偽コイビト
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#101 [なな]
連れて来られたのは
裏庭だった


「な、なに?」


「あんたさ、目障りだから消えてくれないかな?」


「は?なに言ってんの?わたしなんかした?」


「なんかした?じゃねーんだよ!」


ドンっ!


「痛っ!」


わたしは思いきっり
お腹を蹴られ
尻餅をついてしまった

⏰:14/08/10 10:52 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#102 [なな]
「いきなりなにするのよ!」


「あんた、どういう手を使って駿くんと付き合ったわけ?」

やっぱり駿のことか
なんとなくそんなことだと思ってたけど…。


「別に…」


「答えなさいよ!」


「あんた達に答える必要なんかないわよ。わたしが誰と付き合おが、あんた達には関係ないでしょ」

⏰:14/08/10 11:01 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#103 [なな]
「生意気だね。先に言っとくけど…ここにはあんた1人しか居ないのよ?勝ち目なんかないんだから」


「だからなによ?別に怖くないし」


うそ…。本当は怖いでもここで逃げたら
もっと酷いことされるかもしれないもの……だから逃げない


「ふ〜ん怖くないんだ?じゃあ…早速だけど、やってもらおうかな?」


「…?」


「あんたら、この女と
やっていいよ」

⏰:14/08/10 11:09 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#104 [なな]
「!?」


1人の女子がそう言うと
他校の男子生徒3人組が、ぞろぞろと出てきた


「言ったてじょ?あんたに勝ち目はないって…(笑)?」


「じゃあ〜そろそろお楽しみと行きますか♪」


「ちょっ…辞めてっ」


ビリッ


カッターでスカートを破かれ
制服を無理矢理、脱がされそうになる


「抵抗したら、どうなるかわかってるよね?カメラで撮って学校中にバラまくから」


「…っ…」

⏰:14/08/10 11:21 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#105 [なな]
誰か読んでますか?m読んでたらコメントよろしくお願いします

⏰:14/08/10 11:31 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#106 [なな]
やばい…。


本当にやばい…。


わたしはマジでやばいと思った


わたしが連れて
来られるときに夏美は
タイミングが悪く
トイレに行っちゃったし

駿は…まだ学校来てないみたいだし




このままじゃ…わたし
本当にやばい

⏰:14/08/10 15:41 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#107 [なな]
もうダメだ…




「香奈!」









えっ……。 夏美?



「お前ら、なにしてんだよ!」



駿…?

⏰:14/08/10 15:47 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#108 [なな]
「香奈!大丈夫?」


「夏美…なの?」


「そうだよ…。アタシだよ」


「うっ…夏美」



夏美の顔を見た瞬間
わたしは涙を流した


「もう大丈夫だから」


「怖かった…すごく怖かったよぉぉ」


「香奈、ごめんね。アタシ一旦席に戻ったんだけど…トイレ行きたくなちゃって…。あいつらに連れて行かれてるの分からなかったの」


「う…うん」


「教室に戻ったら、いなかったから…駿くんと必死に捜したんだよ?」

⏰:14/08/10 16:03 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#109 [なな]
「ううん…大丈夫」


夏美も駿もわたしの為に必死になって

2人には、迷惑かけてばかりだよ…。


「お前ら、なにしてんの?」


「えっ…あ、あの」


「お前ら、こんなことして…どうなるかわかってるよな?」

「ち、違うの…」


駿に問い詰められ
言葉を失う女子たち


「違うってなにが?」

⏰:14/08/10 16:10 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#110 [なな]
「すこし…お仕置きするつもりだったのよ。ごめんなさい」


「お前らは?」


駿は、わたしをレイプしようとした男子達も問い詰めた


「えっ…俺らは、この女達に命令されて俺ら最初は断ったんだよ。だけど…」


「なによ?あんた達だってやる気満々だったじゃない!」


「は?やる気満々?ふざけんなよ。俺ら散々、嫌だって言っただろ?そしたら、俺らの学校になにかするからって脅かして来ただろ」


突然、喧嘩をはじめる
女子と男子達

⏰:14/08/10 16:22 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#111 [なな]
「なに?わたし達が
悪いって言いたい訳?」


「だって、実際そうだろが」


「うるせっ!!」


喧嘩している女子たちと
男子達に駿は怒鳴った


「夏美」


「な、なに?」



「香奈のこと頼む」


「うん。わかった…香奈、保健室行こう?怪我してるから手当てしてもらおう?」


「えっ…で、でも」


「大丈夫よ。ここは駿くんに任せときなさい!ね?」


「うん…。」

⏰:14/08/10 16:42 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#112 [なな]
………。



「はい。終わったよ」


「ありがとう夏美」


先生がいなかったので
夏美が手当てしてくれた


「ごめんね。迷惑かけて」


「なに言ってんのよ
親友なんだから当たり前でしょ」


「うん」


2人が助けてくれなかったら
わたし今頃どうなってたか


「あんたが教室に居なくてアタシも必死だったけど、駿くんはもっと必死になってたのよ?」


「えっ?」

⏰:14/08/10 18:21 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#113 [なな]
「凄い心配して必死になってたよ」


「そうなの?」


「うん。そうだよ」


駿がわたしの為に凄く
必死になってくれたんだ…。


ドクッドクッ


あれ?なんだろ…
この気持ち


「きっと香奈のことが好きなのね」

⏰:14/08/10 18:25 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#114 [なな]
「えっ…ありえないでしょ」


「あんなに必死になってたのに?」


「それは、あれだよ
わたしが一応、彼女だからだよ」


「それもそうだけど
でも香奈のこと大切に思ってるから、あんなに必死になってるんだと思うよ」


「そうかな?」



駿がわたしを好き?

