偽コイビト
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#191 [なな]
「裕也くん」
私たちの騒ぎに気づき
裕也くんがこっちに来た
「あれ?転校生じゃん。どうしたの?」
状況を知らない裕也君は
不思議そうに問い掛ける
そんな裕也くんに夏美が
説明する
「えっマジ…。」
:15/07/17 16:46 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#192 [なな]
話しを聞いた裕也くんは
すごく驚く
「ねぇ?あれってさ
駿くんと裕也くんと要くんじゃん」
「本当だぁ〜ヤバイ〜カッコイイ〜」
「なんの話ししてるのかな?気になるぅ〜」
たまたま
わたしたちを見かけた
女子が急に騒ぎはじた
ちなみに
駿と裕也くんと要は
学年の人気者TOP3らしい
:15/07/17 17:03 :au/SH34 :AMqDL7Dc
#193 [なな]
「うるさいな。空気
よめってんの。」
その子たちに気づいた
夏美がそう呟くと
その子たちは一瞬
不満そうな顔をしたが
帰っていた
そして、わたしたちも
廊下を通り掛かった
先生に注意され
気まずい中 みんなで
下校した
:15/07/22 10:04 :au/SH34 :ksuykelg
#194 [なな]
………
………
……。
【俺、香奈ちゃん絶対
奪うから】
そして、要の
あのセリフがずっと
頭の中から消えなかった。
:15/07/22 10:08 :au/SH34 :ksuykelg
#195 [なな]
「香奈ちゃん♪」
次の日。学校に行くと
相変わらずな要…。
要のことは嫌いじゃない…
でも、あまり話しをしたくない
「あのさ要。」
「なに?」
「悪いんだけどさ、
あまり話しかけないでくれない?」
ごめんね。要…。
「えっ?なんで?」
:15/07/22 10:16 :au/SH34 :ksuykelg
#196 [なな]
「お願いだから」
わたしは必死に要に
頭を下げた
わたしは駿が好き
だから、要と
これ以上は一緒に
いられない…
自分勝手でごめん
「だからなんで?俺
やだよ。香奈ちゃんと
いっぱい話ししたいもん」
:15/07/22 10:24 :au/SH34 :ksuykelg
#197 [なな]
「……。」
それ以上、わたしは
なにも言わなかった
「……。」
「…わかったよ。」
:15/07/22 10:26 :au/SH34 :ksuykelg
#198 [なな]
「えっ?」
「わかった…もう話しかけないから…。」
……
要はすごく悲しそうな
顔でそう言った
いつも笑顔の要とは
違い
すごくすごく悲しい顔で…。
ごめん。
わたしのこと
許してくれなくていいから
:15/07/22 10:32 :au/SH34 :ksuykelg
#199 [なな]
ーーーーーーーー。
それ以来、要はわたしに
話しをかけて来なくなった
目が合うことはあっても
話すことはない
逆に
これでよかったのかなぁ…って
思ってる
:15/07/22 10:37 :au/SH34 :ksuykelg
#200 [なな]
もう2週間近く話していないけど
わたし自身はこれでいい!
って思ってる。
「あ、ノート教室に…
忘れた。」
今日は久々に夏美と一緒に
帰ることになったものの
よりによってノートを
忘れてしまった
「ごめん。取ってくる」
「もう〜アタシは先に
帰るよ?」
「うん。ごめんね」
わたしは、ダシュで
教室に戻った
そう…あんなことに
なるとは知らずに。
:15/07/22 13:01 :au/SH34 :ksuykelg
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