偽コイビト
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#1 [なな]
初めて書かせて頂きます。よろしくお願いしますI
:13/11/26 11:42 :U1 :W175GmiE
#2 [なな]
代用の携帯からの更新なので、あまり更新できないと思いますが…よろしくお願いしますI
:13/11/26 11:48 :U1 :W175GmiE
#3 [なな]
わたしの名前は
小野寺 香奈(オノデラ カナ)
16歳の高校2年生
特別かわいい訳でもない
ハッキリ言って地味
制服のスカートも膝下だし
成績も平凡
なんの取り柄もない
地味な女子高生
:13/11/26 11:56 :U1 :W175GmiE
#4 [なな]
[香奈おはよー]
[あ、夏美おはよう]
宮本 夏美(ミヤモトナツミ)
わたしの中学からの親友
童顔でかわいくて
肩までのセミロングに
高校に入ってから染めた薄い茶色の髪が
風に靡いてて
とっても綺麗。
夏美は相変わらず今日もカワイイなぁー
:13/11/26 13:38 :U1 :W175GmiE
#5 [なな]
[最近あついよねー]
[そうだね。アイス食べたいな]
まだ5月だというのに
夏のように暑い。
蝉が鳴き出すんじゃないかってくらい
わたしと夏美は同じクラス
しかも席も近い
―ザワザワ―
いつも通りの騒がしいクラス
わたしと夏美は自分の席についた
[あ―]
[どうしたの?]
わたしが大きな声を出したから夏美は驚いている
:13/11/26 13:54 :U1 :W175GmiE
#6 [なな]
[こないだ借りてた本…図書室に返すの忘れた]
[また―?相変わらずだねぇ…香奈は]
[うっかりしてたよ(笑)まだ授業始まらないよね?返してくる]
[急いでね]
わたしは、慌てて図書室に本を返しに向かった
しかし…教室を出ると
廊下でサッカーボールを蹴っている男子2組
こんな所でボールなんか蹴ってたら危ないじゃない。
場所を考えなさいよ
心の中でそう言いながら、
わたしは図書室に向かう
だが、わたしが階段を降りようとした瞬間
ドンっ!
[痛っ]
男子達が蹴っていたボールが
わたしの顔面にあたった
:13/11/26 14:12 :U1 :W175GmiE
#7 [なな]
[わりぃ]
わたしは、あまりにの激痛に頭が真っ白になり
階段から足を踏み外して落ちそうになってしまった
[うぉ!?]
次の瞬間、階段の下から誰かの声がしたような気がした
わたし宙に浮いてる?
あーあー、わたしは
死ぬのかな?
まだ早いよ―
しかし、次の瞬間
ドンっ!
階段から落ちた
:13/11/26 14:45 :U1 :W175GmiE
#8 [なな]
・
・
・
・
・
・
・
・
あれ?
わたし 生きてる?
[いってぇ…]
[えっ?]
下から誰かの声がした
:13/11/26 14:49 :U1 :W175GmiE
#9 [なな]
[てめぇ…]
この人が助けてくれたの?
[あ、すいません…]
わたしが起き上がると
その人も頭を抱えながら起き上がった
えっ?
高橋 駿?
:13/11/26 14:54 :U1 :W175GmiE
#10 [なな]
そいつは同じクラスの高橋駿だった
女子に人気があり
いつも教室に来る度に
キャーキャー言われている
なんで
:13/11/26 14:57 :U1 :W175GmiE
#11 [なな]
そいつは同じクラスの高橋駿だった
女子に人気があり
いつも教室に来る度に
キャーキャー言われている
なんで?こいつが
ここに?
[危ね―だろ]
:13/11/26 14:59 :U1 :W175GmiE
#12 [なな]
[すいません…。]
[ん?お前は確か…同じクラスの小野寺?]
[あ、うん…]
[てか、どうやったら階段から落ちるんだよ]
そんなこと言われても……
[サッカーボールが顔にあたって……]
[あーさっきの連中か…]
本当に最悪だよ。
本を返しに行くだけで
なんでこんな目に合わなきゃいけないの
[えっと…助けてくれたんですよね?…ありがとうございます。]
:13/11/26 17:29 :U1 :W175GmiE
#13 [なな]
[じゃあさ…なにかお礼して?]
[えっ?]
[お礼…]
なにか奢れってこと?
[じゃあ、お昼でも奢りますよ]
[いや…そうじゃなくて]
[えっ?]
駿は真っ直ぐ
わたしを見つめた
なになに?
:13/11/26 17:34 :U1 :W175GmiE
#14 [なな]
[……。]
[その……なにをすればいいですか?]
[そうだな…]
駿は、しばらく考え
[例えば…俺の彼女になるとか?(笑)]
はははははははは?
いまなんて言った?
:13/11/26 17:38 :U1 :W175GmiE
#15 [なな]
[お前さ、俺の彼女になれ]
なれ
彼女
俺の
俺の彼女になれ?!
[いやいや無理]
[は?なんで?]
[だって、わたし
あんたと話すの初めてだし…好きじゃないし!]
[お前バカ?]
[は?]
[彼女って言っても偽物ってことだろ?]
[えっ?]
待って話しが、全く
見えないよ
:13/11/26 17:53 :U1 :W175GmiE
#16 [なな]
[俺がさ…いつも女子から囲まれての、お前も知ってんだろ?]
[うん…まぁ]
[正直言ってさ…俺ウンザリなんだよ…だからさ、彼女ができれば諦めてくれると思うんだよね。]
[いや…あまり関係ないと思いますが]
あんたが女子に人気あろうが
わたしには関係のないことだし
[無理です。あなたの彼女になったら…女子の嫉妬を買うことになりますから]
:13/11/27 10:12 :U1 :scG84Q6M
#17 [なな]
冗談じゃない
[その時は俺が守るから]
[……。]
そういう問題じゃないよ
関係のない、わたしを巻き込まないでください−
[彼女にならないらここでキスするから]
[ははははぁ?]
マジなにを言ってんの?
頭おかしいよ絶対
[で?なるの?ならないの?]
そう言って近づいてくる
チクショ−こんな奴に
わたしのファーストキスを奪われてたまるか!
:13/11/27 10:22 :U1 :scG84Q6M
#18 [なな]
[…な…る…]
彼女のフリをすれば
いいだけでしょう?
ファーストキスを奪われるぐらいなら
安いものよ!
[じゃあ…今日からよろしく!彼女さん]
そう言って駿はニコッと微笑んだ
こうしてわたしは、
こいつの偽彼女になった
:13/11/27 10:25 :U1 :scG84Q6M
#19 [なな]
[はぁ−]
[どうしたの?]
お昼休み
わたしは、あんなことを言ってしまった
自分に今さら後悔している
大きなため息をついた
わたしに夏美は驚いている
:13/11/27 10:31 :U1 :scG84Q6M
#20 [なな]
[なにかあったでしょ?]
[いや…なんでもっ]
[ジッ−]
[うっ……]
夏美は(私に説明しなさい)っという顔で
わたしを見つめる
夏美なら
いいよね?
:13/11/27 10:34 :U1 :scG84Q6M
#21 [なな]
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
[ウソぉぉ−?]
わたしは、全てを
夏美に話した
[あんたどうするの?女子からの嫉妬半端ないよ?]
[そうなんだよ……はぁ−]
:13/11/27 10:39 :U1 :scG84Q6M
#22 [なな]
[でも…羨ましいな〜]
[は?]
はぁはぁ?
なんでよ―
[だってさ、あんなイケメンの彼女だよ?羨ましいじゃない]
[いやいや…イケメンだからこそ嫌なのよ!]
できれば…代わってほしいくらいだよ
:13/12/04 16:40 :U1 :IoOIYW2k
#23 [なな]
そう言って夏美は
嬉しそうに笑った
[もう〜人事だと思って]
一体、わたしは
どうしたらいいの?
[夏美たすけてよ〜]
わたしは
夏美に助けを求めた
でも夏美は……
[ヤダ]
親友が困ってるのに?
はぁ− あんなことを言わなければよかった
:13/12/04 16:47 :U1 :IoOIYW2k
#24 [なな]
キン−コン−カン−コン
[じゃあね…香奈]
[うんまたね]
その日の放課後
夏美はバイトがある為
今日は別々
わたしも荷物を持って
教室を出ようとした
:13/12/04 16:52 :U1 :IoOIYW2k
#25 [なな]
[おい!]
[へっ?]
教室を出ようとした時
後ろから引き止められた
[なんで勝手に帰るの?]
後ろ振り替えると
不機嫌そうな顔をした
俊が立っていた
[なんですか?]
[なんですかじゃねーよ!彼氏置いて帰るつもり?]
[は?]
[だから…彼氏置いていくつもりかって聞いてんだよ]
:13/12/04 16:59 :U1 :IoOIYW2k
#26 [なな]
[一緒に帰らなきゃダメなんですか?]
[そりゃそうだろ!一応、付き合ってるんだからさ]
偽ですけどね
[帰りは別々でよくないですか?]
[ダメ。一緒]
ご、強引だな……
[わ、わかったよ]
めんどくさいな―
帰りくらい別々でいいじゃん
:13/12/04 17:03 :U1 :IoOIYW2k
#27 [なな]
[……]
[……]
一緒に下校したのは
いいけど
お互い無言……
[なんか話せよ]
しかし、しばらく続いた沈黙を切ったのは俊だった
[……]
[なんか面白い話ししろや!]
しろや?命令ですか?
[ないです……]
:13/12/04 17:23 :U1 :IoOIYW2k
#28 [なな]
面白い話ししろやって言われても……
[てか、敬語やめろ]
[えっ?]
[同い年なんだし…タメ口でいいよ]
そういえば…わたしずっと敬語使ってたんだな
[わかった。]
[てか、なんで離れて歩くの?]
[いや……]
わたしは、俊と距離を置いて歩いている
:13/12/04 17:28 :U1 :IoOIYW2k
#29 [なな]
誰か読んでますか?K
:13/12/04 17:30 :U1 :IoOIYW2k
#30 [なな]
ミスしました…
俊ではなく駿です。
すいません
:13/12/04 17:43 :U1 :IoOIYW2k
#31 [なな]
》28
続き
[堂々して歩いたら?]
[いや…。誰かに見られたら困るもん]
只でさえ女子からの
嫉妬を買ったようなものなのに…
[見せつける為に一緒に帰ってんじゃん]
[まぁ…そうだけど]
[なんなら手繋ぐ?]
[無理。一緒に帰るだけで精一杯]
[んだよ。冷たい女だな]
:13/12/13 18:50 :U1 :f58yLVEE
#32 [なな]
[……]
わたしは、駿を無視した
[お前、男と付き合ったことね−だろ?]
[…ないけど?]
[へぇ〜やっぱり]
そう言って
意地悪そうに笑う
あ−もう!こいつ本当にムカつく
:13/12/15 10:09 :U1 :9bAwwH1.
#33 [なな]
[バカにしてるの?]
[いや…そういう訳じゃね−けど]
[あっそ。]
その後も駿は
しつこく話をしてきたが
わたしは、無視をした
[じゃあ、わたし
こっちの道だから…]
っていうのはウソで
本当は駿と同じ道…
でもこれ以上、
一緒に居たくないから
わざとウソをついた。
:13/12/15 10:15 :U1 :9bAwwH1.
#34 [なな]
遠回りになちゃうけど
まぁ…いいか(笑)
[そっか…じゃあ
また明日な。]
[…うん]
わたしは、駿と別れ
遠回りをして帰った
[ん?]
家に着くと家の前でセーラー服を着た
女の子が泣いていた
:13/12/15 10:20 :U1 :9bAwwH1.
#35 [なな]
よく見てみると
女の子と…
学ランを着た男の子?
って……裕太?
[あんた、また彼女泣かしたの?]
:13/12/15 10:24 :U1 :9bAwwH1.
#36 [なな]
3才下の弟。
彼女が居るのに
他の女の子と遊んで
いつも彼女を泣かしている
[ねぇ−ちゃん]
[ダメじゃん!彼女泣かしたら…]
[だってさ]
[言い訳しないの!ちゃんと謝りなさいよ。謝るまで…家に入って来ないでね]
:13/12/15 10:29 :U1 :9bAwwH1.
#37 [なな]
[はぁ?ちょっと待てよ!]
[ダメ…家に入れないから]
[ただいま…って、どうしたの?]
[陽菜。おかえり]
ちょうどその時、
小学生の妹も帰ってきた
:13/12/15 10:34 :U1 :9bAwwH1.
#38 [なな]
[あ−お兄ちゃん
また彼女さん泣かしたの?]
[陽菜…。お前まで…これには深い訳があるんだって!]
[早く仲直りしなよ]
そう言って陽菜と
わたしは、家に入った
[おかえり。あれ?裕太は?]
[彼女と喧嘩中ー]
わたしの両親は20才の時にわたしを産んだ
だから…2人とも
まだ、36才
若いでしょう?(笑)
:13/12/15 11:40 :U1 :9bAwwH1.