「そうよ」



もしそうだとしたら
わたし達は本物の恋人同士になれるのかな?

⏰:14/08/10 18:33 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#115 [なな]
「じゃあ、アタシは
教室戻るね」


「わたしも戻るよ」


「あんたは、ここに
居なさい!もうすぐ駿くん来るから」


「あ、うん」


「もう授業とっくに
はじまちゃってるし先生に怒られて来ます〜(笑)じゃあね」


そう言って夏美は教室に
戻っていった


「はぁ〜」



「なにため息ついてんだよ!」

⏰:14/08/10 19:34 📱:au/SH34 🆔:mbpt5c0A


#116 [なな]
「うぁ!ちょ、ちょっともう脅かさないでよ。」


「お前が勝手に驚いてんじゃん」


「そうだけど、いきなり現れたらビックリするよ」


ボーッとして空を見ていたら、いつの間にか駿が隣に座っていた


「ケガ大丈夫か?」


「うん。対したことないよ」


「そっか、よかった」


そう言って駿は空を
見上げた



ドキッ


やだ、わたし…なんか
ドキドキしてる…。

⏰:14/08/12 15:12 📱:au/SH34 🆔:pYoW9XAs


#117 [なな]
「あいつら、もうなにもしてこないと思うから」


「うん…」


「でも、もしまたさなにかされたら、すぐ俺に言えよ?」


「うん…」


「本当無事でよかった。」


「うん…」



「お前…さっきから
うんしか言ってないけど?」


「うん…」




だって






なんかわかないけど
ドキドキしちゃうんだもん…。

⏰:14/08/12 15:51 📱:au/SH34 🆔:pYoW9XAs


#118 [なな]
「お前って本当、面白いやつだよな。」


「うるさい////」



「あ、やっと他の言葉しゃべった(笑)」


「っ////」




こんなことの絶対にありえないないって思ってた。


それなのに…


大嫌いだったなのに


わたしは……

⏰:14/08/12 16:24 📱:au/SH34 🆔:pYoW9XAs


#119 [なな]

ミスしたんで書き直します




「お前って本当、面白いやつだよな。」


「うるさい////」



「あ、やっと他の言葉しゃべった(笑)」


「っ////」



こんなこと絶対にありえないって思ってた。



それなのに…



大嫌いだったはずなのに



わたしは……

⏰:14/08/12 16:40 📱:au/SH34 🆔:pYoW9XAs


#120 [なな]
【アタシには、香奈が自分の気持ちを必死に否定しているようにしか見えないなぁ…】


夏美が言ったあの言葉。
今になってようやくわかったよ



わたしは、自分の気持ちにやっと気づいたよ。






ぎゅっ




「俺、ずっとお前の傍にいるから…なにがあっても離さないから」


駿は優しくわたしを抱きしめて、そう呟いた。


「うん…」



わたしは、




駿のことが好きなんだと…。

⏰:14/08/14 09:55 📱:au/SH34 🆔:JObWJBgs


#121 [なな]
わたしは知らないうちに
駿に惹かれていたんだ






ずっと、気付かなかった
いや…気付いてたけど
気付かないふりをしてたのかもしれない…。

⏰:14/08/15 15:04 📱:au/SH34 🆔:9m/PGAI.


#122 [なな]
あの事件から2週間…




わたし達は平凡な、毎日を過ごしている。
とくに変わったことはないけど


変わったこといえば…
わたしが駿を好きだって気付いたこと



そして、もう一つ!


夏美と裕也くんが
付き合いはじめたこと


こないだ、裕也くんから告白したんだって


元々、両想いだったらしい


すっごくラブラブなんだよ

⏰:14/08/15 15:13 📱:au/SH34 🆔:9m/PGAI.


#123 [なな]
「花火大会?」


「うん。もうすぐ夏休みだしさ、みんなで行かない?」


「いいね〜行きたい。」



もうすぐ夏休。
わたしと夏美は花火大会について話し合っている


花火大会か…わたしは
花火よりも食べ物に行っちゃうけど


「でもさ、わたし花火よりも…食べ物の方に行っちゃうんだよね」


「ハハハ(笑)確かにね〜そうだ!せっかくだから浴衣着て行こうか」


「そうだね」



浴衣か…何年ぶりだろ
わたしが浴衣着たら


駿は可愛いって思ってくれるかな…。

⏰:14/08/15 15:39 📱:au/SH34 🆔:9m/PGAI.


