拝啓、中二の僕へ。
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#37 [だーいし]
英語担当の藤波が真也を呼ぶ。
『今、よそ見してたでしょ?じゃあここ訳してみて。スタンダップ!!』

『イ、イエス…』

(や、やべぇー。何にも聞いてなかったよ〜。あっでも、学園ドラマでよく隣の子がこっそり教えてくれるってのがあるよな!うんうん!どうだ!)

真也はパッと美緒を見た。

(前見てるー!!熱心!!勉強熱心!!でも、そんな所も可愛い〜。って言うてる場合か!え〜なになに、バナナって単語しかわかんね〜。よし!なるようになれ!)


『えぇーと…「ブラウン先生、バナナはおやつにはいりますか?」』

⏰:12/04/28 18:33 📱:S003 🆔:kb.gGcy2


#38 [だーいし]
『フフッ、それ言う子って遠足の時絶対持ってこないわよね!って全然違います!!』

藤波のノリツッコミで教室がドッと沸く。

(よっしゃー!!ウケた〜!!これ5時間目の前にいいジャブになったんじゃねえか?)

真也はパッと美緒を見た。


美緒は少し微笑んだ。


(ややウケっ!!)

⏰:12/04/28 18:45 📱:S003 🆔:kb.gGcy2


#39 [だーいし]
『藤波先生って若くて綺麗だし、んであのノリの良さだもんな〜。そりゃ人気あるわな〜。んぁ〜。』

昼休み、真壁は伸びをしながら真也に言う。

『いよいよ次の時間かぁ。』

『ん?何が?』

『あぁ、いや何にもない。』

『てか、さっきのおもしろかったな!真也がボケるなんて珍しいじゃん。みんな笑ってたぞ!』

⏰:12/04/28 23:41 📱:S003 🆔:kb.gGcy2


#40 [だーいし]
真也はチラッと真壁の方を見て大きくため息をつく。

『でも、美緒ちゃんは笑ってなかった。』

『あぁ確かに!ややウケだったな!………おやおや、これまた珍しい。真也の口から美緒ちゃんの話題が出るなんて。』

真也は我にかえり、慌てふためいた。

『あっ、いやっ、別に、隣だしさ。』

『ヘイ、ブラザー!自分の気持ちに素直になってもいいんだぜ〜。』

真壁は真也の肩に手を回す。

『ちがっ、そんなんじゃねーよ!』

真也はその手を払いのけた。

⏰:12/04/28 23:48 📱:S003 🆔:kb.gGcy2


#41 [だーいし]
そして5時間目が始まった。

(くそー。やべぇよ。すんげぇ緊張するじゃんか。今まで全然喋った事ねぇのに。。いきなりは荷が重すぎるよ。。)

5時間目は国語だった。

(てか、本当に喋りかけてくんのか?席替えは奇跡が起こったとかで…だって全然そんな素振りねぇもん!消しゴムは…?)
真也は美緒の方を見る。

(ったく、国語辞典で見えねぇよ!!)

⏰:12/04/29 05:42 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#42 [だーいし]
5時間目が始まり30分が経過した。

(授業が終わるまで後15分。。未だその気配なし…どうしよ、なんて返そうかな。「おっおん。」いやっ冷たすぎるか。「あぁ。」海外ドラマかって!「もうあげるわ。」なんで関西弁!ダメだぁぁぁ!!すんげぇ緊張してきた!!もうダメだ!!)


真也の緊張がピークに達した時だった。



『消しゴム貸してやるよ。』



それはその距離だから聞こえる声だった。

⏰:12/04/29 05:49 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#43 [だーいし]
美緒は真也の方を向いた。


(うわぁぁぁぁ!!!!!!!やべぇぇぇぇぇ!!!!!!!緊張で頼まれてないのに先に言っちゃったぁ!!!!!!!!!しかも『貸してやるよ。』って超上からじゃん!うわ〜美緒ちゃんキョトンとしてるよ〜。終わった〜。)



『あ、ありがと。』


美緒は横から差し伸ばされた真也の手から消しゴムを受け取った。


(あれ??どういう事だ??い、いけたのか??)

キーンコーンカーンコーン♪

授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。

⏰:12/04/29 05:55 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#44 [だーいし]
授業が終わり掃除の時間が始まった。
真也は机を後ろに下げる。

『あっあの、多田木君。』

『ん?』

真也は声のする方を向く。

(美緒ちゃん!?)

『消しゴム、ありがと。』

美緒は真也に消しゴムを渡す。
『ん、あぁぁ。』

『でも凄いね!多田木君。』

『えっ?』

『だって私、消しゴム無くしてどうしようかと思ってたんだ。そしたら何も言ってないのに多田木君が貸してくれた。凄いね!』

『まぁそのー超能力ってヤツ?』

『……アハハッ!多田木君エスパーなんだぁ。多田木君ておもしろいね!』

⏰:12/04/29 06:03 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#45 [だーいし]
『じゃあ掃除行くから!じゃ!』

そういうと美緒は他の女子達と教室を出た。

(な、なんだ。大丈夫だったぞ。いやっむしろ大成功だよ!!!!やった!やっと美緒ちゃんと喋れた!!これはきっといいきっかけになる!)

真也は窓から見える校庭に目をやった。そこには掃除をしている美緒の姿があった。


『あんな風に笑うんだ。美緒ちゃん。』


真也は消しゴムをポケットに入れた。

⏰:12/04/29 06:09 📱:S003 🆔:w0m44Uik


#46 [だーいし]
『おい!多田木!もっと周りを見ろ!ディフェンスがら空きだったぞ!』

『は、はい!すいません!』

『じゃあ!次!』

週に1回は3チームに別れてミニゲームをやるのが昔からバスケ部の伝統メニューだった。
同じチームの真也と真壁は他のチームのミニゲームを見ていた。

『おい真壁、今日なんかキャプテンきつくねぇか?』

『あぁ、なんか彼女と別れたらしいぜ。』

『彼女?キャプテン彼女いたんだ。』

『噂では結構ドロドロした別れ方だったらしいぜ。』

⏰:12/04/29 06:19 📱:S003 🆔:w0m44Uik


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