悪魔と天使の暇潰し
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#142 [匿名]
そして眉間の皺がなくなったかと思うと、口角を少しだけ上げた。
「そうだな。俺の質問には全部答えてくれんのか?」
「お前が俺の質問にも答えてくれんならな。」
ターゲットは二回頷いて、何も言わずに歩き出した。
俺はあいつの顔を見た。
「着いてこいって事かな。」
あいつも俺と同じ様に感じていたみたいだ。ターゲットのすぐ後ろを、俺達二人は並んで歩いた。
少しだけ歩いて、俺達は薄暗い雰囲気のバーに入った。
:11/06/23 20:21 :F06B :cUgMVL8s
#143 [( ̄ω ̄)]
まってます(^O^)
:11/06/26 13:00 :SH02A :.v0otlbo
#144 [にゃんき]
続きが楽しみです
:11/06/26 23:06 :N03A :rlKMCcrY
#145 [匿名]
>>143>>144どうもありがとうございます!読んでくださって嬉しい!
今日落ち着いたら書きたいと思います(^^*)
:11/06/27 08:58 :F06B :DzZSXfcA
#146 [匿名]
中も薄暗い。
正面にカウンターがあり、椅子が6個並んでいる。一番右に男が一人と、真ん中の2席に男女が一組座っていた。
テーブル席は全部で3席しかなく、どこもゆったりとしていた。
ターゲットは迷わず、一番カウンターから遠い場所にあるテーブル席に座った。
俺達はターゲットの向かいに並んで座った。ソファーの柔らかさが気持ちい。
カウンターの中には、長髪で髭の生えた男が一人。30代前半だろう。そしてもう一人若い女がいた。長い黒髪を後ろで結わいている。とても綺麗だった。
:11/06/27 17:59 :F06B :DzZSXfcA
#147 [匿名]
そんな美人が俺達に近寄ってきた。笑顔は向けてくれていないが、だるそうには感じない。
「今日は一人じゃないんだ。お友達?」
美人がターゲットに言った。
「ああ。そんなとこだ。」
ターゲットが否定しない事に驚いた。
「珍しい。」
そう言うと美人はうっすらと笑った。
「うるせぇな!早く酒持って来いよ。」
:11/06/27 18:00 :F06B :DzZSXfcA
#148 [匿名]
「全く。いつから私に命令出来るくらい偉くなったわけ?」
美人は全く怯まない。
「うるせぇ。」
心なしか、ターゲットの口調は弱くなっていく。
「いつものでいいの?」
「ああ。」
「お友達は何にする?」
美人が俺達の方を向いた。笑顔は向けてくれない。
「彼と同じもので。」
あいつが言うので、俺も頷いた。
:11/06/27 18:01 :F06B :DzZSXfcA
#149 [匿名]
美人は三人の注文を聞くと、バーカウンターの中に入って行った。
「仲良さそうだったけど、あの女性とは友達なの?それとも常連だから?」
あいつが聞いた。
「姉貴だよ。」
姉貴と聞いて、何故か少し驚いた。だけど驚く事でもない。
「確かに、よーく見りゃあ似てんのかもな。」
くっきりした目鼻立ちが、言われてみれば似ているような気がした。
:11/06/27 19:22 :F06B :DzZSXfcA
#150 [匿名]
「それにしても美人だね。」
あいつは興味なさそうに言った。
「そうか?あ、ちなみに隣にいる髭の男が姉ちゃんの旦那だから。」
「へぇ。お似合いだな。」
「おう。」
「そんな事より、二人は知ってんのか?お前の仕事について。」
無駄な話をするつもりはなかった。ターゲットについて、出来るだけ情報を集めたかった。
「ああ。」
ターゲットはためらいもなく答えた。
:11/06/27 21:46 :F06B :DzZSXfcA
#151 [匿名]
「二人は協力してくれんだ。俺だけじゃ集めきれないターゲットの情報も、調べてくれる。」
「へぇ、仲間がいたんだな。」
そんな話をしていると、美人が酒を持って現れた。
緑と透明の二種類のグラデーションのカクテルが三つ並んだ。
「ジンベースのカクテルなの。いつも濃いめに作ってるけど、二人は大丈夫?」
美人は、さっきと同じツンとした表情で聞いてきた。駄目なんです。なんて言ったら、目の前のカクテルをぶっかけられそうな迫力がある。
:11/06/27 23:20 :F06B :DzZSXfcA
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