漆黒の夜に君と。V[BL]
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#305 [ちか]
>>301 匿名さま.

ありがとうございます(*^^*)
がんばります!
よかったら感想板にも遊びに来てくださいね♪

⏰:11/10/31 08:00 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


#306 [ちか]
>>304続き

「…き、きっと手術前だから優里くんも大人しくしてるんですね!手術が終われば前より激しい特攻してきそうだから、先生覚悟しといた方がいいですよー?」

一瞬重くなった空気を掻き消すように同僚は明るく振る舞った。

しかし、今の俺にその言葉はキツい。
嫌われてしまった今、前より激しい特攻など微塵も考えられないのだから。

俺は苦々しい笑顔で同僚の言葉を受け流し、持ってきてもらった資料を整理し始める。

それを見ると同僚も気を利かせ、軽く挨拶をして静かに部屋を出ていった。

⏰:11/10/31 15:16 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


#307 [ちか]
しかし本当は資料を整理するなんて形だけ。

目を通したところで、内容なんて頭に入ってこない。


認めたくないが、
頭の中はアイツで支配されていた。

しかし何度も頭の中であの約束が働きかける。

そしてこれ以上、踏み込んではいけないと忠告されているような気がしてならないのだ。

葛藤が葛藤を呼び、
考えは堂々巡りを繰り返していた。

⏰:11/10/31 16:51 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


#308 [ちか]
会いに行くことは出来る。

しかし
会うことで満足するのは自分だけ。

会ったところで好きだと言われても約束がある限り、気持ちに答えることは出来ないのだから。

それは
約束に対しても
優里に対しても
中途半端な態度でしかない。

正しい選択はこれ以上関わらないこと。

⏰:11/10/31 16:56 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


#309 [ちか]
.

「分かってんだよ、んなことは…。」


だからこそ
頭に感情がついてこず、
こうも悩んでいる。



力無く漏れた独り言は
虚しく部屋で響いた。

⏰:11/10/31 16:59 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


#310 [ちか]
― 優里side. ―

あの一件があった以来、
また神崎には会わなくなった。






いや、
会えなくなった。

⏰:11/10/31 18:40 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


#311 [ちか]
────……死んでもいい?!簡単に言うな!!!!!
生きたくても生きれない人間がこの世界にどれだけ居ると思って…っ!!────……


何度も脳内であの時のすべてが再生される。


あの時のアイツの表情(カオ)、
あんな表情(カオ)初めて見た。


踏み込んではいけない領域に触れてしまった。
直感でそう感じてから、
怖くて会えなくなった。

⏰:11/10/31 18:48 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


#312 [ちか]
季節も中庭の木も次第に色を変え、時間が流れていく。

気づけば年が明け、2月に差し掛かっていた。

中庭の木が桜だと気づいたのはその頃だ。
小さな黄緑とピンク色の混ざった蕾が木を染め、まるで春が近いことを告げているようだった。

何度もこの病院で春を迎えていたというのに、気づかなかったなんて今までどれほど季節に無頓着だったのだろうと、思わず苦笑が漏れる。

⏰:11/10/31 18:54 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


#313 [ちか]
そんな俺が季節が気になりだしたのは、
神崎に出会ってから。


研究という名目で来ているアイツも来月で半年の滞在になる。

ましてや離婚届だってあるし、そうなれば奥さんとの話し合いは済んだのかとか帰国しなくていいのかとか、いつ日本に帰るか考え出せばキリがない。

季節の半分がちょうど来月、再来月で終わるのならそろそろ帰る時期かもしれない。

そう思うと、
焦らずにはいられなかった。

⏰:11/10/31 19:02 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


#314 [ちか]
しかし、
神崎の地雷に触れてしまった今、どんな顔をして会えばいいか分からない。

でもいつ帰るか分からない分、今のような形で終わるのはイヤだ。


そんな子供染みた葛藤に振り回されているうちに季節が一つまた変わったというわけだ。

「俺の臆病者〜…」


はじめの特攻ぶりはどこに言ったのだ、と言わんばかりに自分に叱咤し、寝返りをうった。

⏰:11/10/31 21:43 📱:Android 🆔:/uPp3Gos


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