:SH07B
:☆☆☆
#209 [スピーディー]
ユ―タはとっさにどうするか肚をきめた。
母がそっと境のドアを閉めた。
母がむこうの寝室の電話を取って、
「いいわよ、ユ―タ」
と、ドア越しに言った。
:11/02/24 16:35
:SH07B
:☆☆☆
#210 [スピーディー]
「わかった」
と、ユ―タも言い返す。
それから、受話器を耳に押し当て、こちらの息遣いを聞かれないように、片手で送話口をふさいだ。
:11/02/24 16:37
:SH07B
:☆☆☆
#211 [スピーディー]
「やるもんだな、妹よ」
ナオト叔父さんが言っている。
「あざやかなお手並みだ。
おまえがまだいまだに映画に出てるころなら、こいつを利用して 《スタ―女優はなぜ失踪したか?》 なんて、ちょっとした宣伝に使えたろうにな。
しかし、もういいかげんに分別のある人間らしく振る舞ったらどうだ?」
:11/02/24 16:40
:SH07B
:☆☆☆
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