偽コイビト
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#203 [なな]
「えっ!わ、わたしは
ノートを取りに来ただけだよ」



「そうなんだ。なんだ〜俺に会いにきてくれたのかって思った…。」



「そんなわけないでしょ。」



「だよね。ってか、
俺がずっと教室にいたの、気が付かなかったしょ?」



要は笑いながら
こっちを向いた


「うん。全然気づかなかったよ(笑)」

⏰:15/07/22 13:26 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#204 [なな]
「……。」


「……。」


「……。」


「……。」












「え〜っと…じゃあ
わたし帰るね。また」



要と一瞬、気まずくなってしまい
わたしは、お別れを言って


教室を出ようとしたときだった。

⏰:15/07/22 13:34 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#205 [なな]
「?」



目の前が
いきなり真っ白になった。




これは、一体?





………。




てか…わたし




今、要にキスされてるような感じがするのは気のせい?







いや。確実にされてる


気のせいじゃない。

⏰:15/07/23 13:41 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#206 [なな]
「ごめん。びっくりした?」


「あ、いや…あの」


要はすぐに離してくれたが
わたしは、この状況を
まだ理解できないでいた



これは夢?


それとも現実…?


わたしはその場に
固まってしまった。

そんなわたしを見て
要は「ごめん」っと謝り


「今の忘れて…。」

それだけ、言うと…
教室を出て行った

⏰:15/07/23 13:58 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#207 [なな]
わたしは、その場から
しばらく動くことができなかった。




そして、気づかなかった













誰かが、この様子を
廊下で撮っていたことにー。

⏰:15/07/23 14:01 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#208 [なな]
「ふざけんな。香奈が
そんなことするはずない!」


「はぁぁ?ここにちゃんと証拠あるんですけど…?」



「おはよう…」



次の日、学校に行くと
夏美が何人かの女子と
モメていた



わたしが教室に入ると
みんな一斉に睨む


「え〜と…どうしたの?」


恐る恐る聞いてみると

いまさっきまで夏美と
モメていた女子が


わたしを囲んだ



「ちょっと!あんた
これどういう事!?」

⏰:15/07/23 14:10 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#209 [なな]
「え?なにこれ…」



その子が、わたしに
携帯の画面を見せつけた



その子の携帯には
昨日の要とわたしが
写っていた





嘘でしょ?



あの時、撮られてたんだ





「サイテー!駿くんと
付き合ってるくせに…
要くんと浮気するなんて」



「…ちがうっ」

⏰:15/07/23 14:19 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#210 [なな]
わたしは必死に否定するも
みんなは冷たい目を向けたまま


「昨日の夜にさ匿名で
うち等全員の携帯にさ
これが送られて来たんだよ」



「…えっ」


「たぶん駿くんの携帯
にも送られてるはずだよ」



「!」




「ずっと駿くん騙してたんだ?あんた最低。」


「ちがうよ…それは」



「小野寺って大人しい
顔してやることやってんだな」


「以外だったわ〜」

からかう男子。
冷たい目でをする女子

⏰:15/07/23 14:29 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#211 [なな]
「だから、違うっ」


「違う?じゃあこれは
なに?合成だとでも…
言いたいわけ?」


「…っ。」



これ以上、出る言葉が
見つからなかった



「サイテー女」



「…いった」



わたしは、蹴飛ばされ
床に尻餅をついた

⏰:15/07/23 14:36 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#212 [なな]
「香奈になにするのよ!」


「夏美…。」



そんな女子たちに
夏美はキレる



「あんたの携帯にも
送られて来たでしょ?」



「それがなによ?」


「信じてんの?この女のこと…。」



「当たり前よ。香奈は
わたしの大事な親友だもの…」

⏰:15/07/23 14:43 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


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