【脱出ボタン】
最新 最初 🆕
#1 [キキ]
更新遅いかもしれませんが、許してください。

このスレは読みやすくする為にオーダーしてあるので感想、意見などは感想スレでお願いします。

>>2-5あたりに安価、感想スレのURL作っておきます

⏰:06/10/15 01:39 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#2 [キキ]
アンカー

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:06/10/15 01:40 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#3 [キキ]
感想スレ

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/1180/

⏰:06/10/15 01:45 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#4 [キキ]
『また俺の勝ち〜』

祐樹が馬鹿にしたような笑いで言った。

『あ〜つまんないの』

啓太はイスから立ち上がり、出口に向かおうとした。

『ちょっとー、ジュースジュース♪』

祐樹も立ち上がって、啓太の肩を掴んだ。

⏰:06/10/15 01:54 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#5 [キキ]
『わかったよ』

啓太は祐樹の手を振りほどいて、出口近くの自動販売機に行き、コーラを買った。

『サンキュ♪』

『あいよ』

―ちきしょー、絶対俺の方が強いのに―

啓太は格闘ゲームに負けた悔しさを顔に出さないように、ゲームセンターを出た。

⏰:06/10/15 02:00 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#6 [キキ]
『つまんね〜の』

高校3年である松山啓太は毎日のようにゲームセンターに行っては遊び、暇を潰していた。


『あれ?啓太君、まだ悔しがってんの?お子ちゃまだな〜』

『うっせーよ!ただたんにつまんね〜だけ』

⏰:06/10/15 02:05 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#7 [キキ]
『まぁ確かにそれはあるよな。彼女いるわけでもねーし』

祐樹が腕を組みながら、悲しむ素振りをした。


『俺は彼女は作らない派なだ〜け!!』

啓太は舌を出しながら、祐樹を馬鹿にした。

⏰:06/10/15 02:09 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#8 [キキ]
確かに啓太は女にはモテていた。
頭は良くないが、運動神経は抜群、髪も短めで見た目だけなら【爽やか】と言う言葉が似合っていた。

今まで女で困った事はなかったし、付き合ったりというのは面倒なものだと思っていた。

『はいはい、そうでしたね』

『やっと理解したか。てか、お前はどうなんだよ、百合ちゃんとはよ』

⏰:06/10/15 02:18 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#9 [キキ]
啓太は少し真面目な顔をして祐樹の顔を覗き込んだ。

『あ〜、百合ちゃん?なんか彼氏いたみたい。俺がまんまと騙されちゃったって訳よ』

祐樹は笑いながら言っていたが、顔はやっぱ正直だ。相当ショックを受けていた。


『そっか〜まぁ、祐樹ならすぐ見つかるよ』

⏰:06/10/15 02:22 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#10 [キキ]
祐樹も啓太ほどではないが、女にはモテていた。

しかし、いつも付き合うのは性悪女ばかり。
さんざん色々買わされたあげくに、フラれる。というのがいつものパターンであった。


『わたくし祐樹は啓太君の言葉だけが励ましになります』

祐樹は泣く素振りをしながら言った。

『泣きたい時は私の胸で泣くのよ』

『うわっ、キモっ!』

⏰:06/10/15 02:29 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#11 [キキ]
こんな馬鹿な事を言い合いながら暗くなった夜道を歩いていた。


『んじゃ、また明日な』

『おうよっ!』


2人は十字路にあるコンビニの前で別れた。

⏰:06/10/15 02:33 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#12 [キキ]
―あ〜俺もそろそろ女の体が欲しいかもな〜―

啓太は一人でそんな事を考えながら、ポケットに手を突っ込んで歩いていた。


あと家まで100mくらいだろうか。

黙々と歩いてる啓太の目の前がチカチカと光った。

⏰:06/10/15 02:37 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#13 [キキ]
ここら辺は街灯も少なく、ほぼ月明かりだけが夜道を照らしているので、啓太は少し驚いた。