#124 [なな]
「香奈、顔赤いよ〜?」


「へっ?な、なんでもない///」


「本当かな?」


「本当だってばっ」


もう////夏美ったら

「楽しみだね。花火大会」


「うん」

⏰:14/08/15 17:08 📱:au/SH34 🆔:MoKob7ro


#125 [なな]
…………
………
……



そして花火大会当日



「いってきーます」


お母さんに着付けをしてもらい、わたしは家を出た


やばい…もう花火
はじまってるかな?


「あ、香奈遅いよー
もう花火はじまってるよ」


「ごめん」


全力で走って会場に着いたものの…花火は、とっくに、はじまっていた

⏰:14/08/15 17:20 📱:au/SH34 🆔:MoKob7ro


#126 [なな]
「お前、遅刻。みんな、待ちくたびれたんだからな」


「ごめんね」


「香奈ちゃん、浴衣マジ似合ってる。かわいいー」


「えっ?そう///」


裕也くんに可愛いと言われ
思わず照れてしまった


「ちょっと裕也?アタシには可愛いっ言ってくれなかったよね?」


夏美はそう言って
裕也くんの耳を引っ張った


「痛いよー。夏美ー」

⏰:14/08/15 17:34 📱:au/SH34 🆔:MoKob7ro


#127 [なな]
「どういうことかしらね〜?」


「か…可愛いよ。夏美もめちゃくちゃ可愛いよ」



「へぇ〜香奈が先で
彼女であるアタシが次なんだ?ふ〜ん」


「いや、夏美が1番だから……な?痛いから、もう離して」


夏美と裕也くんのやり取りがすごく面白くて
わたしと駿は笑ってしまった

⏰:14/08/15 17:42 📱:au/SH34 🆔:MoKob7ro


#128 [なな]
「わ、笑うなよ」


「だって…ね?」


「あぁ。面白いものを
笑ってなにが悪い?」


「人事だと思って!駿、お前覚えてろよな」


「はいはい」


本当仲良いな2人は…。
まぁ…わたしと夏美も
負けてないけど

⏰:14/08/15 17:53 📱:au/SH34 🆔:MoKob7ro


#129 [なな]
「香奈」


「どうしたの?」


夏美はなにか企んだ顔で急にわたしを呼んだ


「駿くんと2人きっりになりたくない?」


「えっ?」


「別行動しよっか?アタシも、裕也と2人きっりになりたいしさ」


「う、うん」



駿と2人きっりか…
嬉しいけど


なんか緊張しちゃうな

⏰:14/08/15 18:17 📱:au/SH34 🆔:MoKob7ro


#130 [なな]
けど、夏美と裕也くんは向こうに行くと言って行ってしまった。



「……」


「……」


気まずい…

しばらく続いた沈黙

だけど沈黙を先に切ったのは駿だった


「似合ってんな」


「えっ?」


「浴衣」


「えっ?あ、ありがとう」

⏰:14/08/15 19:11 📱:au/SH34 🆔:MoKob7ro


#131 [なな]
「いつもと印象が違って、変な感じだけど」


「ふ〜ん惚れた?」


「はっ?んなわけねぇじゃん////」



駿は少し照れてる


「ふふっ」


そんな照れた駿を、可愛いって思い

わたは笑ってしまった。


「笑うな。」


「だって(笑)面白いもん」

⏰:14/08/15 19:17 📱:au/SH34 🆔:MoKob7ro


#132 [なな]
わたしは、ツボに入ってしまい笑いが止まらなくなってしまった



「いつもまでも笑ってんな」


「だって(笑)」


「お前っ…。」



駿は少し怒った顔をした












…怒られちゃったかな?

⏰:14/08/23 16:46 📱:au/SH34 🆔:pH7hmlrA


#133 [なな]

怒られちゃった×
怒らせちゃった〇


ミスです。すみません

⏰:14/08/23 16:47 📱:au/SH34 🆔:pH7hmlrA


#134 [なな]
「え〜と…」


怒らせちゃっと思って
謝ろうとしたとき




「えっ…ちょっ…」



気がついたら駿に抱きしめられていた



……。


こんな所でやめてよ
恥ずかしいじゃん



「ちょっと…あんた急になにしてんのよ。」


「悪いのは、どっちだよ」

⏰:14/08/23 16:55 📱:au/SH34 🆔:pH7hmlrA


#135 [なな]
「そうだけど、こんな
所でやめてよ」



そうは言うものの…
本当は嬉しい自分


けど、沢山の人混みの中だから
少し恥ずかしい自分もいる。


「…離して?」


「やだ。」



わたしが離して…っと
言っても、駿は離してくれな


離すどころか、ますます
わたしを強く抱きしめた。

⏰:14/09/06 16:05 📱:au/SH34 🆔:IT7cBgBQ


#136 [なな]
「…離さないと…怒るよ?」



「別にいいよ。お前が
怒っても怖くないし」


こ、こいつ!



