砂糖が甘い理由
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#227 [花]
俺の嘘つき…
俺の卑怯者…
最低だな…達也
[冗談だよ〜あはは]
美穂子の笑顔が苦しい。
好きな奴の笑顔ってこんなだっけ?
違う。
紗弥みたいに…
紗弥みたいに…
自分まで幸せになる笑顔だよ。
俺は立ち止まった。
美穂子も手を突っ張って止まった
[美穂子…俺…]
:06/08/13 23:25 :F700iS :Kxo8EY0k
#228 [花]
[なぁ〜に???]
[俺ッ…]
俺は想いを吐き出そうと,美穂子を見つめた。
[達也!キスしよっか]
美穂子はそう言うなり,俺の言いかけた言葉をなかったことのように,俺に飛び付いた。
グロスの味が口に滲む。
紗弥よりも俄然甘い香りが鼻につく。
:06/08/13 23:29 :F700iS :Kxo8EY0k
#229 [花]
俺はキスの最中紗弥を想った。
最低だという前に,俺は紗弥のことなら何も厭わないくらい,紗弥が好きだった。
美穂子は精一杯の背伸びで俺と唇を重ねる。
俺から美穂子が離れたのは,何分か後だった。
[もう半周したね…]
美穂子は池の先端を見て,また歩き出した。
:06/08/13 23:35 :F700iS :Kxo8EY0k
#230 [花]
それから何を話したかあまり覚えていない。
気がついた頃には,美穂子の家の前に来ていた。
[ばいばい。またね!]
美穂子はなぜか機嫌がよさ気だった。
俺は軽く手を降って美穂子を見送った。
美穂子の家から俺の家までは,歩いて30分ほど。
だけど今日は早く着いた…気がした。
:06/08/13 23:39 :F700iS :Kxo8EY0k
#231 [ご]
おもれー
主サン
かなりこの小説バッチグーです(*>∀<)b
頑張って書いてください☆
:06/08/13 23:49 :W21CA :zgT4mS3k
#232 [花]
:06/08/14 12:32 :F700iS :PAtKZEoE
#233 [花]
俺は部屋に入るなり,制服のままベッドに倒れ込んだ。
心のモヤモヤのせいで,どっと疲れる。
優に連絡しなくちゃ…
紗弥にも…
そうだ!紗弥にメールしなくちゃ!!!!
俺は寝そべったまま携帯を開き,紗弥のアドレスを呼び出した。
が…何て連絡しよう?
アドレスはお互い屋上で登録し合ったし,日曜の予定なんかまだ確定できない。
新規作成のまま,携帯を振り回して考えていたら,一件メールが届いた。
受信先は…紗弥!?
:06/08/14 12:39 :F700iS :PAtKZEoE
#234 [花]
俺は高鳴る胸を,拳で叩いて,深呼吸した。
ゆっくり紗弥からのメールをひらく。
【今日はほんとにありがとう。
さっき裕也のとこ行ってきたんだ。達也の写メ見て「カッコイイね」だってさ!
早く会わせてあげたいな。日曜楽しみ☆
今からバイト行ってくるね。
またね。】
顔文字なんて一つもない。紗弥らしいメールをついまた保護する。
にやけた自分がボタンに写って,カッコ悪い。
:06/08/14 12:51 :F700iS :PAtKZEoE
#235 [花]
紗弥には敵わないな…
俺は紗弥のことが好き過ぎる。
なんでだろう…?
なんでこんなに…
でも俺はわかってた。
紗弥を好きなことに理由なんかない。
好きだから,[好き]なんだ。
理由がないなんていったら,また紗弥怒るかな。
いつかこの想いをまるごと紗弥に伝えたい。
[理由なんかいらない。紗弥が好きだ]
…って。
:06/08/14 12:54 :F700iS :PAtKZEoE
#236 [枢]
すごく面白ぃです
:06/08/14 12:56 :P900i :☆☆☆
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