遠い昔の不思議な話。
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#201 [主]
気付いたら女は泣いていた。

しばらくの間男は女を抱き締めていた。

すると女がボソリと何かを呟いた。

  ―ありがとぅ―

男は又優しい笑顔を見せた。
それを見て女も安心したかのように笑った。

男「寒いだろ…さ、火のもとへ行こう。」

⏰:07/03/18 11:46 📱:N702iD 🆔:BqT6GrSk


#202 [我輩は匿名である]
頑張って

⏰:07/03/18 12:31 📱:N901iC 🆔:xes2Er/w


#203 [主]

頑張ります

⏰:07/03/19 18:23 📱:N702iD 🆔:CvJVfKFI


#204 [主]
女「あ………ッ」


男「どうしました?…風邪をひくといけないから。」

男は女を抱き上げ火の元へ近付けた。

女「うッ……あつい……………熱い!!!」

そう叫び女は急いで外へ出た。

男「……………え?…」

⏰:07/03/19 18:26 📱:N702iD 🆔:CvJVfKFI


#205 [主]
男は見てしまった。

ドロドロと溶ける女の腕を。それを見た男はすぐに分かった。

…雪女…だと。

しかしなぜか男は怖がる事もなく女に近付いた。

男「大丈夫かい?すまない…知らなくて…君が…」

女「………驚かないのですか?私は雪女です!!」

⏰:07/03/19 18:30 📱:N702iD 🆔:CvJVfKFI


#206 [主]
男「怖がるような事があるのかい?…君は無害だ。」

女「…………人間が長くこの吹雪の中にいる事は危険です…中に入って下さい。」

男「君は…?」

女「私も中に入りますから。」

男はニコリと笑い中へ入った。
後から続いて女も中へ入った。

⏰:07/03/19 18:33 📱:N702iD 🆔:CvJVfKFI


#207 [主]
男「熱くないのかい?」

女「隅にいれば大丈夫です。」

男はそうかと呟き安心したように笑った。

女は男をただジーッと見つめていたという。

すると
女「人間は…‥全部が怖いわけではないのですね。」

男「何か辛い事でも?」

⏰:07/03/19 18:37 📱:N702iD 🆔:CvJVfKFI


#208 [主]
女「…‥いいえ、人間は妖怪が嫌いですから。」

男「…‥人間は何もされなければ何もしませんよ。」

女「そうですか…」

男「………‥又…ここえ来てもいいですか?」

女「……なぜです?…」

男「クク、…今嬉しそうな顔をしたように見えましたけど?」

⏰:07/03/19 18:42 📱:N702iD 🆔:CvJVfKFI


#209 [主]
女「!?…………///;」

男「……又来ますね。」

男は満面の笑みを浮かべた。

⏰:07/03/19 18:46 📱:N702iD 🆔:CvJVfKFI


#210 [主]
第9章
   ━被害━ 

それから男は何日も何日も暇さえあれば女の元へ行ったという。

もうお互い引かれ合っていた。

幸運と言うべきか…女があの恐ろしい男に襲われる夜とは重ならなかった。

だから女が苦しい思いをしているのに"彼"は気付かなかった。

⏰:07/03/19 18:52 📱:N702iD 🆔:CvJVfKFI


#211 [主]
女も言おうとしなかった。


彼を巻き込みたくなかったから。

苦しむのは自分だけでいいと思っていたから。

⏰:07/03/19 18:53 📱:N702iD 🆔:CvJVfKFI


#212 [主]
あげときます。
夜書く予定。

⏰:07/03/23 19:44 📱:N702iD 🆔:JXWVlISM


#213 [ako]
待ってますね

⏰:07/03/23 21:47 📱:SH901iS 🆔:YuXQz02Q


#214 [主]
お待たせしました。

⏰:07/03/23 23:54 📱:N702iD 🆔:JXWVlISM


#215 [主]
どうかこの人のバレませんように…。

自分の汚さをこの人にバレませんように。


しかしこの願いは神様には届かなかった。



ついに




来てしまった





運命の日が。

⏰:07/03/23 23:56 📱:N702iD 🆔:JXWVlISM


#216 [主]
どうかこの人にバレませんように…。

自分の汚さをこの人にバレませんように。


しかしこの願いは神様には届かなかった。



ついに




来てしまった





運命の日が。

⏰:07/03/23 23:56 📱:N702iD 🆔:JXWVlISM


#217 [主]
間違えました↑

⏰:07/03/23 23:57 📱:N702iD 🆔:JXWVlISM


#218 [主]
その夜。


女は今日も悲しき事に
好きでもない




この気持ち悪い男に抱かれていた。



その時だった。


ガラッ

⏰:07/03/24 00:00 📱:N702iD 🆔:Dkh6rDyM


#219 [主]
女「!………ぁ……ッ」


女に覆いかぶさっていた男の目線はもちろん




女が "愛" を求めた男。


女の目には涙がたまっていた。

⏰:07/03/25 23:24 📱:N702iD 🆔:b1LV1Ri.


