拝啓、中二の僕へ。
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#57 [だーいし]
『よぅ!こんな所で会うなんて偶然だな!』

太一はその声に驚き、店を出ようとした。

『待って!待ってくれよ!なんで、いつも逃げるんだよ!?』
真也は太一の肩を掴んだ。ふと横に陳列されてあるDVDの棚が目に入った。

『ジャッキー・チェンのコーナーじゃんか!ジャッキー好きなのか?』


太一はしばらく黙ったままだったが小さく頷いた。

『マジ?ちなみに何借りようとしたんだ?』


『………、レッド・ブロンクス。。』

⏰:12/05/05 06:17 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#58 [だーいし]
『か〜、マジか?チョイス渋すぎ!!俺もジャッキー好きなんだ!ちょっと、今から語ろうぜ!』

太一は戸惑ったが、少し笑いながら頷いた。


『レッド・ブロンクスとはな〜、ジャッキーのハリウッド進出作品じゃんか!俺も何十回とテレビでやってたのを録画して見てるな〜!!』

『テ、テレビだと大事なシーンがカットされてるからね。』

『だから完全版をDVDで見たい訳だ!!へぇ〜。』


近くのファストフード店で真也と太一はジャッキー・チェンの話で盛り上がっていた。


2人はすっかり意気投合した。

学校でも話す機会が増えた、ある日の出来事。

⏰:12/05/05 06:24 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#59 [だーいし]
『こ、今度のさ休み空いてる?』

昼休み、珍しく太一の方から真也に話しかけた。

『あ〜、部活が終わったら暇だけど…どした?』

『い、いやっウチにこないかな、と思って。』

『へっ?ウチ?あぁ、いいけど。』



そして休みの日。
真也はあの時渡された住所が書かれている紙を見ながら見知らぬ場所を歩いていた。

『この辺のはずなんだけどな〜、ここか?佐々木…これだ!』
ピンポーン♪

真也は家のチャイムを押した。

⏰:12/05/05 06:32 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#60 [だーいし]
『はぁ〜い。』

家から太一の母が出てきた。
『初めまして、太一君の同じクラスの多田木真也と言います。あの〜たい…』


タタタタッ

太一の母の後ろから太一の頭が出てきた。

『あ、上がって。』

『お、お邪魔しま〜す。』

⏰:12/05/05 06:35 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#61 [だーいし]
『すっげ〜!!ジャッキーのもんばっかじゃん!!』

太一の部屋はジャッキー・チェンのグッズばかりだった。壁はポスターで覆われ、棚はDVDで埋め尽くされ、フィギュアもあった。
真也は目を輝かせながら、見渡していた。

『じ、実は今日来てもらったのは見せたいものがあってさ。』
『見せたいもの?』

そういうと太一はクローゼットから金庫を出して、カギを開けた。

『じゃ、ジャッキーのサイン色紙じゃねえか!!』

⏰:12/05/05 06:41 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#62 [だーいし]
『すげぇ!!でもどうやって?』

『お、お父さんが映画関係の仕事をしててさ、来日した時にもらってくれたんだ。』

『マジか〜すげぇな!!』


トントン♪

『入るわよ〜。』

太一の母がお菓子と飲み物を持って部屋に入ってきた。

『この子が男の友達を家に連れてくるなんて今までなかったのよ。』

『余計なこと言わなくていいから!!』

『あ、そうなんですか。ハハッ』(お母さんには当たり強いな。ん?男の友達?)

⏰:12/05/05 06:46 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#63 [だーいし]
『じゃあ、多田木君ゆっくりしてってね。』

『は、はい。』

太一の母は笑顔で出ていった。
しばらくジャッキーの話でまた盛り上がった。

『わりぃ、トイレ借りてもいいかな?』

『う、うん。1階なんだ。玄関の横にあるから。』


真也は2階にある太一の部屋からトイレに向かった。
階段を降りる途中に、

ピンポーン♪

家のチャイムが鳴った。

⏰:12/05/05 06:54 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#64 [だーいし]
『はぁ〜い。』

太一の母がエプロンで手を拭きながら玄関へと向かう。トイレの横ですれ違った。

『あっトイレお借りします。』
『はい。そこね!ゆっくりしてって!』

『ありがとうございます!』

真也は返事しトイレに入った。

ガチャ


玄関が開く音がする。


『こんにちは、おばさん!あっこれどうぞ。』

(ん?この声は……)

『あら〜美緒ちゃん、いつも悪いわね〜。』


(えぇぇぇ!!!!)

⏰:12/05/05 07:01 📱:S003 🆔:XulsaWtM


#65 [我輩は匿名である]
(美緒ちゃんてあの美緒ちゃんだよな?なんで太一の家に?)
全部出し終えたはずの真也だが、どうすることも出来ずにただただトイレにいた。

『まぁ、美緒ちゃん上がって。』

『いやっ今日はいいです!』

『そう言わずに〜。』

『そうですか〜。わかりました!』

(ひえぇぇぇ!)

⏰:12/05/07 18:59 📱:S003 🆔:iJ2hrZaY


#66 [だーいし]
しばらく玄関で話し声が聞こえた後、足音が階段を上る音がした。

『そろそろ戻るか。いやっこのまま帰った方が……ダメだ!鞄上だ。。』

トイレを流ししばらくして、真也は2階へと上がった。

部屋の前で何やら大声でやり合っているのが聞こえた。

『なんで来るんだよ!』

『いいじゃん!別に!』

『空気読めよ!』

『何よ空気って!』

『今日は友達が来てるんだよ!』

(友達?)

⏰:12/05/07 23:06 📱:S003 🆔:iJ2hrZaY


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