砂糖が甘い理由
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#54 [花]
結局,どーにもこーにも勉強が進まず テスト当日を迎えた俺は…開き直り。
[とにかく留年さえしなきゃい-んだよ!!!!]
美穂子がくすくす隣で笑った。
そう。俺の隣の席にいるのは城谷ぢゃない。
美穂子は笑顔で
[テスト終わったら,一緒に気晴らし行こうよ☆]
と言った。
[もちろん。行こうな]
っと言って,英語の単語帳を開いた。

⏰:06/05/28 11:49 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#55 [花]
予鈴が鳴ると,いつものように美穂子は自分のクラスに戻った。
美穂子の後ろ姿とすれ違ったのは
―城谷 紗弥!!
あいつが学校来たんだ。
この前は二限目までしかいなかったから,ほとんどのやつが
[城谷だ…]という顔して,城谷に視線を注いでいた。挨拶をしようとするやつなんかいない。
城谷は何も言わずに,いや…何も気にしている感じもなく,あの目で俺に近づいてくる

⏰:06/05/28 11:54 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#56 [花]
俺の隣にどさっと鞄を降ろすと,今までざわついていた周りの奴は,一斉に静かになった。
チャイムだけが響く。

[城谷,おはよう]

俺は静けさと,気まずさに耐えかね,城谷にあいさつした。まわりが俺と城谷に視線を集中させているのが痛いほどわかった。
城谷は,軽く俺に頭を下げるようなそぶりをしたが,返事はない。

[達也!!!!]

⏰:06/05/28 11:58 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#57 [花]
俺を呼んだのは,優だ。
優はすげ-顔して
[お前,すげ-よ]
と小さい声で呟いた。
まわりのやつらもそんな感じ。
先生がはいって来て,城谷の姿を見つけ
[おはよう]
と言ったが,城谷は俺にしたように頭を軽く下げるだけ。

テストが始まる…
俺は城谷が気になり過ぎて,何限もテストに集中できなかった。

⏰:06/05/28 12:03 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#58 [花]
城谷の隣…あの甘い匂いはやっぱり城谷の香りだ。 落ち着くんだけど,落ち着けない自分がいる。
テスト中に城谷を何度も何度も盗み見た。まるでカンニングだな(笑)
城谷は,書くのをやめることなく,ずっとテストだけに集中してるみたいだった。
その横顔は本当に綺麗。長い髪をかき上げるたびに甘い香りが俺に流れる。
俺はもう,テストどころじゃない。
この心臓の鼓動が,城谷やクラスのやつに聞こえてないだろうか,と思うほど大きくてはちきれそうだった。

⏰:06/05/28 12:13 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#59 [沢子]
最初からずぅっと読んで松(∪≦)すんごくおも∪ろいドラマ化してほしい感じ(∀<figntです頑張ってね〃(ちなみにざわこですヮラ)

⏰:06/05/28 18:15 📱:P700i 🆔:3OYWvSlg


#60 [花]
沢子サン ァリガdです ドラマ化トカ。。。かなり嬉しいデスッ
めっちゃ励みになるょォ頑張るネッ

⏰:06/05/28 18:29 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#61 [花]
[ゃっと終わった〜!!]

最後の古典を終わらすと,優がデカい声で行った。クラス中がざわざわし始めるのに,城谷はやっぱり無表情。疲れの一つも見せない。
城谷はSHRが始まる前に鞄に問題用紙や筆箱をしまうと,すぐに立ち上がり,教室を出ていこうとした。
俺はすぐさま追い掛ける。
[城谷!帰るのかよ]

⏰:06/05/28 18:41 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#62 [花]
[せっかくテスト終わったんだし,どっか遊びに行かね!?]
城谷は,俺の声に振り返らずに進む。
俺は走って城谷の横に並んで,歩き続ける城谷の顔を覗き込んだ。
城谷は,あの冷たい目でいかにも俺が欝陶しいといった感じで,俺を睨んだ。
[あたしはテストのために来ただけ。あんたと遊ぶ時間なんかない]
城谷がこう言った後,俺は何も言えずに 廊下に一人残された。

⏰:06/05/28 18:46 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


#63 [花]
城谷って何であんな風なんだろ。何があんなに忙しいんだろう。バイトってまさか…危ない系!?
俺はこんな妄想をするばかり。
何で俺こんなに城谷が気になるのか。。。まだ認められずにいた。

でも―どうしても,もっと城谷のことを知りたいんだ。話したいんだ。
明日も晴れるはず。
屋上へ行こう

⏰:06/05/28 18:50 📱:F700iS 🆔:PQj.7yfM


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