#39 [なな]
で、3才下の弟の裕太と
7才下の妹の陽菜
裕太は中学生なのにチャラチャラしてて
陽菜は口が悪い(笑)
でも、かわいい弟と
妹なのよ。
わたしは、小さい頃から2人の面倒を
よく見てきた
お父さんもお母さんも
忙しかったから
:13/12/15 11:46 :U1 :9bAwwH1.
#40 [なな]
あいつ…彼女と
仲直り出来たかな?
[香奈。お母さん
これから仕事だからあとは頼んでいいかな?]
[うん…大丈夫だよ]
[じゃあ、よろしくね]
[行ってらっしゃい]
お母さんは仕事に行く時間がバラバラ
夜に仕事だったり
朝から仕事だったり…
お父さんも帰りが遅い
小さい頃は
寂しかったけど
いまは、もう慣れた
:13/12/15 12:09 :U1 :9bAwwH1.
#41 [なな]
・
・
・
・
・
・
・
・
・
〜♪〜♪
夜の11時
家事を全て終わらせて
部屋でテレビを
ゆっくり見ていたとき
携帯が鳴った
[もしもし?]
[香奈。起きてる?]
[うん起きてるよ]
電話の相手は夏美だった
:13/12/15 12:14 :U1 :9bAwwH1.
#42 [なな]
[香奈。大丈夫?]
[えっ?なにが?]
[ほら。女子から嫉妬されてない?]
あ−あ そのことね
[今のところは大丈夫
明日はわからないけど]
[駿くん人気あるからね]
[うん…まぁね]
[ごめんね。いきなり電話して]
[ううん。平気]
ちょうと眠いけど
[また明日、学校でね]
[うん…おやすみ]
:13/12/15 12:20 :U1 :9bAwwH1.
#43 [なな]
短い会話だったけど
夏美はわざわざ
電話をしてくれた
やっぱり優しいな〜
はぁ〜明日か
学校行きたくないな
嫌な予感がする…
そして、次の日
わたしの予想は当たり
案の定、女子に囲まれた
:13/12/15 13:02 :U1 :9bAwwH1.
#44 [なな]
[小野寺さんって…駿くんと付きあってるの?]
[いや…あのっ…]
[昨日、一緒に帰ってる所を見たっていう子が居るんだけど?]
やっぱり見られてたのか
[ちゃんと説明しなさいよ!]
[そうよ!説明しなさい]
説明しなさいって
言われても
説明しようがない
[偽彼女です]なんて
言える訳ないし…
:13/12/15 13:07 :U1 :9bAwwH1.
#45 [なな]
[え〜と…]
ここは正直に
言った方がいいのかな?
どうせ、ただの
[偽コイビト]なんだし
実際、本当に付きあってる訳じゃないし
[…付き合って]
[俺の彼女に何か用?]
わたしが言いかけたとき
後ろから駿の声がした
:13/12/16 19:25 :U1 :lM2UWrtg
#46 [なな]
[駿!]
[こいつ俺の彼女なんだけど…いじめないでくれるかな?]
[駿。…わたしは、別にいじめられてる訳じゃなくて]
うっ…女子からの視線が
[2人、付き合ってるの?]
1人の女子が問い掛けてきた
[あぁ…付き合ってるよ]
:13/12/16 19:56 :U1 :lM2UWrtg
#47 [なな]
駿のその返事に
クラスのみんなが驚いた顔をした
[いつから?]
[つい、こないだ
付き合いはじめた
な?香奈]
[う、うん]
[[うそぉ−−]]
クラスのみんなが
声を上げた
[えっ…そんなっ]
中にはガッカリする
女の子も…。
[こいつ俺の彼女だから…いじめたりしたら、許さねぇから]
:13/12/16 20:03 :U1 :lM2UWrtg
#48 [なな]
駿のその返事に
クラスのみんなが驚いた顔をした
[いつから?]
[つい、こないだ付き合いはじめた
な?香奈]
[う、うん]
[[うそぉ−−]]
クラスのみんなが
声を上げた
[えっ…そんなっ]
中にはガッカリする
女の子も…。
[こいつ俺の彼女だから…いじめたりしたら、許さねぇから]
:13/12/16 20:04 :U1 :lM2UWrtg
#49 [なな]
あれ?なぜ二回も?
すいません…ミスですK
:13/12/17 11:28 :U1 :ilJLX64U
#50 [なな]
あーあ、みんな
静まり返ってるよ…
駿が余計なこと言うから
[あのさ!お前に紹介したい奴が居るんだけど…。]
[え?だれ?]
[ちょっと待ってて呼んでくる]
[?]
紹介したい奴って…
だれ?
:13/12/17 11:34 :U1 :ilJLX64U
#51 [なな]
10分くらいして駿は
戻ってきて
先に席に座っていたわたしを呼んだ
[へぇ〜この子が
噂の彼女か〜]
紹介したい人って…
この人?
なんか…すごい
イケメンだな。
[はじめまして。俺
橘裕也!駿とはガキの頃からの幼なじみ]
[…はじめまして]
:13/12/17 11:57 :U1 :ilJLX64U
#52 [なな]
[駿の彼女なんでしょ?]
[まぁ…一応、]
[香奈ちゃんだよね?これからよろしくね]
[はい…]
裕也くんは
駿と違って優しそう
ちょっとチャラそうだけど
[いつから付き合ってるの?]
[つい最近]
[いいな〜俺も彼女ほしいわ〜]
:13/12/17 12:02 :U1 :ilJLX64U
#53 [なな]
[そのセリフ聞き飽きた]
[香奈ちゃん。俺と付き合わない?(笑)]
そう言ってニコッと笑う裕也くん
[えっ?]
[アハハ…冗談だよ(笑)本気にした?]
[本気にはしてないです。だだビックリして…]
[アハハ…大丈夫!いくら俺でも親友の彼女には手出さないから]
:13/12/17 12:09 :U1 :ilJLX64U
#54 [なな]
わたしたちが話してると
夏美が登校してきた
[香奈。おはよう]
[おはよう…]
[あ、ごめんっ……お取り込み中?]
[ううん…大丈夫]
[香奈ちゃんの友達?]
[うん]
[え〜と香奈の親友の夏美です…]
夏美は少し緊張しているみたい
[俺は橘裕也!よろしくね]
:13/12/17 12:17 :U1 :ilJLX64U
#55 [なな]
[…はい…。]
夏美は少し顔が赤くなり
なんだかソワソワしている…
[じゃあ、俺そろそろ教室戻るよ]
そう言って裕也くんは
教室に戻っていった
[ヤバい]
[えっ?]
[…超カッコイイ]
夏美は顔が赤くなりながら呟いた
[えっ…?]
あの−夏美さん?
どうしちゃたんですか−?
[もしかして一目惚れ?]
:13/12/17 19:36 :U1 :ilJLX64U
#56 [なな]
[…そうみたい]
[マジで?]
[…うん…。]
ウソぉぉぉ−
[まじか(笑)あいつと仲良くしてやってよ。]
赤くなってる夏美を見て
駿は笑いながら言った
[…でもよく知らないし…]
[大丈夫(笑)あいつスゲーいい奴だから]
夏美は裕也くんに
一目惚れしてしまい
またいろいろ大変になりそう…(泣)
:13/12/19 18:39 :U1 :psjuBNuU
#57 [なな]
ー1週間後ー
夏美が裕也くんに
一目惚れして
約1週間
「昨日、裕也くんと2人きりで話しちゃった♪」
「…そうなんだ。」
夏美は、ここ最近
裕也くんの話しばかり
「で?香奈はどうなの?」
「どうって…?」
「だーかーら、駿くんとは!」
:14/01/01 18:03 :W61SH :khB3azvo
#58 [なな]
「別に…いつも通りだよ」
「まぁ…会えば喧嘩ばかりだもね」
「だってムカつくもん!あいつ」
駿の(偽彼女)を演じて
しばらく経ったけど
駿は相変わらず意地悪
:14/01/01 18:11 :W61SH :khB3azvo
#59 [なな]
「はよっ…」
噂をすれば駿が登校してきた
「……」
「おい!朝からボッ一としてんなよ。」
相変わらず
不機嫌そうな態度。
「してない…」
「てか、お前…昨日さき帰ったろ?」
「だって、ずっと先生と話してるんだもん!」
「せっかち女!少しは待つって事を知らないのかよ。」
:14/01/01 18:21 :W61SH :khB3azvo
#60 [なな]
「待ってたし」
「あっそ」
うわーやっぱり
ムカつく!
「まぁいいや…。今日は、さき帰んなよ?」
「はいはい」
「クスックスッ」
横を見ると夏美が
クスックスッ笑っていた
「なんで笑うの?」
「いや〜仲良いなーって思ってさ(笑)」
:14/01/01 18:28 :W61SH :khB3azvo
#61 [なな]
「…良くないし」
「でも、そうやって言い合えるって事は相性が良いからだと思うなー。」
そんなこと思ってもなかったけど…
そうなのかな?
「わからない…(笑)」
やっぱり良いわけないよ
うん。絶対ない
「ふふっ」
夏美はまた笑った
「夏美!笑いすぎだよ」
:14/01/02 17:28 :W61SH :oz9ZTBkU
#62 [我輩は匿名である]
毎回たのしみにしてます!
:14/01/03 19:29 :SC-04E :/L7WmouE
#63 [なな]
↑
ありがとうございます
忙しいので、あまり来れませんが
少しずつ更新していきますね。
:14/01/05 11:44 :W61SH :jQLXDJdM
#64 [なな]
「ごめんごめん(笑)」
「もう〜(笑)」
「頑張りなさいよ」
「えっ?」
何をですか?
「いろいろと♪」
「…あ、うん」
夏美はニコッって笑い
自分の席に向かった
:14/01/11 19:17 :W61SH :k4WjPGRg
#65 [なな]
ー駿Sideー
俺の名前は高橋 駿
17才の高校2年生だ
「ふぁぁ〜」
で、いま俺の隣で
あくびをしているのが
俺の彼女。
っとは言っても……
「偽彼女」だけど
訳があって俺たちは
偽コイビトを演じてる
:14/01/11 19:24 :W61SH :k4WjPGRg
#66 [なな]
クラスのみんなは
本当に付き合ってると思ってる
「お前てさ、いつもボッーとしてるよな」
「…うるさい。」
こいつ、イジメがいがあるんだよな〜(笑)
からかうと面白い
「なに笑ってんのよ」
「面白いから」
「は?」
:14/01/11 19:30 :W61SH :k4WjPGRg
#67 [なな]
「面白いモノを笑って何が悪いんだよ?」
「あんたムカつくわ本当に。」
「そらゃ…どうも」
俺たちは
いつもこんな感じ
「可愛いげないよなお前ってさ」
「元々、可愛くないし」
:14/01/11 19:33 :W61SH :k4WjPGRg
#68 [なな]
「まぁ…そうだな」
「そこは否定してよ(笑)」
「俺は素直なんで」
「…馬鹿(笑)」
そう言って、香奈は微笑んだ。
「お前って、そんな顔もできるんだ」
「どういう意味?」
「いや、いつも怒ってる顔しか見てないから(笑)」
:14/01/12 11:09 :W61SH :UTOZi5E6
#69 [なな]
「ひどい」
そう言ってまた笑った
俺は笑ってる方が
かわいいって思った
「笑ってる顔の方が俺はいいと思うよ。」
「え?」
香奈は少し顔を赤らめ
「…ありがとう。」
そう言った
:14/01/12 11:15 :W61SH :UTOZi5E6
#70 [なな]
……。
よくわかんねぇけど香奈と一緒に居ると
なんか楽しいって思う。
この気持ちはなんだ?
「…じゃあ。」
「また明日な」
一緒に帰って来たけど
ここからは別々
「」
:14/01/12 11:43 :W61SH :UTOZi5E6
#71 [なな]
「なんか切ねぇな」
マジでなんなんだよ
この気持ちは…。
よくわからないまま
俺は家に帰った
「…おかえり」
「愛美!帰ってたのか」
「うん…まぁ」
中学2年の妹。
「…早いんだな」
:14/01/12 12:03 :W61SH :UTOZi5E6
#72 [なな]
「まぁね…。」
妹の愛美は何を考えてるのか少しわからない
まぁ…年頃だから
仕方ないのかもしれないが
父さんと母さんは
そんな愛美に手を焼いている
「あのさ。お兄ちゃん」
「なに?」
:14/01/12 12:06 :W61SH :UTOZi5E6
#73 [なな]
「…彼女いるの?」
「えっ?まぁ…一応。」
「紹介して♪」
「…気が向いたらな」
「うん」
愛美はニコニコしながら部屋に戻っていた
なんだ?あいつ。
変なやつ
:14/01/12 19:43 :W61SH :UTOZi5E6
#74 [なな]
「なぁなぁ。」
「なんだよ?」
次の日…
「夏美ってさ、彼氏いるのかな?」
「居ないはずだけど
それが、なんで?」
「マジで!?フリーなのか!?そうなんだよな?」
「だから、そうだって、お前テンション高すぎ」
裕也は興奮してる
もしかして、こいつ
夏美のこと好きなのか?
