2年A組
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#382 [我輩は匿名である]
凛を確保し、土谷が勝ち誇ったような笑みを見せる。

「何で!?何であんた達がここに…!?」

「私が呼んだの」

凛が捕まる姿を見ながら、彩が言った。

「うっちーが誰かに撃たれた音がしたから、私たちの考えた通りだと思った。だから聞こえないように南里さんに電話して、すぐ来てもらうように頼んでたんだ」

⏰:12/02/19 22:35 📱:PC/0 🆔:qbNJL2rk


#383 [我輩は匿名である]
「残念だったわね。たまたま私たちは署に残ってたのよ。“何かあった時に困るから”って。…本当に何かあるなんて思ってなかったけど」

拳銃をおろし、南里が笑う。

「じゃあ、じゃあそいつが死んでたらどうしたのよ!?」

「死んで無い事を祈るしかなかった。でもその後すぐにうっちーの声がしたから、見てみたら肩撃たれてるだけだったから、大丈夫かなと思って」

「…おい…それはさすがに可哀相だろうよ。結構ぐったりしてるぞ」

土谷に言われて、彩は初めて後ろを向いた。

⏰:12/02/19 22:36 📱:PC/0 🆔:qbNJL2rk


#384 [我輩は匿名である]
確かに彼の言う通り、誠は下を向いて黙っている。

「…大丈夫。うっちーも私も死なないよ」

彩は曇りのない目でそう断言した。

「何で…何で言い切れるのよ」

「約束したもん。ここに入る前に、『絶対死なないで』って」

「たったそれだけ?そんなの…」

⏰:12/02/19 22:36 📱:PC/0 🆔:qbNJL2rk


#385 [我輩は匿名である]
「あんたにはわかんないよ。お互いを信じ合う気持ちなんて」

彩に言われ、凛は下を向く。

「…殺して」

「あ?」

小さな声で凛が言ったのを聞き取れず、土谷が耳を傾ける。

「殺してって言ってるの!あんた達に逮捕されるぐらいなら、死んだ方がマシ!!あの男を殺されて、私の事恨んでるんでしょ!?早く殺しなさいよ!ほら!!」

焦るように言う凛に、土谷は憐れむような視線を向ける。

⏰:12/02/19 22:36 📱:PC/0 🆔:qbNJL2rk


#386 [我輩は匿名である]
「…てめぇと一緒にすんな」

土谷は真剣な顔で答える。

「そりゃてめぇの事は殺したいぐらい恨んでるよ。顔が腫れあがるぐらいまでぶん殴ってやりてぇ。

でもなぁ、そんな事したって、あいつらは喜ばねぇんだよ。あいつらが望んでるのは、お前を逮捕する事だけだ。

…生きて償え」

そう言って、土谷は凛の両手に、静かに手錠をかけた。

⏰:12/02/19 22:37 📱:PC/0 🆔:qbNJL2rk


#387 [我輩は匿名である]
自分の手首にかけられたそれを見て、凛は呆然と立ち尽くす。

ちょうど、南里たちが呼んでいたらしい応援の警官たちが到着し、続々と中に入ってきた。

それを確認し、南里が拳銃をしまって彩達に駆け寄る。

「大丈夫!?外に救急車呼んであるから、すぐに運んでもらいましょう」

「はい…」

ホッとすると同時に、突然彩の頭を激しい痛みが襲った。

直後に吐き気とめまいもして、彩はそのままその場に倒れ込んだ。

⏰:12/02/19 22:37 📱:PC/0 🆔:qbNJL2rk


#388 [我輩は匿名である]
目が覚めると、彩は知らない天井を見上げていた。

すぐ近くから、ピッピッと機械の音がする。

ゆっくりと周りを見渡してみると、点滴や心電図モニターが置いてある。

「…病院…?」

「目が覚めた?」

声がした方を向くと、そばに南里がいた。

「…南里さん…」

「軽い脳震盪だそうよ。大したことないって」

南里はそう言って、優しい笑顔を見せる。

⏰:12/03/05 21:43 📱:PC/0 🆔:BntSR/HI


#389 [我輩は匿名である]
あぁ、そういえば凛に殴られたときに頭をぶつけた気がする。

彩はボーっとそう思った後、「あ!」と声を上げて飛び起きた。

「どうしたの?」

「うっちーは!?」

「あぁ、内村君なら肩手術して違う病棟に送られたわよ。さっき土谷さんが見に行ったら、先に目を覚ましてたそうよ。問題ないって」

「…良かった〜…」

最後に見た誠はぐったりしていたため、彩はホッと胸をなでおろす。

「あと、もう1人」

南里が笑ったまま補足する。

⏰:12/03/05 21:43 📱:PC/0 🆔:BntSR/HI


#390 [我輩は匿名である]
「梶浦君も、意識が戻ったそうよ」

「本当!?そっかぁ…良かった…」

彩は笑って、安堵のため息を漏らす。

「…ありがとう。捜査に協力してくれて」

南里は優しく笑い、彩に礼を言った。

「いえ、そんな…」

「そして、ごめんなさい。あなた達の事…守ってあげられなかった。それに、あなた達がいなかったら、きっと事件はまだ解決できてなかったと思う。…本当にありがとう」

そう言って、南里は深く頭を下げる。

⏰:12/03/05 21:43 📱:PC/0 🆔:BntSR/HI


#391 [我輩は匿名である]
「…こちらこそ、ありがとうございました。…犯人…捕まえてくれて」

彩は苦笑して言葉を返す。

「…きっと、春香たちも喜んでると思います」

「…そうね」

窓の外に目を向ける彩に、南里は頭を上げ、頷く。

「……凛達は…どうなるんですか?」

少し間をおいて、彩が南里に尋ねる。

彼女の質問に、南里は表情を暗くして答える。

⏰:12/03/05 21:44 📱:PC/0 🆔:BntSR/HI


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