偽コイビト
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#198 [なな]
「えっ?」
「わかった…もう話しかけないから…。」
……
要はすごく悲しそうな
顔でそう言った
いつも笑顔の要とは
違い
すごくすごく悲しい顔で…。
ごめん。
わたしのこと
許してくれなくていいから
:15/07/22 10:32 :au/SH34 :ksuykelg
#199 [なな]
ーーーーーーーー。
それ以来、要はわたしに
話しをかけて来なくなった
目が合うことはあっても
話すことはない
逆に
これでよかったのかなぁ…って
思ってる
:15/07/22 10:37 :au/SH34 :ksuykelg
#200 [なな]
もう2週間近く話していないけど
わたし自身はこれでいい!
って思ってる。
「あ、ノート教室に…
忘れた。」
今日は久々に夏美と一緒に
帰ることになったものの
よりによってノートを
忘れてしまった
「ごめん。取ってくる」
「もう〜アタシは先に
帰るよ?」
「うん。ごめんね」
わたしは、ダシュで
教室に戻った
そう…あんなことに
なるとは知らずに。
:15/07/22 13:01 :au/SH34 :ksuykelg
#201 [なな]
「あった!」
猛ダッシュしたせいで
汗をかいてしまった。
わたしは直ぐさま
ノートを手に取り
教室を出ようとした時だった
「香奈ちゃん?」
:15/07/22 13:06 :au/SH34 :ksuykelg
#202 [なな]
……。
「…か、かなめ…?
な、なにしてるの?」
「……。」
わたしを呼んだのは
要だった。
要は窓から空を眺めているのか
こっちに背を向けていた
「香奈ちゃん。俺に
会いにきてくれたの?」
:15/07/22 13:17 :au/SH34 :ksuykelg
#203 [なな]
「えっ!わ、わたしは
ノートを取りに来ただけだよ」
「そうなんだ。なんだ〜俺に会いにきてくれたのかって思った…。」
「そんなわけないでしょ。」
「だよね。ってか、
俺がずっと教室にいたの、気が付かなかったしょ?」
要は笑いながら
こっちを向いた
「うん。全然気づかなかったよ(笑)」
:15/07/22 13:26 :au/SH34 :ksuykelg
#204 [なな]
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「え〜っと…じゃあ
わたし帰るね。また」
要と一瞬、気まずくなってしまい
わたしは、お別れを言って
教室を出ようとしたときだった。
:15/07/22 13:34 :au/SH34 :ksuykelg
#205 [なな]
「?」
目の前が
いきなり真っ白になった。
これは、一体?
………。
てか…わたし
今、要にキスされてるような感じがするのは気のせい?
いや。確実にされてる
気のせいじゃない。
:15/07/23 13:41 :au/SH34 :vU6bliy6
#206 [なな]
「ごめん。びっくりした?」
「あ、いや…あの」
要はすぐに離してくれたが
わたしは、この状況を
まだ理解できないでいた
これは夢?
それとも現実…?
わたしはその場に
固まってしまった。
そんなわたしを見て
要は「ごめん」っと謝り
「今の忘れて…。」
それだけ、言うと…
教室を出て行った
:15/07/23 13:58 :au/SH34 :vU6bliy6
#207 [なな]
わたしは、その場から
しばらく動くことができなかった。
そして、気づかなかった
誰かが、この様子を
廊下で撮っていたことにー。
:15/07/23 14:01 :au/SH34 :vU6bliy6
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