光っている場所へ向かってみると、携帯電話が落ちていた。


―うっわー、携帯電話かよ。持ち主かわいそ!―

と思いつつ、啓太は携帯電話を拾った。

⏰:06/10/15 02:44 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#14 [キキ]
―なんだこの携帯…かなり古いし、ダサいな―


よく見てみると、会社はDoCoMoっぽいがかなり傷ついていて、何より啓太が見た事のない機種だった。


―まぁ〜、俺は優しいから家ついたら、メモリ見て相手の家に電話してやるか―

そう思い、啓太はポケットにしまって足速に家へ帰った。

⏰:06/10/15 02:48 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#15 [キキ]
家に着くと、啓太はすぐに2階へかけ上がり自分の部屋に入ってベッドに倒れこんだ。


―あ〜、なんかここから始まる恋的なものが呼んでる気がするな〜―

内心、啓太は「良い暇つぶしになりそうかも」と思ってテンションは少し高かった。

そうして恐る恐る携帯を開いた。

⏰:06/10/15 02:56 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#16 [キキ]
カチ、カチと鳴って携帯が開いた。やっぱりかなり古い。


―なんだ…これ―


画面は真っ白で、真ん中に時刻が表示されているのみ。

しかも、さっき夜道で拾った時に携帯電話のライトが光っていたので電話かメールが届いていると思ったがそんな形跡はなかった。

⏰:06/10/15 10:14 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#17 [キキ]
―うわ〜、なんか気味悪いな―

啓太の心の中では、不安と興奮が混ざっていた。


―とりあえずボタンを押してみないとな―


再びドキドキしながら啓太は【メニューボタン】を押す。

「カチッ」

今度は普通のメニュー画面であった。

⏰:06/10/15 10:22 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#18 [キキ]
―なんだよ〜案外普通じゃんか―

そう思いながら、まず電話帳を見てみる事にした。


「カチ、カチッ」


電話帳を開いた時、啓太はア然とした。


―え…まじ?―

⏰:06/10/15 10:27 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#19 [キキ]
あ行0人。
か行0人。
さ行0人……

何も入っていない。
電話帳のメモリが300件以上ある啓太は、信じられなかった。

―何だよ、こいつ。友達いないのかよ―

と思いながら、さらに進めていく。

⏰:06/10/15 10:36 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#20 [キキ]
た行0人。
な行0人。
は行0人…

―まさか誰もいない訳じゃないよな―

少し戸惑いながらも、次のボタンを押した。


―え…―


啓太の手の動きが止まった。

⏰:06/10/15 11:02 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#21 [キキ]
ま行
【松山敬太】


『…マジかよ!』

思わず声を上げてしまった。


―俺と同姓同名とか有り得ないだろ―

漢字一文字違いの【松山敬太】

啓太は、不思議な感覚に包まれていた。

⏰:06/10/15 15:43 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#22 [キキ]
とりあえず啓太は、や行・ら行・わ行を見てみたが他には何も入っていなかった。

【松山敬太】
090-1542-〇〇〇〇

―ここにかけるしかないのかな―

と頭がよぎる。

しかし啓太は思い出した様に、待受画面に戻った。

⏰:06/10/15 15:48 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#23 [キキ]
―もしかしたらオーナー情報に住所とかあるかもじゃんか―


そう思い啓太はメニューボタン、そして【0】を押した。

オーナー情報
090-3486-〇〇〇〇


これ以外の情報にはロックがかかっていた。


―やっぱ松山敬太とかいう人に聞くしかないか―

⏰:06/10/15 15:55 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#24 [キキ]
仕方がなく、啓太はもう一度【松山敬太】のページを開く。

―うっわー、なんか緊張すんな―


ほって置いても良かったのだが、啓太の妙な正義感が【通話ボタン】を押させた。


ピッ、ピッ、ピッ、ピッ

プルルルル
プルルルル
プルルルル…
………

⏰:06/10/15 16:00 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#25 [キキ]
10回近く鳴らしただろうか。

誰も出ない。

啓太は諦めて電話を切った。


―なんだよー!!出ろっての!!―

啓太は少しつまらなさそうな顔をして、携帯電話をソファーに放り投げた。

⏰:06/10/15 16:05 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#26 [キキ]
―また後でかけ直すかな〜。あ〜つまんねぇの―


