キモオタな俺が美女と付き合えるチャンスを逃した話
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#14 [色えんぴつ]
そんなこんなで、なんだかんだ俺たちも席替えを楽しんでいた。

新しい席に着いて、一週間ほどがたった頃だ。

自習の時間があった。

席に着いて好き勝手やるみんな。

俺は一番後ろの席とゆう事を良いことに、プリントの裏に漫画を書いて暇潰しをしていた。
暇なときはいつもついつい好きな漫画を真似て書いてしまう。

「ねえのび太くんっていつもそうやって、なにかいてるの? 」

⏰:14/08/29 02:03 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


#15 [色えんぴつ]
突然話しかけられて、一瞬フリーズする俺。

今のび太くんって言ったよな?

俺のこと??

てか、この声ってやっぱり…
桃川さん!?

予想外の状況を読み込めず、目を見開いたまま桃川さんを見つめてしまう俺。

すると桃川さんは不思議そうにそんな俺をじっと見つめ、ふふっと微笑みながら俺のプリントを覗きこんだ。

⏰:14/08/29 02:06 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


#16 [色えんぴつ]
初めて桃川さんと目があったし、こんなに近くで見れる日が来るなんて思っていなかった為、明らかに俺は動揺していた。

え…。え…。

いや待て、ドキドキしてる場合じゃない。

優等生で真面目な桃川さんだけど、あの金田さんや青山さん、他のヤンチャな男子とだって仲良いんだから、変な奴と思われたら俺…いじめの標的にされる!!!

そんなのはごめんだ。

桃川さんとはなるべく関わらないようにしよう。

⏰:14/08/29 13:51 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


#17 [色えんぴつ]
「わぁ、すごーい!のび太くん、すごい絵上手なんだ!!!見せて見せて!」

そんな俺の思いも知らず、桃川さんはグイグイ俺に近付いてくる。

「え、え、あの…。」

緊張でうまく言葉が出ない。

「すごーい、本物の漫画みたい〜。」

キャッキャッとはしゃぐ桃川さんからは、嗅いだことのない爽やかで、甘い薫りがした。

それにしても、噂通りやっぱりすげー乳がデカイなぁ。中学生のくせに、そのスタイルは反則だぜ。

「フゥー…。フゥー…。」

⏰:14/08/29 13:56 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


#18 [色えんぴつ]
は!

ヤバい、鼻息がどんどん荒くなる俺。

「か、返してよ…。たいしたことないから…こんなの…。」

俺は桃川さんからプリントを奪い取り、机にうずくまった。

「あ!まだ見てないのに…!!」

すると、桃川さんはとんでもない行動に出た。

「のび太くん〜!!見せてよ〜!!」

プリントを取り返す為にうずくまった俺の後ろに回り込み、俺の腰に手を回しプリントを掴もうとする。

「え…!???」

ちょ、ちょっと待て。む、胸が当たってます!やばいやばいやばい、そんなに動くな。

「えーい!きゃはは。」

はしゃぐ桃川さん。
ち○こが膨らむ俺。

⏰:14/08/29 14:01 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


#19 [色えんぴつ]
「や、やめてよ…。」

もう俺は顔も耳も真っ赤であろう。

それでも胸をガンガン押し付ける桃川さん。

はぁ…。柔らかけ〜。気持ちいい。

「こら!のび太!桃川!何さわいどる!」

ひ!

監視役の教師に一喝され、クラス中のみんなが俺達に注目する。

状況を知らないみんなからすれば、キモオタの俺に後ろから抱きつく三大美女の桃川さん。

教室の空気が一瞬にしてザワつく。

⏰:14/08/29 14:07 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


#20 [色えんぴつ]
「いちゃつくなら廊下でやらんかい!」

ニヤリと意地悪そうに言う爺さん先生。

桃川さんは下をペロッと出して「ヘヘ、スすいませーん。」と言い席に戻った。

ホッとする俺。

しかし、クラスの視線が痛い…。

何故こんな状況になったのかを不思議そうに見てくるのだ。

目立つことを一番避けて学校生活を送ってきたとゆうのに…俺は桃川さんを怨めしく思った。

⏰:14/08/29 14:16 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


#21 [色えんぴつ]
すると桃川さんの前に座る、学年一のイケメンのモテ男、後藤くんが俺に聞こえるような声で桃川さんに言った。

「桃川。大丈夫か?何してたんだよ?」

振り向きながら桃川さんの髪の毛を撫でるイケメン後藤。

後藤くんと、 桃川さん。

なんてお似合いなんだ。もう桃川さんは隣の俺なんかじゃなく前の席の後藤くんとずっと仲良くしててくれよ。

こんな注目されるのは、二度とごめんだぜ。

⏰:14/08/29 14:22 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


#22 [色えんぴつ]
「ううん。別になにも。」

桃川さんは小悪魔的な笑顔で後藤くんの手をかわす。

その光景をつい見いってしまった俺は桃川さんと目が合い、とっさに目をそらした。

「のび太くんと私の秘密だもん。ね!?のび太くん!」

ギョギョギョ。

思いもよらない発言にまた言葉が出ない俺。

ふと後藤くんを見ると、不機嫌そうに俺を睨んでいた。

ヤバイ。勘違いされてるじゃないか。俺は無罪かのに!

⏰:14/08/29 14:26 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


#23 [色えんぴつ]
そらからとゆうもの、何故か桃川さんはちょっちゅう俺にちょっかいをかけてくるようになった。

桃川さんが俺に話しかけるせいで、後藤くんや、クラスのイケてるグループの奴らも俺に話す事が増えてきた。

それでもいじめられることもなく、それ以上に仲良くなることもなく、別に何も害は無かったから安心した。

相変わらず可愛い桃川さんには緊張するけど、毎日話すことで少しずつ最初より会話が出来るようになった。

「のび太くん!この前の漫画の続き書けた??」

「うん。持ってきたよ。はい。」

⏰:14/08/29 14:31 📱:SBM302SH 🆔:/Y.32Epo


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