*トワイライト・ゾーン*
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#61 [スピーディー]
頭がおかしいと、トニ―に思われてもいい。
笑われてもいい。
いや、トニ―はけっして笑わないはずだ、とユ―タは思った。
だって、どんなことでも話せる相手だからこそ、友だちじゃないか。
:11/02/22 01:34
:SH07B
:☆☆☆
#62 [スピーディー]
それでも、まだ決心がつかない。
なんだか狂気じみているし、自分でもまだよくわからないのだ。
:11/02/22 01:35
:SH07B
:☆☆☆
#63 [スピーディー]
ユ―タは後ろ髪を引かれる想いで遊園地のほうに背を向けると、ホテルへ向かって砂の上をとぼとぼと歩きだした。
:11/02/22 01:36
:SH07B
:☆☆☆
#64 [スピーディー]
昨夜、ユ―タは世にも恐ろしい夢を見た。
夢の中で、化物が母に襲いかかった。
目がへんてこな形についた、腐りかけたチ―ズのような肌の、小さな怪物だった。
:11/02/22 01:39
:SH07B
:☆☆☆
#65 [スピーディー]
そいつが、
「おまえのママはもうすぐ死ぬんだぞ、ユ―タ、どうだ嬉しいか」
と、蛙の鳴くような声で言った。
:11/02/22 01:40
:SH07B
:☆☆☆
#66 [スピーディー]
そいつが放射能を帯びていて、そいつに触れると自分も死ぬだろう、ということをユ―タは夢の中で知っていた。
:11/02/22 01:42
:SH07B
:☆☆☆
#67 [スピーディー]
彼は悲鳴をあげそうになって目を醒ましたが、全身汗びっしょりになっていた。
波の寄せる規則正しい音を聞いて、やっと自分がどこにいるのかを思いだした。
:11/02/22 01:43
:SH07B
:☆☆☆
#68 [スピーディー]
朝、その夢の話を母にするつもりだったが、母は機嫌が悪く、煙草のけむりの雲に隠れてしまったようで、取りつく島がない。
:11/02/22 01:45
:SH07B
:☆☆☆
#69 [スピーディー]
母がわずかに笑顔を見せたのは、ユ―タが口実をつくって、朝食をとっていたホテルのコ―ヒ―・ショップを出ようとしたときだった。
:11/02/22 01:47
:SH07B
:☆☆☆
#70 [スピーディー]
「今夜は、何か食べたいものある?」
「どんな?」
「どんなって、朝食みたいなものでなくてよ。」
「隣町の魚料理の店を試してみたら?」
「いいわね。じゃ、遊んでらっしゃい」
:11/02/22 01:49
:SH07B
:☆☆☆
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