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#450 [我輩は匿名である]
:07/02/21 21:53 :N902i :☆☆☆
#451 [can]
:07/02/21 22:51 :SH901iC :☆☆☆
#452 [can]
司『それじゃあ…
失礼します』
莉奈『うん』
司がペコペコしながら
楽屋に入って来た。
司『あの…
どうかしたんですか?』
莉奈『司…笑って』
司『え?』
莉奈『笑えってば』
:07/02/21 22:53 :SH901iC :☆☆☆
#453 [can]
さすがの司も
いきなりの言葉に
戸惑っていた。
莉奈『笑わないと
もぉ口聞かない』
司『えぇ!?』
莉奈『…嘘だよ』
司『なんだ…』
単純な司は
嬉しそうに笑ってくれた。
:07/02/21 22:55 :SH901iC :☆☆☆
#454 [can]
…その笑顔。
その汚れを知らない笑顔に
私は癒されるの。
莉奈『司さぁ
今日仕事終わったら暇?』
司『え?…あ、はい』
莉奈『じゃあ
コンビニで待ってて?
話あるんだ』
司『わかりました』
:07/02/21 22:56 :SH901iC :☆☆☆
#455 [can]
戸惑いながらも
微笑む司が好き。
…恋じゃないよ?
でも…
この気持ちが
恋じゃないなら
一体何なんだろう?
司に会えるのが
嬉しい。
仕事だって
いつも以上に頑張れる。
:07/02/21 22:58 :SH901iC :☆☆☆
#456 [can]
―――
莉奈『お待たせ』
司『いえ』
仕事も終わり
私はコンビニに来ていた。
すでに司は
待っていた。
莉奈『今日も原付き?』
司『はい。毎日です』
私服の司を見るのは
2度目。
すごく心がキュッとなる。
:07/02/21 22:59 :SH901iC :☆☆☆
#457 [can]
:07/02/21 23:00 :SH901iC :☆☆☆
#458 []
:07/02/22 02:17 :SH901iC :☆☆☆
#459 []
:07/02/22 02:18 :SH901iC :☆☆☆
#460 []
お疲れ様です
更新楽しみに待ってますね
応援してます(∀`)
:07/02/22 10:09 :D902i :☆☆☆
#461 [can]
:07/02/22 12:22 :SH901iC :☆☆☆
#462 [can]
莉奈『近くの
ファミレスでも
行こっか』
司『はい』
近くと言っても
15分程歩かないと
行けない距離。
司は原付きの
エンジンをかけて
笑顔で言った。
司『後ろ乗って下さい』
:07/02/22 12:24 :SH901iC :☆☆☆
#463 [can]
莉奈『…え?』
司『原付き押して歩くの
って結構キツいんっすよ』
莉奈『そうなんだ…』
司『だから乗って下さい』
莉奈『え…でも』
司『見つかったら
見つかった時の事!』
莉奈『…うん』
:07/02/22 12:25 :SH901iC :☆☆☆
#464 [can]
もし警察に見つかると
もちろん捕まる。
私なんかのせいで
司に迷惑かけたくないのに
司は
笑顔で受け止めてくれる。
原付きの後ろに乗るなんて
何年ぶりだろう…
すごくドキドキする。
:07/02/22 12:27 :SH901iC :☆☆☆
#465 [can]
司『はい』
そう言って
私の頭にヘルメットを乗せた。
莉奈『え?二つあるの?』
司『ないですよ〜
俺なら大丈夫だから』
莉奈『本当に?』
司『はい…じゃあ
ちゃんとつかまってて
下さいね〜
飛ばしますよ〜』
:07/02/22 12:28 :SH901iC :☆☆☆
#466 [can]
そして原付きが
走り出した。
このドキドキ感や
風の冷たさ、
なびく髪の毛。
そして
司の背中の温もり。
何だか…ニヤけちゃうよ。
ブレーキをかけるたびに
司にコツンっとぶつかる。
司は決まって
『落ちないでね』
って言う。
:07/02/22 12:31 :SH901iC :☆☆☆
#467 [can]
15分はあっという間で
すぐに到着した。
もっと遠くの
ファミレスにしたら
よかったな〜…なんて
思ったりもした。
それほど司と居る事が
楽しくて嬉しかった。
:07/02/22 12:32 :SH901iC :☆☆☆
#468 [can]
店員『いらっしゃいませ。
何名様ですか?』
莉奈『二人』
店員『おタバコは?』
司『吸います』
…ん?