:14/01/22 13:21 :W61SH :8t.3ua/2
#75 [なな]
「…好きなのか?」
「まぁ…気になってるかな。」
ぷっ(笑)
「マジか(笑)」
「夏美って…どんな男が好きなのかな?」
「は?俺に聞くなよ」
「だよな…。」
まさかの両想いか…
:14/01/22 13:25 :W61SH :8t.3ua/2
#76 [なな]
「告白するなら、早めの方がいいんじゃね?夏美モテるらしいから」
「今度、香奈ちゃんに聞いてみる」
そう言って裕也は
自分の教室に戻っていた
大丈夫か?あいつ…
夏美と付き合っても長く続くんだろうか…
「ねぇ。裕也くんと
なに話してたの?」
:14/01/22 17:34 :W61SH :8t.3ua/2
#77 [なな]
香奈が興味津々で
聞いてきた
「男同士の話しかな」
「ふ〜ん」
「あ、そうだ。お前に渡したい者があったんだ」
「なに?」
「これ。」
男は香奈に携帯を渡した
「携帯?」
「そう、俺専用のな」
:14/01/22 17:45 :W61SH :8t.3ua/2
#78 [なな]
↑
者×
物〇
:14/01/22 17:46 :W61SH :8t.3ua/2
#79 [なな]
「は?」
「だから、俺専用!」
「いやいや…」
「いいから持てろよ俺専用だから、他の奴の番号は登録するなよ」
俺は携帯を香奈に
強引に持たせた
「わかったよ」
:14/01/22 17:50 :W61SH :8t.3ua/2
#80 [なな]
「俺が電話したら絶対
出ろよな?」
「はいはい…」
まぁ。こいつのことだから
絶対、無視するだろな(笑)
「でもさ、よくやるよね」
「は?」
「あんた。」
俺、褒められてんの?
「それって褒めてんのか?サンキュー」
「う、うん…。(別に褒めてないんだけどな…まぁいいや)」
:14/01/22 18:08 :W61SH :8t.3ua/2
#81 [なな]
クラスの奴らが俺らのことを見ていた
「ラブラブカップル。専用携帯すっか?仲良いな〜おい(笑)」
一人の男子が笑いながらからかってきた
「うざい。」
香奈は男子にそう言った
「でもよ〜ぶちゃけ
小野寺の何がよくて付き合ってるんだ?」
その男子は続けて話しをしてきた
「もっと可愛い女いるだろ〜?」
:14/01/26 12:47 :W61SH :A48bVc4M
#82 [なな]
「お前って、女見る目ねぇ〜な(笑)
イケメンのくせして」
チッ
なんだ?こいつ…
お前に香奈のなにが
わかるんだよ
「余計な世話だつーの。俺が誰と付き合おがお前には関係ねぇし、それにお前にこいつの何がわかるんだよ?」
「いや、俺は別に。」
「だったら、こいつのこと悪く言うなよ。一応、彼女なんで…傷つくんだわ」
:14/01/26 12:57 :W61SH :A48bVc4M
#83 [なな]
俺がそう言うと
「悪かったて…少し
からかっただけだろ
そんなにキレるなよ」
必死に否定しやがった…
てか、何でこんなに
向きになってんだ?俺。
いいじゃねーか
こんな女
「…いや、俺の方こそ
キレたりして悪かった」
俺はそう言って席に着いた
:14/04/06 11:23 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#84 [なな]
「なんで助けたの?」
香奈が不思議そうに
聞いてきた
「一応、彼女ってことになってんだし…助けなきゃ怪しいだろ」
本当は…こいつなんか
助ける必要ないけどな。
「そうだね。ありがと…少し嬉しかった」
そう言って香奈は
少し笑った
:14/04/06 11:28 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#85 [なな]
「へぇ〜お前ってそんな顔もできるんだな」
笑うと結構、可愛いんだな…。
って…。なにドキドキしてんだ俺はー。
:14/04/06 11:37 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#86 [なな]
いや、ドキドキなんかしてない
そうだ。してないんだ
だいだいこの俺が
こいつなんかに…。
「ちょっと!!」
「えっ…?」
「さっきから1人でぶつぶつ何言ってんのよ?頭おかしくなったの?」
しまった!完全に
自分の世界に入っちまった
「なんでもねーよ」
:14/04/06 11:45 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#87 [なな]
「情けない顔(笑)
イケメンが台無しだよ?(笑)」
「うっせぇ。早く自分の席戻れ!くそ女」
「うわー超ムカつくわ
人がせっかく親切に教えてあげたのに」
「余計なお世話だつーの」
やっぱり可愛くねぇな
少しでも可愛いって思った
俺がバカだった。
:14/04/06 11:55 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#88 [なな]
それ以前に、俺たちは
偽コイビトだし
俺たちの関係を知ってるのは
夏美と裕也の2人だけで
クラスの奴等は知らない
でも…もし知られたら
俺たちはどうなるんだ?
俺たちの関係は
なかったことで終わるのか?
それは…少し寂しいかもしれねぇな。
:14/04/06 12:47 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#89 [なな]
ザァーザァー
「雨かよ…最悪。」
放課後
外に出ると大雨が
降っていた
傘持って来てねー
しょうがねぇ
走って帰るか
:14/04/06 13:06 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#90 [なな]
「あれ?あんた傘は?」
「忘れた」
「えっ?馬鹿じゃん
どうするの?」
「走って帰るしかねぇだろ。今日は先に帰るから、じゃあな」
ついてねぇな
傘忘れた自分が悪いから仕方ねぇけど
「待ちなさいよ」
:14/04/06 13:13 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#91 [なな]
「なんだよ!」
急いでんだつーの
「…入れば?」
「は?」
「走って帰ったら
風邪引くよ。入れば?」
「は?相合い傘!?」
「なに嫌なの?」
「いや…嫌じゃないけど」
「じゃあ入りなよ」
:14/04/06 13:36 :au/SH34 :NkuV3iQ6
#92 [なな]
結構、相合い傘で
帰ることになった俺達
「どういう風の吹きまわしだ?」
「なにが?」
「お前が親切にしてくれるなんて珍しいから(笑)」
「まぁね…お礼だよ
あの時の」
「ふーんそっか」
そういえば…こいつが階段から
落ちそうになって
俺が助けたんだよな
いま思えば、あれが
出会いだったんだよな
:14/07/07 09:05 :W61SH :1.hAaz6o
#93 [なな]
同じクラスで
お互い顔は知っていた
けど
話したことはなかった
そんな俺達が毎日
一緒に居るようになるなんて
不思議な感じだよな
「あ!お前ら相合い傘してんのかよ(笑)」
同じクラスの奴が
俺達を見かけて
からかってきた
:14/07/07 09:21 :W61SH :1.hAaz6o
#94 [なな]
「さすが!ラブラブ
カップルすっね〜」
「うっせぇ。ほっとけ」
そいつ等は笑いながら
どっかに走っていた
俺はふっと隣を向いた
ん?こいつ…ほどんど
濡れてるじゃねーか
自分が濡れたら意味ねぇだろ
俺は、もうこの辺で
いいや
「もうこの辺でいいよ。ありがとな」
「えっ?まだ家じゃないよね?」
「あとは走って帰るから。じゃあな」
「あ!ちょっ」
俺はダッシュで家に
帰った
:14/07/07 11:11 :W61SH :1.hAaz6o
#95 [なな]
ー香奈Sideー
「なにあいつ。」
そんなにわたしと
相合い傘すんの
嫌だったわけ?
だったら
言ってくれれば
良かったのに
なによ。バカ……。
:14/07/07 11:15 :W61SH :1.hAaz6o
#96 [なな]
って…
なに わたし
落ち込んでんのよ
落ち込む必要ないじゃん
うん。ほっとこう
あんな奴
風邪でも引いちゃえ
そして学校来んな
:14/07/07 11:21 :W61SH :1.hAaz6o
#97 [なな]
「相合い傘か〜羨ましいな〜」
夏美に昨日のことを
話すと
すぐにノッてきた
「全然、よくないよ
からかわられたし」
「本当は嬉しいじゃない?」
:14/07/07 11:29 :W61SH :1.hAaz6o
#98 [なな]
「なにが?」
「…わかってるくせに」
どういう意味ですか?
夏美が何を言いたいのか
私は理解できなかった
「香奈さ…本当に駿くんのこと何とも思ってないの?」
「思ってるわけないじゃん!意地悪だし性格悪いしさ最低で最悪な奴だよ」
夏美は真剣にわたしを
見つめて
「香奈…アタシには
あんたが自分の気持ちを必死に否定してるようにしか見えないなぁ…。」
「え…?」
:14/07/07 18:56 :W61SH :1.hAaz6o
#99 [なな]
「まぁ…頑張りなさいよ。」
夏美はそれだけ言うと
自分の席に戻っていた
「ちょっ…。」
夏美の言ってることイマイチわかんないよ。わたしが自分の気持ちを否定している?そんなわけないじゃない
あ〜もう!辞めよう
考えないことにしよう
:14/08/10 10:38 :au/SH34 :mbpt5c0A
#100 [なな]
こないだ借りた本でも読もうかな…
「あの小野寺さん」
「は…はい?」
本を読もうとしたら突然、同じクラスの3人組の女子に呼ばれた
「ちょっといいかな?」
「え〜と…なに?」
「いいからきてよ!」
「ちょっと…痛いんだけど」
わたしは腕を引っ張られ
どこに連れて行かれた
:14/08/10 10:46 :au/SH34 :mbpt5c0A
#101 [なな]
連れて来られたのは
裏庭だった
「な、なに?」
「あんたさ、目障りだから消えてくれないかな?」
「は?なに言ってんの?わたしなんかした?」
「なんかした?じゃねーんだよ!」
ドンっ!
「痛っ!」
わたしは思いきっり
お腹を蹴られ
尻餅をついてしまった
:14/08/10 10:52 :au/SH34 :mbpt5c0A
#102 [なな]
「いきなりなにするのよ!」
「あんた、どういう手を使って駿くんと付き合ったわけ?」
やっぱり駿のことか
なんとなくそんなことだと思ってたけど…。
「別に…」
「答えなさいよ!」
「あんた達に答える必要なんかないわよ。わたしが誰と付き合おが、あんた達には関係ないでしょ」
:14/08/10 11:01 :au/SH34 :mbpt5c0A
#103 [なな]
「生意気だね。先に言っとくけど…ここにはあんた1人しか居ないのよ?勝ち目なんかないんだから」
「だからなによ?別に怖くないし」
うそ…。本当は怖いでもここで逃げたら
もっと酷いことされるかもしれないもの……だから逃げない
「ふ〜ん怖くないんだ?じゃあ…早速だけど、やってもらおうかな?」
「…?」
「あんたら、この女と
やっていいよ」
:14/08/10 11:09 :au/SH34 :mbpt5c0A
#104 [なな]
「!?」
1人の女子がそう言うと
他校の男子生徒3人組が、ぞろぞろと出てきた
「言ったてじょ?あんたに勝ち目はないって…(笑)?」
「じゃあ〜そろそろお楽しみと行きますか♪」
「ちょっ…辞めてっ」
ビリッ
カッターでスカートを破かれ
制服を無理矢理、脱がされそうになる
「抵抗したら、どうなるかわかってるよね?カメラで撮って学校中にバラまくから」
「…っ…」
:14/08/10 11:21 :au/SH34 :mbpt5c0A
#105 [なな]
誰か読んでますか?m読んでたらコメントよろしくお願いします
:14/08/10 11:31 :au/SH34 :mbpt5c0A
#106 [なな]
やばい…。
本当にやばい…。
わたしはマジでやばいと思った
わたしが連れて
来られるときに夏美は
タイミングが悪く
トイレに行っちゃったし
駿は…まだ学校来てないみたいだし
このままじゃ…わたし
本当にやばい
:14/08/10 15:41 :au/SH34 :mbpt5c0A
#107 [なな]
もうダメだ…
「香奈!」
えっ……。 夏美?
「お前ら、なにしてんだよ!」
駿…?
