砂糖が甘い理由
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#64 [花]
教室に戻ると,美穂子と優が話してた。
美穂子は少し顔が赤い。
[美穂子!!帰ろうぜ]
俺は声をかけたが,反応しない。
優が口を挟む
[達也が城谷に夢中だから,美穂子チャン悲しそうだぜ]
チクったのお前だろ!!!!(汗)
[達也…美穂子のコト嫌い?]
なんて涙目で聞かれたら,こっちだって困る。
[あ。。。あったりまえぢゃん!!!!
城谷なんかただ,隣の席なだけで,夢中になんかなってね-よ。ほら,泣くなよ,今日はおごるしさ!]
焦って話す俺を見て,美穂子は涙を拭き,笑った
:06/05/28 18:59 :F700iS :PQj.7yfM
#65 [花]
やっぱり,美穂子を裏切るわけにはいかない。
そう思いつつも,俺の頭は城谷 紗弥でいっぱいだった。
その日の帰りは,カラオケ行って,プリクラとって,ファミレスで夕飯食って。。。美穂子ペースだった。もちろんすべて俺のおごり。
帰り際に,また美穂子にキスを迫られた。
俺は緊張しながらも,美穂子の温かい唇に自分のを重ねた。
美穂子は満足そうに
[好きだよ,おやすみ]
と言って,帰った。
―俺,何してんだろ。
:06/05/28 19:28 :F700iS :PQj.7yfM
#66 [花]
俺は家に帰っても,何も出来ず,ただただ城谷への疑問を浮かべるばかりいた。
(今日の城谷,ほんと綺麗だったな…始めてあったときもかなり綺麗だったけど)
城谷の姿を想像しながら俺は自慰行為をした(笑)
我ながら健康な男児だな。。。
でも,今のままではどんなにもがいても,城谷に近づくのは難しいと思う。明日もし,城谷と屋上で会えたら…
(アドレスとケー番聞こう)
俺は決めた。
:06/05/28 21:36 :F700iS :PQj.7yfM
#67 [花]
次の日,やっぱり俺の隣の席は空いていた。
俺は二限目と三限目をサボり,屋上へ出向いたけど,城谷の姿はない。
美穂子を放って昼休みにも覗きに行ったが,誰もいなかったし,城谷が来ていた形跡もない。
[今日はダメかな…]
そう思って教室へ帰る。(何がダメなんだ)
俺の机の上には昨日のテストの,回答用紙が無残に広がっている。
もちろん点数は最悪…
[何なんだよ。。。]
愚痴っぽく呟き,城谷のいない席を横目で見る。
そこには俺と同じように無数の回答用紙が散らばっていた。
俺は城谷のバラついたテストをしっかり整えた。
テストの点数は。。。
[えぇ!?]
:06/05/29 17:01 :F700iS :SY1c0nQQ
#68 [花]
その時返ってきていた教科はBつ。
すべて満点だった。。。
[へぇ〜!城谷ッてだから留年にも退学にもならないワケだな]
優が俺の耳元で言った。
[びっくりした!!優か…
そうだな。こんな頭いいなんて,以外だな]
本当に以外だと思う。
[頭もいいし,美人!!しかもミステリアスで魅力的☆達也が夢中になるワケだ。]
優がこんなコトを言ったけど,俺は無視した。
一方で,このテストを利用に城谷に会うチャンスだと思った。
[この回答,城谷に渡さなくちゃな]
:06/05/29 17:14 :F700iS :SY1c0nQQ
#69 [花]
テスト期間で更新できずにすぃません(PД`q)゚。
また,続き頑張ります(●'V`艸)
俺がそう言ったのを聞いた優ははじめ,とても驚いた顔をして俺を見ていたが,何も言わずに少しだけ微笑んでくれてた。
俺は優が何で驚いて,何で微笑んでくれたのか わかってる。俺らは小学校からの深友なんだ。優はきっと俺よりも俺のコトを知ってる。
―ありがとな。
自分でまとまった答が出たら,俺から話す。まだわからないんだ。俺は,城谷が―
なんて,これも言わなくてもわかってくれてるよな…
もう一度,あの日と同じ時間に屋上へ
:06/06/09 18:55 :F700iS :jMmLMjA6
#70 [花]
城谷のテストをまとめて,午後の予鈴が鳴る前に 教室を出た。
優と軽く目が合ったので,俺も微笑んで見せた。
屋上へ向かう俺の足は,重くもあるが,早歩きをする。
きっと,城谷はいる。
重たい扉を開ける瞬間を思い浮かべながら,丁寧に階段を上る
:06/06/09 19:02 :F700iS :jMmLMjA6
#71 [花]
屋上のドアノブを掴み,回す。鍵はかかっている。でも,城谷は俺と同じように警戒して,鍵をかけてたし。
俺は一息ついて,扉を開けた。
城谷がいた倉庫裏は暗い。わざと足音を立てて近づく。
:06/06/09 19:08 :F700iS :jMmLMjA6
#72 [花]
角を曲がろうとした瞬間, 強い風が吹いた。その風と一緒に[あの匂い]が俺を横切った。
[城谷!?]
無意識出た 声は,しっかり受け止められた。
[何???]
城谷は倉庫にもたれて座り,俺の顔を見ずにそう言った。
:06/06/09 19:16 :F700iS :jMmLMjA6
#73 [花]
俺は 嬉しさと驚きを隠しきれたのかよくわからないまま 城谷に一歩づつ近づく。
城谷はまだ俺に顔を向けない。
[あのさ…コレ,テスト返ってきてたのに 机に置きっぱなしだったから]
城谷に会うための口実をおどおどと話す。
城谷は何も言わずに,俺の方をやっと見た。
やっぱり真っ直ぐ,綺麗な目だ。
[ありがとう]
無表情のままの城谷は俺に手を出した。
:06/06/09 19:23 :F700iS :jMmLMjA6
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