心霊夜話
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#46 [怪男]
 
 
 
 
 用件は簡単だった。

 行方不明になっていたお友達が昨夜見つかったと。


 だが匿名希望さんは素直に喜べなかったそうだ。


 あの部屋にあった無数のひっかき傷…そしてキッチンでの出来事…。


 人を驚かすのが好きとはいえ、さすがにここまで来ると自分の知っている彼女が取る行動ではないと思ったんでしょうね。


 念のためにお友達は一体どこで見つかったのかを彼女の母親に聞いてみると…母親はこう言った。


 「○○公園の公衆トイレです」

…と。


匿名希望さん…それを聞いてすぐにわかったそうですよ。
 
 
 
 

⏰:11/11/26 01:04 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#47 [怪男]
 
 
 
 
 全ての元凶が…彼女が行ったという一人鬼ごっこにあるという事が。


 やり方は説明文をざっと見ただけでうろ覚えだそうですが、行う場所はハッキリ覚えていた…。


 そう…公衆便所と。


 一人鬼ごっこは言わば、別の自分に追いかけられるというものだった。


 彼女は一人鬼ごっこで…その別の自分に捕まってしまったのかもしれませんね。


 あの部屋のひっかき傷と、キッチンにあるまな板の上に乗っていた小動物の死骸…


 私はこの2つの事実から、とある動物が思い浮かびましたが皆さんはどうでしょうか…?


 ほら思い浮かびますよね?


 室内で飼えるひっかき傷をつけれる動物…そして、その動物が好んでよく捕まえてくる小動物は…


 彼女はおそらくその動物霊の魂が宿った別の自分に―



 No3.自分をなくした女・END

⏰:11/11/26 01:18 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#48 [怪男]
 
 
 
 
 No4.ポンタの恩返し


 投稿者.岡田佳枝(仮名)
 
 
 
 

⏰:11/11/26 01:25 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#49 [怪男]
 
 
 
 
 皆さんは“霊”と聞いてどんなものを想像しますか?


 私はですね…ありきたりですがズバリ…

 “髪の長い女性”ですね。


 怖い話とかに出てくる霊って大抵はそうじゃないですか?


 でも霊は霊でも、害がなく怖くもない霊もちゃんといるんですよ。


 これは岡田佳枝さんという一人暮らしの女性から頂いた、飼っていた愛犬に関する不思議なお話…
 
 
 
 

⏰:11/11/26 01:33 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#50 [怪男]
 
 
 
 
 岡田さんは平凡な田舎の家に一人で住んでいる60歳の方。


 岡田さんには最愛の夫がいましたが数年前に心臓の病気が原因で他界してしまいました。


 それからは一人寂しく過ごしてきたそうです。


 しかしある日の夜…激しい雨の降る中、溜まっていたゴミを捨てに行った岡田さんは、ゴミ置き場から少し離れた所で「拾ってください」と書かれた紙が貼られた大きめのダンボールを見つけました。


 まさか生まれたての赤ん坊でも入れられているのかと思い、迷わずすぐにダンボールの口に貼られたガムテープを剥がして箱を開けた。
 
 
 
 

⏰:11/11/26 01:48 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#51 [怪男]
 
 
 
 
 中に入っていたのは赤ん坊ではなく、中くらいの大きさの薄茶色の毛をした柴犬でした。


 犬は岡田さんの顔をつぶらな瞳で見上げながら体を小さく震わせています。


 そんな目をしながら寒くて震えている犬を放っておけないと思った岡田さんは 箱の中に手をそっと入れて優しく犬を抱きかかえると、家に連れて帰った。


 「かわいそうにねえ…」

 とりあえず寒がっているのをどうにかしようと、薪ストーブの前に洗い立てのタオルを敷いて、その上に犬をそっと乗せました。
 
 
 
 

⏰:11/11/26 02:01 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#52 [怪男]
 
 
 
 
 しばらくして場所を離れていた岡田さんが戻ってくると、犬は落ち着いたのか目をつむって気持ち良さそうに眠っていた…その時はそう思っていた。


 「お前の名前決めなきゃね…」

 話しかけるように言い、犬のそばに正座をして名前を考えました。


 「ポンタ…うん、ポンタがいい」

 名前の由来は特になかったそう。

 何気に思いついたのだそうだ。


 「よしよし…今日からポンタ…お前は家で…」

 そう言ってポンタを抱き上げた時の感覚は一生忘れないと後に岡田さんは言っている。


 さっきからストーブの前にいたはずなのにポンタの毛がやけに冷たい。


 …嫌な予感がした。
 
 
 
 

⏰:11/11/26 02:23 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#53 [怪男]
 
 
 
 
 予感は的中しました。


 ポンタはすでに息を引き取っていました。


 その顔はただ眠っているようにしか見えなかったという…


 でも信じたくなかった岡田さんは、ポンタに向かって何度も名前を呼び続けた。


 何度も何度も…


 岡田さんはその場で正座したまま眠りについて、気がついたら朝になっていた。


 岡田さんの膝の上に乗っているポンタはすでに生気はなく、体重は軽く体は冷え切っていた。
 
 
 
 

⏰:11/11/26 02:33 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#54 [怪男]
 
 
 
 
 その日、庭にポンタの遺体を埋めてからだという。


 岡田さんの周りで不思議な事が起こるようになったのは―


 夜に、ポンタが捨てられていたゴミ置き場のゴミの山の中から犬の鳴き声が聞こえたり、昼間に庭で趣味の園芸をしていると庭を何かが走り回っているような気配を感じたり…夜部屋で寝ようとしている時もふと何かの視線を感じたり…


 しかし岡田さんは不思議と怖さは全く感じてはいなかった。


 なぜなら…

 「ポンタは私の心の中で生き続けていて、独り身の私をいつまでもそばで見守ってくれているから」

 だという。
 
 
 
 

⏰:11/11/26 02:51 📱:W62P 🆔:☆☆☆


#55 [怪男]
 
 
 
 
 岡田さんはこうも言っている。


 「あの夜、もしポンタを見つけていなかったら私はすぐにでも夫の後を追っていたかもしれない」

 …と。


 ならポンタは岡田さんにこう言っているのでしょうね…


 「ボクの命を少しの間だけでも守ってくれた人が自分の命を簡単に捨てるなんて駄目だよ。どうせならボクの分まで長生きしてくれなくちゃ」

 …と。


 ポンタは岡田さんにその気持ちを持ち続けられるよう願いながら


 「ボクはここにいるよ」

 と岡田さんにメッセージを送っているのかもしれません。



 No4.ポンタの恩返し・END

⏰:11/11/26 03:10 📱:W62P 🆔:☆☆☆


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