啓太は、夕飯を食べようと1階に降りた。


いつものように真っ暗な居間。電気を点けても誰もいない。テーブルの上には夕飯と置き手紙があった。


 啓太へ
晩御飯は啓太の好きなハンバーグです。
まぁコンビニ弁当だけどね。温めて食べて下さい。
       母より

⏰:06/10/15 16:15 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#27 [キキ]
―またコンビニ弁当かよ。まぁ良いけど―


啓太は母親と2人で住んでいる。
5年前に両親が離婚して、母親が啓太を、父親が啓太の妹である凜を引き取った。

そのおかげで母親はパート三昧。

そんな母を心配してか、啓太は大学進学を諦めて、文句も言わずにバイトをしていた。

⏰:06/10/15 16:20 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#28 [キキ]
黙々と啓太はハンバーグを口に運んで、携帯電話の事を考えていた。


―松山敬太ってどんな奴だろ?携帯の持ち主の唯一の友達みたいな感じかな―


色々考えていたが、良い案は思い浮かばない。
ハンバーグを食べ終わり再び自分の部屋へ戻った。

⏰:06/10/15 16:25 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#29 [キキ]
―とりあえず色々見させてもらいますか―


啓太はソファーにあった携帯電話を手に取り、調べ始めた。


画像・受信メール・着信履歴…


色々と見たが何もない。やっぱり少しおかしい。

⏰:06/10/15 16:28 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#30 [キキ]
啓太は不思議がりながらも、携帯電話をいじっていた。


―ん?何かあるぞ―

啓太はあるページに目が止まった。


【Bookmark】

1件

啓太は少しばかり喜んで、【Bookmark】の所を押した。

⏰:06/10/15 16:38 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#31 [キキ]
―何だ、これ―


【脱出】


と書かれていた。
啓太は目を真ん丸にして、その文字を見る。


―脱出?意味わかんねぇよ―

とは思ったものの、気になったので開いてみる事にした。

⏰:06/10/15 16:43 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#32 [キキ]
―あ〜、なんかここまで変な事があったらサイト開くだけでもドキドキだな―


啓太は、ゆっくりと【決定ボタン】を押す。



画面の背景が変わる。
今まで白だったのが、真っ黒になった。


啓太はそれだけで背筋がゾクゾクッとした。

⏰:06/10/15 16:53 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#33 [キキ]
真っ黒の背景。そして赤の文字で大きく【脱出】と書かれていた。


―黒に赤文字とか気味悪いな―

啓太は、怯えた様子でソファーに座り直した。

しかし、啓太は臆せずに下に進めていった。

⏰:06/10/15 17:00 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#34 [キキ]
カチカチ…


下へ進めると

[利用規約]

[脱出]

とだけ書かれている。


とりあえず啓太は[利用規約]を読むことにした。

⏰:06/10/15 19:10 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#35 [キキ]
[利用規約]

貴方は毎日同じような生活に飽きていませんか?
そんなつまらない生活から【脱出】したいという貴方の為にこのサイトはあります。
方法は簡単、【脱出】と書かれた所を押すだけです。【脱出】すれば貴方の人生は変わるでしょう。
ここで起きた事に関しては我々運営側は責任を負いかねるので、ご了承下さい。さぁ、勇気を出して【脱出】を…

⏰:06/10/15 19:19 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#36 [キキ]
―何だよ…脱出の意味がわかんねぇよ。
たかがサイトだろ!しかも責任負いかねるとかよ―


啓太は半信半疑だった。
というより、心の中では信じたくなかった。

この妙なリアルさ。
訳もわからない【脱出】という言葉。


しかし、啓太の好奇心は親指を[脱出]に向けさせていた。

⏰:06/10/15 19:28 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#37 [キキ]
―たかがサイトなんだ。
押した所で何も変わりやしないんだ―


と自分に言い聞かせる。

啓太の手は小刻みに震えながらも思い切って【脱出】を押した。


カチッ…

⏰:06/10/15 19:34 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#38 [キキ]
そこに出てきたのは
【本当によろしいですか?】
の文字。


