拝啓、中二の僕へ。
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#31 [だーいし]
真也は思わずニヤついたが、すぐに真顔に戻った。
(あぶねー。自分でも引くぐらいニヤついてたぜー。グフフフフ…)
男子達が一斉に真也を睨み付ける。
真也はどや顔を押し殺した顔でにらみかえした。
『これで全員だな。じゃあ移動してー。』
棚橋の声とともに全員が自分の机を移動しだした。男子達は誰も納得していなかった。
先ほどとは変わらぬ風景、窓の景色。
唯一変わったのは、右隣に美緒がいることだった。
:12/04/27 03:03
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#32 [だーいし]
『明日もっかい席替えしてもらう!』
『何を言い出すかと思えば…』
部活終わり、真也と真壁はいつものように買い食いをしていた。
『うわっ勝者の余裕かよ!』
『まぁな。』
『出たぁーー!!したり顔2012ぃー!!』
真也は満面の笑みだった。
『ダメだ!やぱ納得いかねぇ!変われ!真也、席変われ!』
『いやだよ〜。』
『ぐふっ、、だってお前の席最強じゃん!』
:12/04/27 03:09
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#33 [だーいし]
(確かに最強だ。)
決まった席順はこうだ。
真也の前の席は女子。右斜め前も女子。隣は美緒。美緒の前・右横・右斜め前も女子。つまり…
『邪魔者いねぇじゃんか!』
(邪魔者がいない!)
真也の心の声と真壁の大声がシンクロした。
:12/04/27 03:17
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#34 [だーいし]
席替えして数日後。
授業中。
(席替えしてしばらく経ったが、なんにも喋れてねぇぞ。どうする俺。)
真也は美緒を見つめた。
パッ!
美緒が真也の方を見る。
咄嗟に真也は目線をずらす。
(うわっ!やべ!視線に気づかれたか!)
(あれから手紙もこないしなぁ。)
真也はまだ美緒と一言も喋れずにいた。
『じゃあ、メールするから!』
『大した内容じゃねえだろ。』
部活終わり真也は真壁と別れた。
『ただいまー。』
『おかえりー。また手紙きてるわよー。』
『おぉ!!』
:12/04/28 07:02
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#35 [だーいし]
『きましたか!やっときましたか!』
自分の部屋に戻り真也は封筒の封を切った。
【久しぶりの手紙になるな。美緒ちゃんの隣になったと思うがどうだろうか。】
『なりましたよ。確かにね。』
【まぁ僕の事だ。何も話しかけられてないと思う。】
『バレバレか。』
【朗報だ。明日の5時間目に美緒ちゃんの方から話しかけられる。】
『マジか?』
【『消しゴム貸してくれる?』ってな。上手く対処してくれ。以上。】
『け、消しゴム?』
すっかり独り言が多くなった真也。
『この機会は大切にしなきゃな。』
真也は腹をくくったが内心不安だった。
:12/04/28 07:10
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#36 [だーいし]
次の日の1時間目。
真也は朝からソワソワしていた。
(くそー。緊張して昨日寝れなかったぜ。)
真也は美緒の方を見る。
(まだ消しゴムはあるな。てかやっぱ美緒ちゃん可愛ぇー!)
美緒に見とれていた真也。
『ちょっと多田木君!』
『はっ、はいっ!』
:12/04/28 18:20
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#37 [だーいし]
英語担当の藤波が真也を呼ぶ。
『今、よそ見してたでしょ?じゃあここ訳してみて。スタンダップ!!』
『イ、イエス…』
(や、やべぇー。何にも聞いてなかったよ〜。あっでも、学園ドラマでよく隣の子がこっそり教えてくれるってのがあるよな!うんうん!どうだ!)
真也はパッと美緒を見た。
(前見てるー!!熱心!!勉強熱心!!でも、そんな所も可愛い〜。って言うてる場合か!え〜なになに、バナナって単語しかわかんね〜。よし!なるようになれ!)
『えぇーと…「ブラウン先生、バナナはおやつにはいりますか?」』
:12/04/28 18:33
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#38 [だーいし]
『フフッ、それ言う子って遠足の時絶対持ってこないわよね!って全然違います!!』
藤波のノリツッコミで教室がドッと沸く。
(よっしゃー!!ウケた〜!!これ5時間目の前にいいジャブになったんじゃねえか?)
真也はパッと美緒を見た。
美緒は少し微笑んだ。
(ややウケっ!!)
:12/04/28 18:45
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#39 [だーいし]
『藤波先生って若くて綺麗だし、んであのノリの良さだもんな〜。そりゃ人気あるわな〜。んぁ〜。』
昼休み、真壁は伸びをしながら真也に言う。
『いよいよ次の時間かぁ。』
『ん?何が?』
『あぁ、いや何にもない。』
『てか、さっきのおもしろかったな!真也がボケるなんて珍しいじゃん。みんな笑ってたぞ!』
:12/04/28 23:41
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#40 [だーいし]
真也はチラッと真壁の方を見て大きくため息をつく。
『でも、美緒ちゃんは笑ってなかった。』
『あぁ確かに!ややウケだったな!………おやおや、これまた珍しい。真也の口から美緒ちゃんの話題が出るなんて。』
真也は我にかえり、慌てふためいた。
『あっ、いやっ、別に、隣だしさ。』
『ヘイ、ブラザー!自分の気持ちに素直になってもいいんだぜ〜。』
真壁は真也の肩に手を回す。
『ちがっ、そんなんじゃねーよ!』
真也はその手を払いのけた。
:12/04/28 23:48
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