漆黒の夜に君と。V[BL]
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#219 [ちか]
ドンッ…───!!

「……〜っ!?」

肩を掴まれ思いっきり壁に叩きつけられた。

いきなりのことに声も出ず、俺はただケンを見つめる。
ケンの表情(カオ)に笑顔は無い。

怒気の混ざった声でケンは大声をあげた。

「お前も分かんない奴だなぁ…!!なんでそんな奴が良いんだよ!?」

その言葉が何を意味するのかさっぱり分からず、俺は動揺を隠しきれない。

⏰:11/10/23 13:55 📱:Android 🆔:mS2WTstg


#220 [ちか]
「ケン…?なに言って…」

苛立ちを全面に出したその物言いはケンらしくなくて、まるで知らない誰かを見てるようだった。

ただ理解出来ずに見つめる俺にケンは痺れを切らしたように怒鳴る。

「だから!!!!あんな奴より俺の方がお前のこと大事にしてんのに、なんでアイツばっかり見るんだよ!!」

大事…?
アイツばっかり…?

訳のわからない言葉達に頭が混乱する。

「…俺はお前が好きなんだよ!!!」


⏰:11/10/23 14:01 📱:Android 🆔:mS2WTstg


#221 [ちか]
その一言で何もかもの辻褄が合い、理解した。
しかしなんて言ったらいいか分からない。


だって俺は…

「でも俺…神崎が…」

神崎のことが好きで…───

そう言おうとした時、

「そんなの、すぐに忘れさせてやる…ッ」

「?!ん……ふ…ぅ…ッ」

突然唇を塞がれた。

⏰:11/10/23 15:19 📱:Android 🆔:mS2WTstg


#222 [ちか]
油断していた俺の両手を片手で拘束するとケンはさらに深いキスを寄越した。

「ちょ…っ、ん/// ケ…ン、息…出来な…っふ‥ぅ///」

クチュ…ッ‥ピチャ…

薄暗い廊下に淫らな音が響く。
自らの吐息がさらに厭らしく思えて、思わず目を瞑った。

絡められる舌に息も出来ない。

苦しくてケンの背中を乱暴に叩く。
すると、銀色の糸を引いてケンは唇を離した。

そしてニヤリと笑う。

「っ…なに、初めてなの?派でな見た目のわりに。クスッ…大丈夫!優しくしてやるから。」

「あ…ッ///な…にす‥‥っ!!!!やめ…ッ////」

着ている服のボタンがその手によって外されていく。


はだけていく上半身に恥ずかしくて紅潮していくのが分かった。

⏰:11/10/23 17:39 📱:Android 🆔:mS2WTstg


#223 [ちか]
どうにか逃れようと、必死にもがく。

が、俺より体格のいいケン相手ではただの体力の消耗にしかならない。

「クスッ…暴れても無駄だって。こんな時間、誰も来ないから。」

妖しく笑うケンの吐息が胸の飾りを掠める。

「ん…、そこ…で、しゃべ…んな…ぁッ///」

突然、飾りを甘噛みされ情けない声が漏れた。

「感じてんだ?可ー愛い。」

もはや羞恥心は限度を越え、無意識に涙がこぼれてくる。

⏰:11/10/23 17:47 📱:Android 🆔:mS2WTstg


#224 [ちか]
月明かりが窓ガラスから俺たちを照らし影を作る。

「すぐに気持ち良くしてあげるから…」

何度も通った廊下も、夜になると雰囲気が
変わり俺の知らない世界が広がっていく。

恐怖で足が震えた。

「や、やめ…っ」

神崎…

神崎、

神崎…──ッ

来るはずもないその名前を出ない声で何度も呼ぶ。

来るはず、無いのに…───

⏰:11/10/23 17:53 📱:Android 🆔:mS2WTstg


#225 [ちか]
「何してんだ。」


来るはずもない声が耳を掠めた。

それと同時にケンの手が止まる。

咄嗟に目を開け、声のした方に向けるとそこに居たのは…

「か…ん……ざき‥?」


紛れもない俺の好きな人。

「かん」

⏰:11/10/23 18:26 📱:Android 🆔:mS2WTstg


#226 [ちか]
「なんでアンタが居…、」

「何してんだっつってんだよ。」

怒鳴るわけでもなく、淡々としていて低い声が廊下に響く。

ケンの顔から血の気が引いていくのが分かった。

会いたくて会いたくて仕方なかった相手がすぐ目の前に居る。
が、複雑な感情が混ざりあって声が出ない。

しかし神崎と目が合った時、
こぼれるように声が漏れた。

「たす…けて…」

その瞬間、
グイッ

「そういうことらしいから。」

腕を引っ張られ抱き締められた。

⏰:11/10/23 18:55 📱:Android 🆔:mS2WTstg


#227 [ちか]
>>225訂正

最後の一文スルーでお願いします!
かんざきっていうセリフが間違って入ってしまいました;

⏰:11/10/23 18:57 📱:Android 🆔:mS2WTstg


#228 [ちか]
「なっ…」

抱き締められたのも束の間、強引に腕を掴まれ、引っ張られていく。

顔の青いケンの姿が遠ざかっていった。

慌てて、神崎の顔を見上げる。
しかし神崎は俺の顔を見ようとしない。

「ちょ…っ、神崎…ッ」

「黙って引っ張られてろ。」

落ち着いた低い声が不思議と俺の心を落ち着かせた。

⏰:11/10/23 20:14 📱:Android 🆔:mS2WTstg


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