―まだかよ!今更止められますかっての!!―

啓太は迷わずカーソルを【はい】に合わせた。


今度は手の震えはなく、すんなりと押せた。


カチッ…

⏰:06/10/15 19:42 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#39 [キキ]
―!!!!!!!!!―


何故だろうか、押した瞬間に意識が遠のいていく。


―目の前が暗くなっていく。何だこれは!!―


そのまま啓太は床に倒れこんだ。



松山 啓太【脱出】

⏰:06/10/15 19:46 📱:SH902i 🆔:gC.sJM1Y


#40 [キキ]
今までが【1】でした。
書き忘れていました、すいませんm(__)m

━━━━━━━━━━━━
【2】

啓太が【脱出】する数時間前…


―やっぱ夜は冷え込むな〜―


祐樹は両手にポケットを入れて、歩いていた。

⏰:06/10/16 00:52 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#41 [キキ]
祐樹の家はまだここからしばらく歩く。

祐樹はポケットからタバコを取り出し、火をつけ、加えた。


―今日は啓太に勝ったし、気分良いぜ―


昔から啓太にはあらゆる事で負けていた。
喧嘩・スポーツ・勉強…

まぁ勉強は2人とも酷いものだったが。

⏰:06/10/16 00:56 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#42 [キキ]
しかし、ゲームだけは負けなかった。

祐樹はゲームは得意で、そこら辺の奴には負けない自信があった。

別にゲームが好きな訳ではない。ただたんに上手いのだ。


そう、祐樹にはゲームの才能があった。


―こんな才能あったって、得にはなんないけどな―

⏰:06/10/16 00:59 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#43 [キキ]
しばらく歩いていると、大きな通りに出た。


―いつもより人が少ないな―

祐樹は少し不思議に思った。しかし、寒いので早く帰りたかった祐樹は足速に歩いていった。


ドンッ!

『あっ、ごめんなさい!』

コーヒーが祐樹の体にかかる。

⏰:06/10/16 01:07 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#44 [キキ]
『うわっ!あっつ!!誰だよ、喧嘩売ってん…』


祐樹は声が出なかった。いや、出せなかった。


―やばい…めっちゃ綺麗な人だよ―

白い肌。
黒髪のロングストレート。
全身白の衣装。

『本当にごめんなさい!』


彼女は何度も必死に謝っていた。

⏰:06/10/16 01:13 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#45 [キキ]
『い、いえいえ。全然良いですよ!それより怪我はありませんか?』


祐樹はいきなり態度を変えた。これが祐樹の騙されやすい所なのかもしれない。

『私は全然大丈夫です!貴方こそ大丈夫ですか?私…本当おっちょこちょいで…』

彼女は申し訳なさそうにこう言った。

⏰:06/10/16 01:17 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#46 [キキ]
『俺は余裕ですよ!ちょうどコーヒー被りたかった所なんで!』


『フフフッ』

彼女は小さく笑った。

―やば…笑った顔とか超可愛過ぎる!!!―


祐樹はもう彼女に一目惚れしていた。

⏰:06/10/16 01:21 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#47 [キキ]
『面白い人なんですね!怖い人じゃなくて良かったです。でも…本当にすいませんでした。お詫びと言っては何ですが…アドレス教えてくれませんか?今度何かおごりますね』


『あ〜…え?ア、アドレス?あ、あぁ、もちろん良いですよ』


祐樹は正直かなり驚いていた。
まさかアドレスを聞かれるなんて思ってもいなかったから…

⏰:06/10/16 01:26 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#48 [キキ]
『じゃ、じゃあ赤外線で送るね』

祐樹は彼女に言った。
もはや、コーヒーをかけられた事なんて忘れていた。

『あっ、すいません!私の携帯、赤外線ないんですよ〜』

『まじ?ならアドレス教えて!後で送るから!!』


こうして祐樹は彼女のアドレスを教えてもらった。

⏰:06/10/16 01:33 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#49 [キキ]
―DoCoMoなのに赤外線ないなんて古い携帯なんだな〜―

