砂糖が甘い理由
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#364 [あちゃ]
やたッ
ホントにこの話スキだから、これからも頑張ってください
:06/08/28 23:29 :N901iS :ThZMpCmQ
#365 [☆MIKU☆]
:06/08/29 00:21 :N901iC :v0MTi01I
#366 [リリー]
:06/08/29 13:11 :P701iD :☆☆☆
#367 [花◆AV8KevAYKk]
:06/08/29 23:02 :F700iS :oGI3eSwE
#368 [花◆AV8KevAYKk]
:06/08/29 23:05 :F700iS :oGI3eSwE
#369 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は坂の上の公園の入口までいくと,追い掛けた俺を振返り,手を出した。
もう涙は消えて,いつもの無表情な紗弥がそこにはいた。
紗弥は何も言わずに手を出したけど,俺にはわかった。
紗弥と手を繋ぎ,夕焼けに照らされたの公園を歩いた。
もうすぐ夏というのにやっぱりまだ少し肌寒い。
田舎の証拠だ。
[紗弥…]
:06/08/29 23:10 :F700iS :oGI3eSwE
#370 [花◆AV8KevAYKk]
[何?]
紗弥は一応目だけ俺のほうを向いた。
[裕也君の手術は,どこまで行かなきゃならないんだ?
あと,お前お金って…]
やっぱり心配だ。
いくらぐらいかかるのかな。やっぱり何百…何千とか!?
紗弥は今までどうり学校へ来ないかもしれないけど,こうして会えなくなるくらい忙しくなるのは決定的だ。
[ん〜…愛知病院だよ。
お金は,実は恐くて先生に詳しく聞けなかった]
紗弥は顔を歪めて頬をかきながら小さく言った。
:06/08/29 23:15 :F700iS :oGI3eSwE
#371 [花◆AV8KevAYKk]
[そっか…
でもさ,やっぱり今以上忙しくなる…よな?]
俺は言葉がギクシャクしてうまく話せない。
[まーね。
でも…テストの日は行くし,また裕也に会いに行かなきゃいけないから]
[っていう日は俺も誘ってくれる???]
つい興奮して紗弥の手を引っ張る。
[たぶんね]
紗弥は欝陶しそうに言った。
けど,軽く口を緩めて笑っていた。
:06/08/29 23:21 :F700iS :oGI3eSwE
#372 [花◆AV8KevAYKk]
やった。紗弥とまた約束交わしたぜ〜!
舞い上がった俺は大変な事情もなんだかうまくいくような気がした。
―紗弥達のこと何も知らなかったからかも知れないけど…
[だけどお金の心配は達也はいちいちしないで]
紗弥はいきなり強い口調になって,俺を黙らせた。
[親からの保険は昔おりてて貯金くらいあるし,今までも一生懸命働いてきた。
それに…]
保険?親の保険って何?
俺が固まっていると,紗弥はしまったという顔をして俯いた。
:06/08/29 23:28 :F700iS :oGI3eSwE
#373 [花◆AV8KevAYKk]
[紗弥,あの…]
さっき考えた,俺の予想がまた頭を掠めた。
[家の親は死んだから。
何か言えなくて,てゆーか言う必要ないし]
やっぱり…
俺の中で紗弥の口調と親の面影,裕也君の瞳までもが何かと重なった。
[何かの事故…?]
紗弥は頷く。
[結構お金は入ったし,あたしも裕也も納得できる年頃だった。
A人で頑張ろうって]
[うん…]
俺は紗弥の手を強く握り,話をただ聞くしかできなかった。
:06/08/29 23:35 :F700iS :oGI3eSwE
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