店員『それでは
こちらの席どうぞ』
テーブルについて
私は真っ先に
司に問い掛けた。
:07/02/22 12:34 :SH901iC :☆☆☆
#469 [can]
莉奈『司って
タバコ吸うんだね』
司『あ〜はい。
中1からヤバイぐらい
ヘビースモーカーです』
そうやって笑う司…
タバコは似合わないのに。
莉奈『私も中2ぐらいから
吸い出しちゃって…
なかなか辞めれないよね』
:07/02/22 12:35 :SH901iC :☆☆☆
#470 [can]
司『わかります。
俺も何度か辞めようと
したんだけど…』
莉奈『女の子で
タバコってさぁ
…イメージ悪いよね?』
司『まぁ人それぞれ
ですからね。俺は
気にしませんけどね』
:07/02/22 12:38 :SH901iC :☆☆☆
#471 [can]
莉奈『そっか…
あ、何食べる?
私おごるよ』
司『え?いいですよ』
莉奈『私が誘ったんだから
私がおごるのは
当たり前じゃんか』
司『それじゃあ
お言葉に甘えて…
たくさん
頼んでいいですか?』
:07/02/22 12:40 :SH901iC :☆☆☆
#472 [can]
…反則だよ。
そんな無邪気な笑顔は
私に見せちゃだめ。
胸が苦しくなる。
莉奈『もちろん!
食い盛りだもんね』
司『やった〜
ありがとうございます』
幼稚園児みたいに
無邪気に笑う司。
:07/02/22 12:42 :SH901iC :☆☆☆
#473 [can]
店員がオーダーを
取りに来て
司は三品ぐらい
頼んでいた。
司『俺は以上で!
莉奈さんは?』
莉奈『私はグラタンと
アイスティー下さい』
店員『かしこまりました』
:07/02/22 12:44 :SH901iC :☆☆☆
#474 [can]
しばらくして
料理が届く。
司は美味しそうに食べる。
司『それより話って?』
莉奈『あ…うん。
あのね?相談なんだけど』
司『俺でよければ
全部聞きますよ』
私はその言葉に頼って
司に全て話した。
:07/02/22 12:47 :SH901iC :☆☆☆
#475 [can]
亜由美にも
なかなか言えなかった事も
司になら言える。
知らない間に
私は司の事
すごく信頼してたんだ。
司は食べる手を止めて
呆然と聞いていた。
たまに相槌をくれて
真剣な目で
私を見てくれる。
:07/02/22 12:48 :SH901iC :☆☆☆
#476 [can]
莉奈『…どうしたらいいか
自分でもわかんないの。
晃も剛もすごく
私の事理解してくれてて
二人共大事なの』
司『俺だって…
莉奈さんの理解者です』
莉奈『わかってるよ。
だから司に相談
してるの』
:07/02/22 12:50 :SH901iC :☆☆☆
#477 [can]
司『そういう意味じゃ
なくって、
俺も莉奈さんの事
好きですよ』
莉奈『…え?』
司『悩み事増やすようで
悪いけど俺だって
莉奈さんが好きです』
司のそんな顔
見た事ないよ。
:07/02/22 12:51 :SH901iC :☆☆☆
#478 [can]
いつの笑顔とは
また違う魅力がある
真剣な顔。
莉奈『…冗談でしょ?』
司『本気です。
例え莉奈さんが
剛さんか晃さんの
どっちかを選んでも
俺は莉奈さんが
幸せならいいです』
:07/02/22 12:53 :SH901iC :☆☆☆
#479 [can]
そんな事言わないで。
視界がぼんやりと
潤んでいく。
涙が溢れそうだよ。
莉奈『よく考えるから
返事は待ってね』
剛にも晃にも言った言葉。
本当は
考えれば考える程
辛くなるから
あまり考えたくない。
:07/02/22 12:55 :SH901iC :☆☆☆
#480 [.勍]{ナオ}[。∠゚笑[◆Tak1HcGUW6]
頑張ってイ
:07/02/22 12:55 :auTS3A :☆☆☆
#481 [can]
―――
剛の告白
晃の告白
司の告白
どうすればいい?
皆大切。
前みたいに
体だけの関係じゃ
ダメなの?
私はそれで十分
心が満たされたよ?
