クソガキジジイと少年」
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#693 [ザセツポンジュ]
「いない。エノモトさんが、俺の彼女になると簡単に思ってたんだけど、まだわかんない。エノモト争奪戦に参加して、なおかつ優勝しないとダメなんだよ、俺。それで冬休み忙しいんだ。」
エノモトさんは携帯を取りだして
トミーにメールを送った。
:08/04/04 14:21 :PC :1Bn.IsqU
#694 [ザセツポンジュ]
<優勝するようにおまじないしてるね☆>
何ともむずがゆい鳥肌の立つような
二人だが、本鈴がなるまでの
わずがな時間、トミーはエノモトさんと
靴箱の隅っこにしゃがみこみ、
甘いひと時を過ごしていた。
:08/04/04 14:25 :PC :1Bn.IsqU
#695 [ザセツポンジュ]
_______________
「あの女、あと二日もすれば落ちるな。ほんっとどいつもこいつもヤリマンだ。日本の女はヤリマンだ。あいつもこいつもヤリマンだ。ヤリマンダーヤリマンダー」
バシッッ。
「木田。もうちょっとマシな独り言にしろ。チャイム過ぎてるぞ。」
担任は持っていた教科書で
トミーの頭を憎しみを込めて
殴った。
「ヤリマンダー。」
バシッッッ
担任はそのまま階段を上がっていった。
(先生こそチャイム鳴ったのにどこ行ってるんだろう。)
:08/04/04 14:29 :PC :1Bn.IsqU
#696 [ザセツポンジュ]
先生のいない教室に戻ったトミーは
席に座り、あたりをグルっと見渡した。
「ヤリマンダーヤリマンダー」
「な、何言ってんの?トミー、ジョウと一緒じゃないの?先生探しに行ったのに。」
隣の席の、割りとブサイクな渡辺さんは、
トミーを二度見しつつも、ジョウの行方を心配していた。
「ヤリマンダー、ヤリマンダー」
:08/04/04 14:33 :PC :1Bn.IsqU
#697 [ザセツポンジュ]
「ふざけないでよ!」
「、、、渡辺さん、怒ったときの顔、超可愛いんだけど。」
「え、、、。」
顔を赤くする割とブサイクな渡辺さん。
「ヤリマンダーヤリマンダー」
:08/04/04 14:36 :PC :1Bn.IsqU
#698 [ザセツポンジュ]
「もう!」
ガラガラー。
渡辺さんをからかった後
担任とジョウは戻ってきた。
「はーい、授業始めるぞ〜。鈴木は屋上で独り言をぶつぶつつぶやいていたので遅れましたー。鈴木ー。みんなにあやまれ。」
「すいませんでした。」
ジョウは深いお辞儀をして、
憂鬱にも席に戻った。
すぐさまトミーがジョウの
耳元で話かける。
「ジョウジロウちゃん。俺、エノモトさんとクリスマスにセックスする約束しちゃったんだけど。ヤリマンダーヤリマンダー」
いつもだったらこの耳元で囁くトミーにイラつきを
覚えるのだが、さっきまでの悩みごとが
バカみたいに思えてきたジョウジロウ。
:08/04/04 14:44 :PC :1Bn.IsqU
#699 [ザセツポンジュ]
「え?クリスマス、エノモトさんと過ごすの?エノモトさん?エノモトさん?」
エノモトさんのモトの部分を
どうしても強調してしまうジョウジロウ。
「エノモトさんと何時から何時何分まで遊ぶの?え、それ確実に遊ぶわけ?エノモトさんと?」
尋問する警官のように
必死なジョウジロウ。
:08/04/04 14:47 :PC :1Bn.IsqU
#700 [ザセツポンジュ]
「、、、え?ジョウジロウちゃん。どうしたの?なんでそんなことまで聞いてくんの?だってもう決めちゃったもん。そうか、、、。俺と遊びたかったんだよな。俺とサンタさんごっこしたかったんだよな。それならそうと早、、」
ジョウはトミーを耳元から
押しのけた。
「さっきから近いし。全然違うし。サンタごっことかしたこともないし。」
:08/04/04 14:51 :PC :1Bn.IsqU
#701 [ザセツポンジュ]
ジョウは、トミーの
極度の勘違いにあきれながらも
希望で満ち溢れていた。
(じゃあ、じゃあ、ボクはエノシタさんと、エノシタさんとクリスマスを過ごせるチャンスかもしれないじゃん!いけいけごーごーすーずーき!)
ジョウは、自分にエールを送り
気持ちを入れ替え
歴史の授業を受けた。
:08/04/04 15:00 :PC :1Bn.IsqU
#702 [ザセツポンジュ]
「ねえ、トミー。エノモトさんと、エノモトサンとうまく行けばいいね!」
「、、、。お前何でさっきからエノモトサンのとこだけカタコトになるんだ?」
おおっと危ない。
恋に集会に冬休みにクリスマス。
これから忙しくなる少年2人だった。
:08/04/04 15:40 :PC :1Bn.IsqU
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