2年A組
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#11 [我輩は匿名である]
「あんたホント単純だよね」

「うっせぇなぁ。だってそれが1番当たってそうじゃん!」

「おまけに…」

今度は彩が話す。

「そのいじめられてた子…うちのクラスの子なんだ」

彩と同じクラスの皐はきょとんとする。

「えっ誰!?」

「…言っちゃっていいのかなぁ?」

⏰:11/07/20 17:57 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#12 [我輩は匿名である]
「あー、そいつあれだろ?小山かなんかって名前の」

ためらっている彩をよそに、龍也が先に声を上げた。

「言っちゃったし…」

「凛ちゃん!?あの子いじめられてたの?全然そんな感じには見えないけど」

皐はぽんと手をたたき、彩たちに尋ねる。

「いじめられてたって、何されたんだよ?」

⏰:11/07/20 17:58 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#13 [我輩は匿名である]
「ん〜、ある日机が廊下に出てたり…」

「…あぁ…よくある話だね…」

「提出物がゴミ箱に入ってたり…」

「……ひでぇ…」

「何回も足ひっかけられてこけそうになったり…」

内容を聞いているうちに、皐と龍也の表情も曇ってきた。

話に出てきた小山凛は、現在彩、皐と同じクラスで、昼食を一緒に食べるほどの仲だ。至って普通の子で、容姿も成績も並み。

明るくて素直で、そこまで嫌われるような子ではない。

⏰:11/07/20 17:58 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#14 [我輩は匿名である]
「でも、何で凛ちゃんがいじめられてたの?」

「それが…」

事情を話そうとすると、ちょうど休憩終了の笛が鳴った。

「ちっ、いいとこだったのに!誠、お前も知ってんだろ?続き教えて」

「はいはい後でな」

2人は立ち上がり、練習に戻っていった。

「…次なんだっけ?」

「ノックだよ。私たちも行かないと。後でまた続き話そ」

3人もぶつぶつ言いながら、ノックの球出しに向かった。

⏰:11/07/20 18:00 📱:PC/0 🆔:Nsi6dKRc


#15 [我輩は匿名である]
打者にボールを出しながら、彩はぼーっと考えていた。

誰が彼女を殺したのか。どうしてそんな事になったのか。

単純に考えれば、龍也の言う通り凛が犯人そうではある。しかし昨日、彼女はピアノのレッスンがあると言っていた。

ピアノのレッスン先も凛の家も、事件現場とは正反対の場所にある。レッスンに行かなかったとなれば話は別だが…。

今日、担任の口から当然凛も今回の事件の事を聞いたわけだが、他のクラスメイトと同じような反応を見せただけで、特に変わったようなことはなかった。

「(凛が犯人ってのは…ないと思うんだよなぁ…)」

「大丈夫か?」

頭上から声が降ってきた。顔を上げると、ノックの手を止めて誠がこちらを見下ろしている。

⏰:11/07/21 20:54 📱:PC/0 🆔:a5gRyvU.


#16 [我輩は匿名である]
考えているうちに、ボールを出す手が止まっていたらしい。

「え?あぁ、ごめんごめん」

「…昨日の事か?」

やけに考え込んでいる彩を気遣ってか、誠が声をかける。

「…うん…」

「まぁあんな奴だし、高校でも同じようなことしてたんじゃねーの?」

「そう…かなぁ…」

特に仲が良かったわけでもないし、どっちかというとあまり関わりたくないタイプだったのだが、事が事だけに気になってしまう。

⏰:11/07/21 20:54 📱:PC/0 🆔:a5gRyvU.


#17 [我輩は匿名である]
「それか、通り魔とか。お前も気をつけろよ、一応」

「一言余計なんだよ!いつもいつも!」

「塩見!内村!まじめにやれ!」

2人そろって手が止まっていたため、監督から喝が飛んできた。

「…でも、うっちーは気にならないの?」

ノックを再開しつつ、彩はまた尋ねる。

「別…に!」

センター方向にボールを飛ばしながら、誠は答える。

⏰:11/07/21 20:54 📱:PC/0 🆔:a5gRyvU.


#18 [我輩は匿名である]
つまんないの。彩は少しむくれてボールを放る。

「そんなに気になんのか?」

「うん…。なんか、嫌な感じがして…」

「考えすぎだろ」

誠は言い放って、まるで彩の不満を振り払うかのように、今度はレフト方向にボールを飛ばす。

「…今日はよく飛ぶね」

「…今日だけじゃねーよ別に」

確かに、誠の言う通り考えすぎだろう。そう自分に言い聞かせて、今日はもう考えようにした。

⏰:11/07/21 20:55 📱:PC/0 🆔:a5gRyvU.


#19 [我輩は匿名である]
真っ暗な部屋で机のライト1つ照らし、男は1冊の卒業アルバムを眺めていた。

全員が晴れやかな笑顔で写った、思い出にあふれたアルバム。

「…ヒヒッ」

これから起こる事を考えると、思わず笑い声が漏れた。

「何人できるかなぁ〜?」

男は嬉しそうに、その夜ずっとそのアルバムを眺めていた。

⏰:11/07/21 20:55 📱:PC/0 🆔:a5gRyvU.


#20 [我輩は匿名である]
期待アゲ

⏰:11/08/02 03:53 📱:N02C 🆔:TAyNQ/E2


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