「バカ…。」



「わかったよ。離せば
いいんだろ」


そう言って駿は、わたしを離した



「場所考えなさいよね。
場所を!」


「別にいいじゃん見られたって(笑)」

⏰:14/09/06 16:18 📱:au/SH34 🆔:IT7cBgBQ


#137 [なな]
「わたしは嫌なの!」


「はいはい。そうですか」


そう言って駿は意地が
悪そうに笑った


「もういい!わたし喉渇いたから、ジュース
買ってくる」


「じゃあ俺も行くよ」


「いいよ。一人で平気だから」


「あ、おい!そっちは
逆方向だぞ」



駿はわたしに何かを
言っていたが

わたしは無視した



「あのバカ…逆だって言ってんのに」

⏰:14/09/06 16:27 📱:au/SH34 🆔:IT7cBgBQ


#138 [なな]
なによ…あいつ!


あんな人混みの中で
あんなことしなくてもいいじゃん




でも…やっぱり



好きなんだな…わたし



「あいつも待ってるし
ジュース買って戻らないと」



………



ていうか

自動販売機って……
どこにあるの?


さっきから歩き回ってるのに
見当たらないんだけど


って……もしかして
わたし道間違えた?

⏰:14/09/06 16:54 📱:au/SH34 🆔:IT7cBgBQ


#139 [なな]
ど…どうしよう。
迷子になちゃったよ


……。
……。
……。



「最悪…」



わたしは、その場に
しゃがみ込んだ


迷子なんて小さな時に
海でなった時以来だ…。


まさか、高2にもなって
迷子になるなんて…

⏰:14/09/22 13:24 📱:au/SH34 🆔:8tj5l9k.


#140 [なな]
やっぱり わたしバカだ






「おい。そんな所で
なにしゃがみ込んでるんだよ」


後ろから誰かに声を
かけられた

わたしはビックリしながら、振り返る



「えっ…あ、駿」



不機嫌そうなの顔した
駿が後ろに立っていた



「お前バカだろ?自動販売機は向こうだ。」


「え…そうなの」



「お前が逆方向に行くから、こんな事になると思って…ずっと後つけて来たんだよ」

⏰:14/09/22 13:33 📱:au/SH34 🆔:8tj5l9k.


#141 [なな]
「そしたら、案の定
迷子になりやがって」


「……」



「人の話しは最後まで
聞けよな」


「ごめん…」



「ほら、戻るぞ」



そう言って、駿は
しゃがみ込んでる私に
優しく手を差し延べてくれた


「うん…」

⏰:14/09/22 13:40 📱:au/SH34 🆔:8tj5l9k.


#142 [なな]
「ほら、ジュース」


「ありがと」


さっきの場所に戻り
駿がジュースを買ってくれた


「駿はいいの?」


「別に、喉乾いてないし」


「そっか…」


「飲みたかったら
お前から貰うから」


「えっ…」



それって、まさか……
か、か、間接キス?


「は?なんだよ?」


「別にっ//」

⏰:14/10/06 14:51 📱:au/SH34 🆔:QJXW5VtA


#143 [なな]
…そういえば、わたし
いつも駿に助けられてるな
もう4〜5回くらい?



「わたしさ、いつも
あんたに助けられてばっかだね」


「別にいいじゃんねぇの?」


「え?」


「彼女なんだし、助けられたり守られたりするのは当たり前じゃん。」


「そうなのかな?」


「お前は黙って俺に
助けられてればいいだよ」



そう言った駿。そんな
言葉にでさえドキドキしている自分がいた


「じゃあ…これからも助けたり守ったりしてよ」

⏰:14/10/06 17:46 📱:au/SH34 🆔:QJXW5VtA


#144 [なな]
「当たり前。」



そう言って、駿は優しく
笑った。






……。



そう…その優しい笑顔が
大好きなの





ねぇ?わたしはずっと
駿を好きでいてもいいですか?


この関係が終わっても
好きでいていいですか?