:14/08/10 15:47 :au/SH34 :mbpt5c0A
#108 [なな]
「香奈!大丈夫?」
「夏美…なの?」
「そうだよ…。アタシだよ」
「うっ…夏美」
夏美の顔を見た瞬間
わたしは涙を流した
「もう大丈夫だから」
「怖かった…すごく怖かったよぉぉ」
「香奈、ごめんね。アタシ一旦席に戻ったんだけど…トイレ行きたくなちゃって…。あいつらに連れて行かれてるの分からなかったの」
「う…うん」
「教室に戻ったら、いなかったから…駿くんと必死に捜したんだよ?」
:14/08/10 16:03 :au/SH34 :mbpt5c0A
#109 [なな]
「ううん…大丈夫」
夏美も駿もわたしの為に必死になって
2人には、迷惑かけてばかりだよ…。
「お前ら、なにしてんの?」
「えっ…あ、あの」
「お前ら、こんなことして…どうなるかわかってるよな?」
「ち、違うの…」
駿に問い詰められ
言葉を失う女子たち
「違うってなにが?」
:14/08/10 16:10 :au/SH34 :mbpt5c0A
#110 [なな]
「すこし…お仕置きするつもりだったのよ。ごめんなさい」
「お前らは?」
駿は、わたしをレイプしようとした男子達も問い詰めた
「えっ…俺らは、この女達に命令されて俺ら最初は断ったんだよ。だけど…」
「なによ?あんた達だってやる気満々だったじゃない!」
「は?やる気満々?ふざけんなよ。俺ら散々、嫌だって言っただろ?そしたら、俺らの学校になにかするからって脅かして来ただろ」
突然、喧嘩をはじめる
女子と男子達
:14/08/10 16:22 :au/SH34 :mbpt5c0A
#111 [なな]
「なに?わたし達が
悪いって言いたい訳?」
「だって、実際そうだろが」
「うるせっ!!」
喧嘩している女子たちと
男子達に駿は怒鳴った
「夏美」
「な、なに?」
「香奈のこと頼む」
「うん。わかった…香奈、保健室行こう?怪我してるから手当てしてもらおう?」
「えっ…で、でも」
「大丈夫よ。ここは駿くんに任せときなさい!ね?」
「うん…。」
:14/08/10 16:42 :au/SH34 :mbpt5c0A
#112 [なな]
………。
「はい。終わったよ」
「ありがとう夏美」
先生がいなかったので
夏美が手当てしてくれた
「ごめんね。迷惑かけて」
「なに言ってんのよ
親友なんだから当たり前でしょ」
「うん」
2人が助けてくれなかったら
わたし今頃どうなってたか
「あんたが教室に居なくてアタシも必死だったけど、駿くんはもっと必死になってたのよ?」
「えっ?」
:14/08/10 18:21 :au/SH34 :mbpt5c0A
#113 [なな]
「凄い心配して必死になってたよ」
「そうなの?」
「うん。そうだよ」
駿がわたしの為に凄く
必死になってくれたんだ…。
ドクッドクッ
あれ?なんだろ…
この気持ち
「きっと香奈のことが好きなのね」
:14/08/10 18:25 :au/SH34 :mbpt5c0A
#114 [なな]
「えっ…ありえないでしょ」
「あんなに必死になってたのに?」
「それは、あれだよ
わたしが一応、彼女だからだよ」
「それもそうだけど
でも香奈のこと大切に思ってるから、あんなに必死になってるんだと思うよ」
「そうかな?」
駿がわたしを好き?
「そうよ」
もしそうだとしたら
わたし達は本物の恋人同士になれるのかな?
:14/08/10 18:33 :au/SH34 :mbpt5c0A
#115 [なな]
「じゃあ、アタシは
教室戻るね」
「わたしも戻るよ」
「あんたは、ここに
居なさい!もうすぐ駿くん来るから」
「あ、うん」
「もう授業とっくに
はじまちゃってるし先生に怒られて来ます〜(笑)じゃあね」
そう言って夏美は教室に
戻っていった
「はぁ〜」
「なにため息ついてんだよ!」
:14/08/10 19:34 :au/SH34 :mbpt5c0A
#116 [なな]
「うぁ!ちょ、ちょっともう脅かさないでよ。」
「お前が勝手に驚いてんじゃん」
「そうだけど、いきなり現れたらビックリするよ」
ボーッとして空を見ていたら、いつの間にか駿が隣に座っていた
「ケガ大丈夫か?」
「うん。対したことないよ」
「そっか、よかった」
そう言って駿は空を
見上げた
ドキッ
やだ、わたし…なんか
ドキドキしてる…。
:14/08/12 15:12 :au/SH34 :pYoW9XAs
#117 [なな]
「あいつら、もうなにもしてこないと思うから」
「うん…」
「でも、もしまたさなにかされたら、すぐ俺に言えよ?」
「うん…」
「本当無事でよかった。」
「うん…」
「お前…さっきから
うんしか言ってないけど?」
「うん…」
だって
なんかわかないけど
ドキドキしちゃうんだもん…。
:14/08/12 15:51 :au/SH34 :pYoW9XAs
#118 [なな]
「お前って本当、面白いやつだよな。」
「うるさい////」
「あ、やっと他の言葉しゃべった(笑)」
「っ////」
こんなことの絶対にありえないないって思ってた。
それなのに…
大嫌いだったなのに
わたしは……
:14/08/12 16:24 :au/SH34 :pYoW9XAs
#119 [なな]
↑
ミスしたんで書き直します
「お前って本当、面白いやつだよな。」
「うるさい////」
「あ、やっと他の言葉しゃべった(笑)」
「っ////」
こんなこと絶対にありえないって思ってた。
それなのに…
大嫌いだったはずなのに
わたしは……
:14/08/12 16:40 :au/SH34 :pYoW9XAs
#120 [なな]
【アタシには、香奈が自分の気持ちを必死に否定しているようにしか見えないなぁ…】
夏美が言ったあの言葉。
今になってようやくわかったよ
わたしは、自分の気持ちにやっと気づいたよ。
ぎゅっ
「俺、ずっとお前の傍にいるから…なにがあっても離さないから」
駿は優しくわたしを抱きしめて、そう呟いた。
「うん…」
わたしは、
駿のことが好きなんだと…。
:14/08/14 09:55 :au/SH34 :JObWJBgs
#121 [なな]
わたしは知らないうちに
駿に惹かれていたんだ
ずっと、気付かなかった
いや…気付いてたけど
気付かないふりをしてたのかもしれない…。
:14/08/15 15:04 :au/SH34 :9m/PGAI.
#122 [なな]
あの事件から2週間…
わたし達は平凡な、毎日を過ごしている。
とくに変わったことはないけど
変わったこといえば…
わたしが駿を好きだって気付いたこと
そして、もう一つ!
夏美と裕也くんが
付き合いはじめたこと
こないだ、裕也くんから告白したんだって
元々、両想いだったらしい
すっごくラブラブなんだよ
:14/08/15 15:13 :au/SH34 :9m/PGAI.
#123 [なな]
「花火大会?」
「うん。もうすぐ夏休みだしさ、みんなで行かない?」
「いいね〜行きたい。」
もうすぐ夏休。
わたしと夏美は花火大会について話し合っている
花火大会か…わたしは
花火よりも食べ物に行っちゃうけど
「でもさ、わたし花火よりも…食べ物の方に行っちゃうんだよね」
「ハハハ(笑)確かにね〜そうだ!せっかくだから浴衣着て行こうか」
「そうだね」
浴衣か…何年ぶりだろ
わたしが浴衣着たら
駿は可愛いって思ってくれるかな…。
:14/08/15 15:39 :au/SH34 :9m/PGAI.
#124 [なな]
「香奈、顔赤いよ〜?」
「へっ?な、なんでもない///」
「本当かな?」
「本当だってばっ」
もう////夏美ったら
「楽しみだね。花火大会」
「うん」
:14/08/15 17:08 :au/SH34 :MoKob7ro
#125 [なな]
…………
………
……
そして花火大会当日
「いってきーます」
お母さんに着付けをしてもらい、わたしは家を出た
やばい…もう花火
はじまってるかな?
「あ、香奈遅いよー
もう花火はじまってるよ」
「ごめん」
全力で走って会場に着いたものの…花火は、とっくに、はじまっていた
:14/08/15 17:20 :au/SH34 :MoKob7ro
#126 [なな]
「お前、遅刻。みんな、待ちくたびれたんだからな」
「ごめんね」
「香奈ちゃん、浴衣マジ似合ってる。かわいいー」
「えっ?そう///」
裕也くんに可愛いと言われ
思わず照れてしまった
「ちょっと裕也?アタシには可愛いっ言ってくれなかったよね?」
夏美はそう言って
裕也くんの耳を引っ張った
「痛いよー。夏美ー」
:14/08/15 17:34 :au/SH34 :MoKob7ro
#127 [なな]
「どういうことかしらね〜?」
「か…可愛いよ。夏美もめちゃくちゃ可愛いよ」
「へぇ〜香奈が先で
彼女であるアタシが次なんだ?ふ〜ん」
「いや、夏美が1番だから……な?痛いから、もう離して」
夏美と裕也くんのやり取りがすごく面白くて
わたしと駿は笑ってしまった
:14/08/15 17:42 :au/SH34 :MoKob7ro
#128 [なな]
「わ、笑うなよ」
「だって…ね?」
「あぁ。面白いものを
笑ってなにが悪い?」
「人事だと思って!駿、お前覚えてろよな」
「はいはい」
本当仲良いな2人は…。
まぁ…わたしと夏美も
負けてないけど
:14/08/15 17:53 :au/SH34 :MoKob7ro
#129 [なな]
「香奈」
「どうしたの?」
夏美はなにか企んだ顔で急にわたしを呼んだ
「駿くんと2人きっりになりたくない?」
「えっ?」
「別行動しよっか?アタシも、裕也と2人きっりになりたいしさ」
「う、うん」
駿と2人きっりか…
嬉しいけど
なんか緊張しちゃうな
:14/08/15 18:17 :au/SH34 :MoKob7ro
#130 [なな]
けど、夏美と裕也くんは向こうに行くと言って行ってしまった。
「……」
「……」
気まずい…
しばらく続いた沈黙
だけど沈黙を先に切ったのは駿だった
「似合ってんな」
「えっ?」
「浴衣」
「えっ?あ、ありがとう」
:14/08/15 19:11 :au/SH34 :MoKob7ro
#131 [なな]
「いつもと印象が違って、変な感じだけど」
「ふ〜ん惚れた?」
「はっ?んなわけねぇじゃん////」
駿は少し照れてる
「ふふっ」
そんな照れた駿を、可愛いって思い
わたは笑ってしまった。
「笑うな。」
「だって(笑)面白いもん」
:14/08/15 19:17 :au/SH34 :MoKob7ro
#132 [なな]
わたしは、ツボに入ってしまい笑いが止まらなくなってしまった
「いつもまでも笑ってんな」
「だって(笑)」
「お前っ…。」
駿は少し怒った顔をした
…怒られちゃったかな?
:14/08/23 16:46 :au/SH34 :pH7hmlrA
#133 [なな]
↑
怒られちゃった×
怒らせちゃった〇
ミスです。すみません
:14/08/23 16:47 :au/SH34 :pH7hmlrA
#134 [なな]
「え〜と…」
怒らせちゃっと思って
謝ろうとしたとき
「えっ…ちょっ…」
気がついたら駿に抱きしめられていた
……。
こんな所でやめてよ
恥ずかしいじゃん
「ちょっと…あんた急になにしてんのよ。」
「悪いのは、どっちだよ」
:14/08/23 16:55 :au/SH34 :pH7hmlrA
#135 [なな]
「そうだけど、こんな
所でやめてよ」
そうは言うものの…
本当は嬉しい自分
けど、沢山の人混みの中だから
少し恥ずかしい自分もいる。
「…離して?」
「やだ。」
わたしが離して…っと
言っても、駿は離してくれな
離すどころか、ますます
わたしを強く抱きしめた。
:14/09/06 16:05 :au/SH34 :IT7cBgBQ
#136 [なな]
「…離さないと…怒るよ?」
「別にいいよ。お前が
怒っても怖くないし」
こ、こいつ!
「バカ…。」
「わかったよ。離せば
いいんだろ」
そう言って駿は、わたしを離した
「場所考えなさいよね。
場所を!」
「別にいいじゃん見られたって(笑)」
:14/09/06 16:18 :au/SH34 :IT7cBgBQ
#137 [なな]
「わたしは嫌なの!」
「はいはい。そうですか」
そう言って駿は意地が
悪そうに笑った
「もういい!わたし喉渇いたから、ジュース
買ってくる」
「じゃあ俺も行くよ」
「いいよ。一人で平気だから」
「あ、おい!そっちは
逆方向だぞ」
駿はわたしに何かを
言っていたが
わたしは無視した
「あのバカ…逆だって言ってんのに」
:14/09/06 16:27 :au/SH34 :IT7cBgBQ
#138 [なな]
なによ…あいつ!
あんな人混みの中で
あんなことしなくてもいいじゃん
でも…やっぱり
好きなんだな…わたし
「あいつも待ってるし
ジュース買って戻らないと」
………
ていうか
自動販売機って……
どこにあるの?
さっきから歩き回ってるのに
見当たらないんだけど
って……もしかして
わたし道間違えた?