#220 [主]
その上の男は女の顔を見るなりなにかを悟った。そしてゆった。

「お前は…誰だ?」

その言葉にただ唖然としていた男が反応した。

「き、…聞く前に自分が名乗ったらどうだ!?」

「それは失礼…私の名前は西野森…隆治と申します。…あなたは…」

⏰:07/03/25 23:30 📱:N702iD 🆔:b1LV1Ri.


#221 [主]
「わ、…私は竹野川勝木だ!」

隆「さっそくですが…ここへは何かご用かな?…見てのとうり今立て込んでおりますゆえ…」

隆治は笑いながら勝木にゆう。
勝木は女を見た。
泣きながら勝木を見ていた。
勝木はその涙の意味が分かった。




この男のせいだと。

⏰:07/03/25 23:34 📱:N702iD 🆔:b1LV1Ri.


#222 [主]
勝木は隆治を睨んだ。

勝「なぜ…彼女は泣いている?」

隆「…さぁ?…‥気持ち良かったんじゃないのか?…‥あ−はははははは!!」

勝「てん…めぇ…!ッ」

勝木は怒りで生まれて初めて人を殺したいと思った。

⏰:07/03/25 23:50 📱:N702iD 🆔:b1LV1Ri.


#223 [主]
隆治は静かに家を出た。

勝木とすれ違った時‥

隆「あの女は渡さない」

そう呟いた。そして笑いながら木々の中…消えていった。

勝木は女に駆け寄った。

勝「大丈夫か?…」

女「…………‥‥」

⏰:07/03/27 01:55 📱:N702iD 🆔:1C0VzA2k


#224 [主]
それから何時間たっただろう…。
二人は何も喋らなかった。

只、一点を見つめ…時を過ごしていた。

だがそんな沈黙を破ったのが女だった。

女「嫌いに…なったのですか?」

⏰:07/03/27 01:57 📱:N702iD 🆔:1C0VzA2k


#225 [主]
勝「……え!?」

女「私を…汚い女だと思いましたか?…自分を騙し他の男と寝ていた気持ちの悪い女だと!!」

女は泣きながら勝木に叫んでいた。

男「…そうですね…」

女「!……」

⏰:07/03/27 02:02 📱:N702iD 🆔:1C0VzA2k


#226 [主]
勝「あなたのその涙が…私があなたたちの邪魔をして私を憎いと思う涙ならそうかもしれません。……
しかし…あの男に無理矢理襲われていて辛かったといゆ涙なら…私はあなたを守ります。…………
その涙の意味は…なんですか?」

女「答えるまでもありません。あなたを愛しているから!…」

ゆう言って女は男に抱きついた。

⏰:07/03/27 02:07 📱:N702iD 🆔:1C0VzA2k


#227 [主]
そしてその夜二人は真実の愛を知った。

二人は一つになった。


しかし女は知っていた。
隆治が本当に恐ろしい男だと…。



せめて心だけでも


勝木に…

⏰:07/04/02 00:54 📱:N702iD 🆔:92b4MK8A


#228 [主]
それから何日かたったある日。


あの日から隆治は女の前に姿を現す事はなかった。


女はそれがなぜか分からなかった。

そう簡単に諦めるような男ぢゃないのに…。

⏰:07/04/06 22:26 📱:N702iD 🆔:n2cgQDrc


#229 [主]
それは勝木も同じだった。
あの男にゆわれた言葉。


  《女は渡さない》



このなんともいえない不安はなんだろう。

⏰:07/04/06 22:28 📱:N702iD 🆔:n2cgQDrc


#230 [り―<火星人>]
(゚Д゚)つ…続き読みたい

⏰:07/04/07 02:37 📱:PENCK 🆔:☆☆☆


#231 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:07/04/19 03:48 📱:P901iS 🆔:☆☆☆


#232 [主]
放置すいません(P□`。q)

