偽コイビト

わたしは思わず顔が
赤くなってしまった。
一緒に歩いてても
気まずくて…。

なんか落ち着かなくて

「香奈、もう少し
こっち寄れよ」

「えっ//なんでよ？」

いきなりそんなこと
言われて

また赤くなるわたし…

「いいから」

「ちょっ……ん？」

…えっ…。か、要？

たまたま後ろを振り返ったら

要がわたしたちの後を
付けていた

「ねぇ。要が付けてきてるんだけど」

「俺はさっきから知ってる。」

「じゃあ…さっきこっちに寄れて言ったのも？」

「少し黙ってろよ」

「…うん」

要の足音が近くなって来ていた。

やっぱりまだ疑ってんだ
わたしたちのこと。

「きぁ…ちょっ…急に止まらないでよ」

駿が急に足を止めた

「駿…？」

「……。」

「ねぇ駿てば、んっっ？」

えっ？

この光景は一体…

駿がすごく近くにいて
さっきまで見えていた

建物が見えない…

……。

わたしいまキスされてるの？

うそでしょょょーーー。

「な////」

////。

わたしは顔が赤くなり
呆然としてしまった

さっきまで
後を付けていた要が

今は背を向けて歩いてる

「これで諦めてくれればいいけどな。」

「えっ？」

「あいつ。俺らのこと疑ってただろ？」

「う、うん…」

えっ？

「じゃあ…わたしに
キスしたのって…」

要に諦めてもらう為？
誤解を解くため？

「そういうことだよ」

「な////」

えぇぇーーーーーーー。

「なっ///なっ///」

「悪かったな…。」

「えっ…。」

「お前の初めて奪っちゃたな」

「あ…い、いや///」

どうしよう…。
駿の顔が見れないよ

「ごめん。今のは忘れて」

駿は
ボソッとそう言った

「…ど、どうして？」

「どうしてて…誤解
を解く為にしただけだし」

お久しぶりです。
久々に顔出しました

久々に続き更新します(*^o^*)

>>178
続き

駿は、そう言うと再び
歩き出した…。

私も後を付けるようにして歩く。

なにもなかったような
顔をして歩く駿とは違い

私は、まだ少し緊張している

ただ誤解を解くためにしただけかもしれない

でも…きっと今日の
出来事は一生忘れられないよ。

ー次の日ー

まだ駿と気まずさが
残る中…

この日は私と駿が要に
屋上に呼び出された

「ごめんね。２人とも、朝から呼び出しちゃって？」

「別に構わないけど…
どうしたの？」

「あのさ、２人が本当に付き合っている事は
マジでわかった」

「…うん」

わかってくれたんだ！
っと思い、心の中で
少し喜んでしまった。

が…！

「だから俺さ余計に燃えた。」

「「は？」」

私と駿は口を揃えて
言った

「目の前で、キスを見せつけられちゃったらさ～（笑）ね？」

「な///」

要は少し意地の悪い
笑顔でそう言った。

「香奈ちゃん。」

「は、はい？」

「駿と別れてさ、俺と
付き合わない？」

「えっ？」