:14/09/06 16:54 :au/SH34 :IT7cBgBQ
#139 [なな]
ど…どうしよう。
迷子になちゃったよ
……。
……。
……。
「最悪…」
わたしは、その場に
しゃがみ込んだ
迷子なんて小さな時に
海でなった時以来だ…。
まさか、高2にもなって
迷子になるなんて…
:14/09/22 13:24 :au/SH34 :8tj5l9k.
#140 [なな]
やっぱり わたしバカだ
「おい。そんな所で
なにしゃがみ込んでるんだよ」
後ろから誰かに声を
かけられた
わたしはビックリしながら、振り返る
「えっ…あ、駿」
不機嫌そうなの顔した
駿が後ろに立っていた
「お前バカだろ?自動販売機は向こうだ。」
「え…そうなの」
「お前が逆方向に行くから、こんな事になると思って…ずっと後つけて来たんだよ」
:14/09/22 13:33 :au/SH34 :8tj5l9k.
#141 [なな]
「そしたら、案の定
迷子になりやがって」
「……」
「人の話しは最後まで
聞けよな」
「ごめん…」
「ほら、戻るぞ」
そう言って、駿は
しゃがみ込んでる私に
優しく手を差し延べてくれた
「うん…」
:14/09/22 13:40 :au/SH34 :8tj5l9k.
#142 [なな]
「ほら、ジュース」
「ありがと」
さっきの場所に戻り
駿がジュースを買ってくれた
「駿はいいの?」
「別に、喉乾いてないし」
「そっか…」
「飲みたかったら
お前から貰うから」
「えっ…」
それって、まさか……
か、か、間接キス?
「は?なんだよ?」
「別にっ//」
:14/10/06 14:51 :au/SH34 :QJXW5VtA
#143 [なな]
…そういえば、わたし
いつも駿に助けられてるな
もう4〜5回くらい?
「わたしさ、いつも
あんたに助けられてばっかだね」
「別にいいじゃんねぇの?」
「え?」
「彼女なんだし、助けられたり守られたりするのは当たり前じゃん。」
「そうなのかな?」
「お前は黙って俺に
助けられてればいいだよ」
そう言った駿。そんな
言葉にでさえドキドキしている自分がいた
「じゃあ…これからも助けたり守ったりしてよ」
:14/10/06 17:46 :au/SH34 :QJXW5VtA
#144 [なな]
「当たり前。」
そう言って、駿は優しく
笑った。
……。
そう…その優しい笑顔が
大好きなの
ねぇ?わたしはずっと
駿を好きでいてもいいですか?
この関係が終わっても
好きでいていいですか?
:14/10/09 16:47 :au/SH34 :On62RxAE
#145 [なな]
そんなことを考えてる内に、花火大会は
あっという間に終わった。
「じゃあね〜」
「またね夏美」
わたしと駿は夏美と
裕也くんと別れた
「花火あんまり見れなかったね」
「お前が遅刻するからだろ」
「そうだけど、でも
楽しかったんだし…
いいじゃん。」
「普段遅刻しないお前が、珍しく遅れて来たから…なんかあったかと思った」
:14/10/16 16:21 :au/SH34 :otlUS0Q6
#146 [なな]
「なに?心配?」
「そらゃまぁ心配だよ。一応、彼氏だし?」
「ふ〜ん(笑)」
「なんだよ?」
「なんでもないよ」
駿は不機嫌な顔になり
「おかしいなら、笑えよ」
「なんでよ?笑う訳ないでしょう」
全然おかしくなんなかないんだから
:14/10/16 16:28 :au/SH34 :otlUS0Q6
#147 [なな]
「ありがとう。心配してくれて」
わたしはお礼を言った
「は?紛らわしいな…嬉しいなら、素直に
そう言えよ」
「わたしが素直じゃないのは、駿が1番よく知ってるでしょ?」
「まぁな」
「うん」
そんな話しをしてるいと、家の近くの公園前まで来ていた
「もうここで大丈夫
送ってくれてありがとう。」
:14/10/16 16:52 :au/SH34 :otlUS0Q6
#148 [なな]
「いや、家の前まで
送るけど?」
「大丈夫だよ。公園の
近くだから」
「そっかわかった。
気をつけて帰れよ?」
「うん…またね」
わたしは駿と別れて
家に向かってプラプラ
歩いた
けど…
「香奈」
「…?」
信号を渡ろうとしたとき、駿に呼ばれた
:14/10/16 17:04 :au/SH34 :otlUS0Q6
#149 [なな]
「どうしたの?」
あわてて走ってきた駿
「やっぱさ心配だから
家まで送るよ」
「えっ?大丈夫なのに…。」
「いいから送らせろ」
そう言って駿は
わたしの手を引いた
な、なんて強引な!
「本当にいいの?駿も
早く家帰らないと家族の人心配するよ?」
:14/10/16 17:11 :au/SH34 :otlUS0Q6
#150 [なな]
「俺は平気」
「ならいいけど」
「それに俺が送りたいって言ってんだしさ」
「うん…」
ばか…
家の前まで送られたら
帰りたくなくちゃうじゃん…。
………
だけど別れの時間は
あっという間に来てしまった
:14/10/16 17:25 :au/SH34 :otlUS0Q6
#151 [なな]
↑
正しくは
帰りたくなくなっちゃうじゃん です。
ミスすみません
:14/10/16 17:27 :au/SH34 :otlUS0Q6
#152 [なな]
家に着き
「じゃあ」っと言って
駿と別れた
本当は引き止めてくれるんじゃないかとか…
いろいろ期待しちゃってた自分がいた
そんなことあるわけないのにね…。
でも家まで送るって
言ってくれたときは
いままでないくらい
嬉しかった…。
:14/12/01 15:45 :au/SH34 :g.bsxtpY
#153 [なな]
本当の恋人ではないけれど
この関係がずっと続けば
……。
そう思ってたのに…。
:14/12/01 15:51 :au/SH34 :g.bsxtpY
#154 [なな]
「香奈。知ってる?
今日、転校生来るんだってさ」
「そうなの?知らない。」
次の日、登校早々
夏美は転校生が来るという理由で
朝から浮かれている
「噂だと超イケメンらしいよ〜♪」
「へぇ〜」
イケメン転校生ね…。
「早く来ないかな〜♪(笑)」
「夏美。浮かれすぎ
裕也くんに怒られても
知らないよ」
「な//、平気だよ」
:14/12/01 16:07 :au/SH34 :g.bsxtpY
#155 [なな]
「ふ〜ん」
このとき、わたしは…
その転校生の登場で
わたしと駿の関係が
めちゃくちゃになるなんて
思ってもいなかった…。
:14/12/01 16:18 :au/SH34 :g.bsxtpY
#156 [なな]
……
……
……。
転校生
木下要(キノシタ カナメ)
と…いうらしい。
席に着くなり、もう
既に女子に囲まれている
:14/12/01 16:52 :au/SH34 :g.bsxtpY
#157 [なな]
「要くん。アドレス
教えて」
「うん。いいよ」
「ずるい〜私が先」
「ちょっと横から邪魔しないでよ」
「あんたが邪魔よ」
一人の男を女何人で
奪う必要ないだろうに…
そんなにキャーキャー
言うほどかな?
:14/12/01 16:57 :au/SH34 :g.bsxtpY
#158 [なな]
転校生の木下要は
金髪で色白く
イケメンっていうより
かわいい男の子って感じ
でもたしかに女子が
キャーキャー言うの
わかるような気がする…
駿には負けるけどね(笑)
「イケメンだけど
アタシのタイプじゃないわ」
夏美は少しガッカリしたように呟いた
:14/12/01 17:10 :au/SH34 :g.bsxtpY
#159 [なな]
わたしがジッっと見ていると
転校生と目が合ってしまった…。
「!」
わたしは慌てて目を逸らす
が…!
気がついたらわたしの
目の前に来ていた
:14/12/01 17:19 :au/SH34 :g.bsxtpY
#160 [なな]
「なに?もしかして
俺の顔になんかついてる?」
「え?いや…」
「きみ名前は?」
「え?」
「名前」
「小野寺香奈です」
女子が…睨んでる〜!
「香奈ちゃんかぁ〜
かわいい名前だね」
:14/12/01 17:27 :au/SH34 :g.bsxtpY
#161 [なな]
「あ、うん」
女子の視線が怖いんですけどー。
「香奈ちゃん可愛いね」
「えっ?あ、それは
どうも」
褒められてるの?
それともお世辞?
「俺のこと、今日から要って呼んで俺も香奈ちゃんって呼ぶから」
「あ、うん」
わたしが要と話してると
駿が登校してきた
「お前だれ?」
:14/12/01 21:44 :au/SH34 :g.bsxtpY
#162 [なな]
「あ、駿。珍しく遅刻?」
「つか、こいつ誰?」
駿はわたしの言葉を
無視した
「わたしの質問無視かよ!え〜と今日転校して来た木下要くん」
「は?転校生?転校生が俺の彼女に何か用?」
駿は少しキレてる
:14/12/01 21:57 :au/SH34 :g.bsxtpY
#163 [なな]
「要くん。いつまで
話してるのさ〜」
「ごめんごめん。いま
戻るよ。香奈ちゃん
またお話ししようね」
「あ、うん」
要くんは女子に呼ばれて戻っていった
「なんだあいつ」
要くんが戻ったと同時に
駿がそう呟いた
:14/12/02 10:25 :au/SH34 :9JDK5wJ6
#164 [なな]
……
……
……。
「香奈ちゃん♪一緒に
帰ろっ♪」
「えっ?」
要が転校して来て
2日目
突然、一緒に帰ろうっと言われ戸惑うわたし
「ごめん。無理だよ」
「どうして?」
「要も知ってるでしょ?わたし付き合ってる人いるから」
「知ってるよ。」
:14/12/02 10:34 :au/SH34 :9JDK5wJ6
#165 [なな]
そう言ってニコッと
やさしく笑う要。
「でも関係ないし?」
「っ……。」
わたしは困ってその場で
固まってしまった
「おい。転校生」
そんなわたしを見兼ねて
駿が慌ててこっちに来た
「こいつ俺の彼女。
馴れ馴れしくしないでくれない?」
要は少し笑いながら
「2人は本当に付き合ってるの?」
「「!」」
:14/12/02 10:46 :au/SH34 :9JDK5wJ6
#166 [なな]
駿が馴れ馴れしくするな
っと言った途端
要は少し笑いながら
そう言った
さらに要はつづけて
「俺には2人が付き合ってるようには見えないんだけど?」
「……。」
「もしかして…なんか
理由があって恋人のフリをしてるとか?」
「!」
ヤバイ…
見抜かれてる
「やっぱりそうなの?」
:14/12/02 17:27 :au/SH34 :9JDK5wJ6
#167 [我輩は匿名である]
毎回ちょくちょくみてます!
たのしみにしてます"((∩´︶`∩))""((∩´︶`∩))"
:14/12/15 23:01 :SC-04E :1rPEuass
#168 [我輩は匿名である]
↑
わぁー(*^o^*)
ありがとございます。
嬉しいです♪
駄作ですが…これからも
よろしくお願いしますI
:14/12/18 15:25 :au/SH34 :3ecJPx66
#169 [なな]
↑
名前入れのる忘れてました(笑)
:14/12/18 15:26 :au/SH34 :3ecJPx66
#170 [なな]
>>166続き
「違っ…。」
わたしは必死に否定するが
「え〜怪しい〜」
ますます怪しまれてしまった。
「…っ…。」
これ以上、出てくる
言葉が見つからない
だけど…駿は
「悪いけど俺たちのことは、ほっといてくれないか?」
困っている私とは裏腹に
落ち着いた表情でそう
言った
:14/12/18 15:49 :au/SH34 :3ecJPx66
#171 [なな]
「そういうことだから
香奈。帰るぞ」
駿は無理矢理
わたしの腕を引っ張った
「あ…うん。」
……。
要にはわたしたちの
全てを見抜かれているような気がする
要がにわたしの関係に
本当に気づいていたら
わたしと駿の運命は
どうなちゃうんだろ?
もうきっとこの関係には
戻れなくなるのかな?
:14/12/18 16:04 :au/SH34 :3ecJPx66
#172 [なな]
「あんまり考えんなよ。」
「えっ?」
「なんか考えてるみたいだけど?」
「…うん…」
いまわたしが
考えてるの気づいてたのか…。
「考える必要ねぇよ
言いたい奴には好きなだけ言わせとけばいい。」
「うん…」
「お前はなにも心配すんな。俺がなんとかするから」
そう言って、わたしの
頭を優しく撫でた
「っ///」
:14/12/18 16:13 :au/SH34 :3ecJPx66
#173 [なな]
わたしは思わず顔が
赤くなってしまった。
一緒に歩いてても
気まずくて…。
なんか落ち着かなくて
「香奈、もう少し
こっち寄れよ」
「えっ//なんでよ?」
いきなりそんなこと
言われて
また赤くなるわたし…
「いいから」
「ちょっ……ん?」
…えっ…。か、要?