⏰:14/10/09 16:47 📱:au/SH34 🆔:On62RxAE


#145 [なな]
そんなことを考えてる内に、花火大会は
あっという間に終わった。



「じゃあね〜」


「またね夏美」


わたしと駿は夏美と
裕也くんと別れた


「花火あんまり見れなかったね」


「お前が遅刻するからだろ」


「そうだけど、でも
楽しかったんだし…
いいじゃん。」


「普段遅刻しないお前が、珍しく遅れて来たから…なんかあったかと思った」

⏰:14/10/16 16:21 📱:au/SH34 🆔:otlUS0Q6


#146 [なな]
「なに?心配?」


「そらゃまぁ心配だよ。一応、彼氏だし?」


「ふ〜ん(笑)」


「なんだよ?」


「なんでもないよ」


駿は不機嫌な顔になり


「おかしいなら、笑えよ」


「なんでよ?笑う訳ないでしょう」


全然おかしくなんなかないんだから

⏰:14/10/16 16:28 📱:au/SH34 🆔:otlUS0Q6


#147 [なな]
「ありがとう。心配してくれて」


わたしはお礼を言った


「は?紛らわしいな…嬉しいなら、素直に
そう言えよ」


「わたしが素直じゃないのは、駿が1番よく知ってるでしょ?」


「まぁな」


「うん」


そんな話しをしてるいと、家の近くの公園前まで来ていた


「もうここで大丈夫
送ってくれてありがとう。」

⏰:14/10/16 16:52 📱:au/SH34 🆔:otlUS0Q6


#148 [なな]
「いや、家の前まで
送るけど?」


「大丈夫だよ。公園の
近くだから」


「そっかわかった。
気をつけて帰れよ?」


「うん…またね」



わたしは駿と別れて
家に向かってプラプラ
歩いた



けど…



「香奈」



「…?」



信号を渡ろうとしたとき、駿に呼ばれた

⏰:14/10/16 17:04 📱:au/SH34 🆔:otlUS0Q6


#149 [なな]
「どうしたの?」


あわてて走ってきた駿


「やっぱさ心配だから
家まで送るよ」



「えっ?大丈夫なのに…。」



「いいから送らせろ」



そう言って駿は
わたしの手を引いた





な、なんて強引な!


「本当にいいの?駿も
早く家帰らないと家族の人心配するよ?」

⏰:14/10/16 17:11 📱:au/SH34 🆔:otlUS0Q6


#150 [なな]
「俺は平気」


「ならいいけど」



「それに俺が送りたいって言ってんだしさ」


「うん…」



ばか…

家の前まで送られたら
帰りたくなくちゃうじゃん…。



………



だけど別れの時間は
あっという間に来てしまった

⏰:14/10/16 17:25 📱:au/SH34 🆔:otlUS0Q6


#151 [なな]

正しくは
帰りたくなくなっちゃうじゃん です。

ミスすみません

⏰:14/10/16 17:27 📱:au/SH34 🆔:otlUS0Q6


#152 [なな]
家に着き
「じゃあ」っと言って
駿と別れた



本当は引き止めてくれるんじゃないかとか…
いろいろ期待しちゃってた自分がいた


そんなことあるわけないのにね…。



でも家まで送るって
言ってくれたときは


いままでないくらい
嬉しかった…。

⏰:14/12/01 15:45 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#153 [なな]
本当の恋人ではないけれど






この関係がずっと続けば











……。




そう思ってたのに…。

⏰:14/12/01 15:51 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#154 [なな]
「香奈。知ってる?
今日、転校生来るんだってさ」


「そうなの?知らない。」



次の日、登校早々
夏美は転校生が来るという理由で

朝から浮かれている



「噂だと超イケメンらしいよ〜♪」


「へぇ〜」



イケメン転校生ね…。



「早く来ないかな〜♪(笑)」



「夏美。浮かれすぎ
裕也くんに怒られても
知らないよ」



「な//、平気だよ」

⏰:14/12/01 16:07 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#155 [なな]
「ふ〜ん」



このとき、わたしは…



その転校生の登場で




わたしと駿の関係が
めちゃくちゃになるなんて




思ってもいなかった…。

⏰:14/12/01 16:18 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#156 [なな]
……


……


……。



転校生







木下要(キノシタ カナメ)




と…いうらしい。







席に着くなり、もう
既に女子に囲まれている

⏰:14/12/01 16:52 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#157 [なな]
「要くん。アドレス
教えて」



「うん。いいよ」



「ずるい〜私が先」


「ちょっと横から邪魔しないでよ」



「あんたが邪魔よ」






一人の男を女何人で
奪う必要ないだろうに…






そんなにキャーキャー
言うほどかな?

⏰:14/12/01 16:57 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#158 [なな]
転校生の木下要は


金髪で色白く

イケメンっていうより
かわいい男の子って感じ



でもたしかに女子が
キャーキャー言うの


わかるような気がする…
駿には負けるけどね(笑)




「イケメンだけど
アタシのタイプじゃないわ」


夏美は少しガッカリしたように呟いた

⏰:14/12/01 17:10 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#159 [なな]
わたしがジッっと見ていると
転校生と目が合ってしまった…。





「!」







わたしは慌てて目を逸らす








が…!





気がついたらわたしの
目の前に来ていた

⏰:14/12/01 17:19 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#160 [なな]
「なに?もしかして
俺の顔になんかついてる?」


「え?いや…」


「きみ名前は?」



「え?」



「名前」



「小野寺香奈です」



女子が…睨んでる〜!



「香奈ちゃんかぁ〜
かわいい名前だね」

⏰:14/12/01 17:27 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#161 [なな]
「あ、うん」



女子の視線が怖いんですけどー。



「香奈ちゃん可愛いね」


「えっ?あ、それは
どうも」



褒められてるの?
それともお世辞?


