心霊夜話
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#126 [怪男]
そんな勇紀の異変に最初に気づいたのは、授業の担当教師である。
「おい安坂。どした?」
教師が大きめの声で言うと、生徒らの視線が一斉に勇紀に向けられた。
「え〜」
勇紀はボーっとした顔で力ない返事をすると、教師は首をかしげながら勇紀の元に近づく。
「安坂?具合でも悪いのか?」
「え〜っと…」
勇紀は再び力ない返事をし、教師の方を見上げる。
すると教師は勇紀から視線を外し、一人の生徒の方に向けて
「岩井!すまないが安坂を保健室へ頼む」
と、焦りの表情を見せながら言った。
:11/12/23 01:04
:W62P
:☆☆☆
#127 [怪男]
教師から指名を受けた岩井という男子生徒は、すぐに立ち上がって勇紀の元へ。
そして勇紀の真っ赤になった顔を見るなり、彼も焦りと驚きの表情を見せる。
「安坂…顔赤いよ。大丈夫?」
そう言いながら岩井は座る勇紀の肩に手をやってゆっくりと立たせた。
「歩ける?」
勇紀は歩く度にふらふらしていたが、そこは岩井がしっかり勇紀の身体を両手で支える。
保健室に着いて背を向けていた女の先生が振り返り勇紀を見ると、彼女もその真っ赤な顔に相当驚いていた。
:11/12/23 01:24
:W62P
:☆☆☆
#128 [怪男]
「熱は…あるわね」
勇紀の真っ赤なおでこを触り当然のごとく言うと、勇紀は…
「え〜。熱はないですよ〜」
と、楽しげな表情で答えた。
「こんな時にふざけないの!
とにかく…しばらくベッドで休んでなさい。岩井くんも授業に戻っていいわよ、ありがとう」
そう言われた岩井は軽く礼をすると、保健室を後にした。
:11/12/23 01:39
:W62P
:☆☆☆
#129 [零]
凄く気になります!
更新まってます!
:11/12/31 12:33
:P06C
:☆☆☆
#130 [怪男]
:12/01/02 12:01
:W62P
:☆☆☆
#131 [怪男]
「じゃあ安坂君、ベッドに横になってしばらく寝てなさい」
「はぁい」
身体をふらふらとさせながらベッドに向かい、靴を脱いでゴロンとベッドの上に仰向けになる。
目をつむるが興奮して目が冴えて、全く眠れず欠伸すらも出ない。
「先生〜眠れません〜」
まるでお酒でも飲んで酔っているかのような口調で、椅子に座る先生の方に顔だけを向けて言う。
先生は勇紀に顔を向けず机の上で紙にペンを走らせながら
「寝てなさいとは言ったけど、無理して寝る事はないわ。まずは熱を下げないとね」
と、勇紀とは逆に冷静な口調で返す。
:12/01/02 12:04
:W62P
:☆☆☆
#132 [怪男]
「だから、別に熱はないって言ってるのになぁ」
独り言のようにブツブツ言いながら顔を天井に向ける。
10分ほどが経過した時、保健室のドアが開いて男子生徒の声がした。
「先生、頭痛い」
「またなの?」
会話する先生と生徒の方に勇紀が何気なく顔を向けた時、その男子生徒と勇紀の目がバッチリと合った。
:12/01/02 12:06
:W62P
:☆☆☆
#133 [怪男]
その男子生徒は勇紀見るなり「おっ!」と声をあげて指をさした。
「あら、安坂くんのお友達?」
先生が二人の顔を交互に見ながら尋ねる。
「安坂っつーのか。まぁ友達っつーか…知り合い?みたいな」
「……?」
勇紀はしばらく顔に“?”マークを浮かべながら男子生徒の顔をじっと見つめる。
「つか、お前顔赤くね?風邪でもひいたの?」
彼のやけに馴れ馴れしい態度…勇紀は段々と彼が誰なのかを思い出していった。
「あ〜!!」
思い出したその時、ベッドに横になったまま大声をあげて彼に指をさし返す。
:12/01/02 12:08
:W62P
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#134 [怪男]
「いきなりどうしたの安坂くん!」
勇紀の大声に思わず耳を塞ぐ先生。
彼の金色に近い髪…まさにあの時トイレで会ったチャラ男だった。
チャラ男は勇紀のそばまで来ると、耳元で小声で言った。
「お前もしかして…アレ飲んだ?」
「へ…?アレって?」
何の事だからわからず難しい顔をして黙っていると、チャラ男は更に小声で続ける。
「前にトイレであげたやつだよ。カプセルカプセル」
「……………………あ!」
思い出した。
:12/01/02 12:18
:W62P
:☆☆☆
#135 [怪男]
「二人共何コソコソやってるの?
赤木くん…安坂くんは熱があるんだからそっとしておきなさい」
赤木というそのチャラ男の後ろに先生が立って言う。
「あ、うぃっす」
「安坂くん、カーテン閉めるわよ。何かあったら呼んでちょうだいね」
最後に勇紀の目を見て言い、カーテンをシャッと閉める。
:12/01/02 12:45
:W62P
:☆☆☆
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