漆黒の夜に君と。V[BL]
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#78 [ちか]
しかし、
今までは見てて不安にしか思えなかった口喧嘩も、こうカミングアウトされてしまうと、なんだか微笑ましく見えてきた。


にやけ顔でその様子を見ていると、凌さんがこっちを見た。
にやけ顔を隠そうと思わず片手で口元を覆う。


「じゃ、俺たちもう帰るから。」

「ちょ、まだ話終わってへんやろ!!」

「はいはい、俺が悪かった。」

「それがむかつく言うてんねん!!」

そんなエンドレスな会話をしながら、二人は遠ざかっていく。

⏰:11/10/13 19:46 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#79 [ちか]
「年始早々騒がしい奴らだね。」

恭弥がそう言って呆れ半分で笑う。
つられて俺も自然と笑った。

「でも、まさかこんないろんな人に会えると思わなかった!」

「たしかに。みんなも正月=初詣、甘酒ってわけか。」

「それは関係ないと思うけど…」


相変わらずの天然ボケに軽くツッコミを入れてるうちに、漸く賽銭箱が目の前に来た。

⏰:11/10/13 19:57 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#80 [ちか]
「こうやって、小銭投げて願い事すんの。」

「ふーん。」

チャリンと小銭が跳ねて、
賽銭箱に入っていく。

隣同士に並んで両手を叩いた。

そして目を瞑り、願い事。


…―願い事。

⏰:11/10/13 20:02 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#81 [ちか]
暫くして顔を上げた。

恭弥も続いて顔を上げる。

目が合って少し照れくさくなった。
すぐにそらして、来た道に足を戻す。

少し歩いたところでふいに恭弥が口を開いた。


「そう言えば冥、なんてお願いしたの?」

「ほえ?!///」

やべ、変な声出しちゃった。

⏰:11/10/13 20:08 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#82 [ちか]
「な、なんでもいいじゃん、別に!!///」

「え、なんで?教えてよ。」

必要以上に童謡されたのが気にかかったのか、さらに詰めよって来る。

だから、言えないんだって!!
心の中で懇願するように叫んだ。

「〜…っ、そういう恭弥はなんてお願いしたんだよ?!///」

「僕?」

そして、そんな俺に全く気づかない恭弥を避けるように質問に質問で返す。

が、恭弥は動じず真顔で答えた。

⏰:11/10/13 20:18 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#83 [ちか]
「冥とずっと一緒に居れますように。って。」

「…〜っ!!!////」


なんで、コイツは
こう恥ずかしいことを
簡単に言えるんだよ!!////


内心でそう叱咤して、
俺の顔は一瞬で紅潮した。

⏰:11/10/13 20:28 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#84 [ちか]
さらりと言ってのけて、もう一度恭弥は俺を見た。

「で、冥は?」

「ひひひ、秘密!!///」

それでも俺は言えない。

「僕言ったよ?」

だって、

「秘密ったら秘密なんだよ!!///」

⏰:11/10/13 21:05 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#85 [ちか]
俺も実は

恭弥とずっと一緒に居れますように

って願ってたなんて



言えるわけ


ないだろ…。///

⏰:11/10/13 21:06 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#86 [ちか]
「まぁ、いいや。」

漸くその言葉が出たことで、安堵のため息をつく。

そんな俺をよそに恭弥は話を続けた。

「そう言えば、言い遅れたけど」

「?」

紅潮している顔を見られるのが嫌で俯いていたが、それにつられてふいに顔をあげる。

そして、

「明けましておめでとう。」

短い間唇が重なった。

⏰:11/10/13 21:11 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


#87 [ちか]
「〜〜…っ!!!!!////」


収まりかけていた赤面が一気に再沸騰する。

全身が熱くなった。

「顔真っ赤。」

恭弥はそんな俺を見てクスリと笑う。

ちょうど月明かりが恭弥を照らして、その笑みが妖艶になる。

⏰:11/10/13 21:22 📱:Android 🆔:iMqIqKtk


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