†horror†
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#11 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『武田さん…』
武田『村井さんじゃない、どうしたの? こんな時間に』
響歌は音について武田さんに話した。
武田『ああ、私も聞いた事あるよ。この部屋にはね、奥村さんという女性が一人で住んでるんだよ。管理人さんから聞いたんだけど、どうやら壁に自分のおでこをぶつけてるらしいね』
:11/04/26 11:45 :SH003 :5Bo.qlGs
#12 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『暗い部屋で、なんでそんな事を…?』
武田『さあねえ…ここの人ちょっと変わってるから。あまり関わらない方がいいよ』
響歌『でもうるさいんですよね…これじゃ寝られないかもしれないです』
武田『私も管理人さんに言ってるのよ。でも管理人さんってホラ、気の弱そうな人じゃない…だからなかなかねえ』
:11/04/26 11:51 :SH003 :5Bo.qlGs
#13 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌はしばらく武田の話しに付き合わされ『そろそろ寝るから』と一方的に話を打ち切ってニヤニヤ顔で部屋に戻って行った。
響歌『さすがオバチャンパワー』
真面目に見えていた武田の別の一面を見た響歌はため息をついてから自分の部屋へ戻った。
髪は武田との長い会話中に、半分は乾ききっていた。
残りの半分を乾かす為、再びドライヤーの電源を入れた。
:11/04/26 11:56 :SH003 :5Bo.qlGs
#14 [輪廻◆j6ceQ96kak]
『ゴッ! ゴッ! ゴッ!』
凝りもせず音がする。
武田は壁におでこをぶつけていると言っていたがこのくらい大きな音であれば出血しているはずだ。
響歌『隣の人も隣の人だけど、黙ってる管理人も管理人じゃない…』
響歌は隣人よりも管理人に呆れかけていた。
:11/04/26 12:05 :SH003 :5Bo.qlGs
#15 [輪廻◆j6ceQ96kak]
その日は全く眠れなかった。
なぜなら、あの音は深夜にも定期的にしていたのだから。
―翌日
結局音のせいでまともに寝れなかった響歌。
今日もアルバイトへ行く為、眠たい目をこすりながら準備を始めた。
音はしていない。
深夜にずっと起きて壁におでこをぶつけていたせいか、もう眠っているのだろうと響歌は勝手に解釈した。
:11/04/26 12:09 :SH003 :5Bo.qlGs
#16 [輪廻◆j6ceQ96kak]
洗顔などを終え、着替えてから化粧を簡単に済ませ、早々と部屋を後にする。
帰ってきたら管理人に言おうと決めていた。
その日の昼休み、バイト仲間にあの事を話すと『ぜひ聞いてみたい』という声があがった。
響歌は『どうせなら泊まって行く?』という提案をいれるとバイト仲間は嬉しそうにして首を縦に振った。
:11/04/26 12:16 :SH003 :5Bo.qlGs
#17 [輪廻◆j6ceQ96kak]
アルバイトが終わり、大学へと向かう。
学校が終わったらバイト仲間に連絡を入れて、家に泊まりに来てもらう事になった。
一人でいるのが少し怖いと思っていた響歌には好都合だった。
学校が終わると早速バイト仲間にメールを入れた。
返事はすぐに来て内容は『これから行く』というものだった。
:11/04/26 12:24 :SH003 :5Bo.qlGs
#18 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌は、せっかく来てくれるのだからとコンビニでお菓子や夜食を適当に買ってからアパートに帰った。
荷物を一旦部屋に置いてから、アパートの前で友達を待っている事にした。
10分くらいして、男女2人組がやって来た。
男性の方は、響歌の仕事場の数年先輩である吉田 優斗(よしだ ゆうと)
女性は、吉田と交際している同僚の松下 雪乃(まつした ゆきの)
:11/04/26 12:32 :SH003 :5Bo.qlGs
#19 [輪廻◆j6ceQ96kak]
優斗『よっ! お待たせ』
雪乃『遅くなってごめんね、響歌!』
響歌『いや大丈夫だよ。あとは中野君だけだね』
雪乃と同様、仕事場の同僚の中野 敬太(なかの けいた)
以上の3人が響歌の部屋に泊まる事になった。
:11/04/26 12:41 :SH003 :5Bo.qlGs
#20 [輪廻◆j6ceQ96kak]
待っている間、吉田は響歌にひっそりと言った。
優斗『なあ村井、お前って中野の事好きなんだろ?』
響歌『なっ! い、いきなりなんですか?』
優斗『顔赤いぞ。わかりやすいなー』
響歌『な、中野君はただの同僚です! なんであんな奴なんか…』
優斗『ふーん。いやよいやよも好きの内ってな』
雪乃『優斗くんやめなよ、今はそんな話してる時じゃないでしょ』
雪乃のフォローで、恋愛の話は途切れた。
:11/04/26 12:47 :SH003 :5Bo.qlGs
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