先生、あのね。[BL]
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#1 [うさみ。]
「先生、あのね。」
いつだったか昔、
そんな作文を書かされたことがあるのを覚えてる。
だいたいは
そう、
たしか自分のちょっとした秘密なんかをこっそり先生に伝えるようなそんな作文を書いたはず。
だけど記憶のどこを探しても、
「俺、先生のことが好き。」
なんて、
そんなストレートな恋文を書いた記憶見当たらねえよ!!
>>2 「先生、あのね。」
:11/12/10 23:10
:P906i
:CjFZ9Qc2
#2 [うさみ。]
はじめまして、
うさみです。
BLってなあに?
おいしいの?
もしくは、
BLだと?!そんなもの認めな(ry
な方は今すぐ回れ右でお願いします!
拙い文章ですが
一生懸命書いていくので
楽しんでいただけたら幸いです。
よろしくお願いします(〃´`〃 )
うさみ。
:11/12/10 23:20
:Android
:XHAJm/VU
#3 [うさみ。]
【第一話 遅刻の判定に文句なんて言わせない】
「井上ー」
「はーい」
「笠原ー」
「はあーい」
ここはとある学校の、とある教室。
どこにでもある、ごく普通な朝のホームルームの風景。
朝っぱらからそんな教室の中、高らかな声で生徒名簿を読み上げるのはこの俺、
間宮望(まみや のぞむ)、25歳。
某有名大学卒の、只今高校教師三年目。
「百瀬ー」
「…………。」
:11/12/10 23:50
:Android
:XHAJm/VU
#4 [うさみ。]
俺は勉強もスポーツもそれなりに出来て、顔も運良く整って生まれてきたおかげで万年女に困ることもなく、
身長こそ少し低いものの、特にこれといった苦労も不満もなしに今日まで生きてきた。
きっとこれからも、そうなはずだった。
「百瀬ー、…百瀬優人ー、」
「………………。」
「…も、」
「せんせー、モモまだ来てないよー」
あいつに会うまでは。
:11/12/10 23:56
:Android
:XHAJm/VU
#5 [うさみ。]
( またか…。)
生徒の声に返事をしつつ、手元の名簿にチェックを入れた。
一学期が始まって、はや一ヶ月。
チェックの数は日に日に増えている。
「誰か理由分かるヤツいるー?」
こんな問いかけももう何度目だろう。
答えなんて分かっているのに。
:11/12/11 00:16
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:xH1.3UGc
#6 [うさみ。]
「どうせ寝坊かなんかだと思いまーす。」
………ほら、やっぱり。
「だれかアイツと連絡とれるヤツいたら、連絡してみてくれないかー?携帯出して良いから。」
そう言って持っていたボールペンをくるくると無意味に回転させて気を紛らわすも、効果はとくに無し。
席の端からは百瀬と親しい友人が優しいことにちゃんと返事をくれるから助かってはいるのだが。
「モモ今携帯止まってるって言ってたよー」
苛立ちは募るばかり。
「そっか、わかった、さんきゅー。」
俺は心の中で小さく溜め息を吐いた。
:11/12/11 00:26
:Android
:xH1.3UGc
#7 [うさみ。]
そうしているうちに名簿も読み終え、
特に変わったこともないので適当な締めの言葉を並べ俺はホームルームを終わらせる。
だらだら長ったらしいホームルームなんて、俺が生徒なら御免だから。
そして教室をあとにしようとドアに右手をかけた時、生徒たちの話し声が耳を掠めた。
「でも、モモって不思議だよなー」
「えーなんでー?」
「だってこんだけ遅刻、早退、欠席してるけど毎回テスト上位じゃん?おまけにうちの特進選抜の時は成績トップ。」
「あー、たしかに。」
「見た目もあんなチャラいしな〜」
たしかに。
そう言って頷く女子生徒と同じような相槌を内心で打ちながら、俺は教室を出た。
:11/12/11 00:58
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:xH1.3UGc
#8 [うさみ。]
俺の受け持つこのクラス2年A 組は、別名“特A ”。
1年の三学期末の実力テストで上位成績優秀者のみを選抜した特進クラスのことを意味している。
そんなクラスを教師三年目の俺が任されることになった時は、心底驚いたものの、自分の実力を買われたのだと自負し、今に至る。
人数も多くないからせめて名前と備考は覚えておこうと、学期前に1年時の生徒調査書に目を通した時は俺もあの生徒たちのように、アイツを不思議に思った。
今も、だけど。
:11/12/11 01:08
:Android
:xH1.3UGc
#9 [うさみ。]
「う゛っ!!」
そんな回想に頭を使っていたためか、いつの間にか目の前を見ていなかった俺は何かに顔面をぶつけた。
ぶつけた箇所がジンジンと痺れ、痛い。
俺としたことが。
少々痛い顔を片手で庇いつつ、ぶつかった障害物に目を向けると同時に聞き覚えのある少しクセのある声が頭上で鳴った。
「わ、せんせー、大丈夫?」
この声、
「…………ももせ…。」
今日の遅刻の張本人。
:11/12/11 12:28
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:xH1.3UGc
#10 [うさみ。]
俺のクラスの遅刻、早退、欠席の常習犯、
百瀬優人(ももせ ゆうと)。
脱色しているであろう明るい茶髪にキラキラと光るピアスがちらつく。
そんな百瀬は俺の目線に合わせて少し膝を曲げ、心配そうにこちらを窺う。
「あー、ちょっと赤くなってるよ?冷やす?」
「ひっ…」
自らの冷えきった手を俺の顔に当ててくるそいつは、俺の反応にイタズラっ子のような笑顔を浮かべた。
この笑顔、まじでイライラする。
:11/12/11 12:52
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