たまたま後ろを振り返ったら
要がわたしたちの後を
付けていた
:14/12/29 13:33 :au/SH34 :UgngjCec
#174 [なな]
「ねぇ。要が付けてきてるんだけど」
「俺はさっきから知ってる。」
「じゃあ…さっきこっちに寄れて言ったのも?」
「少し黙ってろよ」
「…うん」
要の足音が近くなって来ていた。
やっぱりまだ疑ってんだ
わたしたちのこと。
「きぁ…ちょっ…急に止まらないでよ」
駿が急に足を止めた
:14/12/29 13:41 :au/SH34 :UgngjCec
#175 [なな]
「駿…?」
「……。」
「ねぇ駿てば、んっっ?」
えっ?
この光景は一体…
駿がすごく近くにいて
さっきまで見えていた
建物が見えない…
……。
わたしいまキスされてるの?
:14/12/29 13:50 :au/SH34 :UgngjCec
#176 [なな]
うそでしょょょーーー。
「な////」
////。
わたしは顔が赤くなり
呆然としてしまった
さっきまで
後を付けていた要が
今は背を向けて歩いてる
「これで諦めてくれればいいけどな。」
「えっ?」
「あいつ。俺らのこと疑ってただろ?」
:14/12/29 13:59 :au/SH34 :UgngjCec
#177 [なな]
「う、うん…」
えっ?
「じゃあ…わたしに
キスしたのって…」
要に諦めてもらう為?
誤解を解くため?
「そういうことだよ」
「な////」
えぇぇーーーーーーー。
「なっ///なっ///」
「悪かったな…。」
:14/12/29 14:06 :au/SH34 :UgngjCec
#178 [なな]
「えっ…。」
「お前の初めて奪っちゃたな」
「あ…い、いや///」
どうしよう…。
駿の顔が見れないよ
「ごめん。今のは忘れて」
駿は
ボソッとそう言った
「…ど、どうして?」
「どうしてて…誤解
を解く為にしただけだし」
:14/12/29 14:11 :au/SH34 :UgngjCec
#179 [りん]
お久しぶりです。
久々に顔出しました
久々に続き更新します(*^o^*)
:15/07/17 14:16 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#180 [りん]
>>178続き
駿は、そう言うと再び
歩き出した…。
私も後を付けるようにして歩く。
なにもなかったような
顔をして歩く駿とは違い
私は、まだ少し緊張している
ただ誤解を解くためにしただけかもしれない
でも…きっと今日の
出来事は一生忘れられないよ。
:15/07/17 14:23 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#181 [りん]
ー次の日ー
まだ駿と気まずさが
残る中…
この日は私と駿が要に
屋上に呼び出された
「ごめんね。2人とも、朝から呼び出しちゃって?」
「別に構わないけど…
どうしたの?」
「あのさ、2人が本当に付き合っている事は
マジでわかった」
「…うん」
わかってくれたんだ!
っと思い、心の中で
少し喜んでしまった。
が…!
「だから俺さ余計に燃えた。」
:15/07/17 14:32 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#182 [りん]
「「は?」」
私と駿は口を揃えて
言った
「目の前で、キスを見せつけられちゃったらさ〜(笑)ね?」
「な///」
要は少し意地の悪い
笑顔でそう言った。
「香奈ちゃん。」
「は、はい?」
「駿と別れてさ、俺と
付き合わない?」
「えっ?」
:15/07/17 14:39 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#183 [りん]
「俺マジ本気だよ?」
「は?…えっ?」
真剣な顔でそういう要に
困惑してしまった私
「絶対やらねぇーよ
お前なんかに」
するとさっきまで
黙ってた駿が口を開いた
「え?」
「香奈は絶対やらない。」
駿も真剣な顔で要に
言い返すが
要はバカにしたように
笑う
「てめぇ…」
:15/07/17 14:52 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#184 [りん]
「なに殴るの?いいよ?別に殴っても」
「…っ…」
……。
「…ちっ…おい香奈。教室戻るぞ」
駿は強引に私の手を引く
「なに?殴らないの?よかった〜。俺、正直殴らるかと思ってビビったんだよね(笑)強気でああは言ったもののさ…」
「別に…お前なんか殴ろうと思えば簡単に殴れる。ただ香奈がいるから殴られねぇだけだ。」
:15/07/17 15:07 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#185 [りん]
「へぇ〜好きな女の子の前では手はあげねぇってか?男前だね駿くんってさ。」
駿が言い返しても
要は一刻に引こうとしない
それどころか余計に
言い返しくる
「もう話は済んだろ?
俺らはお前の話に付き合うほど暇じゃねぇ。
悪いが香奈のことは
諦めてくれ」
「諦めないよ?」
「は?」
「俺、奪うから絶対」
:15/07/17 15:18 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#186 [りん]
「アンタから絶対…
香奈ちゃん奪うから」
要は今までにない
真剣な顔でそう言い放り
私たちより先に
屋上を後にした
……
……
……。
私は教室に戻っても
要のセリフが頭に
ずっと浮かんでいた
:15/07/17 15:30 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#187 [りん]
「香奈ちゃん。一緒に
帰ろ♪」
「要…。」
放課後
なにもなかったように
普通に接してくる要
「要ごめんね。わたし
駿と帰るんだ」
「俺と帰ろうよ?」
「無理だよ。本当ごめんね」
わたしは要を避けるように教室を出た
「じゃあ3人で帰ろうよ。それなら文句ないでしょ?」
「あのね要。」
:15/07/17 15:55 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#188 [なな]
名前「りん」に
変えましたが
やっぱり元に戻します(*^o^*)
:15/07/17 16:13 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#189 [なな]
>>187続き
「いい加減にしなさいよ。要くん」
「夏美?」
夏美は後ろで聞いていたのか
要に言い放った。
「なに?夏美ちゃん…
俺の邪魔するつもり?」
「邪魔してるのは要くんでしょ?お願いだから、香奈たちの邪魔しないであげてよ。」
「いやだなぁ(笑)
そう怒らないでよ」
:15/07/17 16:27 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#190 [なな]
「とにかく香奈と駿くんを引き離すような事したら、アタシ許さないから」
「違うよ。一緒に帰ろうって言ってただけだよ?」
「……。」
「あ、香奈…うしろ」
「ん?」
夏美に言われて
後ろを振り向くと
不機嫌そうな駿。
「諦めろって言ったろ?お前しつこい」
「しつこいって…俺の
話し聞いてなかったの?奪うって言ったろ?」
「なんの騒ぎ?」
:15/07/17 16:39 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#191 [なな]
「裕也くん」
私たちの騒ぎに気づき
裕也くんがこっちに来た
「あれ?転校生じゃん。どうしたの?」
状況を知らない裕也君は
不思議そうに問い掛ける
そんな裕也くんに夏美が
説明する
「えっマジ…。」
:15/07/17 16:46 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#192 [なな]
話しを聞いた裕也くんは
すごく驚く
「ねぇ?あれってさ
駿くんと裕也くんと要くんじゃん」
「本当だぁ〜ヤバイ〜カッコイイ〜」
「なんの話ししてるのかな?気になるぅ〜」
たまたま
わたしたちを見かけた
女子が急に騒ぎはじた
ちなみに
駿と裕也くんと要は
学年の人気者TOP3らしい
:15/07/17 17:03 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#193 [なな]
「うるさいな。空気
よめってんの。」
その子たちに気づいた
夏美がそう呟くと
その子たちは一瞬
不満そうな顔をしたが
帰っていた
そして、わたしたちも
廊下を通り掛かった
先生に注意され
気まずい中 みんなで
下校した
:15/07/22 10:04 :au/SH34 :ksuykelg
#194 [なな]
………
………
……。
【俺、香奈ちゃん絶対
奪うから】
そして、要の
あのセリフがずっと
頭の中から消えなかった。
:15/07/22 10:08 :au/SH34 :ksuykelg
#195 [なな]
「香奈ちゃん♪」
次の日。学校に行くと
相変わらずな要…。
要のことは嫌いじゃない…
でも、あまり話しをしたくない
「あのさ要。」
「なに?」
「悪いんだけどさ、
あまり話しかけないでくれない?」
ごめんね。要…。
「えっ?なんで?」
:15/07/22 10:16 :au/SH34 :ksuykelg
#196 [なな]
「お願いだから」
わたしは必死に要に
頭を下げた
わたしは駿が好き
だから、要と
これ以上は一緒に
いられない…
自分勝手でごめん
「だからなんで?俺
やだよ。香奈ちゃんと
いっぱい話ししたいもん」
:15/07/22 10:24 :au/SH34 :ksuykelg
#197 [なな]
「……。」
それ以上、わたしは
なにも言わなかった
「……。」
「…わかったよ。」
:15/07/22 10:26 :au/SH34 :ksuykelg
#198 [なな]
「えっ?」
「わかった…もう話しかけないから…。」
……
要はすごく悲しそうな
顔でそう言った
いつも笑顔の要とは
違い
すごくすごく悲しい顔で…。
ごめん。
わたしのこと
許してくれなくていいから
:15/07/22 10:32 :au/SH34 :ksuykelg
#199 [なな]
ーーーーーーーー。
それ以来、要はわたしに
話しをかけて来なくなった
目が合うことはあっても
話すことはない
逆に
これでよかったのかなぁ…って
思ってる
:15/07/22 10:37 :au/SH34 :ksuykelg
#200 [なな]
もう2週間近く話していないけど
わたし自身はこれでいい!
って思ってる。
「あ、ノート教室に…
忘れた。」
今日は久々に夏美と一緒に
帰ることになったものの
よりによってノートを
忘れてしまった
「ごめん。取ってくる」
「もう〜アタシは先に
帰るよ?」
「うん。ごめんね」
わたしは、ダシュで
教室に戻った
そう…あんなことに
なるとは知らずに。
:15/07/22 13:01 :au/SH34 :ksuykelg
#201 [なな]
「あった!」
猛ダッシュしたせいで
汗をかいてしまった。
わたしは直ぐさま
ノートを手に取り
教室を出ようとした時だった
「香奈ちゃん?」
:15/07/22 13:06 :au/SH34 :ksuykelg
#202 [なな]
……。
「…か、かなめ…?
な、なにしてるの?」
「……。」
わたしを呼んだのは
要だった。
要は窓から空を眺めているのか
こっちに背を向けていた
「香奈ちゃん。俺に
会いにきてくれたの?」
:15/07/22 13:17 :au/SH34 :ksuykelg
#203 [なな]
「えっ!わ、わたしは
ノートを取りに来ただけだよ」
「そうなんだ。なんだ〜俺に会いにきてくれたのかって思った…。」
「そんなわけないでしょ。」
「だよね。ってか、
俺がずっと教室にいたの、気が付かなかったしょ?」
要は笑いながら
こっちを向いた
「うん。全然気づかなかったよ(笑)」
:15/07/22 13:26 :au/SH34 :ksuykelg
#204 [なな]
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「え〜っと…じゃあ
わたし帰るね。また」
要と一瞬、気まずくなってしまい
わたしは、お別れを言って
教室を出ようとしたときだった。
:15/07/22 13:34 :au/SH34 :ksuykelg
#205 [なな]
「?」
目の前が
いきなり真っ白になった。
これは、一体?
………。
てか…わたし
今、要にキスされてるような感じがするのは気のせい?
いや。確実にされてる
気のせいじゃない。
:15/07/23 13:41 :au/SH34 :vU6bliy6
#206 [なな]
「ごめん。びっくりした?」
「あ、いや…あの」
要はすぐに離してくれたが
わたしは、この状況を
まだ理解できないでいた
これは夢?
それとも現実…?
わたしはその場に
固まってしまった。
そんなわたしを見て
要は「ごめん」っと謝り
「今の忘れて…。」
それだけ、言うと…
教室を出て行った
:15/07/23 13:58 :au/SH34 :vU6bliy6
#207 [なな]
わたしは、その場から
しばらく動くことができなかった。
そして、気づかなかった
誰かが、この様子を
廊下で撮っていたことにー。
:15/07/23 14:01 :au/SH34 :vU6bliy6
#208 [なな]
「ふざけんな。香奈が
そんなことするはずない!」
「はぁぁ?ここにちゃんと証拠あるんですけど…?」
「おはよう…」
次の日、学校に行くと
夏美が何人かの女子と
モメていた
わたしが教室に入ると
みんな一斉に睨む
「え〜と…どうしたの?」
恐る恐る聞いてみると
いまさっきまで夏美と
モメていた女子が
わたしを囲んだ
「ちょっと!あんた
これどういう事!?」
:15/07/23 14:10 :au/SH34 :vU6bliy6
#209 [なな]
「え?なにこれ…」
その子が、わたしに
携帯の画面を見せつけた
その子の携帯には
昨日の要とわたしが
写っていた
嘘でしょ?
