先生、あのね。[BL]
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#14 [うさみ。]
暫く考えるような素振りを見せたあと、百瀬はふと尋ねた。


「現国って先生の担当だっけ?補習も先生がすんの?」


何を今さら。
まぁ、授業すらまともに出ないんだからそんなことを聞くのも無理はないか。

俺は頭の中で一人ツッコミと自己解決をしたあと、仏頂面で頷いた。


すると、急に百瀬の顔がパッと明るくなる。

⏰:11/12/11 15:37 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


#15 [うさみ。]
「じゃあ出る!やった、すっげー楽しみ!!」


は?

いや、俺こんな反応期待してないんですケド。
ていうか喜ばれるとむかつくをんですケド。


「放課後だよね?オッケー、じゃまたあとで!」

俺が豆鉄砲でも食らったように驚き立ち尽くしているうちに、百瀬は勝手に話をまとめ疾風の如く去っていった。

⏰:11/12/11 15:41 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


#16 [うさみ。]
なんだ、アイツ。

やっぱり変なヤツだ。
補習で喜ぶなんて。

まぁ、いい。
そんな顔できるのも今のうちだけだ。
どうせ俺の補習を一回経験すればそんな反応出来なくなるだろう。

そうだ、アイツはきっと怖いもの知らずなんだ。
俺がアイツに補習のイロハを叩き込んでやる!

そう思い俺は心の中で高笑いをした。



怖いもの知らずなのは自分だったなんて、この時はまだ思いもせずに。……────

⏰:11/12/11 15:46 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


#17 [うさみ。]
【第二話 体育会系の早弁は2限目がベター】

放課後の教室。

ドアを開けると一番前のど真ん中に、女子生徒数人とじゃれ合うチャラ男が一人。


「おいコラ、百瀬。補習は女とイチャつく時間じゃねえんだよ。」


そんな奴らに一喝飛ばせば、静まりかえる教室。

ったく、サボらず時間通りに教室来たかと思えば、女連れ込みやがって!!
俺の補習をなんだと思ってんだよ!

いい加減にしないと俺の昇竜拳が火を吹くぞ、マジで。


不機嫌きわまりない声で百瀬を叱りつけると、百瀬はこれまた悪びれのない調子でヘラヘラと笑った。

⏰:11/12/11 19:05 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


#18 [うさみ。]
「ごめーん、せんせ。補習だから今日の約束キャンセルって言ったらついてきちゃって。」

「王子、補習なんかサボればいいじゃん〜」

「王子らしくないしぃ〜」

「あは、オレ、王子じゃないし〜♪」


ヘラヘラと笑う百瀬の両脇で、頭の悪そうな鼻声と上目使いを駆使する女子たち。

そんな彼女たちと楽しげに口調を合わせる百瀬。


なに、こいつ王子とか呼ばれてんの?
まぁたしかに、容姿は王子って感じするけど。

でもでもこんな素行と女グセの悪い王子見たことねえし!!
こんなんが王子とか認めねぇ。絶対認めねぇ。

⏰:11/12/11 19:14 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


#19 [うさみ。]
「10秒以内にソイツらどうにかしろ。出来ないなら補習無し。お前の今学期の単位も無し。」

「えぇっ?!せんせー、それ厳しすぎだから!」

百瀬のふやけた笑顔が焦りの表情に変わる。

「厳しくて結構。」

だって俺、お前キライだし。
お前みたいなふわふわふざけたヤツは、俺のカンに障る。

え?公私混同?
何それ、聞こえなーい。

⏰:11/12/11 19:24 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


#20 [うさみ。]
百瀬は笑顔から王子顔にシフトチェンジし、急に声色を変えた。


「今日は頼むから許してよ?俺が単位落としたらこれからみんなと遊べなくなるし。俺みんなのことスキだからさ、今日補習頑張りたいの。分かって?」


その瞬間、教室の空気は例えるならばピンク色。
ついでに言うならハートかなんかが飛び交ってそうな。

なにここ。
ここ教室だよね?ラブホじゃないよね?
吐き気してきた。誰か洗面器持ってきてー。


俺がそんな風に顔をしかめているうちに、
女子生徒たちはうっとり顔を火照らせて、大人しく帰っていった。


恐るべし、王子パワー…。

⏰:11/12/11 19:32 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


#21 [うさみ。]
「さ!せんせー、邪魔者も消えたし補習しよ?」

「邪魔者ってお前…」

百瀬くん、それはちょっと酷くないかい。
思わず出ていったギャル達に情がわきそうになった。

そんな自分を、いかんいかん、と頭を振って我に戻す。

「だって邪魔なんでしょ?」



屈託の無いその笑顔は天使か悪魔か。

「そうだけど…」

やっぱコイツ、不思議っていうか解せないわ。

⏰:11/12/11 21:00 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


#22 [うさみ。]
さっさと補習を始めよう。うん。

自分に軽く言い聞かせて頷き、持ってきた荷物の中から事前に準備した追試用の答案を探した。

今日はこれを解いて解説からの本テスト。
どうだ、二回のテスト地獄。
ダルいだろ!つらいだろ!!
言っとくけど、満点とるまで帰さねえから!


自信たっぷりにガサガサと手荷物を漁るが、一向にお目当ての物が見つからない。

⏰:11/12/11 21:11 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


#23 [うさみ。]
無い。

「先生?補習始めないの?」

「………………。」

「先生?」

「……………………。」

「せーんせ。」

「………………………。」

「せんせーってば。」

「………………………。」

無い無い無い無い無い!!

なんで?!
たしか昼にパソコンから印刷したはず…

……………あ、コピー機混んでて後回しにしたんだった。

「もしかして忘れ物でもした?」


俺としたことが。(二回目)

⏰:11/12/11 21:16 📱:Android 🆔:xH1.3UGc


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