悪魔と天使の暇潰し
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#98 [匿名]
「ここからは君とターゲットにかかっている。」

まず、自分達があなたの旦那の部下である事を伝える。

そして、今までのあらすじを話す。

感謝している事を伝え、お礼の為に来たと言う。


そしてまだ上司には結婚が決まった事は伝えてなく、結婚式の日にちが近くなったら、自分達から伝えて驚かせたいので、黙っていてください!とお願いをする。

⏰:11/05/23 11:37 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#99 [匿名]
「そして浮気男が帰ってきたら、そそくさと家を出ればいい。」

「そしたら浮気男はいい人で終わるじゃねーか!これの何が仕返しだよ!」

こんなんじゃ仕返しでも何でもない。


「ただ、浮気男はその話を聞いていない。」

だからなんだ?

⏰:11/05/23 11:38 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#100 [匿名]
「家に帰ってターゲットと君がいたら、浮気男はとりあえず驚く。そして、不安になる。」

そうか。
浮気男は、勘違いする。

「君達が上手く誘導出来たら、この仕返しは成功する。」


浮気男には、俺達が浮気の事を奥さんにばらしたと思わせればいい。

そうしたら奥さんは傷付く事なく、家庭が壊れる事もないだろう。

⏰:11/05/23 11:39 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#101 [匿名]
ただ浮気男が精神的に追い詰められるだけ。

奥さんは浮気男に、浮気を問いたてる事はしない。だってその事実を知らないんだから。

きっと浮気男から、謝罪をする事もない。浮気がバレたとしても、持ち前の口の上手さで乗り切るだろう。

俺達がついた嘘に気付くまで、ビクビク過ごせばいい。

⏰:11/05/23 11:42 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#102 [匿名]
.


そんな作戦だった。


「とても素敵なお二人ね?」

奥さんが浮気男に笑顔を向けている。

「あなたに感謝しているって言ってたわ。あなたはやっぱり慕われているのね。」

奥さんの無邪気な発言にも、浮気男は顔をひきつらせる。

素直にその言葉を、喜んで聞けばいいのに。馬鹿な男だ。やましい事はしてはいけないんだな。

⏰:11/05/23 11:43 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#103 [匿名]
「そういえば、最後に奥さんに何て耳打ちしたんだ?」

あいつが俺に質問をしてきた。

「ああ。旦那さんは奥さんに感謝してますよーって。旅行とか、プレゼントをあげたいって呟いていたので、奥さんからさりげなく何が欲しいかヒントをあげてください!」


「なるほど。それはいい。」

あいつが笑う。天使のくせに悪い笑顔で。

⏰:11/05/23 11:45 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#104 [匿名]
1つ目の暇潰し終わり。

⏰:11/05/23 11:45 📱:F06B 🆔:3LX4MsVg


#105 [匿名]


一日目



「良いターゲット候補を見つけた。」

珍しく、あいつから暇潰しをしようと声をかけてきた。

いつになくご機嫌な様子だ。きっととんでもなく、ターゲットに相応しい人間が見付かったのだろう。

期待しながら下の世界を覗いた。

⏰:11/05/30 15:24 📱:F06B 🆔:41UHEYEQ


#106 [匿名]
黒い細身のスーツを着た若い男だ。

スラッした体型に、柔らかそうな髪の毛。太陽の光で少し茶色く見えるが、黒髪だ。

顔は整っている。誰がどう見たって、綺麗な顔立ちだと認めるだろう。

それなのに、暗い影が見えた。普通の若者のはずなのに、普通ではない空気が、その男の周りには漂っている。

⏰:11/05/30 15:40 📱:F06B 🆔:41UHEYEQ


#107 [匿名]
「あの男、君に似ていると思わないか?」

「俺に?」

あいつにそんな事を言われ、改めて男を見た。

「あの人間悪魔みたいだ。そう思わないか?」

確かに。
俺と似ている。だけど、

「俺の方がかっこいいだろ!」

⏰:11/05/30 15:49 📱:F06B 🆔:41UHEYEQ


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