漆黒の夜に君と。V[BL]
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#188 [ちか]
しかし、やっとの思いで出た言葉も会話にはならず、神崎は俺を初めて見るかのように、ただ冷ややかな目で見つめている。


「え……っと、…な、何しにき…、あ!」


なんとか間を繋げようと口を開いたのも束の間、神崎はおもむろに俺から目線を外し、歩き出した。

「な…っ、ちょっと、神崎!!」

そんな神崎を引き留めようと名前を呼んだが、神崎はこっちに見向きもしない。

⏰:11/10/21 18:13 📱:Android 🆔:jLFXF6R2


#189 [ちか]
「待てって…ッ!!」

咄嗟に、去ろうとする神崎の腕を掴んだ。

その瞬間、
再び冷淡な瞳と向かい合う。

そして乱暴に掴んだ手を振り払われた。

一瞬のことに戸惑い、
俺は振り払われた痛みで痺れる手を擦って、目を見開いた。

見上げた神崎はもはや俺の知っている神崎ではない。

⏰:11/10/21 19:01 📱:Android 🆔:jLFXF6R2


#190 [ちか]
一瞬が永遠のように感じる。


張りつめる空気に息が詰まりそうだ。


冷たいその目から目が離せずにいると、神崎は突き刺さるような声で言った。


「触んな。」


それは

この上なく冷酷で、俺の心を抉(エグ)った。

⏰:11/10/21 19:11 📱:Android 🆔:jLFXF6R2


#191 [ちか]
そしてそのまま神崎は振り向きもせずに俺から遠ざかっていく。


「…………ッ、……――っ。」

呼び止めたいのに、
引き留めたいのに、
声が出ない。

声もかけられずにその姿を見つめているうちに、もうその背中は見えなくなっていた。

頬を一筋の水滴が伝う。


そんなただ立ち竦む俺に残されたのは、
振り払われた手の痛みと胸に突き刺さった言葉だけだった。‥‥‥──────

⏰:11/10/21 19:23 📱:Android 🆔:jLFXF6R2


#192 [ちか]
*
少し休憩( ´`〃) 。。
読んでくれてる方いるのかな( ´`;)


*

⏰:11/10/21 19:41 📱:Android 🆔:jLFXF6R2


#193 [☆☆☆]
読んでます
かなり面白いです

⏰:11/10/21 21:26 📱:F05C 🆔:ngvLqfP2


#194 [ちか]
>>193 ☆☆☆さま.

わー( ´`〃)
ありがとうございます!///
そう言ってもらえるとすっごくやる気が出ます( *´`* )がんばろっと!

⏰:11/10/22 12:11 📱:Android 🆔:FmyfOmCg


#195 [ちか]
>>191続き

― 陽平side.―




「触んな。」



それは自分でも驚くほど、

冷たくて突き刺さるような声だった。

⏰:11/10/22 12:24 📱:Android 🆔:FmyfOmCg


#196 [ちか]
衝動的に振り払った自分の腕がジンと痺れる。
どれほど強く握られていたのだろう。
一瞬のことに記憶はついていかず、代わりに痛みばかりが腕に残った。

チラリと横目で見ると、
優里は驚いたように自分の手を擦り俺を見上げている。

その顔は酷く怯えていて、
まるで俺が俺じゃなくなっていくみたいだった。

⏰:11/10/22 12:35 📱:Android 🆔:FmyfOmCg


#197 [ちか]
そんな優里を見てられずに目線を外した俺はその場を立ち去った。


ある程度離れた場所まで来て、振り返ってみる。
追いかけてくる気配はない。


「〜…っ、なんなんだよ…ッ」

力任せに壁を殴る。
拳に鈍い痛みが走るが、そんなことをしたところで胸の中で蠢く感情は消えない。

⏰:11/10/22 12:43 📱:Android 🆔:FmyfOmCg


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