「俺のこと、今日から要って呼んで俺も香奈ちゃんって呼ぶから」


「あ、うん」



わたしが要と話してると
駿が登校してきた


「お前だれ?」

⏰:14/12/01 21:44 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#162 [なな]
「あ、駿。珍しく遅刻?」


「つか、こいつ誰?」


駿はわたしの言葉を
無視した


「わたしの質問無視かよ!え〜と今日転校して来た木下要くん」


「は?転校生?転校生が俺の彼女に何か用?」



駿は少しキレてる

⏰:14/12/01 21:57 📱:au/SH34 🆔:g.bsxtpY


#163 [なな]
「要くん。いつまで
話してるのさ〜」


「ごめんごめん。いま
戻るよ。香奈ちゃん
またお話ししようね」



「あ、うん」



要くんは女子に呼ばれて戻っていった




「なんだあいつ」


要くんが戻ったと同時に
駿がそう呟いた

⏰:14/12/02 10:25 📱:au/SH34 🆔:9JDK5wJ6


#164 [なな]
……


……


……。



「香奈ちゃん♪一緒に
帰ろっ♪」


「えっ?」



要が転校して来て
2日目
突然、一緒に帰ろうっと言われ戸惑うわたし



「ごめん。無理だよ」


「どうして?」


「要も知ってるでしょ?わたし付き合ってる人いるから」


「知ってるよ。」

⏰:14/12/02 10:34 📱:au/SH34 🆔:9JDK5wJ6


#165 [なな]
そう言ってニコッと
やさしく笑う要。



「でも関係ないし?」



「っ……。」


わたしは困ってその場で
固まってしまった


「おい。転校生」


そんなわたしを見兼ねて
駿が慌ててこっちに来た


「こいつ俺の彼女。
馴れ馴れしくしないでくれない?」


要は少し笑いながら


「2人は本当に付き合ってるの?」


「「!」」

⏰:14/12/02 10:46 📱:au/SH34 🆔:9JDK5wJ6


#166 [なな]
駿が馴れ馴れしくするな
っと言った途端


要は少し笑いながら
そう言った




さらに要はつづけて


「俺には2人が付き合ってるようには見えないんだけど?」


「……。」



「もしかして…なんか
理由があって恋人のフリをしてるとか?」


「!」



ヤバイ…
見抜かれてる



「やっぱりそうなの?」

⏰:14/12/02 17:27 📱:au/SH34 🆔:9JDK5wJ6


#167 [我輩は匿名である]
毎回ちょくちょくみてます!
たのしみにしてます"((∩´︶`∩))""((∩´︶`∩))"

⏰:14/12/15 23:01 📱:SC-04E 🆔:1rPEuass


#168 [我輩は匿名である]

わぁー(*^o^*)
ありがとございます。
嬉しいです♪

駄作ですが…これからも
よろしくお願いしますI

⏰:14/12/18 15:25 📱:au/SH34 🆔:3ecJPx66


#169 [なな]

名前入れのる忘れてました(笑)

⏰:14/12/18 15:26 📱:au/SH34 🆔:3ecJPx66


#170 [なな]
>>166
続き


「違っ…。」


わたしは必死に否定するが


「え〜怪しい〜」



ますます怪しまれてしまった。


「…っ…。」


これ以上、出てくる
言葉が見つからない


だけど…駿は


「悪いけど俺たちのことは、ほっといてくれないか?」



困っている私とは裏腹に
落ち着いた表情でそう
言った

⏰:14/12/18 15:49 📱:au/SH34 🆔:3ecJPx66


#171 [なな]
「そういうことだから
香奈。帰るぞ」


駿は無理矢理
わたしの腕を引っ張った


「あ…うん。」





……。



要にはわたしたちの
全てを見抜かれているような気がする



要がにわたしの関係に
本当に気づいていたら


わたしと駿の運命は
どうなちゃうんだろ?


もうきっとこの関係には
戻れなくなるのかな?

⏰:14/12/18 16:04 📱:au/SH34 🆔:3ecJPx66


#172 [なな]
「あんまり考えんなよ。」



「えっ?」



「なんか考えてるみたいだけど?」


「…うん…」


いまわたしが
考えてるの気づいてたのか…。



「考える必要ねぇよ
言いたい奴には好きなだけ言わせとけばいい。」



「うん…」



「お前はなにも心配すんな。俺がなんとかするから」


そう言って、わたしの
頭を優しく撫でた



「っ///」

⏰:14/12/18 16:13 📱:au/SH34 🆔:3ecJPx66


#173 [なな]
わたしは思わず顔が
赤くなってしまった。
一緒に歩いてても
気まずくて…。


なんか落ち着かなくて



「香奈、もう少し
こっち寄れよ」


「えっ//なんでよ?」


いきなりそんなこと
言われて

また赤くなるわたし…


「いいから」


「ちょっ……ん?」


…えっ…。か、要?


