2年A組
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#1 [我輩は匿名である]
初めましての方もそうでない方もこんにちは
以前こちらでお話を書かせてもらった者です(*^_^*)
今回また違うお話を書かせていただきます(・∀・)ノ

ご意見ご感想はこちらにお願いします↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4747/
題名違いますが、前のを再利用させていただいていますのであしからず(m'□'m)


誹謗中傷お断わりです!あと、ミステリー(もどき)っぽいものになってますので、苦手な方はご注意下さい

⏰:11/07/20 13:37 📱:N08A3 🆔:39V8PWbs


#2 [我輩は匿名である]
始まりは5月15日、雨の日の夜だった。

この日は雨のせいか、少しひんやりとしていた。

「ご…ごめん!私が悪かった!頼むから許して!」

街灯の少ない狭い路地裏に、1人の女子高生の声が響き渡る。

しかし、周りにあるのは住人のいない古びたアパートや空き店舗。

さらに雨の音でかき消され、その声は誰にも届かない。

目の前にいる、黒いレインコートを着た人物以外には。

⏰:11/07/20 13:43 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#3 [我輩は匿名である]
髪を金色に染め、雨でも崩れないほどばっちり化粧をした女子生徒は、腰を抜かしたのか、座り込んだまま後ずさる。

黒いレインコートから伸びた黒い手には、1本の包丁。それを握ったまま、ゆっくりと彼女に近づいていく。

「ひ…っ」

立ち上がれない中どうにかして逃げようとする女子高生だが、背中に何かがぶつかった。

ハッと振り向いてみると、背後には電柱。

もう逃げられない!

そう思った瞬間、女子高生は胸ぐらをつかまれ、力づくで立ち上がらされた。

⏰:11/07/20 13:44 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#4 [我輩は匿名である]
レインコートから覗く鋭い眼。暗くて良く見えないが、どこか笑っているように見える。

その表情を見て、背筋が凍りついた。

「ごっごめんなさい!ごめんなさいごめんなさいごめんなさ…」

必死の謝罪も意味をなさなかった。

自分の胸に突き刺さったさっきの包丁。感じたことのない、言い表せない痛みが全身を駆け巡る。

かと思えば、それはすぐに引き抜かれた。

⏰:11/07/20 13:44 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#5 [我輩は匿名である]
力が入らず、女子高生はだらりとその場に座り込む。

ほとんど動かなくなった彼女を、レインコートの人物はじっと見下ろす。

見ていると、自然と口角が上がってきたのが自分でもわかる。

そしてすぐに、身を翻してその場を立ち去った。

「まず1人目…♪」

笑顔のまま、そう言い残して。

⏰:11/07/20 13:45 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#6 [我輩は匿名である]
次の日の放課後。

「…ねぇ、昨日の話聞いた?」

野球部の練習をベンチで見ながら、高校2年生の塩見彩は、同じ野球部マネージャーの青山美穂にぼそっと尋ねる。

「聞いたよ〜…怖いよねぇ」

「あの、女子高生が殺されてたってやつ?」

ボールを籠いっぱいに拾ってきた永井皐も、地面に籠を置いて話に入ってきた。

「そうそう。あの殺された子、私たち知ってるんだよね」

彩は浮かない顔で話す。

⏰:11/07/20 17:55 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#7 [我輩は匿名である]
「私と彩ちゃん、中学2年の時、その子と同じクラスだったんだ」

彩に代わって、美穂が皐に言った。

「マジで?そりゃ気になるわな」

昨日の夜22時ごろ、細い路地裏で女子高生が殺害される事件があった。その女子高生は他校の生徒だが、現場からそう遠くもないこの高校でも今朝、各担任から注意を促された。

「な〜にサボってんだよ、お前ら」

話している間に休憩に入ったらしく、部員の菊池龍也が割って入ってきた。

「別にサボってないっつーの!」

⏰:11/07/20 17:55 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#8 [我輩は匿名である]
「どう見てもサボってただろ!」

「…で、何喋ってたの?かなり暗い顔してたけど」

スポーツドリンクが入ったペットボトルを片手に、同じクラスの部員、内村誠も話に入ってきた。

「ほら、あの話だよ。小松さんが昨日…」

「あぁ、殺されてたってやつ?」

表情1つ変えずに、誠は地面に腰を下ろす。

「何、お前ら知り合いなの?」

龍也もしゃがみこんで尋ねる。

⏰:11/07/20 17:56 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#9 [我輩は匿名である]
「うん。私と美穂とうっちー、中学の時クラス一緒だったんだよ。その子と」

「だからうっちーって呼ぶな」

彩と幼馴染の誠は、いつも通り嫌そうな顔で言い返してくる。彩は訂正する気はないのだが、わざわざ毎日ご丁寧に言い返すのだ。

「じゃあ“うっちゃん”にする?」

「…それも嫌だ」

「でも、何で死んじゃったんだろうね、小松さん」

「その子、何か恨まれるようなことしてたわけ?」

皐の問いに、彩と美穂と誠は顔を合わせる。

⏰:11/07/20 17:56 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#10 [我輩は匿名である]
「まぁ…思い当たる事はあるな」

真っ先に口を開いたのは誠だった。

「何?」

出身中学校が異なるため事情を知らない皐と龍也は、そろって首をかしげる。

「いじめっ子だったんだよ。なんか、ちょっとでも気に入らない奴は無視したりするような。ギャルっぽいし、元々生理的に受け付けなかったけど、あれは特にやばかった」

誠はうんざりした顔で説明する。

「じゃあそのいじめられてた奴が犯人なんじゃねぇの?」

あまり物事を深く考えない性格の龍也は、誇らしげに言い張る。

⏰:11/07/20 17:57 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


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