とは思っていたものの、嬉しくてそんな事はどうでも良くなっていた。

『じゃあ、すぐ送りますね!ってか名前何て言うんですか?』

『はい!あ〜すみません。私【鈴】って言います』

『鈴ちゃんかぁ〜良い名前だね!俺は祐樹だからよろしく』

⏰:06/10/16 08:15 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#50 [キキ]
『よろしくです!今日は本当にすみませんでした。ではメール待ってますね』

と言って彼女は走り去っていった。


―これって運命ってやつだよなぁ〜―

祐樹は完全に鈴に惚れていた。

すぐに祐樹は携帯電話を取り出し、メールを打ち始める。

⏰:06/10/16 13:27 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#51 [キキ]
題名
祐樹です!

本文
今日は鈴ちゃんに会えて良かったよ!
お礼とかいらないから、これから仲良くしてね!!


カチッ…

―よし、送信っと―


祐樹は家に着くまで我慢出来ずに送信した。

⏰:06/10/16 13:33 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#52 [キキ]
それから祐樹はしばらく歩いて、家に着いた。

玄関に入り、靴を脱いだくらいで着信音が鳴った。


ピリリリリリ…
ピリリリリリ…


なんの変哲もない着信音。祐樹は興奮したように、慌てて携帯電話を開いた。

⏰:06/10/16 13:37 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#53 [キキ]
―鈴ちゃんからだ!!!―

題名
鈴ですッ!!

本文
今日はホントにすいませんでした(人´д`)
クリーニング代は出させてくださいッ!!
おこがましぃよぅですが、これカラ仲良くしてくださいッ(*´∀`)ノワラ


―やばい!メールすら可愛いよ…―

⏰:06/10/16 13:45 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#54 [キキ]
もう祐樹は鈴しか見えなくなっていた。つい一昨日まで百合が好きだった事を忘れて…


それから数時間、2人は他愛のない話で盛り上がった。


鈴とメールしていてわかった事は

名字は時田
現在高校1年生で、両親は離婚しているらしい。
あとは林檎が好きなくらい。

⏰:06/10/16 13:50 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#55 [キキ]
鈴はあまり自分の事は話したがらなかった。

それを悟ってか、祐樹も深く聞いたりしない。


―鈴ちゃん、あれで俺の2個下なんだぁ〜―


確かに見た目は二十歳くらいに見える。
祐樹はますます好きになっていった。

⏰:06/10/16 13:53 📱:SH902i 🆔:OdFqMvKc


#56 [キキ]
時効は午前1時。まだメールは続いている。

鈴は思い出したようにこう送ってきた。

題名
Re2:Re2:Re2:Re2:Re

本文
そういえば祐樹サンって刺激が欲しぃみたぃな事言ってましたょねッ!!このサイト刺激的で面白いですョ(*´∀`)ノワラ 良ければ覗いてみて下さいッ☆



そして、サイトのURLが書かれてあった。

⏰:06/10/17 22:54 📱:SH902i 🆔:U4mCSY86


#57 [キキ]
―何だろう、このサイト―

祐樹は鈴がせっかく教えてくれたので、鈴に返事を返した後見る事にした。



―鈴ちゃんが教えてくれたんだから、きっと楽しいだろ!―


祐樹は浮かれ気分でボタンを押した。

⏰:06/10/17 22:58 📱:SH902i 🆔:U4mCSY86


#58 [キキ]
真っ黒の背景に、赤い文字で【脱出】と書いてある。


―うわ〜何これ?―


祐樹は少し考える。
しかし、すぐに考えるのを止めて下に進んでいった。


―鈴ちゃんが言うんだから、余裕さぁ―


下へ進んでいく。

⏰:06/10/19 10:53 📱:SH902i 🆔:OEFpQdBg


#59 [キキ]
[利用規約]

[脱出]

