クソガキジジイと少年」
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#684 [ザセツポンジュ]
「鈴木、さっきの、奈良が抜けてたぞ。」

ジョウジロウはスクっと立ち上がり
階段を下りて、教室に向かった。

(縄文、弥生、エノシタ、古墳、飛鳥、エノシタ、奈良、平安エノシタ、安土エノシタ、江戸エノシタ。。。)

「頭おかしーんじゃねーのか!」

ジョウジロウは自分の頭をポコポコ殴った。
担任はジョウジロウの肩を抱いた。

⏰:08/04/04 12:34 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


#685 [ザセツポンジュ]
そんなジョウとは
打って変わって
片田舎の中学限定
スーパースターの
昼休みはなんとも
さわやかなものだった。


ジョウにゴミ箱を指差され
置いてきぼりを食らったトミー。

悩ましげな幼馴染の
後ろ姿を見て、確認しないわけには
いかない。

⏰:08/04/04 13:56 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


#686 [ザセツポンジュ]
ーガサゴソ、、、。

トミーは手当たり次第、
ゴミをあさった。

「ん?うん、、、。うん。ふ〜ん。、、、了解生コン!」

⏰:08/04/04 13:58 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


#687 [ザセツポンジュ]
「誰と話してるの〜?」

ゴミと話していたトミーに
かけてきた女の声で
顔を上げた。

「エ!エノモトさん!」

トミーは紙くずをグシャっと
ポケットにつめこみ、変態トミオの
スイッチを軽く押した。

⏰:08/04/04 14:01 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


#688 [ザセツポンジュ]
この男、よっぽどついているのか
意中の相手から声がかかるという
強運の持ち主である。

「エノモトさん、冬休みはどうお過ごしで?」

⏰:08/04/04 14:02 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


#689 [ザセツポンジュ]
トミーはエノモトさんの手を
優しくひっぱり、靴箱の隅っこに
しゃがみこんだ。

「う〜ん、、、。特に予定は。」

トミーの目がギラリと光った。

「じゃあ、よく聞いて。クリスマスに俺とチュウするのと、クリスマスに俺とチュウするの、どっちがいい?」

片田舎のスーパースターじゃなかったら
殺されるほどの勘違い発言だが
木田トミオ、ギリギリセーフで通過できた。

「どっちも同じじゃん。」

⏰:08/04/04 14:06 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


#690 [ザセツポンジュ]
そんなエノモトさんも
トミオマジックにかかり
照れて下を向いた。

「わかった。じゃあ頑張って1か2で答えてみよう。」

トミーはうつむくエノモトさんの顔を
覗きこんだ。

⏰:08/04/04 14:09 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


#691 [ザセツポンジュ]
「い、、、いちばん、、?」

チラっとトミーを見る
エノモトさん。

「、、、お前、ヤリマンか?」

「は?」

<キーンコーンカーンコーン。>

予鈴が鳴った。

⏰:08/04/04 14:11 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


#692 [ザセツポンジュ]
「じゃないよな。とりわけ、この俺のメアドにとてつもない速さでメールちょうだいね。」

トミーは事前に用意しておいた
マイアドレスのメモを
エノモトさんに渡し、立ち上がった。

「え、トミーは今彼女いないの?」

しゃがみこんだまま、
メモ紙を手に持ち顔を上げたエノモトさん。
トミービジョンから見下ろした、
そのエノモトさんの上目使いが
トミーのツボと言うツボを付き

もう一度しゃがみこんで、エノモトさんの目を見た。

⏰:08/04/04 14:16 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


#693 [ザセツポンジュ]
「いない。エノモトさんが、俺の彼女になると簡単に思ってたんだけど、まだわかんない。エノモト争奪戦に参加して、なおかつ優勝しないとダメなんだよ、俺。それで冬休み忙しいんだ。」

エノモトさんは携帯を取りだして
トミーにメールを送った。

⏰:08/04/04 14:21 📱:PC 🆔:1Bn.IsqU


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