こえをきかせて
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#1 [SAKURA] 11/08/15 01:12
ねぇ、知ってる?


あなたのその声が、どれだけ私の心を惑わせるか。


もう聞きたくない。


なんてね、嘘なんだよ??


声が聞きたい。

#363 [SAKURA]
それを見て笑うゆめの手にある缶チューハイを取り上げながら、


「ごめんなさい。」


と謝ると、


「ほらね、あなたたちにはこの素直さがないのよ!
我が家で1番可愛いのはタケちゃんね!」


っておかん。


家族のいないような俺には嬉しい一言だった。


いい子ぶるな!と親父達にどつかれながら、賑やかで楽しい時間が過ぎていく。


ゆめと目が合うと、あははっと笑った。

⏰:14/07/20 09:06 📱:SH05A3 🆔:3dxxMMYU


#364 [SAKURA]
そんなことを言いながらお開きの時間になって、チラホラと他の社員が帰っていく。


ゆめはちゃんと余った酒を抱え寮に帰る支度を始めて、7人乗りの俺の車には同じ寮の3人が乗り込んだ。


「タケが飲むと俺ら足なくなるから、ゆめちゃんがいるときは楽でいーな!」


と、二年先輩の人に言われた。


「えへへ、そうでしょー?」


結構飲んだのかヘラヘラ答えるゆめ。


手元を見ると、飲みかけの酒を持っていた。

⏰:14/07/20 09:19 📱:SH05A3 🆔:3dxxMMYU


#365 [SAKURA]
「お前まだ飲んでんの!?」


「久しぶりのお酒だから楽しくなっちゃってー。」


あぁほんとだ、酔っ払った顔してる。


完全気の抜けた表情で外の景色の目についたものに、独り言の様にぶつくさ言っている。


好奇心旺盛な小さいガキみたいだ。


「そのくらいにしとけよ?」

⏰:14/07/21 00:38 📱:SH05A3 🆔:TfmIRWmE


#366 [SAKURA]
何気なく言うと、キョトンとしながらこっちを見ていた。


「なんで。
せっかく持って帰ってきたんだし二人でも飲むよ。」


「さっきお前朝弱いから俺には飲むなって言った…おい。」


全く聞く耳をもってないゆめは、開けたばかりの缶を一気に飲み干した。


運転中だと下手に動けないし様子も見きれないし、後ろで寝始めた先輩をミラーで確認すると、声を出して叱ることも出来ない。

⏰:14/07/21 00:46 📱:SH05A3 🆔:TfmIRWmE


#367 [SAKURA]
「ったく…。
お前だって寝起きは良くねーのに。」


「はいはい、部屋につくまで次開けるの待っててあげるから、いじけないのー。」


俺の膝をポンポンと叩きながらなだめるように言われた。


ため息をつきながら、心なしかアクセルの踏み込みが強くなる。


早く帰ってこいつを寝かしつけないと、面倒な事になる。

⏰:14/07/22 22:20 📱:SH05A3 🆔:bzKS8Rvw


#368 [SAKURA]
20分程車を走らせると、ようやく寮についた。


玄関で先輩達を降ろしてから駐車場に向かい、そこからエレベーターで3階まで上がった。


呑気に鼻歌を交じえながら、俺の後ろをふらふらついてくる姿を見る。


いくら俺だからって、無防備過ぎる。


その辺こいつはなにも考えないのか。

⏰:14/07/22 22:28 📱:SH05A3 🆔:bzKS8Rvw


#369 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/10/02 02:14 📱:Android 🆔:Ltpo.xA.


#370 [わをん◇◇]
>>1-30

⏰:22/12/26 23:37 📱:Android 🆔:K0o6YEWM


#371 [わをん◇◇]
>>330-360

⏰:22/12/26 23:37 📱:Android 🆔:K0o6YEWM


#372 [わをん◇◇]
>>1-100

⏰:22/12/26 23:39 📱:Android 🆔:K0o6YEWM


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