⏰:07/04/22 14:33 📱:N702iD 🆔:eEEE4MTk


#233 [主]
勝木はいつものように女の所にいた。

一晩過ぎ、勝木は家に帰った。
勝木は母、父、と3人で暮らしていた。

家に帰るなり勝木は叫んだ。

「わああぁあああぁ!!!」

⏰:07/04/22 14:36 📱:N702iD 🆔:eEEE4MTk


#234 [主]
なんとも恐ろしい光景。

部屋の回りは真っ赤な血が飛びちっていた。

そして真ん中には自分の父と母の無残な姿。
父はまるで母を守るかのように母の上に覆いかぶさっていた。

勝木はその場に立ち尽くしていた。

勝「………。」

⏰:07/04/22 14:41 📱:N702iD 🆔:eEEE4MTk


#235 [主]
勝木はそっと二人に近付きそのまま泣き叫んだ。


「あぁあああぁああぁぁぁぁぁ!!!!……ぅッうッ…‥誰が…誰が…‥」



すると勝木の目に一枚の紙がうつった。


勝木はおそるおそる紙を手にとった。
一度深呼吸をし紙を広げた。

⏰:07/04/22 14:48 📱:N702iD 🆔:eEEE4MTk


#236 [主]
その手紙に書かれていた内容を見て勝木の鼓動は恐ろしいぐらいに高まった。


《あの女から離れなければお前もこうなる》





勝「…‥‥」

⏰:07/04/22 14:54 📱:N702iD 🆔:eEEE4MTk


#237 [主]
あのやろう


勝木は怒りでおかしくなりそうだった。

なぜ自分の両親を…





その日はただただ何もしないで呆然もするしかなかった。

⏰:07/04/28 23:48 📱:N702iD 🆔:5a6iW.aE


#238 [主]
何日か過ぎて
両親を送り勝木は女の小屋へ向かった。


中へ入ると女はいなかった。

勝「外に用事か…?」


その時は何も思わなかった。

⏰:07/04/28 23:52 📱:N702iD 🆔:5a6iW.aE


#239 [主]
勝木はとりあえず女が帰ってくるのを待った。



しかし何時間たっても女は帰っこなかった。


勝「…………まかさあいつに連れられた…?」

可能性は高かった。

⏰:07/04/28 23:54 📱:N702iD 🆔:5a6iW.aE


#240 [主]
もしそうならすぐにでも助けにいかなければ。

しかし勝木は隆治の居場所を知らなかった。


どうすれば…

帰ってくるのを待つべきなのか!?
いや…
帰ってくるはずがない…

⏰:07/04/28 23:57 📱:N702iD 🆔:5a6iW.aE


#241 [主]
今の勝木には待つ事しか出来なかった。

今にもイラつきでおかしくなりそうだ。


心配で心配でいてもたってもいられない。
彼女を思うこの気持ち…
もう止められなかった。

⏰:07/06/03 18:50 📱:N702iD 🆔:☆☆☆


#242 [主]
とりあえず勝木は待った。


まだ帰ってくるかもしれないとゆう救いに少しでも期待したかったのだ。



そしてその期待を見事に打ち砕かれたと勝木が察したのは三日目の夜だった。
これ以上待っても彼女は帰ってこないだろう…

⏰:07/06/27 23:57 📱:N702iD 🆔:☆☆☆


#243 [ちュん]
おもしろいです
ドキドキしながら
見ています
頑張ってください
楽しみにしています

⏰:07/06/28 06:35 📱:D903i 🆔:☆☆☆


#244 []
おもろい

⏰:08/08/10 00:57 📱:P705i 🆔:☆☆☆


#245 [悠]
続き見たいです!!

⏰:08/08/16 19:21 📱:SO903i 🆔:pIOkHHGk


#246 [りり]
気になる

⏰:09/09/19 22:10 📱:SH904i 🆔:X4KvZQ7Y


#247 [シュイーン]
ひゃーい(*^^*)

⏰:09/09/22 01:24 📱:P07A3 🆔:wVS0eFH.


#248 [我輩は匿名である]
続き見たいッ!!

⏰:09/09/23 21:17 📱:SH906i 🆔:FQeRA0sk


#249 [みき]
完成させるッて書いてたのうそなの??

⏰:09/09/25 18:45 📱:SO903i 🆔:KKxg.iIw


#250 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/11/23 16:15 📱:Android 🆔:yR7K92nk


#251 [わをん◇◇]
>>200-230

⏰:22/12/06 02:27 📱:Android 🆔:uo62Tj4s


#252 [我輩は匿名である]
(´∀`∩)↑age↑(∩゚∀゚)∩ag

⏰:24/08/09 17:47 📱:iPhone 🆔:3kM8I1MU


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