偽コイビト
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#141 [なな]
「そしたら、案の定
迷子になりやがって」
「……」
「人の話しは最後まで
聞けよな」
「ごめん…」
「ほら、戻るぞ」
そう言って、駿は
しゃがみ込んでる私に
優しく手を差し延べてくれた
「うん…」
:14/09/22 13:40 :au/SH34 :8tj5l9k.
#142 [なな]
「ほら、ジュース」
「ありがと」
さっきの場所に戻り
駿がジュースを買ってくれた
「駿はいいの?」
「別に、喉乾いてないし」
「そっか…」
「飲みたかったら
お前から貰うから」
「えっ…」
それって、まさか……
か、か、間接キス?
「は?なんだよ?」
「別にっ//」
:14/10/06 14:51 :au/SH34 :QJXW5VtA
#143 [なな]
…そういえば、わたし
いつも駿に助けられてるな
もう4〜5回くらい?
「わたしさ、いつも
あんたに助けられてばっかだね」
「別にいいじゃんねぇの?」
「え?」
「彼女なんだし、助けられたり守られたりするのは当たり前じゃん。」
「そうなのかな?」
「お前は黙って俺に
助けられてればいいだよ」
そう言った駿。そんな
言葉にでさえドキドキしている自分がいた
「じゃあ…これからも助けたり守ったりしてよ」
:14/10/06 17:46 :au/SH34 :QJXW5VtA
#144 [なな]
「当たり前。」
そう言って、駿は優しく
笑った。
……。
そう…その優しい笑顔が
大好きなの
ねぇ?わたしはずっと
駿を好きでいてもいいですか?
この関係が終わっても
好きでいていいですか?
:14/10/09 16:47 :au/SH34 :On62RxAE
#145 [なな]
そんなことを考えてる内に、花火大会は
あっという間に終わった。
「じゃあね〜」
「またね夏美」
わたしと駿は夏美と
裕也くんと別れた
「花火あんまり見れなかったね」
「お前が遅刻するからだろ」
「そうだけど、でも
楽しかったんだし…
いいじゃん。」
「普段遅刻しないお前が、珍しく遅れて来たから…なんかあったかと思った」
:14/10/16 16:21 :au/SH34 :otlUS0Q6
#146 [なな]
「なに?心配?」
「そらゃまぁ心配だよ。一応、彼氏だし?」
「ふ〜ん(笑)」
「なんだよ?」
「なんでもないよ」
駿は不機嫌な顔になり
「おかしいなら、笑えよ」
「なんでよ?笑う訳ないでしょう」
全然おかしくなんなかないんだから
:14/10/16 16:28 :au/SH34 :otlUS0Q6
#147 [なな]
「ありがとう。心配してくれて」
わたしはお礼を言った
「は?紛らわしいな…嬉しいなら、素直に
そう言えよ」
「わたしが素直じゃないのは、駿が1番よく知ってるでしょ?」
「まぁな」
「うん」
そんな話しをしてるいと、家の近くの公園前まで来ていた
「もうここで大丈夫
送ってくれてありがとう。」
:14/10/16 16:52 :au/SH34 :otlUS0Q6
#148 [なな]
「いや、家の前まで
送るけど?」
「大丈夫だよ。公園の
近くだから」
「そっかわかった。
気をつけて帰れよ?」
「うん…またね」
わたしは駿と別れて
家に向かってプラプラ
歩いた
けど…
「香奈」
「…?」
信号を渡ろうとしたとき、駿に呼ばれた
:14/10/16 17:04 :au/SH34 :otlUS0Q6
#149 [なな]
「どうしたの?」
あわてて走ってきた駿
「やっぱさ心配だから
家まで送るよ」
「えっ?大丈夫なのに…。」
「いいから送らせろ」
そう言って駿は
わたしの手を引いた
な、なんて強引な!
「本当にいいの?駿も
早く家帰らないと家族の人心配するよ?」
:14/10/16 17:11 :au/SH34 :otlUS0Q6
#150 [なな]
「俺は平気」
「ならいいけど」
「それに俺が送りたいって言ってんだしさ」
「うん…」
ばか…
家の前まで送られたら
帰りたくなくちゃうじゃん…。
………
だけど別れの時間は
あっという間に来てしまった
:14/10/16 17:25 :au/SH34 :otlUS0Q6
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