クソガキジジイと少年」
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#494 [ザセツポンジュ]
その紙くず達をたどって行く━。

顔をあげたジョウは
愕然とし、地べたに座りこんだ。


━━━榎下━━

くしゃくしゃにまるまった紙くずが
ぎゅうぎゅうに押し込まれて、こぼれ落ちてしまうほどのこのクツバコは

紛れもなくエノシタさんのクツバコだった。

⏰:06/09/12 06:14 📱:W41S 🆔:x4l6J1Kg


#495 [ザセツポンジュ]
カサッッ━━。

涙のようにひとつぶ
、エノシタさんのクツバコからこぼれ落ちた
紙くずを

ジョウは、拾って

ゆっくりと恐る恐る広げた。

《調子乗んな!ブサイク、死ね!》

エノシタさんが美容院のカットモデルをして、ニッコリ笑った顔と一緒にクーポン券になってから2ヶ月たっている。

今月のクーポン雑誌も、変わらずエノシタさんの笑顔と一緒にクーポン券は発行されているのだ。

鋭い言葉を殴り書きされ、顔には落書き━。

⏰:06/09/12 06:38 📱:W41S 🆔:x4l6J1Kg


#496 [ザセツポンジュ]
ジョウは
心臓にコンパスをぶっ刺したかのような痛みを
押さえて

クーポン券の紙くずを全部ゴミ箱に入れて

焼却炉へと走った。

⏰:06/09/12 06:41 📱:W41S 🆔:x4l6J1Kg


#497 [なちゅき]
この小説マジ好きですだから上げ
マイペースでぃぃんでがんばってくださぃね

⏰:06/09/14 18:59 📱:N701i 🆔:eymO6fNw


#498 [きーさん]
なちゅきちゃん☆
ありがとぉ
(o`∀´o)
ワシゎ嬉しいよ!

⏰:06/09/14 22:45 📱:W41S 🆔:n3DJ4syY


#499 [ザセツポンジュ]
ジョウが胸を痛めていた早朝、きーさんとすーさんは#7791カフェにいた。


「小夜子ストロベリーをふたつ。」

きーさんは、注文したあと、すーさんがみーちゃん話しかける暇もなく大量の資料をバシっと机の上に置いた。

⏰:06/09/14 22:49 📱:W41S 🆔:n3DJ4syY


#500 [ザセツポンジュ]
「…うん。きーさん。文字のおけいこにドリルに学級新聞とはなかなか画期的な事業に取り組むみたいだがワシは遠慮するぞ。」

すーさんはしかめっ面できーさんを睨んだ。

「ワシは62だぞ。そんな宿題やってられるかこのクソジジイ。イカレポンチ。きもエロス。」

きーさんはいつになく真剣だった。

⏰:06/09/14 22:56 📱:W41S 🆔:n3DJ4syY


#501 [ザセツポンジュ]
「きーさん。今回は何をするつもりだ。」

すーさんはため息をつきいやいや質問した。

きーさんは資料の一番上のプリントを取り、すーさんの目の前に差し出した。

「今回ワシらが取り組むのは…」

すーさんはハテナをいっぱい並べプリントを眺めた。

「THE、摂食障害?」
すーさんはそのタイトルを読み終えると席を立った。

⏰:06/09/14 23:00 📱:W41S 🆔:n3DJ4syY


#502 [ザセツポンジュ]
「おい!すーさん!どこへ行く!」

きーさんはケンカして家を出ていく彼女を止めるかのようにすーさんの手をつかんだ。

「やってられないわよ!こんな事!横文字から始まり漢字が4つも並んであたいにできるわけないじゃないの!」

「朝からみっともないコントはやめてくれ。疲れるぞ。」

きーさんはすーさんの手を引き、七夕の席へ再び座らせた。

⏰:06/09/14 23:05 📱:W41S 🆔:n3DJ4syY


#503 [ザセツポンジュ]
「お待たせしました。小夜子ストロベリーと、梅昆布茶…は、こちらのサービスです。」
状況を見ていたみーちゃんはいつになくかたい表情の真剣なきーさんに察して、すーさんの機嫌をとるために気を使ってくれた。

「みーちゃん!あぁ、みーちゃん!…みーちゃんがあと30歳、年をとっていたらワシは間違いなくプロポーズしていたよ…」

すーさんは目に涙を浮かべた。
自分がどれだけえらいのか分かねるが条件をはきちがえているのを今回は目をつぶってあげようではないか。

きーさんは真剣なのだ。

⏰:06/09/14 23:11 📱:W41S 🆔:n3DJ4syY


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