†horror†
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#461 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『そうなんですか…。ちなみにその時はお父さんはいたんでしょうか…?』


麗奈『本当のお父さん? うんいたよ。でもある日、仕事の帰りに事故にあって死んだの。思えばその時からかも…蓮ちゃんが変わっていったのって』


響歌『今のお父さんは…蓮の本当のお父さんじゃないんですよね?』


麗奈『今のお父さんとはお母さんが勤めてた仕事場で出会ったんだよ。どっかの旅館だって聞いたけど…』


旅館―

このキーワードにピンときた響歌。

⏰:11/08/01 10:53 📱:T004 🆔:bJ4AUl8A


#462 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『池崎旅館…』


麗奈『…え?』

響歌のつぶやきに反応する麗奈。


響歌『池崎旅館…。あの日、私達がいった場所…』


麗奈『響歌ちゃん?』


響歌『あ、あの! ちなみにお母さんはどうなったんですか?』

身を乗り出して目の色を変えた響歌が尋ねる。

⏰:11/08/01 10:57 📱:T004 🆔:bJ4AUl8A


#463 [輪廻◆j6ceQ96kak]
麗奈『剛史と蓮ちゃんのお母さんは…実は今のお父さんと再婚してから…自殺したって…』

麗奈の一言で部屋の中に薄暗い雰囲気が漂い始める。


響歌『麗奈さん…一ついいですか?』


麗奈『ん? どうしたの?』

響歌は眉をしかめて麗奈を見つめる。

⏰:11/08/01 11:01 📱:T004 🆔:bJ4AUl8A


#464 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『麗奈さん達…あの日、もしかしてその旅館に行こうとしてたんじゃないですか?』


麗奈『えっ…』


響歌『あの時、どこに向かうつもりだったんですか?』

麗奈は黙り込んだままで、響歌は話を続ける。


響歌『麗奈さん達は今の蓮のお父さんから旅館の名前を聞いてあの旅館に向かっていたんじゃないですか?』

⏰:11/08/02 14:37 📱:T004 🆔:b3cETUus


#465 [輪廻◆j6ceQ96kak]
麗奈『…すごいね、響歌ちゃん』

そう言って小さなため息をついた。


麗奈『蓮ちゃんの為にも旅館に行って調べてみようって事になったの』


響歌『そこで私と会った訳ですか…』


麗奈『車の中で響歌ちゃんが旅館って言ったから、その時に剛史と顔を見合わせて確信したの。私達が探してる旅館はそこだろうって』

そこまで言うと目に涙が溢れ、やがてこぼれ落ちていった―

⏰:11/08/02 14:45 📱:T004 🆔:b3cETUus


#466 [輪廻◆j6ceQ96kak]
響歌『麗奈さん…』


麗奈『ごめ…』

かける言葉も見つからなかった。


そのまま夜を迎える―


麗奈『ちょっと見てもらいたいものがあるの』

落ち着きを取り戻した麗奈は棚の引き出しから黒い携帯電話を取り出してきた。

⏰:11/08/02 14:51 📱:T004 🆔:b3cETUus


#467 [輪廻◆j6ceQ96kak]
麗奈『これ剛史の携帯。あの日の一週間前くらいに変な電話とかメールが来たの』


響歌『えっ?』

響歌は目の色を変えた。

自分にも覚えのある出来事だったからだ。


麗奈『前にも言ったけど…多分、出会い系殺人ネットって所からだと思う…』


響歌『ちょっと見せてください』

彼にきた受信メールを読む。

⏰:11/08/02 14:57 📱:T004 🆔:b3cETUus


#468 [輪廻◆j6ceQ96kak]
――――――――――
Frm:DEATH net
Sb:おめでとうございます

tsuyoshi kiritani 様

おめでとうございます。

あなたはこの度、138人目のターゲットに選ばれました。

近々、あなたの元へ会員の皆様がお伺いします。

栄光を称え、ポイントを進呈致します。

進呈ポイント:500P
――――――――――


響歌『これって…』


麗奈『何か知ってるの?』

響歌はすべてを麗奈に話した。

⏰:11/08/02 15:01 📱:T004 🆔:b3cETUus


#469 [輪廻◆j6ceQ96kak]
麗奈『そんな…響歌ちゃんにもこのメールが…』


響歌『その会員が私の所にきた時、隣に住んでる武田さんに通報してもらってなかったら…私どうなっていたんだろうって考えると怖くなります…』


麗奈『そう…だね。…ところでお腹減ったよね? 何か作ってくるから待ってて』

時計を見ると午後19時を過ぎていた。

⏰:11/08/02 15:06 📱:T004 🆔:b3cETUus


#470 [輪廻◆j6ceQ96kak]
その日の夜食はスパゲティをいただき、麗奈の部屋で寝る事になった。



深夜の2時を回った頃―


響歌はふと目を覚ました。


隣にはスースーと静かに寝息をたてた麗奈の姿。


枕元に置いてあった携帯電話を開くと、一件のメールがきていた。

⏰:11/08/02 15:16 📱:T004 🆔:b3cETUus


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