先生、あのね。[BL]
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#20 [うさみ。]
百瀬は笑顔から王子顔にシフトチェンジし、急に声色を変えた。
「今日は頼むから許してよ?俺が単位落としたらこれからみんなと遊べなくなるし。俺みんなのことスキだからさ、今日補習頑張りたいの。分かって?」
その瞬間、教室の空気は例えるならばピンク色。
ついでに言うならハートかなんかが飛び交ってそうな。
なにここ。
ここ教室だよね?ラブホじゃないよね?
吐き気してきた。誰か洗面器持ってきてー。
俺がそんな風に顔をしかめているうちに、
女子生徒たちはうっとり顔を火照らせて、大人しく帰っていった。
恐るべし、王子パワー…。
:11/12/11 19:32
:Android
:xH1.3UGc
#21 [うさみ。]
「さ!せんせー、邪魔者も消えたし補習しよ?」
「邪魔者ってお前…」
百瀬くん、それはちょっと酷くないかい。
思わず出ていったギャル達に情がわきそうになった。
そんな自分を、いかんいかん、と頭を振って我に戻す。
「だって邪魔なんでしょ?」
屈託の無いその笑顔は天使か悪魔か。
「そうだけど…」
やっぱコイツ、不思議っていうか解せないわ。
:11/12/11 21:00
:Android
:xH1.3UGc
#22 [うさみ。]
さっさと補習を始めよう。うん。
自分に軽く言い聞かせて頷き、持ってきた荷物の中から事前に準備した追試用の答案を探した。
今日はこれを解いて解説からの本テスト。
どうだ、二回のテスト地獄。
ダルいだろ!つらいだろ!!
言っとくけど、満点とるまで帰さねえから!
自信たっぷりにガサガサと手荷物を漁るが、一向にお目当ての物が見つからない。
:11/12/11 21:11
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:xH1.3UGc
#23 [うさみ。]
無い。
「先生?補習始めないの?」
「………………。」
「先生?」
「……………………。」
「せーんせ。」
「………………………。」
「せんせーってば。」
「………………………。」
無い無い無い無い無い!!
なんで?!
たしか昼にパソコンから印刷したはず…
……………あ、コピー機混んでて後回しにしたんだった。
「もしかして忘れ物でもした?」
俺としたことが。(二回目)
:11/12/11 21:16
:Android
:xH1.3UGc
#24 [うさみ。]
「一分待ってろ。」
そう言い残して教室を飛び出て一分。
「おかえりー!…あれ、なんも持ってないじゃん。」
「……コピー機故障中だった。」
職員室に入れば、
業者がコピー機前を占領。
無言で退却した俺。
「あは、ドンマイ!先生」
今日の俺、ついてない!
すっげーついてない!!
なんかカッコ悪いじゃん、チクショー。
:11/12/11 21:20
:Android
:xH1.3UGc
#25 [藻屑o]
おもしろいです∪・ω・∪
:11/12/11 22:38
:P03A
:enPvjADs
#26 [うさみ。]
>>25 藻屑oさん
ありがとうございます( //`ω´// )ゞキリッ
最高の誉め言葉っす!
更新がんばりまーすっ≡3
:11/12/12 00:04
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:FwVhNS26
#27 [うさみ。]
>>24 「てことは今日は補習なし?」
机に頬杖を付きそう尋ねる百瀬に返す言葉が見つからない。
ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう!!
地団駄でも踏みたいところをグッとこらえ、俺はファイルから原稿用紙を数枚取り出した。
「補習はまた今度にする!!でもお前遅刻とか早退、欠席で内申悪いから罰として作文書け。」
もはやこれはただのアテツケ。
単位制のウチに正直出席率とか関係無いし。
指定校とか狙ってんなら別だけど。
自分の怒りのやり場を見失った俺は、思いつきの課題を百瀬に押し付け、教卓前の椅子に腰かけた。
:11/12/12 00:10
:Android
:FwVhNS26
#28 [うさみ。]
「作文ー?先生、無茶苦茶じゃんー。」
「ごちゃごちゃ言わんとやれ。」
眉を下げて困った顔をする百瀬に半ば意地になった俺は無愛想にそう言った。
居るよね、こういう自分の非を認めない先生。
生徒の時は分かんなかったけど、今なら少し気持ち分かるかも。
なんつって。
「書き終わったら読め。そしたら今日は帰してやる。」
あくまで教師の威厳を乱用する俺に呆れたような笑みを作り、百瀬はシャーペンをカチカチと押した。
「じゃあ、テーマは?」
テーマ…
そうか、自由作文は時間かかるヤツいるし、テーマくらい決めてやるか。
百瀬の問いかけに暫く唸ったあと、俺は閃いたように口を開いた。
:11/12/12 00:59
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:FwVhNS26
#29 [うさみ。]
「そうだな、テーマは『先生、あのね』。小学生の時書いたことあんだろ。アレ。なんか先生に対して書け。」
我ながらなんてふざけたテーマを思い付いたものだろうか。
あまりのくだらなさに笑いすら出たが、百瀬は案外それを真剣に受け止めた。
「先生、あのね…か。んー…。」
クルクルとペンを回し悩む百瀬を横目に、俺はいい気味だと大人げなく含み笑いを浮かべる。
そして、時間潰しのために持ってきていた本をおもむろに手に取ると百瀬の監視など忘れ内容に没頭した。
:11/12/12 01:06
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