偽コイビト
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#207 [なな]
わたしは、その場から
しばらく動くことができなかった。




そして、気づかなかった













誰かが、この様子を
廊下で撮っていたことにー。

⏰:15/07/23 14:01 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#208 [なな]
「ふざけんな。香奈が
そんなことするはずない!」


「はぁぁ?ここにちゃんと証拠あるんですけど…?」



「おはよう…」



次の日、学校に行くと
夏美が何人かの女子と
モメていた



わたしが教室に入ると
みんな一斉に睨む


「え〜と…どうしたの?」


恐る恐る聞いてみると

いまさっきまで夏美と
モメていた女子が


わたしを囲んだ



「ちょっと!あんた
これどういう事!?」

⏰:15/07/23 14:10 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#209 [なな]
「え?なにこれ…」



その子が、わたしに
携帯の画面を見せつけた



その子の携帯には
昨日の要とわたしが
写っていた





嘘でしょ?



あの時、撮られてたんだ





「サイテー!駿くんと
付き合ってるくせに…
要くんと浮気するなんて」



「…ちがうっ」

⏰:15/07/23 14:19 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#210 [なな]
わたしは必死に否定するも
みんなは冷たい目を向けたまま


「昨日の夜にさ匿名で
うち等全員の携帯にさ
これが送られて来たんだよ」



「…えっ」


「たぶん駿くんの携帯
にも送られてるはずだよ」



「!」




「ずっと駿くん騙してたんだ?あんた最低。」


「ちがうよ…それは」



「小野寺って大人しい
顔してやることやってんだな」


「以外だったわ〜」

からかう男子。
冷たい目でをする女子

⏰:15/07/23 14:29 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#211 [なな]
「だから、違うっ」


「違う?じゃあこれは
なに?合成だとでも…
言いたいわけ?」


「…っ。」



これ以上、出る言葉が
見つからなかった



「サイテー女」



「…いった」



わたしは、蹴飛ばされ
床に尻餅をついた

⏰:15/07/23 14:36 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#212 [なな]
「香奈になにするのよ!」


「夏美…。」



そんな女子たちに
夏美はキレる



「あんたの携帯にも
送られて来たでしょ?」



「それがなによ?」


「信じてんの?この女のこと…。」



「当たり前よ。香奈は
わたしの大事な親友だもの…」

⏰:15/07/23 14:43 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#213 [なな]
「それに香奈は絶対に
そんなことするような子じゃない。」



「まぁあんたは親友だから、そうかもしれない…。でもここに居る
みんなはどうかしら?」


「それは…。」



「なにやってんの?」



「ふふっっ良い所で来たわ」



「駿。」



わたしたちがモメてると
駿が登校してきてしまった

⏰:15/07/23 14:51 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#214 [なな]
状況を知らない駿は
頭がハテナマークになっている




「駿くん携帯見て」

その女子は今度は
駿に迫る



「は?」



「いいから!」



「いや…意味わからないんだけど」


「いいから早く見てよ」


「は?」




「駿くん携帯見ないで!お願い」



夏美が必死にそう言った

⏰:15/07/23 14:56 📱:au/SH34 🆔:vU6bliy6


#215 [なな]
まだ状況を
理解できていない駿は
困惑状態


「あ〜もうじれったい。!」


その子は、そんな駿に
イライラし始め



「これ見て!」



遂には自分の携帯画面を
見せつけた




この瞬間


終わった…っと思った


駿との関係も…
今までのことも…


全てが…
今までの全てが…


全部終わったって…

⏰:15/07/27 14:10 📱:au/SH34 🆔:7Hzb8oiI


#216 [なな]
「……。」



駿は向けられている
携帯画面を見たまま

その場で固まってしまった



「駿。違うんだよ…
これは…その…。」



わたしは必死に否定するも



「駿くん、騙されてたんだよ…この子に」


その子は真剣な顔で
駿にそう話す

⏰:15/07/27 14:18 📱:au/SH34 🆔:7Hzb8oiI


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