とだけある。


面倒臭がりの祐樹は利用規約といったものを読んだ事がない。

ゲームをやる時もそうだ。取扱説明書などは読まずに、すぐに始める。
それなのに祐樹はすぐにゲームに慣れてしまう。


今回もそうだった。
祐樹は迷わず[脱出]を押した。

⏰:06/10/19 11:06 📱:SH902i 🆔:OEFpQdBg


#60 [キキ]
【本当によろしいですか?】


祐樹は少し考えた。

―何でこんなこと聞くんだろ?よっぽど、刺激的なサイトなのかな?―


考えても仕方がない。

祐樹は不思議がりながらも楽しみながら、カーソルを【はい】に合わせた。

⏰:06/10/19 11:20 📱:SH902i 🆔:OEFpQdBg


#61 [キキ]
―!!!!!!!!!―



急に意識が遠のく。

祐樹は後ろから誰かに殴られた感覚に陥った。


―な…んだ…これ…なんで…急…に…―


祐樹は意識を失い、ベッドにぐったりと倒れた。

⏰:06/10/19 11:24 📱:SH902i 🆔:OEFpQdBg


#62 [キキ]
数時間後…


『あ、はい。メールが返ってこないんで、おそらく脱出したと思います。……はい、わかりました。』


鈴は安心したかのように微笑んでいた。






佐藤 祐樹【脱出】

⏰:06/10/19 11:29 📱:SH902i 🆔:OEFpQdBg


#63 [キキ]
【3】

チュン、チュンチュン

『ん…ん…』

啓太は目が覚めて、ゆっくり体を動かした。

―もう朝か…って俺…脱出ってとこ押して…急に意識が無くなって…―


周りはいつもの朝と変わりない。

⏰:06/11/02 09:35 📱:SH902i 🆔:P73KTDVs


#64 [キキ]
いつものベッド。
いつもの部屋。
窓からの景色もいつもと同じ。


雀の鳴き声が、響き渡る。

―何だったんだよ…―


啓太は不思議がりながらも、時計を見た。


AM8:30

『やっべ、遅刻だ!!』

⏰:06/11/02 09:39 📱:SH902i 🆔:P73KTDVs


#65 [キキ]
啓太は急いで学校の準備をした。

―ったく、あの変な携帯拾ったせいで!―

制服をきて、髪を軽く整えた。

しかしその時啓太はふと気が付いた。

…携帯がない。


―あれ?何でないんだ?―

⏰:06/11/02 09:43 📱:SH902i 🆔:P73KTDVs


#66 [キキ]
啓太は辺りを探した。

ベッド、ソファー、机、床……

何処にもない。


―夢だったのかな…―


啓太は、そう考えながらもすでに8時45分を過ぎていたので急いで家を出た。

⏰:06/11/02 09:57 📱:SH902i 🆔:P73KTDVs


#67 [キキ]
啓太の家から学校までは自転車で15分程度。



1時限目には間に合いそうにないが、啓太は必死に自転車をこいだ。





いつもと同じ道のり。

いつもと同じ町並み。


だけど...何かが違った。

⏰:07/03/26 07:11 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#68 [キキ]
人がいない。




いつもなら家の外を掃除する人、体操している人、ランニングしている人、誰か必ずいるはずだ。



だけど今日はいない。




―時間が遅い…からかな?―

啓太は学校へ急いだ。

⏰:07/03/26 07:14 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#69 [キキ]
急いだかいがあったからか、10分程度で学校が見えてきた。



―生活指導の先生いなきゃ良いな…―








そんな事を考えつつ、啓太は校門を入っていった。

⏰:07/03/26 07:17 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#70 [キキ]
たくさん並んだ自転車のある置き場に啓太は自転車を置き、学校へ入ろうとした。





その時だった。




目の前に大柄な男2人が現れ、啓太を押さえ付けた。



『大人しくついてきて下さい。』

⏰:07/03/26 07:21 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#71 [キキ]
啓太は必死に抵抗した。


『やめろっ!何すんだ!!!離せよ!!!』





男2人は何か啓太に話し掛けていたが、啓太は逃げようとするのに必死で聞こえていなかった。




どうにかして手を振り払った啓太は無我夢中で逃げた。

⏰:07/03/26 07:26 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#72 [キキ]
男2人も追い掛けてくるが、啓太の足が速かった為すぐに見えなくなった。




