クソガキジジイと少年」
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#184 [ザゼツポンジュ]
『了解なまこん。』

自信満々なのはジョウの方だった。それは真ん中に立ってしゃべるエノシタさんの表情にハニカミが見られたからだ。
いつもはキリっとした表情で、全校生徒を見渡している。なのに今日は左右をキョロキョロし、少し頬を赤らめているのをジョウ見逃していなかった。
トミーには根拠のない自信がまとわりついているため、理由など何もない。ただオレが正しいとしか思っていないのだ。

⏰:06/06/16 03:14 📱:P701iD 🆔:LtWl5Ezk


#185 [ザゼツポンジュ]
『それでは、全校朝会を終わります、きりつ。』
朝会が終わる号令がかけられた。
ザワザワし、一年生から、体育館を退場し、教室へと戻って行く姿を、トイレのドアの隙間から二人は見ていた。
『生徒会の奴らは最後の最後だ。オレらは生徒会の後ろを歩こう。』
と、トミー。
1年生……2年生……三年生……そして、最後、生徒会員達が体育館を出ようするところで、トイレから出た二人。

⏰:06/06/16 03:20 📱:P701iD 🆔:LtWl5Ezk


#186 [ザゼツポンジュ]
トミーは、ツカツカと生徒会員の後ろにベタづけした。ジョウもぴたりとトミーの後ろにつける。

そしてトミーはエノシタさんの肩に手を回した。  『エノシタさん。』
エノシタさんはびっくりして、ガチガチになり、右手と右足が同時に出て、運動会で緊張した小1男子の図のようになった。
『今日メガネどうしたの?かわいいじゃん。』
トミーはエノシタさんの顔を至近距離で覗きこんだ。エノシタさんは顔を真っ赤にして
『コンタクトにしたの』
と言って走って逃げてしまった。

⏰:06/06/16 03:26 📱:P701iD 🆔:LtWl5Ezk


#187 [ザゼツポンジュ]
トミーはくるっと後ろを振り返り、
『おい、ジョウジロウちゃん、やっぱ洗面所に置いてきたそうだ。』
両手でジョウの肩に手をかけた。
フワっといつもの香水の匂いがした。
ジョウもトミーの肩に手をかけ、
『無償で、耳かきをプレゼントするよ。』
と、勝利を飾ったのは、2年2組の学級委員、出席番号9番の、鈴木ジョウジロウだった。

⏰:06/06/16 03:31 📱:P701iD 🆔:LtWl5Ezk


#188 [ザゼツポンジュ]
>>150-187

⏰:06/06/16 03:33 📱:P701iD 🆔:LtWl5Ezk


#189 [ザゼツポンジュ]
○ーさん

jpg 30KB
⏰:06/06/16 05:04 📱:P701iD 🆔:LtWl5Ezk


#190 [我輩は匿名である]
>>100-150

⏰:06/06/16 10:29 📱:P901i 🆔:8Q/VrG0E


#191 [クロ]
まぢおもしろいこんなにおもしろい小説初めて

⏰:06/06/16 18:37 📱:P901i 🆔:MemWjUcA


#192 [ザセツポンジュ]
─午前11時
老人二人は街へ繰り出していた。
街なかにあるアーケードの、分かりにくい路地裏に、ひっそりと、だけど堂々と、構えられた古着屋があった。
『おはよう。諸君。入ってもいいかね!!?』
オープンぴったりの時間にずうずうしく押し掛けたジジイ達
『あっ!!きーさんすーさんいらっしゃい!!』
準備中のピーマンは、キャップを取り、笑顔で一例した。
『おぃおぃ、つなげて呼ぶのはやめてくれないか。仲がいいと思われるだろう』
1個人として受け入れて欲しいきーさんだった。

⏰:06/06/16 22:28 📱:P701iD 🆔:LtWl5Ezk


#193 [ザセツポンジュ]
『きーさんと、すーさんに着て欲しい服があるさね。』
ピーマンの想像力は豊かだ。
62歳のジジイであろうとも、どれだけファンキーに生きられるか、それをプロデュースするのを楽しみに生きている、ホントに服の大好きな青年だった。
九州の人で、ところどころ方言が出てしまうのが人気なところでもある。
顔も日本人離れしていて、西洋風のイケてるメンずだった。

⏰:06/06/16 22:32 📱:P701iD 🆔:LtWl5Ezk


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