拝啓、中二の僕へ。
最新 最初 全 
#34 [だーいし]
席替えして数日後。
授業中。
(席替えしてしばらく経ったが、なんにも喋れてねぇぞ。どうする俺。)
真也は美緒を見つめた。
パッ!
美緒が真也の方を見る。
咄嗟に真也は目線をずらす。
(うわっ!やべ!視線に気づかれたか!)
(あれから手紙もこないしなぁ。)
真也はまだ美緒と一言も喋れずにいた。
『じゃあ、メールするから!』
『大した内容じゃねえだろ。』
部活終わり真也は真壁と別れた。
『ただいまー。』
『おかえりー。また手紙きてるわよー。』
『おぉ!!』
:12/04/28 07:02
:S003
:kb.gGcy2
#35 [だーいし]
『きましたか!やっときましたか!』
自分の部屋に戻り真也は封筒の封を切った。
【久しぶりの手紙になるな。美緒ちゃんの隣になったと思うがどうだろうか。】
『なりましたよ。確かにね。』
【まぁ僕の事だ。何も話しかけられてないと思う。】
『バレバレか。』
【朗報だ。明日の5時間目に美緒ちゃんの方から話しかけられる。】
『マジか?』
【『消しゴム貸してくれる?』ってな。上手く対処してくれ。以上。】
『け、消しゴム?』
すっかり独り言が多くなった真也。
『この機会は大切にしなきゃな。』
真也は腹をくくったが内心不安だった。
:12/04/28 07:10
:S003
:kb.gGcy2
#36 [だーいし]
次の日の1時間目。
真也は朝からソワソワしていた。
(くそー。緊張して昨日寝れなかったぜ。)
真也は美緒の方を見る。
(まだ消しゴムはあるな。てかやっぱ美緒ちゃん可愛ぇー!)
美緒に見とれていた真也。
『ちょっと多田木君!』
『はっ、はいっ!』
:12/04/28 18:20
:S003
:kb.gGcy2
#37 [だーいし]
英語担当の藤波が真也を呼ぶ。
『今、よそ見してたでしょ?じゃあここ訳してみて。スタンダップ!!』
『イ、イエス…』
(や、やべぇー。何にも聞いてなかったよ〜。あっでも、学園ドラマでよく隣の子がこっそり教えてくれるってのがあるよな!うんうん!どうだ!)
真也はパッと美緒を見た。
(前見てるー!!熱心!!勉強熱心!!でも、そんな所も可愛い〜。って言うてる場合か!え〜なになに、バナナって単語しかわかんね〜。よし!なるようになれ!)
『えぇーと…「ブラウン先生、バナナはおやつにはいりますか?」』
:12/04/28 18:33
:S003
:kb.gGcy2
#38 [だーいし]
『フフッ、それ言う子って遠足の時絶対持ってこないわよね!って全然違います!!』
藤波のノリツッコミで教室がドッと沸く。
(よっしゃー!!ウケた〜!!これ5時間目の前にいいジャブになったんじゃねえか?)
真也はパッと美緒を見た。
美緒は少し微笑んだ。
(ややウケっ!!)
:12/04/28 18:45
:S003
:kb.gGcy2
#39 [だーいし]
『藤波先生って若くて綺麗だし、んであのノリの良さだもんな〜。そりゃ人気あるわな〜。んぁ〜。』
昼休み、真壁は伸びをしながら真也に言う。
『いよいよ次の時間かぁ。』
『ん?何が?』
『あぁ、いや何にもない。』
『てか、さっきのおもしろかったな!真也がボケるなんて珍しいじゃん。みんな笑ってたぞ!』
:12/04/28 23:41
:S003
:kb.gGcy2
#40 [だーいし]
真也はチラッと真壁の方を見て大きくため息をつく。
『でも、美緒ちゃんは笑ってなかった。』
『あぁ確かに!ややウケだったな!………おやおや、これまた珍しい。真也の口から美緒ちゃんの話題が出るなんて。』
真也は我にかえり、慌てふためいた。
『あっ、いやっ、別に、隣だしさ。』
『ヘイ、ブラザー!自分の気持ちに素直になってもいいんだぜ〜。』
真壁は真也の肩に手を回す。
『ちがっ、そんなんじゃねーよ!』
真也はその手を払いのけた。
:12/04/28 23:48
:S003
:kb.gGcy2
#41 [だーいし]
そして5時間目が始まった。
(くそー。やべぇよ。すんげぇ緊張するじゃんか。今まで全然喋った事ねぇのに。。いきなりは荷が重すぎるよ。。)
5時間目は国語だった。
(てか、本当に喋りかけてくんのか?席替えは奇跡が起こったとかで…だって全然そんな素振りねぇもん!消しゴムは…?)
真也は美緒の方を見る。
(ったく、国語辞典で見えねぇよ!!)
:12/04/29 05:42
:S003
:w0m44Uik
#42 [だーいし]
5時間目が始まり30分が経過した。
(授業が終わるまで後15分。。未だその気配なし…どうしよ、なんて返そうかな。「おっおん。」いやっ冷たすぎるか。「あぁ。」海外ドラマかって!「もうあげるわ。」なんで関西弁!ダメだぁぁぁ!!すんげぇ緊張してきた!!もうダメだ!!)
真也の緊張がピークに達した時だった。
『消しゴム貸してやるよ。』
それはその距離だから聞こえる声だった。
:12/04/29 05:49
:S003
:w0m44Uik
#43 [だーいし]
美緒は真也の方を向いた。
(うわぁぁぁぁ!!!!!!!やべぇぇぇぇぇ!!!!!!!緊張で頼まれてないのに先に言っちゃったぁ!!!!!!!!!しかも『貸してやるよ。』って超上からじゃん!うわ〜美緒ちゃんキョトンとしてるよ〜。終わった〜。)
『あ、ありがと。』
美緒は横から差し伸ばされた真也の手から消しゴムを受け取った。
(あれ??どういう事だ??い、いけたのか??)
キーンコーンカーンコーン♪
授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。
:12/04/29 05:55
:S003
:w0m44Uik
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194