『ハァハァ…何なんだよあいつら…ハァハァ…』




頭に色んな事が駆け巡る。

消えた携帯。
毎朝いるはずの隣人たちの姿が見えない。
謎の大柄の男2人。

⏰:07/03/26 07:30 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#73 [キキ]
考えれば考えるほどわからなくなってくる。


―でもあんな大男から逃げれて良かった…―



新しく整備されたコンクリート道を安心した表情で歩いていた。



―とりあえず今日はサボって大人しく家にいよう―

⏰:07/03/26 07:34 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#74 [キキ]
周囲に気を配りながら、家への道を歩いていた。



歩き出して5分くらいに、啓太は小さな公園を横切ろうとしていた。




ふと公園のブランコを見ると見覚えのある人がいた。



啓太は走ってその人に近寄った。

⏰:07/03/26 07:38 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#75 [キキ]
近寄ってみるとやはり見覚えのある人だった。



『おーい!こんなとこでどうしたんだよー達朗!』



クラスメートの達朗。
学校ではよくつるんでる奴の1人だ。




『え?お前…啓太!?啓太だよな!!?』



驚いた顔で達朗は啓太を見た。

⏰:07/03/26 07:41 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#76 [キキ]
『あったり前じゃん!何でそんな驚いてんだよ!ってかお前学校は?』




久しぶりにまともな人に会ったような気がした啓太は嬉しそうに話し掛けた。




『いや、いやいやいやいや、お前…今まで何処いたんだよ?』








『え?』

⏰:07/03/26 07:43 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#77 [キキ]
『お前この1ヶ月何処行ってたか聞いてんだよ。全く連絡とれねーしよ!』




『は?嘘言うなよ!毎日学校で会ってるだろって!!』




啓太は冗談だと思って笑って答えた。





『啓太…お前マジで言ってんのか?まぁ良いや…とりあえず俺ん家で話そう。』

⏰:07/03/26 07:47 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#78 [キキ]
啓太は目を真ん丸にした。

―達朗のあの顔はマジ顔だし…嘘言ってるようにも見えないしな…―





考えていたが、啓太は達朗と達朗の家に行く事になった。




達朗の家は行ったこと無いが、公園のすぐ近くらしい。




歩いて2分もしないうちに家に着いた。

⏰:07/03/26 07:50 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#79 [キキ]
家に着くまでの間、短い間だったが色々な話をした。


今まで行方不明で問題になってた事。
他の皆が心配していた事。最近調子はどうか?など…



家に入ると中は外見の和風な感じとは違い洋風な感じがした。



『まぁソファーに座ってろよ』

⏰:07/03/26 16:28 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#80 [キキ]
啓太はフワフワのソファーに腰をかけた。



何やら達朗は飲み物を用意してくれてるみたい。






辺りを見渡すと家具だけが置いてあり、小物などは一切なかった。





―随分とシンプルだな…―

⏰:07/03/26 16:31 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#81 [キキ]
そうしている内に達朗が飲み物とお菓子を運んできた。



『けいた、お前少し痩せたな』


達朗が心配そうに啓太を見た。




『そうか?1年前よりかは少しスリムになったけどな!まぁ元気だからそんな顔すんなよ。』

⏰:07/03/26 18:06 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#82 [我輩は匿名である]
『なら良いけどさ』


烏龍茶を一口含んだあと、
少し沈黙が流れた。




『トイレ借りて良いか?』




啓太が口を開いた。




『あぁ。そのトビラ出て左に真っすぐ行きゃあるよ!』

⏰:07/04/02 00:27 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#83 [キキ]
『あいよっ!』



言われたようにトイレへ向かった。




用を足した啓太は居間に戻ろうとする途中、ふと階段に目をやった。



―やたら明るいな…―

⏰:07/04/02 00:34 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#84 [キキ]
今は昼間だが廊下は光があまり当たっておらず暗い。

しかし、2階はやたら明るい。
と言うより白いのだ。



啓太は少し気にかかり、階段を1段1段ゆっくり昇っていった。



階段のきしむ音が響く。

キィー…
キィー…

⏰:07/04/02 00:36 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#85 [キキ]
『啓太!?何やってんだ!』