…どうしていいのか
わかんないよ。
:07/02/22 12:56 :SH901iC :☆☆☆
#482 [can]
:07/02/22 12:57 :SH901iC :☆☆☆
#483 [can]
あなたならどうする?
:07/02/22 13:00 :SH901iC :☆☆☆
#484 [can]
小さい頃から
兄妹のように育って
私の事
1番知ってくれてる人。
私を1番
ドキドキさせてくれて
彼女と別れてまで
私を好きだと
言ってくれる人。
年下だけど
頼りがいがあって
笑顔が素敵で
すごく癒してくれる人。
:07/02/22 13:02 :SH901iC :☆☆☆
#485 [can]
三人が
一つになればいいのに。
:07/02/22 13:03 :SH901iC :☆☆☆
#486 [can]
私はね
【愛】を知らないの。
愛されてるって言う物が
どんなものかわからない。
耕太を好きになった時も
【愛】を知りたくて
人を好きになりたくて
少し
無理矢理だったのかも。
:07/02/22 13:05 :SH901iC :☆☆☆
#487 [can]
誰も傷つけたくない。
私は傷ついてもいい。
亜由美や夏美サン、
晃、剛、そして司。
みんな大事なの。
傷つけたくないの。
だからごめん。
…私の気持ちわかってね?
:07/02/22 13:07 :SH901iC :☆☆☆
#488 [can]
―――
ある朝
莉奈は消えた。
莉奈の部屋は
いつもと変わらない
可愛らしい部屋。
だけど莉奈はいない。
変わりに紙が一枚
机にあっただけ。
:07/02/22 13:09 :SH901iC :☆☆☆
#489 [can]
皆の事
すごく大事だから。
:07/02/22 13:09 :SH901iC :☆☆☆
#490 [can]
たくさんの意味のこもった
その紙は
亜由美が持っている。
亜由美は
裏切られた気持ちより
莉奈の気持ちに
気付いてあげられなかった
気持ちの方が強かった。
:07/02/22 13:11 :SH901iC :☆☆☆
#491 [can]
―――
数年後。
亜由美は裕也と
街にくりだしていた。
付き合う事はない二人。
でも恋人みたいに
仲がよかった。
二人は
交差点で信号待ちを
している時、
同じ信号待ちしていた
一人の男が
電話相手にこう言った。
:07/02/22 13:13 :SH901iC :☆☆☆
#492 [can]
男『おぉ!りな!
最近連絡くれないから
心配だったんだよ〜…
え?そうなの?
じゃあまた飛行機乗って
そっち行くわ』
亜由美『…りな?』
隣にいた亜由美は
その言葉に反応し
男を見た。
:07/02/22 13:15 :SH901iC :☆☆☆
#493 [can]
裕也『亜由美〜
青だぞ。行こう』
亜由美は
男に話し掛けようとしたが
裕也に手を引っ張っられ
男は人込みの中に消えた。
:07/02/22 13:18 :SH901iC :☆☆☆
#494 [can]
そう。
その男は内藤。
電話の相手は…
内藤『今どんな仕事
してんだよ!?』
『ゆっくりと脱いで
じらして脱いで
いやらしく脱ぐ店!
それが私の仕事』
―――END―――
:07/02/22 13:19 :SH901iC :☆☆☆
#495 [リエ]
お疲れ様でしたぁ
すっごく面白かったですッ
ストーリーもしっかりしてて、読みやすかったです
ほんとにお疲れ様でした
2作目とか書かないんですか
もし、書くなら頑張って下さいねッ(`・・´) :07/02/22 14:35 :F901iC :☆☆☆
#496 [我輩は匿名である]
:07/02/22 16:55 :N902i :☆☆☆
#497 [Emi]
いつもいつもドキドキして読んでました
とてもリアルでした
感動しました。最後は胸が痛かったけど…
すごくおもしろかったです
:07/02/22 16:57 :D702i :☆☆☆
#498 [can]
>>495ありがとう
二作目書こうか
考え中なんだ〜
何かリクありますか?
(笑)
>>496どうも
>>497ありがとう
そう言われると
頑張った甲斐あるカモ
?
(笑)
:07/02/22 17:01 :SH901iC :☆☆☆
#499 [まぁ]
:07/02/22 17:18 :SH902i :☆☆☆
#500 [華]
:07/02/22 17:31 :SH903i :☆☆☆
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