たまたま後ろを振り返ったら


要がわたしたちの後を
付けていた

⏰:14/12/29 13:33 📱:au/SH34 🆔:UgngjCec


#174 [なな]
「ねぇ。要が付けてきてるんだけど」


「俺はさっきから知ってる。」


「じゃあ…さっきこっちに寄れて言ったのも?」


「少し黙ってろよ」

「…うん」



要の足音が近くなって来ていた。



やっぱりまだ疑ってんだ
わたしたちのこと。

「きぁ…ちょっ…急に止まらないでよ」


駿が急に足を止めた

⏰:14/12/29 13:41 📱:au/SH34 🆔:UgngjCec


#175 [なな]
「駿…?」


「……。」


「ねぇ駿てば、んっっ?」







えっ?




この光景は一体…




駿がすごく近くにいて
さっきまで見えていた

建物が見えない…




……。



わたしいまキスされてるの?

⏰:14/12/29 13:50 📱:au/SH34 🆔:UgngjCec


#176 [なな]
うそでしょょょーーー。




「な////」



////。



わたしは顔が赤くなり
呆然としてしまった


さっきまで
後を付けていた要が

今は背を向けて歩いてる



「これで諦めてくれればいいけどな。」


「えっ?」



「あいつ。俺らのこと疑ってただろ?」

⏰:14/12/29 13:59 📱:au/SH34 🆔:UgngjCec


#177 [なな]
「う、うん…」



えっ?


「じゃあ…わたしに
キスしたのって…」


要に諦めてもらう為?
誤解を解くため?


「そういうことだよ」



「な////」



えぇぇーーーーーーー。



「なっ///なっ///」




「悪かったな…。」

⏰:14/12/29 14:06 📱:au/SH34 🆔:UgngjCec


#178 [なな]
「えっ…。」



「お前の初めて奪っちゃたな」



「あ…い、いや///」



どうしよう…。
駿の顔が見れないよ


「ごめん。今のは忘れて」


駿は
ボソッとそう言った



「…ど、どうして?」


「どうしてて…誤解
を解く為にしただけだし」

⏰:14/12/29 14:11 📱:au/SH34 🆔:UgngjCec


#179 [りん]
お久しぶりです。
久々に顔出しました

久々に続き更新します(*^o^*)

⏰:15/07/17 14:16 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#180 [りん]
>>178
続き


駿は、そう言うと再び
歩き出した…。



私も後を付けるようにして歩く。


なにもなかったような
顔をして歩く駿とは違い



私は、まだ少し緊張している


ただ誤解を解くためにしただけかもしれない


でも…きっと今日の
出来事は一生忘れられないよ。

⏰:15/07/17 14:23 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#181 [りん]
ー次の日ー


まだ駿と気まずさが
残る中…


この日は私と駿が要に
屋上に呼び出された


「ごめんね。2人とも、朝から呼び出しちゃって?」


「別に構わないけど…
どうしたの?」



「あのさ、2人が本当に付き合っている事は
マジでわかった」


「…うん」


わかってくれたんだ!
っと思い、心の中で
少し喜んでしまった。


が…!


「だから俺さ余計に燃えた。」

⏰:15/07/17 14:32 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#182 [りん]
「「は?」」

私と駿は口を揃えて
言った



「目の前で、キスを見せつけられちゃったらさ〜(笑)ね?」


「な///」


要は少し意地の悪い
笑顔でそう言った。


「香奈ちゃん。」



「は、はい?」


「駿と別れてさ、俺と
付き合わない?」



「えっ?」

⏰:15/07/17 14:39 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#183 [りん]
「俺マジ本気だよ?」


「は?…えっ?」



真剣な顔でそういう要に
困惑してしまった私


「絶対やらねぇーよ
お前なんかに」



するとさっきまで
黙ってた駿が口を開いた



「え?」



「香奈は絶対やらない。」


駿も真剣な顔で要に
言い返すが

要はバカにしたように
笑う


「てめぇ…」

⏰:15/07/17 14:52 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#184 [りん]
「なに殴るの?いいよ?別に殴っても」


「…っ…」



……。



「…ちっ…おい香奈。教室戻るぞ」


駿は強引に私の手を引く


「なに?殴らないの?よかった〜。俺、正直殴らるかと思ってビビったんだよね(笑)強気でああは言ったもののさ…」


「別に…お前なんか殴ろうと思えば簡単に殴れる。ただ香奈がいるから殴られねぇだけだ。」

⏰:15/07/17 15:07 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#185 [りん]
「へぇ〜好きな女の子の前では手はあげねぇってか?男前だね駿くんってさ。」

駿が言い返しても
要は一刻に引こうとしない
それどころか余計に
言い返しくる


「もう話は済んだろ?
俺らはお前の話に付き合うほど暇じゃねぇ。
悪いが香奈のことは
諦めてくれ」



「諦めないよ?」



「は?」



「俺、奪うから絶対」

⏰:15/07/17 15:18 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#186 [りん]
「アンタから絶対…
香奈ちゃん奪うから」


要は今までにない
真剣な顔でそう言い放り


私たちより先に
屋上を後にした





……


……


……。



私は教室に戻っても
要のセリフが頭に
ずっと浮かんでいた

⏰:15/07/17 15:30 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#187 [りん]
「香奈ちゃん。一緒に
帰ろ♪」