いきなり後ろから達朗の声が聞こえた。




『あぁ、2階に誰かいるのかなーって思ってさ』




『誰もいねーよ。さっさと降りてこいよ!』



慌てた様子で達朗は言った。

⏰:07/04/02 00:42 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#86 [キキ]
『あぁ、勝手に昇って悪いな。』


『まぁ気にすんなよ!』





2人は居間に戻り、再びソファーに腰を掛けた。





すると急に啓太は睡魔に襲われた。

⏰:07/04/02 00:52 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#87 [キキ]
『達朗、悪い。なんか眠くなってきたわ…少し休んで良いか?』




『おぅ、話は後でで良いから寝てな!』








そして啓太は眠りについた。

⏰:07/04/02 00:54 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#88 [キキ]
【4】

『んっ…んんっ』



白い光が啓太の目をちらつかせる。




―あれ…此処…どこ…だ?―



よく田舎の家にある古ぼけた蛍光灯。


辺りを見回すと啓太は8畳ほどの座敷の布団の上で寝ていた。

⏰:07/09/07 02:28 📱:SH902i 🆔:AZ7oSL7U


#89 [キキ]
―達朗…が運んでくれたのか?―


周りには誰もいない。



『たつろう!たつろーう!』



寝起きで声が少し枯れていたが、声を張って達朗の名前を呼んだ。


―あっれー?いないのかな?―



啓太は不審がりながらも、頭がクラクラしていた為、もう一度布団の中へ潜りこんだ。

⏰:07/09/07 02:29 📱:SH902i 🆔:AZ7oSL7U


#90 [キキ]
ガラッ!





急に襖(ふすま)を開ける音がした。


ハッとした啓太は勢いよく起き上がった。






―!!!!!―

⏰:07/09/07 02:31 📱:SH902i 🆔:AZ7oSL7U


#91 [キキ]
そこにはつい先程、追い掛けてきた大男が2人。
その後ろに小柄な男が1人立っていた。





啓太は素早く身構えた。



『ようやく目が覚めたか…』


後ろにいた小柄の男が言う。



―あれ…この人…どっかで見た事…―




『啓太くん、さっきは無理矢理連れ去ろうとして悪かったね、謝るよ。』





『ま、まさか…真一おじさん?』

⏰:07/09/11 14:41 📱:SH902i 🆔:inciiBrU


#92 [キキ]
『おぉ、覚えててくれたか。久しぶりだね。』


『え…お、お久しぶりです…えっと…う、後ろの人は…』


『あぁ。これは私の部下なんだ。私は部下に啓太くんを此処に連れてくるように頼んだんだが、力づくで連れてこようとしたみたいでね…怖い思いをさせて悪かったね。』


『ゴメンナサイ』


大男2人の低い声が響く。

⏰:07/09/11 14:42 📱:SH902i 🆔:inciiBrU


#93 [我輩は匿名である]
『は、はぁ…でも…どうして俺を?』


啓太は不審がりながらも尋ねた。


『そうだな。この部屋じゃ落ち着かないし、向こうで話そうか。』



4人は大広間に移った。
とは言っても、座敷にテーブル、座布団が数枚あるだけだ。


『えーと…啓太くんには話しにくい事なんだがな…』

真一おじさんは静かに話し始めた。

⏰:08/05/03 13:38 📱:SH902i 🆔:NX1GaCWk


#94 [キキ]
『あー、まず信じれないという事を前提にだな…』


真一おじさんの言う事を30分近く啓太は黙って聞いていた。



『…おじさん、馬鹿だろ。』

啓太は呆れた顔で言った。
おじさんの話の内容はこうだった。

⏰:08/09/20 05:11 📱:SH902i 🆔:vvJIyZ6k


#95 [我輩は匿名である]
ほしゅあげ

⏰:09/10/06 09:57 📱:SH02A 🆔:UW9OYEUo


#96 [わたげ]
あげとくか

⏰:11/08/02 12:10 📱:SH02A 🆔:zWebiie.


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