あの時、撮られてたんだ
「サイテー!駿くんと
付き合ってるくせに…
要くんと浮気するなんて」
「…ちがうっ」
:15/07/23 14:19 :au/SH34 :vU6bliy6
#210 [なな]
わたしは必死に否定するも
みんなは冷たい目を向けたまま
「昨日の夜にさ匿名で
うち等全員の携帯にさ
これが送られて来たんだよ」
「…えっ」
「たぶん駿くんの携帯
にも送られてるはずだよ」
「!」
「ずっと駿くん騙してたんだ?あんた最低。」
「ちがうよ…それは」
「小野寺って大人しい
顔してやることやってんだな」
「以外だったわ〜」
からかう男子。
冷たい目でをする女子
:15/07/23 14:29 :au/SH34 :vU6bliy6
#211 [なな]
「だから、違うっ」
「違う?じゃあこれは
なに?合成だとでも…
言いたいわけ?」
「…っ。」
これ以上、出る言葉が
見つからなかった
「サイテー女」
「…いった」
わたしは、蹴飛ばされ
床に尻餅をついた
:15/07/23 14:36 :au/SH34 :vU6bliy6
#212 [なな]
「香奈になにするのよ!」
「夏美…。」
そんな女子たちに
夏美はキレる
「あんたの携帯にも
送られて来たでしょ?」
「それがなによ?」
「信じてんの?この女のこと…。」
「当たり前よ。香奈は
わたしの大事な親友だもの…」
:15/07/23 14:43 :au/SH34 :vU6bliy6
#213 [なな]
「それに香奈は絶対に
そんなことするような子じゃない。」
「まぁあんたは親友だから、そうかもしれない…。でもここに居る
みんなはどうかしら?」
「それは…。」
「なにやってんの?」
「ふふっっ良い所で来たわ」
「駿。」
わたしたちがモメてると
駿が登校してきてしまった
:15/07/23 14:51 :au/SH34 :vU6bliy6
#214 [なな]
状況を知らない駿は
頭がハテナマークになっている
「駿くん携帯見て」
その女子は今度は
駿に迫る
「は?」
「いいから!」
「いや…意味わからないんだけど」
「いいから早く見てよ」
「は?」
「駿くん携帯見ないで!お願い」
夏美が必死にそう言った
:15/07/23 14:56 :au/SH34 :vU6bliy6
#215 [なな]
まだ状況を
理解できていない駿は
困惑状態
「あ〜もうじれったい。!」
その子は、そんな駿に
イライラし始め
「これ見て!」
遂には自分の携帯画面を
見せつけた
この瞬間
終わった…っと思った
駿との関係も…
今までのことも…
全てが…
今までの全てが…
全部終わったって…
:15/07/27 14:10 :au/SH34 :7Hzb8oiI
#216 [なな]
「……。」
駿は向けられている
携帯画面を見たまま
その場で固まってしまった
「駿。違うんだよ…
これは…その…。」
わたしは必死に否定するも
「駿くん、騙されてたんだよ…この子に」
その子は真剣な顔で
駿にそう話す
:15/07/27 14:18 :au/SH34 :7Hzb8oiI
#217 [なな]
「最低だよね本当。
別れたら?こんな浮気
女なんかと」
その子は、そう言って
意地悪そうに笑った
「……。」
しかし、駿は
なにも言わない…。
そしてその子は話しを
続ける
「まさか駿くんまで
信じるとでも……?
嘘よね?ここに証拠が
あるんだからさ、」
:15/07/27 14:24 :au/SH34 :7Hzb8oiI
#218 [なな]
「まぁ…あれよね
彼氏がいること知ってて
手を出す要くんも悪いけど…1番悪いのは
それに平気で乗っちゃう方よね?」
その子の言葉に駿と
夏美以外のみんなが
頷いた。
「……。」
そして駿は黙ったまま
教室を出て行ってしまった…
「駿。待って!」
:15/07/27 14:32 :au/SH34 :7Hzb8oiI
#219 [なな]
「あ〜あ嫌われちゃったね〜私しらない〜」
「…っ。」
「香奈、行ってきなよ。ここはアタシに任せてよ」
「夏美…」
夏美は(大丈夫)っと
頷き
わたしは教室を出た
:15/07/28 10:44 :au/SH34 :BFurol2U
#220 [なな]
裏庭
屋上
保健室
どこ捜しても
駿はいなかった
「どうしよう…」
もう全てが終わってしまったんだ。
なにもかも…。
もうあの頃には戻れないんだ
わたしは、その場で
泣き崩れてしまった
:15/07/28 10:47 :au/SH34 :BFurol2U
#221 [なな]
……
……
…。
「んっ…」
「気づいた…?」
「あ、あの…わたし」
気がつくと、わたしは
保健室のベッドにいた
「廊下で倒れてたのよ。見かけた生徒さんが連れて来てくれたのよ。」
「そうなんですか?」
わたし倒れたんだ…
全然記憶がない
:15/07/28 10:52 :au/SH34 :BFurol2U
#222 [なな]
「身体の調子でも悪いの?」
「あ、いや」
「そう…ならいいんだけど」
まさか泣いてたなんて
言えないよ
「教室戻る?」
教室か…
戻りたくないなぁ
「いえ、今日は帰ります」
「そうね。その方がいいわ」
わたしは夏美に荷物を
持ってきてもらい
帰ることにした
:15/07/28 10:58 :au/SH34 :BFurol2U
#223 [なな]
「…ただいま…。」
当たり前だけど
家は誰もいない
親は仕事だし
弟や妹は学校
ちょうどよかったって
思ってる
今は1人になりたかったから…
プルループルル
「只今、電話に出ることができません…。」
「またダメか…」
わたしは自分の部屋で
駿に何度も電話を掛けたが
出ることはなかった
:15/07/28 11:07 :au/SH34 :BFurol2U
#224 [なな]
「…おはよう」
次の日
わたしは気まずい中学校に登校した
本当は休みたかったけど
ずる休みは良くないって
お母さんに言われ
仕方なく登校
わたしが教室に入ると
賑やかだったクラスが
急に白ける
:15/07/28 11:18 :au/SH34 :BFurol2U
#225 [なな]
教室に入ってすぐに
わたしは自分の席に
座ってる
駿を見つけた
「あのさ、駿…」
わたしは勇気を出して
話しをかけた
「なに?」
でも…駿は冷たかった
「その…写真のことなんだけど」
「……。」
「あの写真は、その…
違うんだよ…だから」
「ごめん…しばらく
俺に話しかけないで…?」
:15/07/28 11:40 :au/SH34 :BFurol2U
#226 [なな]
「…えっ?」
クラスのみんなが
わたし達に注目する
でも、今はそんなの
どうでもよかった
「いま…なんて?」
「だから話しかけないでって言ったんだけど?聞こえなかった?」
「…な、なんで?」
「別に…俺が話したくないから」
「……。」
その瞬間
涙がこぼれ落ちた
:15/07/28 11:46 :au/SH34 :BFurol2U
#227 [なな]
クラス中がざわついた
そしてヒソヒソと笑う
昨日の子たち
「香奈ちゃん」
「…要?」
要がそんな様子を廊下で
見ていたのか
わたしを呼んだ
そして、わたしの所に
歩み寄り
「もう、ほっときなよ。こんな奴ら」
「で、でも…わたし」
「いいから、行こ」
「え…?」
わたしは要に手を引かれ
廊下に出された
:15/07/28 11:57 :au/SH34 :BFurol2U
#228 [なな]
「な、なに…?」
連れてこられたのは
屋上。
「もう、いいじゃん?」
「えっ?」
「駿なんて、もういいじゃん?」
屋上に来るなり要は
わたしにそう言う
「い、いいわけないよ」
いいわけない絶対に
わたしこのままなんて
嫌だ
「なんで?」
:15/07/29 13:33 :au/SH34 :KHCNutvg
#229 [なな]
「だって、」
「駿はさ、あの写真見せられて…話しかけるなって言ったんだよ?」
「そうだけど…。」
「俺が一方的にしただけなのにさ完全に
あの子たちの言葉信じて、香奈ちゃんを嫌いになるんだもん。所詮さ…その程度の男だったってことでしょ?」
要のその言葉を
否定するかのように…
わたしは大きく首を振った。
:15/07/29 13:43 :au/SH34 :KHCNutvg
#230 [なな]
「どうしてそこまでして庇うの?」
首を横に振ったわたしに要は問い掛ける
「決まってるじゃん」
そんなの答えは一つしかない
「好きだから」
駿がわたしを
嫌いになっても
わたしは好きでいたい
だから、庇うんだよ
:15/07/29 13:56 :au/SH34 :KHCNutvg
#231 [なな]
要は悲しい顔をする
そして…
「俺じゃあダメなの?」
っと…問い掛けた
「俺じゃあ…駿の変わりにはなれないの?」
「要…」
ごめんね…
側にいてほしいのも
意地悪してほしいのも
一緒にいてほしいのも
全部
駿じゃあなきゃダメなの
要じゃあダメなんだよ
:15/07/29 14:16 :au/SH34 :KHCNutvg
#232 [なな]
「ごめんね…」
「俺、香奈ちゃんが
好きだよ?」
「うん…。」
「遊びとかじゃなくて
本気で好きなんだ」
「うん…」
「それでもダメ?」
「うん…」
要ごめんね…
すごくうれしいよ。
でもその気持ちに
答えることできないんだ。
本当ごめんなさい
:15/07/29 14:22 :au/SH34 :KHCNutvg
#233 [なな]
好きになってくれて
ありがとうー。
それ以上、要はなにも
言うことはなかった
そして…要は学校に
しばらく来なくなった
:15/07/29 14:33 :au/SH34 :KHCNutvg
#234 [なな]
みんなは要が学校に
来なくなったのは
わたしのせいだって
言っている
わたしが
色目を使ったせいで
要がみんなに攻められて
精神的に追い詰められたのが原因だって
みんなデタラメな噂をしている
でも実際に要が学校に
来なくなったのは
わたしのせいなんだけどね…。
:15/07/29 14:42 :au/SH34 :KHCNutvg
#235 [なな]
「気にしなくて大丈夫。香奈のせいじゃないから」
「うん…夏美…ありがとう」
夏美はみんなに
陰口を言われる度に
わたしを必死に庇ってくれる
大丈夫大丈夫
アタシは味方だよって
側にいてくれる
そんな夏美の優しさに
いつも涙が出そうになる
:15/07/29 14:52 :au/SH34 :KHCNutvg
#236 [なな]
夏美だけじゃなくて
裕也くんも
「俺も味方だよ」って
言ってくれる
でも、駿は……。
:15/07/29 15:40 :au/SH34 :KHCNutvg
#237 [なな]
駿とは一週間くらい
口を利いてない
話しをかけたいけど冷たくされるのかと思うと
怖くて話しをかける
勇気がでないの。
わかってるよ
このままじゃダメだって
「誤解だよ」って
この一言すら言えない
本当情けないよね…。
:15/07/29 15:54 :au/SH34 :KHCNutvg
#238 [なな]
そんな情けない自分に
腹が立つ
「じゃあね」
「うんまた明日」
放課後になりわたしは
夏美と別れて学校を出た
いつもなら、駿と一緒に
帰ってるのに
最近は1人だ…。
いつもなら、駿と
言い合いながら歩いてたのに
もうそれもできないんだね…。
:15/07/29 16:17 :au/SH34 :KHCNutvg
#239 [なな]
きっといい合うことも
一緒に帰ることも
できないんだね
「どうしてこんなことになったの…」
こんなに辛い
思いをするくらいなら
偽の彼女なんて
ならなきゃよかった
あのとき最初から断れば
よかったんだ
タイムマシーンがあって
もしあの時に戻たっら
きっとわたしは断るだろう
:15/07/29 16:25 :au/SH34 :KHCNutvg
#240 [なな]
:15/07/29 16:27 :au/SH34 :KHCNutvg
#241 [なな]
だって辛い思いしなくて
いいんだから
こんなことにもならなくて済む
好きになることもない
こんな風になることも
全部ないんだ
:15/07/29 16:57 :au/SH34 :KHCNutvg
#242 [なな]
でも…
今のわたしはこんな風に強がっているけれど
本当は会いたい
駿に 会いたい…。
「ねぇキミそんな所で
しゃがみ込みこんでなにしてるの?」
「え?」
:15/07/29 17:02 :au/SH34 :KHCNutvg
#243 [なな]
「ちょうどよかった
俺たち暇なんだよね〜
一緒に遊ばない?」
「えっ?」
気づいたら
しゃがみ込んでいた
わたしに何人かの男が
声をかけてきた
「高校生だよね?
どこの学校通ってるの?」
なにこの人たち…
怖い
「ねぇ俺たちと遊ばない?」
「は?」
…もしかしてこれって
ナンパってやつ?
:15/07/29 17:07 :au/SH34 :KHCNutvg
#244 [なな]
「い、いやです…」
「えっ?なんでキミ
一人だよね?いいじゃん、遊ぼうよ」
「いや…ちょっと」
わたしは手を引っ張られた
別に力強く引っ張られた訳じゃないけど
とにかく嫌だった
「なんもしないよ?