「要…。」



放課後

なにもなかったように
普通に接してくる要


「要ごめんね。わたし
駿と帰るんだ」


「俺と帰ろうよ?」


「無理だよ。本当ごめんね」



わたしは要を避けるように教室を出た


「じゃあ3人で帰ろうよ。それなら文句ないでしょ?」


「あのね要。」

⏰:15/07/17 15:55 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#188 [なな]
名前「りん」に
変えましたが


やっぱり元に戻します(*^o^*)

⏰:15/07/17 16:13 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#189 [なな]
>>187

続き


「いい加減にしなさいよ。要くん」


「夏美?」


夏美は後ろで聞いていたのか
要に言い放った。


「なに?夏美ちゃん…
俺の邪魔するつもり?」



「邪魔してるのは要くんでしょ?お願いだから、香奈たちの邪魔しないであげてよ。」


「いやだなぁ(笑)
そう怒らないでよ」

⏰:15/07/17 16:27 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#190 [なな]
「とにかく香奈と駿くんを引き離すような事したら、アタシ許さないから」


「違うよ。一緒に帰ろうって言ってただけだよ?」


「……。」


「あ、香奈…うしろ」


「ん?」


夏美に言われて
後ろを振り向くと
不機嫌そうな駿。


「諦めろって言ったろ?お前しつこい」


「しつこいって…俺の
話し聞いてなかったの?奪うって言ったろ?」



「なんの騒ぎ?」

⏰:15/07/17 16:39 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#191 [なな]
「裕也くん」


私たちの騒ぎに気づき
裕也くんがこっちに来た


「あれ?転校生じゃん。どうしたの?」


状況を知らない裕也君は
不思議そうに問い掛ける



そんな裕也くんに夏美が
説明する



「えっマジ…。」

⏰:15/07/17 16:46 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#192 [なな]
話しを聞いた裕也くんは
すごく驚く







「ねぇ?あれってさ
駿くんと裕也くんと要くんじゃん」



「本当だぁ〜ヤバイ〜カッコイイ〜」


「なんの話ししてるのかな?気になるぅ〜」




たまたま
わたしたちを見かけた
女子が急に騒ぎはじた



ちなみに

駿と裕也くんと要は


学年の人気者TOP3らしい

⏰:15/07/17 17:03 📱:au/SH34 🆔:AMqDL7Dc


#193 [なな]
「うるさいな。空気
よめってんの。」



その子たちに気づいた
夏美がそう呟くと

その子たちは一瞬
不満そうな顔をしたが
帰っていた



そして、わたしたちも
廊下を通り掛かった
先生に注意され


気まずい中 みんなで
下校した

⏰:15/07/22 10:04 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#194 [なな]
………

………

……。



【俺、香奈ちゃん絶対
奪うから】




そして、要の
あのセリフがずっと

頭の中から消えなかった。

⏰:15/07/22 10:08 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#195 [なな]
「香奈ちゃん♪」



次の日。学校に行くと
相変わらずな要…。



要のことは嫌いじゃない…
でも、あまり話しをしたくない



「あのさ要。」



「なに?」



「悪いんだけどさ、
あまり話しかけないでくれない?」



ごめんね。要…。


「えっ?なんで?」

⏰:15/07/22 10:16 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#196 [なな]
「お願いだから」



わたしは必死に要に
頭を下げた



わたしは駿が好き



だから、要と
これ以上は一緒に

いられない…


自分勝手でごめん




「だからなんで?俺
やだよ。香奈ちゃんと
いっぱい話ししたいもん」

⏰:15/07/22 10:24 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#197 [なな]
「……。」



それ以上、わたしは
なにも言わなかった



「……。」




















「…わかったよ。」

⏰:15/07/22 10:26 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#198 [なな]
「えっ?」



「わかった…もう話しかけないから…。」


……


要はすごく悲しそうな
顔でそう言った





いつも笑顔の要とは
違い


すごくすごく悲しい顔で…。




ごめん。



わたしのこと
許してくれなくていいから

⏰:15/07/22 10:32 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#199 [なな]
ーーーーーーーー。








それ以来、要はわたしに
話しをかけて来なくなった



目が合うことはあっても
話すことはない









逆に


これでよかったのかなぁ…って


思ってる

⏰:15/07/22 10:37 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#200 [なな]
もう2週間近く話していないけど

わたし自身はこれでいい!
って思ってる。




「あ、ノート教室に…
忘れた。」


今日は久々に夏美と一緒に
帰ることになったものの

よりによってノートを
忘れてしまった


「ごめん。取ってくる」


「もう〜アタシは先に
帰るよ?」


「うん。ごめんね」



わたしは、ダシュで
教室に戻った




そう…あんなことに
なるとは知らずに。

⏰:15/07/22 13:01 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


#201 [なな]
「あった!」



猛ダッシュしたせいで
汗をかいてしまった。
わたしは直ぐさま
ノートを手に取り
教室を出ようとした時だった







「香奈ちゃん?」

⏰:15/07/22 13:06 📱:au/SH34 🆔:ksuykelg


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