ただ、遊ぶだけだから」
:15/07/29 17:11 :au/SH34 :KHCNutvg
#245 [なな]
「いやです…。」
本当に、いや
こわい
なにもしないって
言ったて
ナンパなんて大体そういうのが目当てなんでしょ
「お願いです離してください」
「え〜どうしようかっな」
どんなにいやがっても
なかなか離してくれない
「なにしてんの?」
:15/07/29 17:21 :au/SH34 :KHCNutvg
#246 [なな]
「は?だれお前」
わたしが連れて行かれそうになっていたとき
「……駿?」
止めに入ったのは
わたしがずっとずっと
会いたかった
駿だった
:15/07/29 17:26 :au/SH34 :KHCNutvg
#247 [なな]
「誰?」
なんで、駿がここに?
どうして…?
「誰って、彼氏なんだけど?」
「はぁ!?彼氏?」
「駿、どうしてここに?」
「香奈、話しは後。」
「えっ?」
:15/07/30 13:28 :au/SH34 :ybKH0jVc
#248 [なな]
駿はそう言うと
わたしをナンパした
男たちと話しを続けた
「一人だと思った?
こいつこう見えて一応、
彼氏持ちなんで…」
「は?意味わかんないから、たまたま通り掛かっただけでしょ?」
その男たちは話しを全く
信じず、再びわたしの
手を引っ張ろうとした
しかし、直ぐさま
駿が止めに入った
:15/07/30 13:37 :au/SH34 :ybKH0jVc
#249 [なな]
「なんだよ?」
「だから、止めろって」
「あぁ!?」
ヤバイ…
今にもヤバイ雰囲気
もし殴り合になったら
どうしよう
わたしが止めなきゃ!
「止めて!」
:15/07/30 13:44 :au/SH34 :ybKH0jVc
#250 [なな]
「お、お願いだから……止めて。」
わたしは必死に止めに
入った
すると
「ねぇ本当にキミの
彼氏なの?」
1人の男が問い掛ける
勿論。わたしの返事は
迷いなく
「はい。そうです」
その言葉に迷いなんか
絶対にない
「そっか。」
:15/07/30 13:55 :au/SH34 :ybKH0jVc
#251 [なな]
わたしが、ハッキリ
答えると
「わかったよ彼氏いるのに、しつこくして…悪かったな」
っと、男たちは頭を下げた
「いいえ、わかってもらえてよかったです」
男たちは謝ると
「じゃあ」っと言って
帰っていった
だけど、男たちが…
帰ったあと
駿と少し気まずくなって
固まってしまった。
:15/07/30 14:04 :au/SH34 :ybKH0jVc
#252 [なな]
「後で話しがある」
「へっ?」
固まっていたわたしに
いきなり駿が話しを掛けてきた
「だから話し」
「話し?」
話しって…なに?
「7時に公園に来て」
「公園?」
「絶対遅れるなよ」
駿はそれだけ言うと
帰って行った
:15/07/30 14:11 :au/SH34 :ybKH0jVc
#253 [なな]
「えっ?あ、ちょっと!駿。」
わたしが止めに入る声が
聞こえなかったのか
駿はとっとと行ってしまった
一体、話しって…?
もしかして別れ話しとかじゃないよね?
・
・
・
・
・
・。
心の中では
たぶん大丈夫だと思っている
でも
もし別れ話しだったら?
:15/07/30 14:20 :au/SH34 :ybKH0jVc
#254 [なな]
もし駿との関係が
終わっってしまったら
きっとわたしは二度と
立ち直れないだろう…
きっと苦しくて辛くて
一生、泣いたままで…
今の明るいわたしには
きっと戻れないだろう
:15/07/30 14:26 :au/SH34 :ybKH0jVc
#255 [なな]
・
・
・
・
・
・
・
・。
「お待たせ…」
ずっとそんなことを…
考えていたら
あっという間に
7時になってしまった
わたしは待ち合わせの
公園に着いた
「おせーよ。バカ」
公園に着くと、不機嫌な
顔をして駿が待っていた
「10分遅刻な」
:15/07/30 14:31 :au/SH34 :ybKH0jVc
#256 [なな]
「ごめん…。」
冬が近いこともあり
夜の公園は少し肌寒い
いつもなら公園に
誰かしら残っているが
さすがに寒いのか
今日は誰もいなかった
「……。」
「……。」
わたしと駿は無言で
聞こえるのは風の音だけ
:15/07/30 14:40 :au/SH34 :ybKH0jVc
#257 [なな]
だけどそんな沈黙を
最初に切ったのは駿だった
「あのさ」
「うん…」
別れを言われるような
気がして
少し怖い
もし別れ話しでも…
聞かなきゃいけないから
辛い
「あのことなんだけどさ、」
「えっ?」
「俺、信じてるから…
お前のこと」
:15/07/30 14:54 :au/SH34 :ybKH0jVc
#258 [なな]
駿の口から出た言葉は
わたしの想像とは違った
駿の話しはわたしと
要の写真のことだった
しかも{信じる}って
そう言った
「信じてるなんって…
嘘でしょ?」
だって、駿はずっと
怒ってたじゃん
じゃあ…あれは
一体?
そう聞こうとしたとき
:15/07/30 15:01 :au/SH34 :ybKH0jVc
#259 [なな]
再び駿が口を開く
「お前のことは最初から
信じてた」
そして
もう一度、そう言った
「えっ!?」
「ただ…」
「ただ?」
駿の言っていることが
よくわからない
「その…なんていうか…」
「…?」
:15/07/30 15:06 :au/SH34 :ybKH0jVc
#260 [なな]
「ただ…その…お前が…
なんていうか」
駿は少し照れながら
話しを続ける
「お前が俺以外の男にさ
そういうことされたのが
ずっと気に入らなくて」
「えっ?」
「それでずっと怒ってた…それだけだ。」
わたしは駿の話しを
全部聞いて
固まってしまった
:15/07/30 15:20 :au/SH34 :ybKH0jVc
#261 [なな]
それって…つまり
わたしの
間違いじゃなければ
嫉妬ってことだよね?
いままでずっと
嫉妬してたってこと?
「でさ、ここからが
大事な話し」
「えっ?」
「なんでこんな気持ちになるのか、自分の気持ちを整理してたんだ。ずっと…」
「う、うん」
「で、わかったんだ
自分の気持ち」
:15/07/30 16:47 :au/SH34 :ybKH0jVc
#262 [なな]
「う、うん…」
わたしが返事をすると
駿は歩み寄ってきて
「えっ?」
気づいたら、わたしは
抱きしめられていた
「聞きたい?俺の気持ち」
駿は優しく
わたしを抱きしめて
そう呟いた
:15/07/30 17:07 :au/SH34 :ybKH0jVc
#263 [なな]
「うん…。」
聞きたいよ?
当たり前じゃん
「…好きだ」
その瞬間…わたしは
涙が零れた
:15/07/30 17:09 :au/SH34 :ybKH0jVc
#264 [なな]
「い、いま…なんて
言ったの?」
本当は聞こえたけど
もう一度聞きたくて…
「好きだ…。」
聞こえてないフリをした
わたしに駿はもう一度、
呟いた。
:15/07/30 17:18 :au/SH34 :ybKH0jVc
#265 [なな]
これは夢ですか?
それとも現実ですか?
「って…何度も言わせんなよ」
いいえ、夢ではありません
「だって…」
わたしも好きだから
何度も聞きたいもん
「わたしも…」
「ん?」
:15/07/30 17:22 :au/SH34 :ybKH0jVc
#266 [なな]
「わたしも好き…」
わたしがそう言うと
駿は「…知ってる」って
答えた
「えっ?知ってなの?いつから?」
「結構前から」
:15/07/30 17:25 :au/SH34 :ybKH0jVc
#267 [なな]
ずっと知ってたの?
とっくに気づいてたの?
「なんで言ってくれなかったのさ?//」
「いや…だって、面白いから(笑)」
「なっ///」
わたしは駿が気持ちに
気づいていないと思ってたから
衝撃の事実を知って
パニック状態
そんなわたしを見て
笑っている駿
:15/07/30 17:30 :au/SH34 :ybKH0jVc
#268 [なな]
「ハハッやっぱり……
わたし嫌い(笑)」
っていうのは、嘘。
わたしを馬鹿にするから
少しキツイこと言ってやろうって思ったのよ
「嘘。」
でもそんなのすぐに
嘘だってバレる
てか、バレてる
「本当は好きなくせに」
駿はいつもの意地悪い
笑顔でそう言う
:15/07/30 17:36 :au/SH34 :ybKH0jVc
#269 [なな]
「正解(笑)」
「お前っ…。」
「ごめん(笑)」
「全然反省してねーだろ」
「そんなことないよ?」
「…香奈。」
「なに…?」
:15/07/30 17:42 :au/SH34 :ybKH0jVc
#270 [なな]
「……。」
「……。」
さっきまで言い合ってた
空気がガラッと変わった
そして、
駿は優しくわたしに
キスをした
:15/07/30 17:44 :au/SH34 :ybKH0jVc
#271 [なな]
わたしは、こんなにも
幸せなことはないって思った…。
幸せ過ぎてまた涙が出そうになる
「なんで泣きそうなんだよ?」
「だって…。」
唇を話すと駿は
泣きそうになってる
わたしを見て問い掛けた
「な、なんでもないっ…。」
わたしがそう答えると
駿は優しく笑って
再びわたしにキスをした
今度は激しく
:15/09/02 14:09 :au/SH34 :BhPRmN7E
#272 [なな]
「んっ…ちょっ…」
慣れないわたしは
うまくできない
こんなの初めてだから
駿に合わせることしか
できないんだ
どんどん
激しくなっていくキス
これが…その…あれですか
噂のディープキスって
やつですか?
:15/09/02 14:41 :au/SH34 :BhPRmN7E
#273 [なな]
薄暗くて少し肌寒くて
、
虫の鳴き声と風の吹く音しか聞こえない中で
わたしたちは身体が暑くなるぐらいの激しい
キスをした
:15/09/02 14:46 :au/SH34 :BhPRmN7E
#274 [なな]
わたしと駿は
.偽恋人.
から
.本物の恋人.
になった
前みたいに本物の恋人の
フリをする為に周りに
嘘を付くことも
バレるんじゃないかって
ビクビクすることも
無理矢理合わせることも
ない
堂々と一緒にいられるんだ
だって
本物の恋人だから
:15/09/02 15:04 :au/SH34 :BhPRmN7E
#275 [なな]
「キァー///
香奈おめでとう♪」
「あ、ありがとう」
次の日ー
わたしは学校に行って
すぐ夏美に全部話した
昨日の想い出は全部
胸の中に閉まってる
「アタシ嬉しいよ(泣)マジで本当に嬉しいよ…自分のことのように…。」
「夏美…。」
夏美は泣きながら
すごく喜んでくれた
:15/09/02 15:10 :au/SH34 :BhPRmN7E
#276 [なな]
なんだかんだいって
1番助けてくれたのは
夏美だった
落ちこんでいる時は励ましてくれたり
辛い時は
一緒に泣いてくれたり
時には素直になれない
わたしをキツく叱てくれた
わたしがこうなれたのは
夏美のおかげでもあるんだよ
「夏美…ありがとう」
:15/09/02 15:20 :au/SH34 :BhPRmN7E
#277 [なな]
「えっ?なにが?」
「ううん…なんでも」
夏美は?マークを一瞬
浮かべていたが
すぐ笑顔に戻った
「そうだ。裕也にも報告しなきゃね?2人のこと心配してたから…多分屋上にいるはず」
「うん。」
:15/09/02 15:30 :au/SH34 :BhPRmN7E
#278 [なな]
わたしたちが
屋上に行こうとしたとき
「おーい夏美」
裕也くんと駿がこっちに向かって歩いて来た
「あれ?裕也?屋上に行ってたんじゃないの?」
「行ってたけど寒いもん…即戻ってきたわ」
裕也くんは寒そうにブルブル震えていた
「あ、そうそうさっき
駿から話し聞いたよ。
みんなでパティーやろうよ」
「パティー?」
:15/09/02 15:54 :au/SH34 :BhPRmN7E
#279 [なな]
「うんそう。駿と香奈ちゃんのお祝いパティー」
「えっ、本当?楽しそう♪」
「いいよ…そんなのやらなくて」
「ちょっと…駿。」
楽しそうにしている
わたしと違って
駿はすごく嫌そう
「いますぐじゃねぇよ?今度だよ今度。」
「いいじゃん2人をお祝いさせてよアタシ達にさ♪」
夏美も裕也くんに続いて
そう言った
:15/09/02 16:07 :au/SH34 :BhPRmN7E
#280 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑a
:22/10/02 02:20 :Android :Ltpo.xA.
#281 [わをん◇◇]
:22/12/17 17:09 :Android :gTMgoNuA
#282 [わをん◇◇]
:22/12/17 17:09 :Android :gTMgoNuA
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